「飲み薬」タイプのコロナ治療薬、治験開始!?

ついに、日本でコロナ治療薬の治験開始か!?

2021年7月26日に塩野義製薬は、新型コロナを治療するための飲み薬候補が臨床試験(治験)を国内で始めたと発表しました。これは、感染初期に投与し、「重症化の抑制」と「発熱」や「せき」等の症状改善が期待される薬だそうです。

軽症者」に向けた承認済み治療薬

現在、国内で承認されている「軽症者」向けの治療薬で使用できるのは、中外製薬の「抗体カクテル療法」(2種類の抗体をまぜて点滴)などの点滴薬のみです。この治療法は、ウイルス表面に結合して増殖を抑え、軽症者に使用する薬剤です。この薬の対象は、持病や肥満などの重症化リスクを持っていて、まだ酸素投与を必要としていない軽症、中等症の患者です。現在、ほぼ置き換わったとされるデルタ型などの変異ウイルスにも効果があると発表されています。実際の治験では、入院や死亡のリスクが7割も減少されたといわれており、その後の重症化抑制が期待されます。しかし、「自宅療養でも簡単に服用できる飲み薬」が実用化すれば医療体制の崩壊も避けられるとし、各社が開発を進めているそうです。

日本でようやくコロナ治療の飲み薬が実用化!!

そこで塩野義製薬が発表した治療薬候補は、ウイルス増殖に必要な酵素の働きを妨げると発表しています。さらに他社が1日2回以上服用の飲み薬開発を進めている中で、1回の服用を数日間続ける使い方を想定しているとのことです。そこで22日に始めた第1段階の治験では、国内の20歳以上から55歳以下の健康な75人を対象とした成人に投与し、安全性を検証しています。また第2段階以降の治験など、現時点では未定のようです。

現在、治験が進行中の飲み薬

実は他にも、軽症者のコロナ治療に使用できる飲み薬は、国内外の製薬大手が開発を進めています。その中でも、富士フイルムホールディングスの抗ウイルス薬「アビガン」や、中外製薬が「ロシュ」から開発・販売権を得た薬候補「AT-527」などが国内で最終段階の治験中で、早期の実用化を目指しています。

飲み薬が承認されれば、コロナ終息の光が見えてくる!?

今、日本では新型コロナウイルスによって医療が崩壊の危機に陥っています。2020年の春から拡がる従来株からイギリスで見つかった「アルファ株」、南アフリカの「ベータ株」などに置き換わってきました。そして現在は、それらを超える感染力を持つインドで見つかった「デルタ株」がほぼ置き換わっており、WHO(世界保健機関)は最も警戒度が高いとされ、VOC(懸念される変異株)に位置づけています。その影響により日本の感染者が今までにないペースで増加して、「軽症や無症状の場合は自宅や宿泊施設で療養」とされているが、それでも日本の医療は崩壊の危機に瀕しています。

そこで救世主となるのが、「ワクチン接種による集団免疫獲得」と今回紹介した自宅療養中でも簡単に服用できる「飲み薬タイプのコロナ治療薬」であり、コロナ終息の希望の光といえます。

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