5月29日はこんにゃくの日です
5月29日「こんにゃくの日」は、全国こんにゃく協同組合連合会と日本こんにゃく協会(一般財団法人)が1989年に記念日として制定しました。この日付は、こんにゃくの種芋の植えつけが行われるのが5月であること、そして「こ⇒5 んに⇒2 ゃく⇒9」という語呂合せからでもあります。また、これから夏本番になる前に、こんにゃくの効用や機能性を再認識し、健康に毎日を過ごして欲しいという願いも込められているそうです。
こんにゃくのルーツ
こんにゃくは、「こんにゃく芋」から作られる加工食品で、その芋の原産はインドシナ半島といわれ、現地では芋の形状から「象の足」という異名があるそうです。現在でも東南アジアは、数多くのこんにゃく芋の仲間が存在し、その種類は約130種といわれています。しかし、その多くは日本にあるこんにゃく芋の品種と異なり、「こんにゃくマンナン」という食物繊維の含まれない芋であるため、加工しても固まらず、こんにゃくには適しませんでした。
そのため、最近では中国をはじめとする東南アジア各国では日本向けの食用として栽培しています。 ちなみにこんにゃくの歴史は、6世紀頃に仏教とともに中国より伝わったとされていますが、実際にははっきりしたことはわかっていません。
白いこんにゃくと黒いこんにゃく
白いこんにゃくは、こんにゃく芋の精粉(せいこ)を使用するのに対し、生芋を使うと芋の皮が混入してしまうため、黒くなります。しかし、最近の黒こんにゃくは精粉を使ったものが多いのが実情です。昔ながらの作り方を知っているる地方では精粉の白いこんにゃくがあまり人気がなかったため、現在では生芋から作るこんにゃくの色に合わせて、アラメやヒジキなどの海藻の粉末で色をつける場合が多いようです。
こんにゃくで健康づくり
食事の時によく噛んで食べると、脳の視床下部にある「満腹中枢」が刺激されます。そうすると、腹八分目の食事で満足感が得られるために食べ過ぎを防ぐことができます。 そのためには、やわらか過ぎないで、適度な弾力性と歯ごたえと、プリプリ感、そして味が染みやすいいこんにゃくが最適です。 そして、こんにゃくを料理に使うことでカロリーを上げることなく、料理のかさを増やしたり、品数を多く出来るので、ダイエットにも有効です。
和食の名脇役
さらに、こんにゃくは血糖値を上げるブドウ糖が含まず、低カロリーで食べ応えがあることから、糖尿病のリスクファクターである過食によってカロリーの摂り過ぎや肥満を未然に防ぐ効果もあるそうです。他にも色々と健康効果があり、コレステロール値を正常に保ち、便秘にも良いとされています。こんにゃくは、見栄えは地味ですが和食の名脇役といってもおかしくない食材であることはな違いないでしょう。