「ドリーム燃料製造装置」を日本人が開発!

日本の未来に光が!?

日本の資源開発

日本は、海外から石油資源などを仕入れて加工し、それを製品として輸出することで経済を発展させた国。昔は、よくこんな風に学校で習っていてそれを記憶していたような気がします。そして、このような貿易を行うようになったのは、日本が資源の無い国だからだとずっと思ってきました。しかし、それを覆す第一歩となるような開発が行われていました。それが「ドリーム燃料製造装置」という装置です。

「ドリーム燃料製造装置」とは

石油増殖、日本の新技術

「ドリーム燃料製造装置」を開発したのは、京大名誉教授で立命館大学総合科学技術研究機構・上席研究員の今中忠行氏だそうです。それは、水と大気中のCO2などから人工石油を生成する装置であり、この装置は「永久機関的」だともいわれているようです。それらをドリーム軽油(ドリーム軽油の組成 C:約86%、H:約14%、N:0%、O:0%(元素分析結果))、ドリーム重油、総称でドリーム燃料と呼び、 炭酸固定による再生エネルギーの製造を可能とした、 地球にも人体にも優しい、まさに「カーボンニュートラル 取り組み」にも対応できる脱炭素社会に向けた夢の再生燃料製造装置と言えるでしょう。

ドリーム燃料製造装置の特徴

人工石油の精製装置
Mohamed HassanによるPixabayからの画像

ドリーム燃料製造装置は、「炭酸ガスと水で石油を生産できる」「総発熱量は市販石油とほぼ同じ」「安価なランニングコスト」「装置の大きさは20ftコンテナわずか1台分」「軽油も重油もできる」「燃焼後にSOXを出さない」「ドリーム軽油で燃費性能が最大1.2倍に増加」「地球温暖化防止に大きく貢献」「ビジネス競争力の向上」などの特徴や今後の期待が込められています。

炭酸ガスと水で石油を生産できる

炭酸ガスと水

石油は、炭酸ガス(CO2)の超微細気泡と、特殊光触媒から作る活性化水に種となる石油を混合することで製造します。 非生物的石油生産であり、材料が枯渇することも事実上無いそうです。


総発熱量は市販石油とほぼ同じ

一般的な石油
Alexandra_KochによるPixabayからの画像

本装置で製造したドリーム燃料(新油)と種とした市販石油(元油)は
どちらも同程度の発熱量です。《新油 46,010J/g》《元油 45,990J/g》

※日本工業規格JIS K2279による測定結果。

安価なランニングコスト

安価なランニングコスト

ドリーム燃料の生産は、「常温常圧」で 巨大な設備も必要としません。 そのため、安価なランニングコストを実現したそうです。

装置の大きさは20ftコンテナわずか1台分

ニッポンの救世主!?人工石油とは

石油を造る装置と聞くと、巨大な設備を想像するかもしれませんが、この装置は、20ftコンテナ1台に性能をコンパクトに集約、極めて高い生産性を実現されたそうです。

※20ftコンテナ外寸(ISO規格):6,058x2,438x2,591mm

軽油も重油もできる

日本が資源大国へ!

ドリーム燃料の製造には、水と炭酸ガスの他に、 種となる石油(元油)が必要です。
元油が軽油なら生成されるのはドリーム軽油、また元油が重油なら生成されるのはドリーム重油。テトラデカン(炭化水素の一種で、炭素が14個連なった直鎖アルカン)も同様だそうです。さらには、ドリーム軽油からはドリーム軽油が生成されるということは、つまり用いた油を鋳型として新たな油が合成されるということになります。

燃焼後にSOXを出さない

ドリームエネルギー・石油製造の全工程

本装置で製造したドリーム燃料は、硫黄(S)や窒素(N)を含まないため、燃焼しても、ぜん息や酸性雨、また光化学スモッグの原因ともなる硫黄酸化物SOXが発生しないそうです。窒素酸化物NOXも、空気中のN2由来のNOX以外は発生しないようです。

ドリーム軽油で燃費性能が最大1.2倍に増加

燃費の向上

本装置で製造したドリーム軽油は日本工業規格(JIS)に適合。これを使うと車のエンジン燃費性能は1.15~1.2倍(数値は一例)に走行距離を延ばすことに成功していて、煤(すす)が激減。その結果、排気ガスがきれいになるばかりではなく、エンジン音も静かになり、ノッキングもほとんど発生しなくなるそうです。

地球温暖化防止に大きく貢献

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ドリーム燃料の材料の1つが炭酸ガス(CO2)。 つまり、製造により炭酸ガスを消費します。 このことは企業レベル、また国家レベルで排出権取引※1を有利にできます。 また、究極の炭素中立※2(カーボンニュートラル)の実現が期待でき、脱炭素社会に貢献します。

※1 排出権取引は、各国家や企業には温室効果ガスの排出許容枠があり、余った排出枠を、超過してしまった企業や国家とトレードできる制度。
※2 炭素中立は、人為的活動の際に排出されたCO2と吸収されるCO2が同じ量という概念。

ビジネス競争力の向上

ドリーム燃料により、トラックや船等の燃料費の削減、そして、火力発電にも利用されると、将来的に電気代も安価となるために今後に期待が持てます。これは、ビジネス競争力のアップ、さらには国際競争力も高めることでしょう。

まとめ

次世代技術“核融合”の可能性

エネルギーは、あらゆる物に関連し、製造や輸出入に関わることから、多くの国では輸入物価や消費者物価に影響が出ています。そして、資源の多くを輸入に頼っていた日本はその影響を受け、あらゆる方面でダメージを受けているのが実情です。また最近では、ロシアのウクライナ侵攻などによる影響で周辺の輸出入が滞り、それよって製品の価格が高騰し、国民全体が痛手を受けています。もし日本が、資源大国だったらと誰もが想像することがあると思います。その夢を叶えてくれる第一歩が、この「ドリーム燃料製造装置」と言えるでしょう。まだ他にも、夢の新技術を開発中のものがたくさんあるようなので、今後はそれに期待しましょう。


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