シャンソンの日

12月29日はシャンソンの日です

12月29日はシャンソンの日

1990年の12月29日、東京・銀座のシャンソン喫茶店の老舗「銀巴里」が39年の幕を下ろした日です。閉店の日には、「銀巴里」の名が刻まれたカップなどを常連のお客さんに渡したそうです。現在では、その跡地に石碑が立ってるとのことです。

シャンソン喫茶店の老舗「銀巴里」

1951年に銀座で誕生した喫茶「銀巴里」は、音楽を聞いて喫茶を楽しむだけの店ではなく、店内にピアノを設置し、専属バンドが演奏できるバンドセットを備えていました。そして、バンド演奏と歌手がシャンソンを口ずさんでいたそうです。当時、この店で歌う歌手たちは、オーディションで選ばれたスターたちでした。

銀巴里と言えば「美輪明宏」

「銀巴里」のスター歌手と言えば、美輪明宏さんが有名です。1952年の当時、新宿駅で寝泊まりしていた17歳の美輪は、「美少年募集」の張り紙を見て応募したそうです。その後、専属契約を交わして歌手デビューしています。そして、銀座で独特の風貌が話題になると、美輪は「銀巴里」の広告塔として有名になりました。

シャンソンとは

シャンソンは、曲よりも主に歌詞が物語風の内容をもつ歌が多いようです。その歌詞は、日常生活で使用される言葉を用います。また、隠語を交えて綴られます。そして曲は、クープレ(ストーリー)とルフラン(繰り返し)からなり交互に現れます。歌手は、声の良さや音程の正確さよりも、歌を解釈して個性的な表現で聞き手に伝えるかという点を評価されるそうです。

クレアシオン(創造の意で、創唱)

初めての曲を歌って成功させることをクレアシオン(創造の意で、創唱)といいます。歌手は、作詞家や作曲家との共同で、歌に生命を与える役割を果たします。第二次世界大戦以前は、このクレアシオンの意義が重要視され、ある歌手が創唱したシャンソンを別の歌手が歌うことはしなかったそうです。

シャンソンを知る

今回、銀巴里について調べた時にシャンソンのことを知ることができました。現在は、色々なジャンルの歌手がテレビやネット、ライブなどで歌われていますが、歌詞良さをかみしめて聞きながらメロディで感動することはめったにありません。しかし、時々感情が移って号泣することがあります。これが、シャンソンで重視されるのクレアシオンなんですね。

「シャンソンの日」に関するツイート集

https://twitter.com/tomorrow_anniv/status/1475587565998817284?s=20
https://twitter.com/Fm63gikDa9xZwz2/status/1472577286893600774?s=20