7月19日、8月23日、10月29日の誕生花「ゲッカビジン」

「ゲッカビジン」

ゲッカビジン(月下美人)は、夏から秋の夜にかけて、一晩だけ純白の大輪を咲かせる神秘的な花です。強く甘い香りを放ちながら夜更けに満開となり、夜明けにはしぼんでしまうことから、「はかない美しさ」の象徴として親しまれています。その幻想的な姿は、多くの人を魅了し続けています。

基本情報

  • 学名:Epiphyllum oxypetalum (クジャクサボテン属)
  • 和名/別名:月下美人/月来香(ゲツライコウ)
  • 原産地:中南米(メキシコ〜中米)の森林に自生する着生サボテン
  • 植物タイプ:常緑多肉の多年生、草丈は1〜2 mほどに成長

ゲッカビジンについて

特徴

  • 開花時期:主に日本では7月から11月にかけて夜に開花。高温期の真夏は避け、適期は夏の夜
  • 一夜花:夕方に蕾が開き始め、夜~深夜に満開となり、翌朝にはしぼむ儚い性質
  • 香り:ジャスミンに似た甘く濃厚な芳香があり、夜空に漂う強い香りは「月来香」の名の通り
  • 受粉の仕組み:夜咲きしコウモリによって受粉される進化を遂げている

花言葉:「はかない恋」

ゲッカビジンには多くの花言葉がありますが、代表的なものとして「儚い恋(はかない恋)」「はかない美」「艶やかな美人」「ただ一度会いたくて」などがあります 。

「はかない恋」「はかない美」

花が一晩でしぼんでしまう短命さに由来し、その儚さが“恋”や“美”に重ねられたからです 。

「艶やかな美人」

大輪の白い花と強い香りが、夜の女王のような艶やかさを感じさせることからです 。

「ただ一度会いたくて」

一夜花の切ない一瞬の出会いを切望するような、ロマンティックな思いが込められています。


🏷️ 名前の由来

  • 月明かりの下で咲くこと:その神秘的な花姿から名付けられたという説があり。
  • 昭和天皇の台湾訪問時のエピソード:皇太子時代の昭和天皇がこの花に心奪われ、「月下の美人」と称されたという逸話も

「ただ一度、会いたくて」

夏の終わり、都会の喧騒を離れた古い山荘に、私は一人で滞在していた。
 かつて祖母が暮らしていたその家には、手入れの行き届かない小さな温室があり、蔦に覆われたガラス越しに、夏の名残の陽が差し込んでいた。

 祖母が大切にしていた花がある。
 それは――月下美人。

 「夜にしか咲かないのよ。そして、一晩だけ。まるで夢みたいな花なの」

 子どもの頃、祖母がそう語っていたのをよく覚えている。私にはその儚さがよくわからなかった。ただ、白く大きな花が夜の暗がりの中にぽっと浮かぶように咲く、その光景だけが妙に心に残っている。

 大学時代のある夜、彼に出会ったのも、そんな夏の終わりだった。

 「咲いたよ」と、彼は一本の枝を見せてくれた。私が通っていた植物学ゼミの先輩で、研究熱心な人だったけれど、不器用で、少し照れ屋だった。

 「月下美人。君に見せたかったんだ」

 満開の白い花は、まるで夜の静寂を引き裂くように、強く甘い香りを放っていた。その一瞬だけ、私の世界が変わった気がした。

 けれど――それきりだった。
 彼は卒業後、地方の研究所に移り、連絡は自然と途絶えた。私も就職して、忙しさにかまけて、あの夜のことは胸の奥にそっとしまっていた。

 そして今年、祖母の十三回忌を機に、この山荘に戻ってきた。
 あの温室に、まだ月下美人は残っているだろうか。そんな思いに駆られ、夕方、庭に足を運んだ。

 温室の中はすっかり荒れていたが、一角にしっかりと根を張った葉が伸びていた。茎の先に、ひとつだけ、つぼみが揺れている。

 ――咲くかもしれない。

 夜が更け、月が昇るころ、私はひとり椅子を出して、温室の前で待っていた。

 そして――
 静かな時のなか、つぼみはゆっくりと開き始めた。

 白く大きな花が、まるで星が地上に降りてきたかのように、音もなく輝きを放つ。ジャスミンに似た濃厚な香りが空気を満たしていく。

 そのときだった。

 「やっぱり、咲いたんだな」

 その声に、私は振り向いた。

 ――そこに、彼がいた。

 白髪が混じりはじめた髪。少し痩せた輪郭。けれど、その瞳は昔と変わらない優しさを湛えていた。

 「……どうして、ここに?」

 「祖母様が生前、君の話をよくしてくれてたんだ。十三回忌だって聞いて、もしやと思って。……それに、この花も」

 彼はそっと、月下美人に目を向けた。

 「たった一晩だけ、咲いて、散る。それがわかっていても、見たくなる。……まるで、君とのことみたいだと思ってた」

 私は何も言えなかった。けれど、彼の隣に腰を下ろし、二人で黙って花を見つめた。

 夜空の下、真白な花が静かに揺れている。

 「はかない恋」
 「はかない美」
 「艶やかな美人」
 「ただ一度会いたくて」

 すべてが、この一瞬に詰まっていた。
 そして私は知った。――それでも、この花は美しいと。
 だからこそ、人はまた、出会いたくなるのだと。

 もう一度。
 ただ一度、会いたくて。

インターネット誕生日

10月29日はインターネット誕生日です

10月29日はインターネット誕生日

1969年10月29日、インターネットの元型アーパネット(ARPANET)の通信が初めて行われました。その日の22時30分に、アメリカのカルフォルニア大学ロサンゼルス校からスタンフォード研究所に接続され、最初のアーパネットのリンクが確立しています。

アーパネット(ARPANET)とは?

アーパネットとは?

ARPANETは、1969年に米国防総省の高等研究計画局が導入したコンピューターのネットワークです。このネットワークは、通信回線が網のように広がり、大型コンピュータ同士を相互接続しています。いわゆる、これが現在のインターネットの原型だといわれているものです。

分散型のネットワークを作った理由は?

分散型ネットワーク

分散型のネットワークにしたのは、核攻撃を受けても全体が停止することを防ぐためのネットワークであったという背景があったといわれています。当時は、旧ソ連との冷戦時代で電話網に代わる通信システムの開発を求め、国防といった軍事的な意味合いが強かったということです。

今やインターネットは体の一部!?

ソーシャルネットワーク

インターネットは、元々は軍事目的で作られたものしたが、今や世界中の人々の体の一部となっているような気がします。普段の生活に欠かせない情報を得ることができ、そしてどんなに遠くにいても相手の顔を見て会話ができるという優れものです。さあ、これからインターネットを活用してあらゆる可能性に賭けてみましょう!


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8月25日、10月28日、11月19日の誕生花「ワレモコウ」

「ワレモコウ」

ワレモコウは、秋の野原を彩る多年草で、暗紅色の小さな花が穂状に集まって咲きます。細く伸びた茎と独特の花姿が美しく、切り花や茶花としても親しまれています。花言葉は「変化」「愛慕」などです。

基本情報

  • 科名:バラ科
  • 属名:ワレモコウ属(Sanguisorba)
  • 学名:Sanguisorba officinalis
  • 原産地:ユーラシアの温帯から亜寒帯、北米大陸北西部~西部
  • 分類:多年草
  • 開花時期:7月〜10月頃
  • 花色:暗紅色〜赤褐色
  • 生育環境:日当たりのよい草地や山野

ワレモコウについて

特徴

  • 花びらがないように見えるが、実際は萼(がく)が花のように色づいている。
  • 細長い茎の先に、楕円形の小さな花が密集して咲く独特の姿。
  • 落ち着いた色合いと風に揺れる繊細な姿が日本的な情緒を感じさせる。
  • 生け花や茶花にもよく用いられ、秋の風情を象徴する植物の一つ。
  • 根には薬効があり、止血や整腸に利用されてきた歴史を持つ。

花言葉:「あこがれ」

由来

  • 細くまっすぐ伸びた茎の先で、小さな花穂をそっと揺らす姿が、**「遠くを見つめるよう」**に見えることから。
  • 地味ながらも凛と立つその姿が、**「控えめな憧れ」「手の届かない存在を思う気持ち」**を連想させる。
  • 秋風に揺れるたおやかな花姿が、どこか儚くも切ない憧憬の情を映しているとされる。

「風の向こうの君へ」

放課後の校庭には、夕方の風が吹き抜けていた。グラウンドの端に立つ花壇のそばで、結衣はしゃがみ込み、小さな赤褐色の花を見つめていた。
 ――ワレモコウ。
 地味で、誰も気にも留めないような花。それでも、風に揺れる姿がどこか懐かしくて、結衣は毎日ここに足を運んでいた。

 その花を最初に教えてくれたのは、三年の先輩だった。文化祭の準備で花壇の整備をしていたとき、彼がふと手を止めて言った。
 「この花、知ってる? ワレモコウっていうんだ。名前、ちょっと変だろ」
 彼は笑って、花穂の先をそっと指で弾いた。細い茎がしなやかに揺れ、暗紅色の粒が小さく震えた。
 「派手さはないけど、なんかいいだろ。風にまかせて、でも折れない」

 その言葉が、胸の奥にずっと残っていた。

 彼は卒業して、もうこの学校にはいない。
 けれど秋になると、決まって花壇の隅にこのワレモコウが咲く。まるで彼が残していった記憶のように。

 風が吹くたびに、花が遠くを見つめるように揺れる。
 ――まるで、あの人を探しているみたい。
 結衣は心の中でつぶやいた。

 彼がいなくなってから、何度も忘れようとした。
 けれど、どうしても消えなかった。地味で目立たないこの花が、彼そのもののように思えたからだ。
 誰も気づかない場所で、静かに咲き続ける。
 それでも、確かにそこにある。

 放課後の風は少し冷たく、空は茜色から群青に変わりかけていた。
 結衣は立ち上がり、花壇の前で小さく息を吐いた。
 「先輩、私ね、まだここにいるよ」

 言葉は風に溶け、どこまでも広がっていく。
 その向こうに、いつか届くように。

 ふと、ワレモコウがまた揺れた。
 まるで「わかってる」とでも言うように。

 遠くを見つめるようなその姿に、結衣は微笑んだ。
 憧れという言葉は、いつも少し切ない。手の届かない場所にある光のようで、追いかけても触れられない。
 けれど、それでもいいのだと思った。
 憧れがあるからこそ、今日も自分は前を向けるのだから。

 風が吹く。
 茎がたおやかに揺れ、花穂が陽の名残を映す。
 その姿はまるで、遠くを見つめる小さな祈りのようだった。

 ――憧れは、消えない。たとえもう届かなくても。

 結衣はもう一度花を見つめてから、ゆっくりと歩き出した。
 夕暮れの風の中、赤褐色の花は、静かに彼女の背中を見送っていた。

おだしの日

10月28日はおだしの日です

10月28日はおだしの日

大阪府箕面市に本社を置いた「おだし」にこだわった飲食チェーンを各地に展開する株式会社「太鼓亭」が制定しています。この日付は「かつお節」より、「ばいかんのカビ付け製法」を考案した和歌山県印南町(紀州印南浦)の漁民だった角屋甚太郎氏の命日が1707年10月28日であることからだそうです。

株式会社「太鼓亭」

大阪うどん太鼓亭の動画

株式会社「太鼓亭」は、社名で示すように企業の始まりで、この北摂地方の名物店は現在も進化し続けています。約40年続いた秘伝のだしのうどん作りは、未だにお客さまの記憶に残る味、思い出の味として人気です。

「おだし」は良質の天然素材を使用

かつお節

太鼓亭は、「あたたかみのあるまろやかさ」が売りで、創業以来から味の基本とされる「おだし」を良質の天然素材を使用しています。大阪うどんは、「だしがうもうて、うどんはなんぼ!」と言われるほどおだしに力を入れています。

ばいかんのカビ付け製法

かつお節を削る

ばいかんのカビ付け製法とは、魚の中にある水分を燻(いぶ)して除去し、良質なかつお節のカビを付着させることにより、悪カビの発生を防ぐという製法です。

色々な出汁があるけれど

出汁の色々

出汁と言えば、「昆布」「いりこ」「あご」「椎茸」など色々ありますが、私は何といっても「かつお出汁」です。確かに味噌汁は、いりこ出汁からとると美味しいですが、あのかつおの風味が加わることで旨味が増すような気がします。これを機に時々は、高級で質の良いかつお節から出汁を取った本格味噌汁を作ってみようと思います。


「おだしの日」に関するツイート集

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10月27日、11月9日の誕生花「ランタナ」

「ランタナ」

ランタナは、クマツヅラ科の常緑低木で、中南米原産の植物です。小さな花が集まって咲き、黄色やオレンジ、ピンクなど、花色が変化するのが特徴です。初夏から秋まで長く花を楽しめ、蝶が集まる花としても知られています。

基本情報

  • 科名:クマツヅラ科(またはシソ科に分類されることも)
  • 属名:シチヘンゲ属(Lantana 属)
  • 学名:Lantana
  • 原産地:熱帯アメリカ、ブラジル、ウルグアイ
  • 開花時期:5月〜10月(長期間咲く)
  • 花色:黄、橙、赤、桃、白、紫など多彩(咲き進むにつれ色が変化)
  • 分類:常緑低木または多年草
  • 別名:シチヘンゲ(七変化)、コウオウカ(紅黄花)

ランタナについて

特徴

  • 小さな花が集まって球状に咲く「散形花序」が特徴的。
  • 花の色が咲き進むにつれて変化する(例:黄色→オレンジ→赤)。
  • 日当たりと高温を好み、丈夫で育てやすい。
  • 熱帯では低木として大きく育つが、日本では鉢植えや花壇で栽培されることが多い。
  • 葉には独特の香りがあり、防虫効果があるとされる。
  • 世界の一部地域では繁殖力が強く、外来種として問題視されることもある。

花言葉:「心変わり」

由来

  • ランタナの花は咲き始めと咲き終わりで花色が変化する。
    → 例:黄色い花が次第にオレンジ、赤、紫などに変わる。
  • この「次々と色を変える」姿が、移ろいやすい心や感情の変化を連想させた。
  • そのため、「心変わり」「移り気」「合意」「確かな計画」などの花言葉が生まれた。

「七変化の庭」

夏の午後、陽射しに照らされた小さな庭で、彩りを変える花が風に揺れていた。
 黄色、橙、赤、そして少し紫がかった花びら――ランタナ。

 その花を見つめながら、沙耶はふと息をついた。
 去年、この庭を一緒に整えたのは彼だった。
 「この花、すごいよ。咲くたびに色が変わるんだ」
 そう言って笑う声が、今も耳に残っている。

 その頃の自分は、変わることを怖れていた。
 大学を出て、就職して、同じ町に住み続ける。
 それが“安定”だと思っていた。
 けれど、彼は違った。
 「同じ場所にいるだけが幸せじゃない。
  変わることも、きっと大切だと思う」

 彼はその言葉の通り、翌年には遠い街へ転勤していった。
 連絡はだんだん減り、いつしか途絶えた。
 心変わり――その言葉を聞くたび、胸の奥が痛んだ。

 けれど今日、ランタナを見ていて思う。
 この花は裏切っているわけじゃない。
 色を変えるたびに、新しい季節の光をまとっている。
 変化を恐れず、ただ生きている。

 ふと、ポケットの中の古いスマホが震えた。
 ――「久しぶり。そっちは元気?」
 画面に映る名前に、心臓が小さく跳ねた。
 沙耶はしばらく指を止め、ランタナの花を見つめた。
 陽の角度が変わるたび、色が少しずつ深くなっていく。

 彼もきっと、あの頃とは違う自分になっている。
 そして、自分もまた変わった。
 ならば、もう「心変わり」という言葉を責める必要はないのかもしれない。
 心が変わるのは、生きている証なのだから。

 沙耶はスマホを両手で包み込み、短く返信を打った。
 ――「うん。元気だよ。庭の花も、変わらず咲いてる。」

 送信ボタンを押した瞬間、風が通り抜けた。
 ランタナの花がゆらりと揺れ、光を受けて七色にきらめく。

 その色の移ろいを見つめながら、沙耶は微笑んだ。
 変わることは、終わりではなく始まりなのだと、ようやく思えた。

世界新記録の日

10月27日は世界新記録の日です

10月27日は世界新記録の日

1931年10月27日、神宮競技場で開催された第6回明治神宮体育大会で、日本初の世界新記録が誕生しています。その種目は、南部忠平の走り幅跳びが7m98、織田幹雄の三段跳びが15m58でした。

明治神宮体育大会

明治神宮体育大会

明治神宮体育大会は、第二次世界大戦前の全国でもっとも大きな総合体育大会です。1924年10月25日に、明治神宮外苑競技場が完工しました。それを記念して、内務省主催で第1回大会を10月30日から当時の文化の日「明治節」の1月3日まで開催したのがこの記念日の始まりです。

明治神宮への奉納競技

明治神宮の神事

この大会は、神宮への奉納競技という意図があり、当初は政府主催でしたが、第3回の大会から日本スポーツ協会(大日本体育会)の主催となりました。この大会は、毎回競技種目を定める方式で、全日本選手権大会を兼ねることもありました。しかし1943年の第14回では、夏季大会だけ神宮で開かれましたが、秋季は地方別分散となり、当時として国内最高の競技会だったこの大会は事実上消滅しています。

南部忠平と織田幹雄

世界新記録で代役優勝 南部忠平

1932年、ロス五輪の三段跳び金メダリストは「南部忠平」でした。そして、日本人初の金メダリストの「織田幹雄」と共に、戦前の日本陸上競技界の黄金時代を築いています。戦後は、東京オリンピック陸上の監督などを務め後進の指導にあたっています。また、今でも南部忠平記念陸上大会はオリンピック候補選手の選考大会となっています。

これからも世界新記録を

目指せ!世界新記録

1931年から日本人の世界新記録は、それ以来データがありません。 それだけ世界を制することは、難しいことである証です。人種的にも体力に差があるというのも事実。しかし、日本人は「粘り強さ」と「技術」が他の国とは違うということを信じています。ですので、きっと色々と工夫をして、根性でまた世界新記録を出してくれるでしょう。


「世界新記録の日」に関するツイート集

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10月27日の誕生花「チョコレートコスモス」

「チョコレートコスモス」

チョコレートコスモスは、深みのある赤褐色の花びらが魅力の多年草です。チョコレートに似た甘い香りが特徴で、秋を中心に花を咲かせます。花言葉は「恋の思い出」「移り変わらぬ気持ち」など。シックな色合いで、寄せ植えや切り花にも人気があります。

基本情報

  • 和名:チョコレートコスモス
  • 学名:Cosmos atrosanguineus
  • 科名/属名:キク科/コスモス属
  • 原産地:メキシコ
  • 開花時期:5月〜11月(主に夏〜秋)
  • 分類:多年草(寒さに弱く、日本では一年草扱いされることも)
  • 花色:濃い赤褐色〜黒紫色
  • 香り:チョコレートのような甘い香り(特にバニラやカカオに似た香り)

チョコレートコスモスについて

特徴

  • 花径は約4〜5cmとやや小ぶりで、深みのあるダークブラウン系の色合いが特徴。
  • 花びらはビロードのような質感で、高級感や落ち着いた印象を与える。
  • 同じコスモス属でも、一般的なコスモス(秋桜)よりも落ち着いた色調で、大人っぽい雰囲気を持つ。
  • 夕方や気温の高い時間帯に特に香りが強くなる。
  • 花持ちがよく、切り花やガーデン装飾にも人気。
  • 種子では増えにくく、地下茎や株分けによって増やすのが一般的。

花言葉:「心変わり」

由来

  • チョコレートコスモスは、チョコレート色の花びらが時間とともに微妙に色合いを変える性質がある。
    → 深紅から黒紫、または赤褐色へと変化していく姿が「心が移ろう様子」を連想させた。
  • また、同じ「コスモス」の仲間でありながら、一般的な明るいコスモスとはまったく異なる**“異色の存在”**であることも、「気持ちが変わった」「他とは違う魅力に惹かれる」といった意味合いにつながっている。
  • 甘い香りを放ちながらも、どこか儚げな印象を持つことから、「恋心が移りゆく」「愛の熱が冷めていく」といった恋愛の変化を象徴する花としても解釈されている。

「変わりゆく色の中で」

放課後の温室には、夕陽が斜めに差し込んでいた。
 チョコレートのような甘い香りが漂う中、紗英はそっと花びらに指を伸ばした。
 黒紫に近いその色は、昨日よりも少しだけ赤みを帯びている気がした。

 「……本当に、不思議な花」

 隣で水やりをしていた亮が顔を上げる。
 「チョコレートコスモスって、名前からしておいしそうだよな」
 「食べちゃダメだよ」
 笑い合う声が、温室の中でやわらかく響いた。

 この花を育て始めたのは、文化祭での展示のためだった。
 クラスの誰もが明るいピンクや黄色のコスモスを選ぶ中、紗英だけがこの深い色の花に惹かれた。
 その理由を聞かれたとき、彼女は答えられなかった。
 ただ——どこか自分に似ていると思ったのだ。

 「ねえ、亮。コスモスって“調和”とか“優美”とか、そういう花言葉が多いんだって」
 「へえ、意外だな」
 「でも、このチョコレートコスモスだけ、“心変わり”なんだって」

 亮はじっと花を見つめた。
 「心変わり、か……なんか切ないな」
 「うん。でも、悪いことばかりじゃない気がする」
 「どういう意味?」
 「色が変わるってことは、生きてるってこと。止まってないってことだから」

 そのとき、温室の外から風が吹き込み、花が小さく揺れた。
 陽の光が差し込む角度が変わり、花びらは黒から赤へ、そしてまた褐色へと、わずかに色を変えていく。
 まるで、呼吸をしているようだった。

 紗英はその変化を見つめながら、胸の奥が少し痛んだ。
 ——彼への気持ちも、こうして少しずつ変わっていくのだろうか。

 初めて彼に惹かれたのは、たぶん春。
 桜の下で、偶然手を貸してくれたとき。
 その手の温かさを、ずっと覚えていた。
 でも、夏が過ぎ、秋が深まるにつれて、彼の笑顔を見るたびに、どこか胸がざわつくようになった。

 「亮、来年はどんな花を育てたい?」
 「うーん、やっぱり向日葵かな。まっすぐで、元気なやつ」
 「そうだね……亮っぽい」
 「紗英は?」
 彼の問いに、紗英は少し考えてから答えた。
 「また、この花がいい」
 「チョコレートコスモス?」
 「うん。変わっていく色を、ちゃんと見届けてみたいから」

 その言葉に、亮は小さく笑った。
 けれど、紗英の胸の中では、違う意味が静かに芽生えていた。
 自分の心も、きっと変わっていく。
 彼への想いも、時間の中で形を変えるかもしれない。
 けれど、それを恐れずに見つめていたい。
 変わることを、悲しみではなく、命の証として受け止めたい——。

 夕陽が完全に沈むころ、花びらは深い黒紫に染まった。
 温室を出ると、空には一番星が瞬いていた。
 紗英は振り返り、最後にもう一度、花を見つめた。

 その色は、今日の終わりを告げるようで、
 それでいて、新しい朝を約束するようにも見えた。

青汁の日

10月26日は青汁の日です

10月26日は青汁の日

福岡県の博多区に本社を置いて、多くの人に青汁で健康になってもらうことが目的で、青汁などの健康食品の通信販売を行う株式会社アサヒ緑健が制定しました。この日付は10をアルファベットの「IとO」で「青」とし、「26」を「汁」と読むところからです。

青汁の効果は?

青汁の効果

青汁に期待される一番の効果は、野菜不足を補うことですが、実際に厚生労働省が推奨した「一日に必要な野菜摂取量は350g」です。しかし、この量の野菜を毎日の食事だけで摂取するということは、手間やコストがかかります。

野菜の栄養は青汁で補う

野菜、果物と青汁

青汁は、野菜に加えて飲むことにより、野菜に含まれる「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」など、健康維持に必要な栄養を補うことができます。また最近は、味も調整されていて、野菜の苦味などの風味が苦手な方でも飲みやすく作られているため、野菜嫌いな子供でも気軽に飲めるようになります。

必要に応じた青汁選び

青汁選び

青汁といっても似たような商品がたくさんありますが、メーカーによっては、特徴のあるものもあります。その目的や用途にあった商品を見つけることをお勧めします。

肥満や便秘の改善

青汁の原料

青汁には、「食物繊維」や「カリウム」が豊富に含まれている商品があります。食物繊維は、不要なものを体外にスムーズに排出させ、「腸内環境を整える働き」と「便秘の改善が期待」ができる栄養成分です。他にも、糖質や脂肪分の吸収を緩やかにする働きがあるとされ、肥満気味の方にもお勧めします。またカリウムには、体内の水分量を調整する働きのミネラルであり、むくみを改善する効果があるそうです。

食欲がない時の栄養補給に

食欲不振でも飲める

体調不良の方や妊娠中の方などで、どうしても食欲がなくて栄養不足を感じている方にも青汁がおすすめです。青汁は、水などに溶かしているだけなので、食欲がないときでもドリンク感覚で簡単に栄養を補給することができます。また、ジュースやアイスクリームなどに混ぜて飲めば、野菜から得る栄養に加え、エネルギーも同時に補給することにもなります。当然ですが、青汁を飲めば食事は摂らなくて良いというわけではありません。どうしても食べれない時などの補助食として青汁の活用が有効となります。

青汁でミックスジュース

青汁入りミックスジュース

一般的には、普通に青汁を水に溶かし飲むだけですが、豆乳や牛乳を混ぜても美味しく頂けます。また、豆乳などからたんぱく質などの栄養素が加わり最強のドリンクに変わります。他にも、ヨーグルトに混ぜてみたり、栄養豊富なバナナなどを混ぜたミックスジュースを作るかたも増えているようです。青汁は、本当に体に良いので、自分が飲みやすいようにアレンジして毎日欠かさず飲みましょう!


「青汁の日」に関するツイート集

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5月12日、6月13日、9月29日、10月26日の誕生花「ツンベルギア」

「ツンベルギア」

Robbi HoyによるPixabayからの画像

ツンベルギアは熱帯原産のつる性植物で、鮮やかな黄色や橙色、青紫色の花を咲かせます。生育旺盛で夏から秋まで長く開花し、フェンスやアーチを彩る園芸植物として人気があります。

基本情報

  • 分類:キツネノマゴ科 (Acanthaceae)
  • 学名:Thunbergia alata(代表的な品種)
  • 英名:Black-eyed Susan vine(ブラックアイド・スーザン・バイン)
  • 原産地:アジア、アフリカの熱帯~亜熱帯の地域
  • 開花期:初夏〜秋(5月~10月頃)
  • 草丈:1.5〜3メートル(つる性)
  • 栽培環境:日当たりと風通しのよい場所、水はけのよい土壌

ツンベルギアについて

特徴

  • 花色:オレンジ、黄色、白、紫など(中心に黒や濃い色の目のような模様があるのが特徴)
  • 形状:5枚の花弁を持つ円形の花で、中心部に暗色の目のような部分があります。
  • 生育:ツルを伸ばして成長し、トレリスやフェンス、鉢植えでのハンギングにも適しています。
  • 利用:ガーデニング、壁面緑化、バルコニー装飾などに活用されます。

花言葉:「美しい瞳」

ツンベルギアの代表的な品種であるThunbergia alata(ブラックアイド・スーザン・バイン)は、花の中心に濃い黒や茶色の「目」のような部分があるのが特徴です。この「瞳のような花姿」から、「美しい瞳」という花言葉がつけられました。

また、花弁の明るいオレンジや黄色と中心の黒の対比が、まるで人の瞳のように引き立って見えることから、人を惹きつけるような魅力的な「まなざし」を連想させたともいわれています。


「美しい瞳の庭」

夏の始まり、祖母の庭はツンベルギアの花で溢れていた。
オレンジや黄色の花弁の中心に、黒く深い色を湛えた“瞳”がこちらを見つめているように揺れていた。

「この花の名前は、ツンベルギアっていうのよ。美しい瞳っていう花言葉があるの」

幼い頃、祖母が教えてくれたその言葉を、私は今でも鮮明に覚えている。

祖母の家には、夏になるたび母と一緒に帰省していた。都会の喧騒とは違う、蝉の声と土の匂い、夕立の気配に包まれるその庭は、私にとって異世界だった。そしてツンベルギアの花は、まるで庭の守り神のように、どの年も同じように咲いていた。

祖母はもうこの世にはいない。けれどその庭は、今、私の手元にある。相続の手続きが終わり、久しぶりにひとりでこの家を訪れた私は、かつての面影を探すように庭に出た。

そして、ツンベルギアを見つけた。

フェンス沿いに絡みついたツルの先に、小さくも力強く咲いているオレンジの花。その中心には、あの「瞳」があった。

私は思わずしゃがみこみ、その花と目を合わせる。どこか懐かしくて、優しくて、でも何かを見透かすような、強い意志を感じる瞳。小さな花が語りかけてくる。

「大丈夫。あなたならできるわ」

そんな気がした。

ふいに、子供の頃の記憶が蘇る。

祖母はいつも私の目を見て話してくれた。話を聞いてくれるときも、叱るときも、笑うときも。視線を逸らさず、まっすぐに私を見つめていた。
「あなたの瞳はとってもきれいよ。だからね、嘘はつかない瞳でいなさい」
そう言って、ツンベルギアの前で微笑んだ祖母の姿が浮かぶ。

私はその日、庭に手を入れ始めた。荒れた雑草を抜き、花の周りの土を耕し、ツンベルギアに新しい支柱を立てた。

ひとつ手をかけるたびに、祖母との記憶がよみがえる。あの夏、スイカを食べながら見た夕焼け。縁側で眠ってしまった夜。手を引かれて歩いた近所の道。

「美しい瞳」という花言葉は、ただ見た目の話ではないのかもしれない。
真っ直ぐで、優しくて、そして人の心を見守るような――そんな想いが、あの花には宿っている。

秋の風が吹くころ、庭はすっかり整っていた。通りすがりの近所の人が立ち止まり、「きれいなお庭ですね」と声をかけてくれるようになった。

私は微笑み、「ツンベルギアっていうんです。美しい瞳っていう花言葉なんですよ」と返す。まるで、かつて祖母が私にそうしたように。

小さな瞳の花が、今日も風に揺れている。
その眼差しが、これからの私の背中をそっと押してくれる。
この庭で、私はまた一歩、自分の人生を歩き出す。

9月20日、10月6日、26日の誕生花「ヤブラン」

「ヤブラン」

ヤブランは、細長い葉と紫色の小さな花が美しい多年草です。夏から秋にかけて花を咲かせ、日陰にも強く、庭や公園の植栽として親しまれています。秋には黒紫色の実をつけます。

基本情報

和名: ヤブラン(藪蘭)
学名: Liriope muscari(L.platyphylla)
科名: キジカクシ科(旧分類ではユリ科)ヤブラン属
原産地: 日本、中国、朝鮮半島など
開花期: 8月~10月
花色: 薄紫、淡紫、白など
草丈: 約20〜40cm
分類: 常緑多年草

ヤブランについて

特徴

  • 林の下など日陰に強い植物
    名前の「ヤブラン」は「藪(やぶ)」に生える「ラン(蘭)」のような草、という意味。
    実際にはランの仲間ではなく、スズランやジャノヒゲに近い仲間です。
  • 細長い葉と穂状の花
    細く長い葉を株元から茂らせ、その間からすっと花茎を伸ばし、小さな花を穂のように連ねて咲かせます。
    花は小さいながらも上品な紫色を帯び、控えめな美しさがあります。
  • 地味ながら強健
    日陰でもよく育ち、乾燥や踏みつけにも比較的強いため、庭の下草やグラウンドカバーとして人気があります。
    冬も葉を落とさず、四季を通じて静かな存在感を放ちます。

花言葉:「隠された心」

由来

  1. 花が葉の陰に隠れて咲くことから
    • ヤブランの花は、長く茂る葉の間に埋もれるように咲きます。
      一見すると葉ばかりが目立ち、近づいてよく見ないと花に気づかないほど。
      → 「見えにくい場所で静かに咲く姿」=「心の奥に秘めた思い」を象徴。
      これが「隠された心」という花言葉の直接的な由来です。
  2. 控えめな美しさ
    • 派手さはなく、主役になることも少ない花。
      しかし、近くで見ると繊細で上品な紫色をしており、知る人ぞ知る美しさを持っています。
      → 外には出さないが、確かに存在する「内なる美しさ」「秘めた想い」を表す花。
  3. 常緑であることの象徴性
    • 四季を通じて葉を保ち、静かに生き続ける姿は、「決して消えない感情」「内に宿る思い」を連想させるとされます。

「葉陰に咲く」

放課後の校舎裏は、もうすぐ秋を迎える匂いがした。風に混じって土の香りが漂い、古びた花壇の隅でヤブランが小さな紫の花を揺らしている。

 「こんなところに咲いてたんだ」
 紗世はしゃがみ込み、葉の間に指を差し入れる。細い葉の奥で、見えにくい花がいくつも穂を連ねていた。教室の窓からは気づかなかった。日陰に隠れるように、それでも確かに咲いていた。

 「……まるで私みたい」
 思わず、つぶやきが漏れた。

 美術部の紗世は、いつも静かだった。誰よりも早く教室に入り、誰よりも遅く帰る。目立つのが苦手で、絵を描くことだけが安心できる時間だった。けれど最近、彼――理科部の悠人がよく声をかけてくるようになった。

 「また絵、描いてたんだね」
 昼休み、彼がのぞき込んでくるたびに、胸がざわめく。見られたくないのに、見てほしい。そんな矛盾を抱えたまま、紗世は今日も校舎裏に隠れてスケッチブックを開いた。

 ページの中央には、まだ描きかけのヤブラン。葉の濃い緑を塗り重ね、花の部分だけ薄く残している。
 ――本当の色は、もっと深い紫だ。
 けれど、あの色を出す勇気が出ない。まるで、自分の心をそのまま見せるようで。

 夕方、足音が近づいた。
 「やっぱりここにいた」
 悠人の声に、紗世は思わずスケッチブックを閉じた。
 「ごめん、驚かせた?」
 「ううん……」

 彼の視線が花壇に向かう。
 「これ、ヤブランだね。地味だけど、よく見るときれいだよな」
 「……知ってるの?」
 「理科室の先生が言ってた。葉っぱの陰で咲くから“隠れ上手”なんだって。なんか、頑張り屋みたいで好きなんだ」

 その言葉が胸の奥に静かに落ちた。頑張り屋、という言葉。見えなくても咲き続ける花。――ああ、この人はちゃんと見ているんだ。誰も気づかないところで、小さな花が咲いていることを。

 「ねえ」
 気づけば、紗世はスケッチブックを開いていた。
 「まだ途中だけど、見てみる?」
 悠人が目を細めて絵を覗き込む。
 「すごい……この色、ほんとにヤブランみたいだ」
 「本当の紫は、まだ塗ってないの」
 「じゃあ、完成したら見せて」

 頬が熱くなる。夕日が二人の影を伸ばしていく。

 その後、絵は完成した。
 葉の奥に、静かに咲く花。
 見えない場所でも、自分らしく息づくその姿に、紗世はようやく本当の紫を重ねることができた。

 ――隠していた心を、誰かが見つけてくれた。
 それだけで、世界が少し明るく見えた。