4月19日は地図、そして「最初の一歩」の日です
1800年4月19日、伊能忠敬(1745~1818年)が蝦夷地(北海道)の測量しました。その後16年掛け、歩いて測量をしています。そして、本格的な日本全土の実測地図「大日本沿海輿地全図」を完成させ、この時初めて国土の正確な姿を証明し、別名「最初の一歩」とされました。
地図の色々
地図は、各地域や時代の世界観が反映されていて、どんな国や目的のために作られたのかで、形が大きく変わってきます。地図記号を例に挙げると、日本では郵便局『〒』のマークは、世界共通ではなく、欧州を中心に主に使用されているのは、イラストの角封筒であり、ドイツやスイスの場合は、楽器のホルンを四角く囲ったかわいい記号(昔は郵便馬車の御者が楽器を鳴らしながら走った事に由来)です。
サハラ砂漠も詳細地図がある!?
日本の約23倍の広さがある広大なサハラ砂漠も詳細地図があります。砂を黄色で塗られた地図には、砂の風紋のような模様があり、「砂と岩、定着している砂丘」と「動いている砂丘」などを区別した表現で描かれているそうです。
企業防衛のためのウソ地図
アメリカのある企業は、誰にも影響がない場所にダミーの地名を、実在する地名の中に数個を混ぜておくそうです。そうすれば、他社に複製されて販売されも複製したという証拠にすることができます。この事は、日本でも同様のことをしている企業があるとか。
正確な地図は多大な労力が掛かる
地図を制作するには、今も昔も多大な労力が掛かりますが、日本で地図を最初に完成させた「伊能忠敬」が測量に費やした月日は、16年ほど費やしたといわれてますが、その後は地図の制作に、それを完成させるまで21年といいます。今の技術からすると、想像を絶する苦労です。しかし、現在でも衛星やネット技術が進歩していて、航空写真と地域の情報を取り入れ、カーナビなどが仕事に活用されるようになり、定期的に更新する作業も増え、より正確な地図を要求されます。いずれにしても、現在の最先端技術やAIによる自動化も、「伊能忠敬」のような人たちによる最初の地道な第一歩のお陰であることは間違いないようですね。