2月18日は嫌煙運動の日です
1978年2月18日、東京都の四谷で約40名の有志が集まり、「嫌煙権確立をめざす人びとの会」が設立されています。その時すでに、札幌市では「非喫煙者を守る会」がありましたが、「日照権」(建築物の日当たりを確保する権利)をヒントとして「嫌煙権」という新語を掲げ、「嫌煙運動」をアピールしていました。当時は、これらの「嫌煙運動」はほとんど行われていませんでしたが、この会の設立がきっかけで、本格的な嫌煙運動が始まったといわれています。
嫌煙運動
嫌煙者は、「煙草が嫌いな人」のイメージがあり、この「嫌煙運動」が喫煙をする人を世の中から無くそうといった意味合いあったといいます。しかし、本来の「嫌煙」は違った意味で使用されていた言葉だそうです。元々「嫌煙」という言葉は、1978年に設立された「嫌煙権確立を目指す人びとの会」の代表の1人のコピーライター「中田みどり」さんが作った「嫌煙権」というものを提唱したのがはじまりです。
嫌煙権とは
- たばこの煙によって汚染されていないきれいな空気を吸う権利。
- 穏やかではあってもはっきりとたばこの煙が不快であると言う権利。
- 公共の場所での喫煙の制限を求めるため社会に働きかける権利。
の3つの権利です。
受動喫煙の意識
たばこ喫煙に関する健康被害は、吸う本人だけの問題ではないそうです。たばこの煙には、本人が吸う「主流煙」、たばこから出る「副流煙」とがあり、その煙には多くの有害物質が含まれているというのは誰も知っています。むしろ、その有害物質の量は「主流煙」よりも「副流煙」の方が数倍から数十倍も多いことがわかっているそうです。その副流煙を無意識に吸い込んでしまうことを「受動喫煙」と呼ばれています。
受動喫煙が及ぼす健康への影響
副流煙中の有害物質含有量と身体への影響について明確なデータがあります。まずニコチンは、主流煙の2.8倍で血圧の上昇や心拍数を増やして心臓に負担をかけ、消化性潰瘍のリスクをも高めています。またタール成分については、3.4倍であり40種類以上の発がん性物質が含まれ、身体の各臓器でがんの発生を促して進行を加速させます。さらに一酸化炭素は4.7倍も含まれ、動脈硬化を促進させて血液の酸素の運搬を妨害し、各臓器の酸欠状態を引き起こして運動能力や知的作業能力を低下させるなどのリスクがあるとのことです。私もそうですが、タバコを吸わない人も自信を守るためにも、喫煙所やヘビー・スモーカーの方に近づかないにするのも、大事なような気がします。