4月16日はボーイズ・ビー・アンビシャスデーです
1877年の4月16日、札幌農学校(現在の北海道大学農学部)の基礎を築いた教頭のクラーク博士(1826~1886年)が、有名な名言「ボーイズ・ビー・アンビシャス(少年よ、大志を抱け)」という言葉を残し、アメリカに帰国しています。
ウィリアム・スミス・クラーク
クラーク博士は、1876年7月に北海道開拓使長官黒田清隆によって、将来の北海道開拓の指導者養成のため「札幌農学校」(現在の北海道大学農学部)の初代教頭として招かれています。1期生16名の生徒に動物や植物学、キリスト教の教えによる道徳を英語で教えるなど行い、それが大きな影響を与えています。
青年よ、大志を抱け
北海道に来てわずか8カ月ほどの札幌滞在でしたが、翌年の4月16日にクラーク博士は、教え子たちと島松(北広島市)より、馬上からあの有名な名言「ボーイズ・ビー・アンビシャス(青年よ、大志を抱け)」と叫んでいます。その事が、北海道開拓精神を代表する言葉として、今に伝えられてきました。
名言を発した意味は
クラーク博士は、生徒たち一人一人の顔を覗き、自分を老人と表現して親しみを込め、発したこの言葉の意味については、諸説あるそうです。しかし博士が目指した、また学生たちが受け継いだものは明確でだったといいます。その後も学生たちが精神を引き継ぎ、様々な分野で影響を残しています。
「内村鑑三」と「新渡戸稲造」
さらには、博士から直接学べなかった2期生の「内村鑑三」や「新渡戸稲造」などもまた、多くの若者と同様にその精神を受け継がれていっています。実際には、どのような教育を受けていたのかは不明ですが、現在でもこの人物の存在と名言がこうして残っているのは、その時多くの若者たちに対して心に響かせたからでしょうね.