塩と暮らしの日

7月3日は塩と暮らしの日です

塩と暮らしの日

7月3日は、塩に関する調査研究、そして財務大臣の指定を受けた日常生活で使用する塩の供給や備蓄を行っている塩事業センター(公益財団法人)がこの日を「塩と暮らしの日」として制定しました。また日付は、「塩」の原材料になっている海の「な(7)み(3)」という読む語呂合わせからです。その目的は、人間が生きるために欠かせない塩を、食や文化によって楽しく賢く付き合うというフレーズ「塩と暮らしを結ぶ運動」(くらしお)をPRすることです。

塩の性質は?

塩は、水に溶ける時に「ナトリウム(Na)イオン」と「塩化物(Cl)イオン」分裂します。そして、海の水や人体の中では、このイオンの状態になっています。さらに塩には、湿度が高くなると水分を吸って、低くなるとその水分を放出するという性質があります。そして、水分を吸って塩が溶けこみ、水分を放出すると、溶けていた塩が析出(個体として現れる)を起こします。まわりの湿度の変化により、溶解と析出を繰り返すことにより、塩の結晶同士が強く結び付いて固結が生じます。塩を密閉しない状態で放置すると固まってしまうのはこれが原因だそうです。

塩は酸素や栄養分を細胞へと運ぶ?

人体の細胞は、「細胞外液」という液に囲まれており、その塩(ナトリウムイオン、塩化物イオン)はこの細胞外液に多く含まれています。また、細胞外液の量を維持していて、それが全身の細胞に酸素や栄養分を運び、そして細胞で排出された二酸化炭素や老廃物が肺や腎臓に運ばれて体外へと排出されます。体内で常に塩と細胞外液の濃度を維持し、細胞が正常に働くのをサポートしています。

塩は神経細胞が刺激や命令を伝える

神経細胞は、物に触れたときにその刺激を脳に伝え、そして脳から手足を動かすように筋肉に指令を与えます。ナトリウムイオンは、神経細胞が刺激や命令を伝えるときに必要な成分です。

塩は消化をサポート

「塩化物イオン」は、胃酸の主成分であり、胃で食べた物を殺菌、または消化のサポートをしています。また、「ナトリウムイオン」は、小腸で「アミノ酸」や「ブドウ糖」などの栄養素の吸収をサポートしています。

塩分が不足すると

体中に吸収された塩分は、腎臓の働きにより一定に保たれます。通常の食事や運動をしている場合は不足することはまずないでしょうが、下痢や激しく汗をかくことで急激に塩分が失われることがあります。そして、体中の塩分が不足すると、「血圧低下」や「立ち眩み」、「倦怠感」や「精神不安定」、「眠気」や「脱力感」などの様々な理由で脱水症状を発症します。

猛暑の夏は熱中症に注意!

熱中症は、特に高齢者や子供は特に注意が必要です。高齢になると汗をかきにくく、そして特に気を付けないといけないことで、のどの渇きを感じにくくなることです。さらには、体温を下げるという時の反応も弱くなっています。こういった感じで、自覚がないのに熱中症になるというケースが多くあります。逆に子供の場合は、 汗を出す「汗腺」などの体温調節機能が未熟で、背が低いために 地面の照り返しで、比較的に大人より高い温度にさらされます。そんな事から、熱中症にかかりやすいのではないかといわれています。いずれにしても、この時期は適度な水分と塩分、「バナナ」などの「食べ物で予防」が重要なので、これらの成分を積極的に摂取しましょう。