5月31日は世界禁煙デーです

この記念日は、世界保健機関(WHO)が1989年に制定しました。タバコは、肺がんを始めとする動脈硬化や心臓病などの発症率を高め、受動喫煙で周囲の人々に対しても健康被害を受けます。この「世界禁煙デー」目指すことは、基本的にたばこを吸わないことを一般的な社会習慣とすることです。
禁煙の重要性ついて

喫煙は、健康に与える影響が大きい上に受動喫煙の危険性とニコチンの依存性による喫煙習慣は、個人の自由にとどまらない健康問題です。最近特に生活習慣病を予防する上で、たばこ対策は国会の議論としても重要な課題になっています。
また世界保健機関(WHO)は、1970年にタバコ対策に関して初めての世界保健総会決議を行って、1989年の平成に5月31日を「世界禁煙デー」とし、禁煙することが一般的な社会習慣となることを目指した「タバコか健康かに関する活動計画」を開始しています。
そして厚生労働省も、1992年から世界禁煙デーからスタートする一週間を「禁煙週間」と定めて各種の施策の措置を立ててきたところです。
禁煙を求められる理由

世界中で禁煙を求められるのは、ただ煙草を吸わない人が煙たいからとか、受動喫煙を避けるためではなく、喫煙される当人にも多大な健康被害を受けるためでもあります。「愛煙家」「20歳未満」「妊婦」方へのリスクをそれぞれ分けてみてみましょう。
愛煙家

喫煙すると、「がん」をはじめとする脳卒中や虚血性心疾患などの「循環器疾患」、「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」や結核などの「呼吸器疾患」、「2型糖尿病」や「歯周病」など多くの病気と関係しています。普通に予防できる最大の死亡原因であることがわかっているそうです。
20歳未満の喫煙

また20歳未満の喫煙も場合、現在はっきりしている喫煙を始める年齢が若いほど、がんや循環器疾患のリスクを高めて、総死亡率が高くなることもわかっているようです。
妊婦
妊婦の方の喫煙の場合は、タバコの有害物質が胎盤やへその緒を通して胎児に影響が及び、発育の遅れや流産、早産になる確率が高くなるために大変危険だといわれているそうです。 さらに、妊娠中は禁煙しているといっても、産後に喫煙を再び開始すれば、副流煙でお子さんが気管支炎や喘息などの病気になったり、発達に影響がですといわれています。喫煙者の方はもちろんですが、そうではない妊婦の方もタバコの煙のただよう場所には近づかないようにして、家族にもタバコの煙を吸わないように、遠ざけるよう協力してもらうことも必要です。
タバコを吸う権利と嫌煙権

タバコを吸う権利は、当然あるために吸うことは自由ですが、それに対して周りの方への健康を配慮するために嫌煙権が存在します。そうなると、愛煙家などの喫煙者は自分自身で自由に喫煙できるスペースを確保することが必要となります。そうすれば、周囲の人を気にしないでストレス無く吸うことができるでしょう。現状では、喫煙者とタバコをまったく吸わない人は共存しなければ世の中が上手く動きません。したがって、お互いに最低限ルールを作って、仕事やコミュニケーションができるように働きかけることが重要となります。