9月15日はひじきの日です
1984年に三重県のひじき協同組合がこの日に制定しています。昔から「ひじきを食べると長生きをする」と伝えられていて、当時の「敬老の日」9月15日であったことからだそうです。
ひじきの歴史
「ひじき」の歴史は、縄文・弥生時代の遺跡発掘物から「ひじき」らしき海藻が付着していたことで、既にその時代から食されていたと推定されます。日本の河川から得られる水が軟水であるため、カルシウムがあまり含まれおらず、また農作物からカルシウムを摂取するのは困難だったそうです。したがって、日本人は、昔からカルシウムを補うために海藻である「ひじき」を利用していたのだといわれています。
昔から調理法は変わらず
徳川三代将軍家光の時代の料理書「寛永料理物語」では、ひじきを煮たり、和え物に使用されていたようです。そのころから、現代人と同じような調理法で食されていたことがわかります。また、日本での採取方法は一般的に天然のひじきを採りますが、中国や韓国の場合は養殖が主流だそうです。その影響で、輸入品が大半を占めてきて国産のひじきはわずか10%という具合に採取量が年々激減しています。
ひじきを食べると長生きをするのは嘘!?
昔からひじきを食べると長生きをするといわれています。それとは逆に、「ヒジキを食べると早死にする」という噂が流れた事がありました。それは、2004年に英国食品規格庁(FSA)が、ひじきに無機ヒ素含有量が多いということで消費者に注意を喚起しています。この発端となったのは英国の食品基準庁の発表でした。内容が、「ひじきから無機ヒ素が検出されたのでヒジキを食べないように!」とのことでした。
厚生労働省の見解
それに対して日本の厚生労働省食品安全委員会は、「ひじきを大量に食べない限り、健康上のリスクが高まるとはあり得ません」との見解を発表しています。
ヒジキを極端に多く摂取するのではなく、バランスのよい食生活を心がければ健康上のリスクが高まることはないと思われます。
厚生労働省ホームページより引用
やっぱりひじきのは最高の健康食材
結論としては、ひじきの栄養が「カルシウム」「鉄分等のミネラル」「食物繊維」が豊富であり、さらに添加物などを使用していないひじきは、最高の健康食で長寿食だということになります。今後は高齢化社会に向けて、ただ寿命が延ばすだけでなく、健康に長生きしていくためにも必要な食材だといえるでしょう。