3年ぶり「博多どんたくパレード」

「博多どんたくパレード」3年ぶりの開催

新型コロナウイルス感染症の流行以前は、例年300万人もの人が訪れていたゴールデンウイークの恒例行事「博多どんたく港まつり」が、今年は3年ぶりに開催されます。

パレードはコロナ禍のため時間を短縮

今回61回目となる歌や踊りなどを披露は、約370の団体など1万4千人ほどがする予定だそうです。そして、3日と4日の午後に実施される祭りのメインイベント「どんたくパレード」は、新型コロナ感染防止のために時間を短縮して、さらには参加団体を半数ほどに減らして行われるようです。

「博多どんたく」

「博多どんたく」は、1179年に始まったとされて「松ばやし」を起源としています。その後は、およそ830年以上続いている伝統行事だといわれています。そこから、祝いあう行事をシャレッ気の多い博多町人が発展させ、昭和の 1962年には市民総参加の福岡市民の祭り「博多どんたく港まつり」と変化して現在に至るそうです。

「博多どんたく」の歴史

古い文献によれと、400年前に筑前の領主となった小早川秀秋の居城(東区名島城)へ「博多の町人が松囃子を仕立て、年賀のお祝いに行った」と記されているそうです。それ以後は、黒田藩の城下町となった「福岡」と博多町人の町「博多」との2つの町が270年もの間、博多松囃子を通じて交流していとのことです。

語源は、オランダ語のZondag(ゾンターク)!?

明治5年、新政府の県知事によって松囃子・山笠共中止させられます。しかしその後、明治12年に再開され「博多どんたく」と呼ばれるようになったようです。また、その「どんたく」という語源はオランダ語のZondag(ゾンターク=休日)がその語源と言われているとのことです。

戦後、再び復活!!

第2次世界大戦中は、一時中断されていますが、戦後の1946年5月には「松ばやし」と「どんたく」が8年ぶりに復活したそうです。その当時は、物がなかったために肩衣を紙で作り、馬はハリボテを首から胸に下げ、「三味線」、「太鼓」などは戦災をうけていなかったところから借り求めて、「博多どんたく」のおはやしを瓦礫の町に響かせながら練り歩いたということから、復興へ向かって大きな勇気を与えて、その翌年1947年には福岡商工会議所が中心となり、戦後初めてどんたくの開催に行ったそうです。

全国の誰もが知る博多の祭り

その後、「博多のどんたく」は全国の誰もが聞いたことがあるというお祭りになり、今もなお年に一度の無礼講の行事として年々盛んになっています。

「どんたく」前夜祭

2日からスタートする「博多どんたく港まつり」、3年ぶりの夜祭は、福岡市役所前のふれあい広場に設置されたお祭り本舞台で、午後4時すぎから始まっています。本会場では、祭りの起源である「博多松囃子(まつばやし)」の稚児舞(ちごまい)が披露され、その他では「HKT48のライブ」や博多仁和加(にわか)振興会のステージも予定されています。例年、前夜祭は福岡国際センターで開催されていますが、今回は新型コロナの感染対策のため、初の屋外での開催だそうです。

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