クータ・バインディングの日

9月8日はクータ・バインディングの日です

クータとは

手を添えなくても開いたままで、ページが読める製本、ユニバーサルデザイン「クータ・バインディング」を開発した株式会社渋谷文泉閣は、長野県に本社に置き、この製本の普及が目的で制定しました。この日に決まったのは、読書シーズンの秋と、「ク→9 ータ」と「バ→8 インディング」の頭文字の語呂合わせからです。

「クータ・バインディング」の特徴

製本の仕組み

この製本方法は、本の背の部分に筒状の紙(クータ)を貼ることで、本を開くとき背表紙と本体間の空洞が、開いたページをほぼ平行に保つ構造です。この開発のきっかけは、肢体の不自由な友人から受けた要望で「手で押さえなくても閉じない読みやすい本が欲しい」ということからだそうです。

頑丈さと読みやすさを重視

製本は最初、頑丈であることが優先されていて、人に優しい読みやすさとは異なる考え方のものでしたが、より多くの人に本を読んでもらうために試行錯誤を繰り返し、ようやくこの「クータ・バインディング」を開発し、頑丈であることも実現されています。

この製本は上肢の障害者に優しい

開いても勝手に閉じない製本

私のように左半身麻痺の障害があると、本を読む時は、必ずテーブルに置きます。そして、片手でページ開き、次のページ開く時が難しく指で押さえながらなので大変です。それで、この作りの製本は、身体の不自由な人間にとっては人に優しい開発になりますよね。確かに、「本を避けてた人もまた本を読もう」って気になります。

「クータ・バインディングの日」に関するツイート集