「核融合発電」を革新的な開発!

核融合発電で温暖化を解消!?

現在、CO2排出量が増えてきて、温暖化対策はいまだに化石燃料の依存を脱することが出来ない国が多く、その対策がなかなか進んでいない状態のようです。

そこで、その流れを変えられる手段の一つとされるのが核融合発電だといわれています。この技術が実現すれば、地球温暖化のペースダウンさせ、最終的には止めることができるそうです。

核融合とは

そもそも核融合とは、水素のような軽い原子核同士が融合し、ヘリウムなどの重い原子核に変化させることにより、膨大なエネルギーが放出される現象です。実は、太陽もこの核融合反応からエネルギーを生み出しているそうです。そして、そのエネルギーからタービンによって回転運動に変えて、発電させることが可能だといわれています。

核融合発電

核融合発電は、原子核同士を高温高密度の状態から融合させ、そこからエネルギーを発生させる技術を利用しています。つまり、実際には核融合を起こしやすい物質の重水素三重水素(トリチウム)からヘリウム(He)と中性子を生む核融合反応を起こすことで、高い熱を持って飛び出す中性子からエネルギーを取り出し、水などの媒体を温めて湯を沸かしてタービンで発電を行っています。

核融合発電のメリット

核融合発電は、「ウラン」や「プルトニウム」などの希少な放射性物質を使用せず、「水素」や「ヘリウム」といった物質、地球上に広く存在する物質を利用することで、資源の枯渇問題が発生しないという利点あるそうです。

発生する放射性物質が少ない

Wolfgang StemmeによるPixabayからの画像

核融合は、発生する放射性物質が少ないため、安全性が高いといわれています。したがって、原子力発電のような核分裂によって起こる「放射性物質が大量に発生する」という深刻な事故が起こる可能性がありません。

採取可能な燃料が半永久的!?

原子力発電に使用される燃料のウランも、石油や石炭などと同様に「枯渇性資源」に含まれます。それとは逆に、核融合発電に使用される水素は、地球上に半永久的に存在する水から採取することができます。

CO2等の温室効果ガスを排出しない!?

核融合発電に必要な燃料となる重水素は、海水中に豊富に存在しているため、低コストで莫大なエネルギーを得ることができます。また、火力発電などのように化石燃料を燃やさないため、二酸化炭素(CO2)の排出もないために化石燃料の依存から脱却でき、温暖化対策にも繋がるということになります。

まとめ

バイオマス発電

しかしながら、核融合発電にはまだ多くの課題が残されています。現在の技術では、高温高密度のプラズマを制御し、エネルギー効率よく発電することが難しいため、実用化には至っていません。そのため、それらの課題を克服するために研究開発が進められていますが、実用化までには時間がかかると考えられています。とはいえ、地球にはまだたくさんの再生可能エネルギー源源「太陽光」、「風力」、「水力」、「地熱」、「太陽熱」、「大気中の熱その他の自然界に存在する熱」、「バイオマス(動植物に由来する有機物)」が既に存在しているので、今後はこれらを組み合わせて持続可能な新たなサイクルを構築していくことを願っています。

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