12月4日は血清療法の日です
1890年のこの日は、「北里柴三郎」と「エミール・ベーリング」が連名で破傷風とジフテリアの血清療法の発見を発表した日です。
血清療法ってなに?
血清療法は、まず菌体を少量ずつ動物に注射し、血清中に抗体を生み出し摘出します。そして、その抗体にある血清を患者に注射することによって、体内の毒素を中和して無力化する治療法です。
北里柴三郎
北里柴三郎は、全身を痙攣させる病気である破傷風の予防と治療方法を開発した人です。またその前に北里氏は、1889年に世界で始めて破傷風菌だけを増やすことに成功しています。
破傷風
破傷風とは、傷口から体中に侵入した破傷風菌と呼ばれる細菌が、全身の筋肉を痙攣させます。これが悪化すると呼吸ができなくなり、死に至る大変恐ろしい病気です。
破傷風の治療
破傷風を予防と治療をするためには、破傷風菌だけを増やし、詳細を調査する必要があります。したがって、北里氏は破傷風菌を調べることで、破傷風の予防や治療方法を開発しました。そして、多くの人々を破傷風の恐怖から救ったといわれています。
2020年の脅威は新型コロナウイルス
2020年以降の脅威は、インフルエンザを上回る感染力で人々を震え上がらせている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)です。現時点では、ワクチンの研究は進み、世界各国で使用されようとしています。しかし、専門の特効薬はまだ開発されていません。ワクチンは、感染者を減らすことはできても、死者を無くすことは出来ません。今後、北里氏のような研究者が登場してきっと、人々を安心させてくれると信じています。