7月8日はチキン南蛮の日です
2011年7月8日は、宮崎のご当地グルメとして「チキン南蛮」をPRする同党が発足しました。そして、それをきっかけに宮崎県延岡市の市民グループ「延岡発祥チキン南蛮党」がこの日を記念日として制定しています。
また、この日の目的はマップの作成や給食のメニューにするなど、地域の食文化としての「チキン南蛮」の知名度を上げるためです。ちなみに、日付は「チキン南⇒7 蛮⇒8」という語呂合わせからもきていて、この日を中心にしてチキン南蛮料理教室などのイベントが実施されているようです。
チキン南蛮の発祥は?
宮崎県延岡市の発祥で知られている「チキン南蛮」は、昭和30年代に延岡市内の洋食店で、「まかない料理」として作られたのがルーツだとされています。当時は「鶏唐揚げの甘酢漬け」とも呼ばれる料理でしたが、その後はタルタルソースをかけ、その横にサラダなどを添えるスタイルになりました。
そして昭和40年代には、家族で出かける外食のご馳走メニューとして浸透していきます。それがいつの間にか、学校給食や家庭料理、県内全域で飲食店の定番メニューとして普通に食べられるようになったということです。
「南蛮」は来日ポルトガル人とその文化を表す言葉!?
チキン南蛮の「南蛮」は、もともと戦国時代に来日してきたポルトガル人や、その文化を表す言葉です。彼らの食文化の中に「南蛮漬け」が存在していて、唐辛子入りの甘酢に食材を漬けてつくられるものでした。そして、この「南蛮漬け」に鶏肉を漬けたりして料理されていたため、「チキン南蛮」と呼ぶようになったといいます。
タルタルのない「チキン南蛮」
1964年頃に提供された最初のチキン南蛮は、現在のチキン南蛮に必ず掛けられている「タルタルソース」はなく、揚げた鶏肉を甘酢に漬けただけのものだったようです。そしてその後の1970年頃に初めて現在のようなタルタルソースが掛かった定番のチキン南蛮が人気になったといわれているそうです。(今でも、元祖「直ちゃん」のチキン南蛮は揚げた鶏肉を甘酢に通すだけで、タルタルソースを掛けません)
延岡だけのソウルフードから全国へ
初めは延岡市と周辺の人々だけしか知られていなかったこのチキン南蛮が、提供店の店舗数や地域の拡大、新規出店する店の増加によって知名度は増え、今やその人気は全国区になっています。宮崎に来てみると、チキン南蛮発祥の地である延岡はもちろん、県内全域にチキン南蛮の専門店が所々あります。
そして、地域の人々はもちろん、県外から訪れた人が「さすが本場の味」として舌を唸らせているそうです。皆さんも、まず宮崎県の延岡市に訪れた際は、一番最初にチキン南蛮の元祖の味を知るために「直ちゃん」に足を運んでみては如何でしょうか!
チキン南蛮レシピ動画集
元祖、直ちゃん直伝のチキン南蛮レシピ
ムネ肉を揚げるときのテクニックを実演にて説明しています。