世界を救う、新型コロナワクチンの開発状況

2021年現在、新型コロナワクチンの開発状況は?

2020年から2021年2月現在まで、新型コロナ感染者の拡大が止まらない今、現時点では世界中で開発、臨床、承認が急ピッチで行われています。その中で現在、既に接種が行われているもの、また開発中のワクチンをいくつか紹介します。

現在、摂取が行われている主なワクチン

現在、世界ではワクチン摂取が行われている国があります。それら、すでに承認されている主なワクチン「ファーザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社」の3社を紹介していきます。

ファイザー社ワクチンの特徴

米国とドイツが共同開発したこのワクチンは、抗原になるタンパク質を作り出す時、設計図になるmRNAを直接体内に接種して、抗原タンパク質を作り出します。また、このmRNA自体は不安定な物質であり、安定性を確保するために超低温(-75±15℃)保存する必要があります。

モデルナ社ワクチンの特徴

米国バイオベンチャー・モデルナ社のワクチンは、ファイザー社のワクチン同様、抗原となるタンパク質を作るための設計図になるmRNAを体内に直接接種し、体内で抗原タンパク質を作らせるという簡単な仕組みです。また、製品の適切な温度管理、保管、解凍した上での接種が必要です。この製品は、有効期間は短く製造日から6ヶ月以内、医療機関到着時では5~7週間の残存有効期限を想定されています。

アストラゼネカ社ワクチンの特徴

この製品は、オックスフォード大学と共同開発による遺伝子組換えチンパンジーアデノウイルスベクターワクチン(AZS1222)です。このワクチンは、特別な対応は不要で、季節性インフルエンザワクチンと同様の冷蔵庫保管が求められます。また、一部は個装箱表示やバイアル表示が海外製品と同じ英語記載となる可能性があります。その場合は、別日本語表示内容の確認が必要。

ワクチン接種、日本政府の対応

日本政府は、米国製薬大手ファイザーのワクチンが承認されれば、2月下旬ごろから医療従事者に先行して接種を始める予定としています。厚生労働省は、最初に接種が行われる国立病院機構など全国の合わせて100の国公立病院で、同意を得た20歳以上の医療従事者(医師や看護師)など1万人以上が対象となるそうです。また2回目の接種を受け、28日間の経過まで身体の状態などを各医療機関で観察、副反応に関するデータを集めるとのこと。他の供給を受ける契約を結んでいる「モデルナ」や「アストラゼネカ」のワクチンも、承認されれば調査の対象にすることにしています。

最終手段のワクチン接種

新型コロナ(COVID-19)ワクチン

新型コロナウイルス感染拡大の終息に決め手となる特効薬や対策が無いこの状況で、唯一希望を託しているのが、この世界で争奪戦が起きているワクチン。日本もようやく遅れて2月下旬あるいは、3月から摂取を始めるとされています。ある国では、高齢者が50%近く感染者が減少しているという効果が表れている傾向があるそうです。

ワクチン接種で高齢者の感染減少 イスラエルで論文発表

朝日新聞 DIGITAL

景気の後退、自粛疲れから向けだすことが出来そうなこの朗報からひと先ず、希望が見えてきたような気がします。早く、家族や友人が食卓や飲食店で楽しく、大声で笑える日が来ることを望みます。

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