9月8日はクータ・バインディングの日です
株式会社渋谷文泉閣が開発した「クータ・バインディング」は、手を添えなくても開いたままで読めるユニバーサルデザインの製本です。長野県に本社を置き、この製本の普及を目的としています。制定日は、読書シーズンの秋と「ク→9、タ→8」の語呂合わせから決まりました。
「クータ・バインディング」の特徴
この製本方法は、本の背の部分に筒状の紙(クータ)を貼ることで、本を開くとき背表紙と本体間の空洞が、開いたページをほぼ平行に保つ構造です。この開発のきっかけは、肢体の不自由な友人から受けた要望で「手で押さえなくても閉じない読みやすい本が欲しい」ということからだそうです。
1. 軽量性
クータ・バインディングは、軽量な素材で作られており、登山やバックカントリーでの使用に適しています。軽さは長時間の活動において疲労を軽減します。
2. 高い耐久性
厳しい環境下でも使用できるように設計されており、耐久性が高いです。これにより、岩場や雪の中でも安心して使用できます。
3. 優れたフィット感
クータ・バインディングは、足の形にフィットするように設計されており、快適な履き心地を提供します。調整可能なストラップやバックルが装備されているため、個々の足に合わせた調整が可能です。
4. 優れたパフォーマンス
特に雪上でのパフォーマンスが高く、滑りやすい斜面でもしっかりとしたグリップを提供します。これにより、急な斜面や不整地でも安定した動きが可能です。
5. 多機能性
クータ・バインディングは、登山だけでなく、スノーボードやバックカントリーでも使用できる多機能性があります。このため、さまざまなアクティビティに対応できる柔軟性があります。
6. 簡単な取り付けと取り外し
ユーザーが簡単にバインディングを取り付けたり取り外したりできる設計になっており、特に雪山での迅速な対応が求められるシーンで便利です。
7. デザインとスタイル
クータ・バインディングは、スタイリッシュなデザインが特徴で、見た目にもこだわっています。さまざまなカラーやデザインが用意されているため、個々の好みに合わせて選ぶことができます。
クータ・バインディングは、軽量で耐久性が高く、優れたフィット感とパフォーマンスを提供するため、登山やスノーボード愛好者にとって非常に人気があります。多機能性とスタイリッシュなデザインも大きな魅力です。これからのアウトドア活動にぜひ取り入れてみてください。
頑丈さと読みやすさを重視
製本は最初、頑丈であることが優先されていて、人に優しい読みやすさとは異なる考え方のものでしたが、より多くの人に本を読んでもらうために試行錯誤を繰り返し、ようやくこの「クータ・バインディング」を開発し、頑丈であることも実現されています。
この製本は上肢の障害者に優しい
私のように左半身麻痺の障害があると、本を読む時は、必ずテーブルに置きます。そして、片手でページ開き、次のページ開く時が難しく指で押さえながらなので大変です。それで、この作りの製本は、身体の不自由な人間にとっては人に優しい開発になりますよね。確かに、「本を避けてた人もまた本を読もう」って気になります。