1月9日はブルーマウンテンコーヒーの日です
1月9日は、輸入ジャマイカコーヒーの品質維持向上や秩序ある流通を図ることを目的により、ジャマイカコーヒー輸入協議会がこの日を記念日として制定しました。またこの日付は、ジャマイカ産コーヒーがジャマイカ首都であるキングストンの港より初めて日本向けに1400袋(1袋60Kg相当)を大型出荷をした日が1967年1月9日であることからです。
ジャマイカコーヒー
ジャマイカコーヒーは、繊細な味で香りが高いのが特徴で、他の香りが弱いコーヒー豆とブレンドされることが多い品種です。また、味わいは際だつ甘味と調和の取れた酸味が特徴といわれています。このジャマイカコーヒーは、コーヒーの王様と呼ばれていて、現在では麻袋ではなく樽詰めで輸出されているようです。
ブルーマウンテンと樽
ブルーマウンテンは、唯一コーヒーの中で樽詰めで輸出されています。18世紀中頃からイギリスの植民地時代、イギリスからの小麦粉などに使用して空いた樽をリサイクルし、ラム酒やコーヒーなどを入れて出荷したのが始まりだといわれています。また、ブルーマウンテンに使われる樽の材質は、アメリカの温帯林の物であるため、匂いがないそうです。そして、木が湿気を吸収し放出するため内部の変化を与えません。その上、輸送時に起こる急激な温度の変化を緩和することができます。こういうメリットがあるために樽に詰めて輸出されるのです。
ブルーマウンテンの栽培される産地
ジャマイカの80%が山地であり、その最高峰「ブルーマウンテン」で標高が2256mある山です。この地は、全体的に亜熱帯海洋性気候で日光と雨や濃霧があって、昼と夜の温度差が激しいのが特徴です。実際にコーヒーを栽培するにあたり、土壌や日中寒暖差と雨量、栽培高度が良質のコーヒーにとって良い条件が整っています。
香りと後味の良さは、No.1!?
コーヒーは、最低3人の国家資格を持つ検査官の品質検査により、6項目の味覚鑑定が行われます。そして、その検査に合格したものだけが認められます。その検査でNo.1の称号が得られるのは3割程度だそうです。その6項目の味覚鑑定内容は、「香り」「酸味」「炒りあがり」「コク」「後味」「雑実・異味」です。私個人が興味深いのは、香りと後味です。美味しいコーヒー店に行くとその香りにつられて入店してしまい、後味でまた来ようとリピーターとなります。美味しいコーヒーがきっかけで人気店になるのも分かるような気がします。