ジェットコースターの日

7月9日はジェットコースターの日です

7月9日はジェットコースターの日

1955年7月9日、日本初の本格的な「ジェットコースター」が設置されました。その場所は、当時の「後楽園ゆうえんち」が開園した時です。また、このジェットコースターの全長が1500mあり、その最高時速55kmでした。

その時に名前がジェット機にちなみ、「ジェットコースター」という名称が付けられました。その後人気が出て、一般的な名称がそのまま「ジェットコースター」となったそうです。そして「後楽園ゆうえんち」は、2003年4月17日に遊園地全体が入場無料のフリーゲート化になり、現在の「東京ドームシティアトラクションズ」という名称に変更されています。

ジェットコースターの歴史

ジェットコースターの歴史

コースターの由来には諸説あり、一つは16~17世紀のロシアで「氷の滑り台からソリで滑り下りる」もの。もう一つは、1870年代のアメリカで行われていた鉱山の廃坑で、石炭運搬用のトロッコに乗って坑内を走り下りるという遊びがきっかけとされています。またL.A.トンプソンが1874年、ニューヨーク郊外にコニーアイランドに設置された「スイッチバック・グラビティ・プレジャー・レールウェイ」などは、現在のローラーコースターの原型といわれているそうです。

そしてそのコースターの乗員は10名で、そのコースは高さは9mで全長が137m。また、その時の最高スピードは時速10kmだったそうで、現在のジェットコースターに比べるとまだまだのスピードでしたが、ここから何倍もスピードが速くなり、安全性などと共に開発がどんどん加速していきます。

日本のジェットコースター

日本のジェットコースター

現在では、「ローラーコースター」をはじめ、「インバーテッドコースター」(吊り下げられ、足元がフリーの状態で走行するコースター)など、様々なタイプのものが存在しています。その中で特別人気があるジェットコースターをいくつか紹介します。

サンダードルフィン (東京ドームシティ)

サンダードルフィン (東京ドームシティ)

サンダードルフィンは、ビルに囲まれた東京の中心地の東京ドームや後楽園でおなじみの水道橋エリア、東京ドームシティアトラクションズにある国内2位の最後部高度をもつ絶叫コースターです。そこには、世界初のセンターレス観覧車やビッグ・オーの輪の中など、東京ならではのビル群を縫うようなスリル感は迫力抜群です。また夜になると、東京の夜景を眺めながら乗れる時間帯は特に人気のようです。

ピレネー(志摩スペイン村)

ピレネー(志摩スペイン村)

志摩スペイン村のピレネーは、世界最大級の「インバーテッドコースター」(吊り下げられ、足元がフリーの状態で走行するコースター)です。走行時間が長く、様々なひねり回転があることが最大の特徴であるピレネー山脈をモチーフにしたインバーテッドコースター。注目すべきは吊り下げ式ライドであり、足の踏ん張りがきかないために、されるがままの状態が想像を超えるスリルに!

ド・ドドンパ(富士急ハイランド)

おうちで「富士急のド・ドドンパ」

「ド・ドドンパ」は、同じ富士急ハイランドの4大コースターの内の一つであり、高飛車と並ぶドドンパ。そのド・ドドンパが進化したのがこちらです。こちらは、「世界一の加速力」を追求して最終的にたどり着いたマシーン。このコースターの最大の恐怖ポイントは、加速力をそのまま活かした世界最大級のループ状コース。他にも視覚で楽しめるポイントがあったりなどパフォーマンスもパワーアップしてるようです。

正直、こういった乗り物は苦手ですが・・・

夜のジェットコースター

御覧の通り、マニアにはたまらない絶叫コースターが他の地域にも、まだまだたくさんあります。私は正直、こういった壊れたら悲惨なことになるような絶叫マシーンは苦手です。しかし、現在の日本のコースターはこまめな点検など安全性が保障され、高さがあるため周りの景色が楽しめるのが魅力の一つでもあるようです。ちなみに私は、観覧車などで優雅な気分で静かに各地域の絶景を見ます。

「ジェットコースターの日」に関するツイート集

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7月7日の誕生花「アベリア」

「アベリア」

基本情報(概要)

  • 学名Abelia × grandiflora
  • 和名:ハナツクバネウツギ(花衝羽根空木)
  • 分類:スイカズラ科 ツクバネウツギ属
  • 原産地:野生種は、日本、中国、ヒマラヤ、メキシコに15種が分布
  • 形態:落葉または半常緑低木(地域により変化)
  • 樹高:およそ1~1.5メートル(品種により〜2m程度まで)
  • 開花時期:5月〜10月(長期間咲く)

アベリアについて

特徴

◎ 長く咲き続ける丈夫な花木

  • 花期は非常に長く、初夏から晩秋まで咲き続けるのが最大の特徴。
  • 花が小さいため派手ではありませんが、枝先にまとまって咲く姿は上品で可憐です。

◎ 萼(がく)も美しい

  • 花が散ったあとに残る萼が紅色に色づき、美観が続くため、長く楽しめる植物です。
  • 見た目は小花が咲いているように見えるほど美しいです。

◎ 丈夫で育てやすい

  • 耐暑性・耐寒性ともに高く、剪定にも強いため、初心者にもおすすめの庭木です。
  • 病害虫にも強く、放任でもある程度育つほどタフな植物です。

◎ 樹形がまとまりやすい

  • 半球状に自然に整う樹形なので、生垣や低めの植え込みにもぴったり
  • 強剪定にも耐え、管理がしやすいです。

◎ 観葉としての魅力も

  • 品種によっては斑入りの葉や、紅葉する葉などもあり、花のない季節にも楽しめます。

花言葉:「強運」

🌸 由来1:花が終わっても美しさが続く「萼(がく)」の存在

アベリアの花は咲いた後、すぐに散ってしまいますが、花の土台となる萼がそのまま枝に長く残り、紅色に色づいて美しく変化していきます
まるで、運が尽きたように見えても、その後も“魅力”が続いていく姿が、「強運」「運を手放さない」ことの象徴と捉えられました。


🌿 由来2:驚くほどの強さと生命力

アベリアは以下のような性質を持っています:

  • 長期間の開花(5月〜10月):半年近く咲き続ける花は珍しい
  • 病害虫に強く、手間がかからない
  • 強い剪定にも耐える
  • 乾燥や暑さ・寒さにも強い

このように、どんな環境にも適応し、丈夫で枯れにくい性質から、「どんな運命にも負けない強さ」「困難をはね返す強運さ」といった花言葉が生まれたとされています。


🌱 総合的に見ると…

アベリアの「強運」は、
ただ幸運が舞い込むという意味ではなく、

『試練に耐え、静かに、しかし確かに美しさを保ち続ける力』

に由来しています。

だからこそ、アベリアは「強さを信じて進みたい人」や、「困難を乗り越えた人」への贈り物にもぴったりな花です。


「強運の庭」

風がやわらかく吹いた。玄関先の鉢植えがわずかに揺れ、白い小花がそっと頬を撫でるように揺れた。

 アベリア。
 小さくて、誰の目にも留まりにくいその花は、あまり手入れの行き届いていないこの庭の中でも、変わらず毎年咲いてくれた。祖母が大切にしていた木のひとつだ。

 「この花ね、強運って花言葉があるのよ。あんたにも、少しわけてあげたいくらいだわ」

 子どもの頃、病弱だった私の手を握りながら、祖母はそう言って笑った。強運なんて、ずいぶん都合のいい言葉だと思った。けれど、あのころの私は、何かにすがりたかったのだろう。素直に「うん」とうなずいたのを覚えている。

 十年ぶりに戻ってきた実家の庭は、ところどころ雑草に覆われていた。けれど、アベリアだけは変わらず枝を伸ばし、小さな白い花を咲かせていた。萼(がく)もまだしっかり枝に残っていて、先のほうがほのかに紅色を帯びている。まるでまだ咲いているかのように、楚々とした美しさがあった。

 ――地味なのに、しぶとい。

 誰にも気づかれないように咲き、花が終わっても、その存在を静かに残す。
 そういえば祖母もそうだった。

 派手に誰かを引っ張ったり、人前で大声を出すような人ではなかったけれど、何か大事なときにはいつも後ろに立って、そっと背中を押してくれた。母が病気で倒れたときも、父が転職で悩んでいたときも、そして私が高校進学をあきらめようとしたときも。

 「強いって、こういうことなんだよ」

 祖母が亡くなったのは五年前。知らせを聞いたとき、私は海外にいた。夢だった建築の勉強のため、やっと奨学金をもらって留学していた最中だった。

 電話の向こうで、父がぽつりとつぶやいた。

 「おばあちゃん、最後まで庭のアベリア見てたよ。……今年は、花が長く咲いてたな」

 運がいい、って言葉は、どこか軽くて、努力も痛みも省略してしまうようで苦手だった。けれど、あの花を見ていると、少しだけその意味がわかる気がする。

 日当たりがいいわけでも、肥料をこまめに与えられていたわけでもない。それでも、気づけば毎年、風にそよいでいる。
 強い運というより、「運に負けない強さ」とでも言えばいいのかもしれない。

 私はスコップを持って、鉢の周囲の土を掘り返し始めた。草を抜き、枯葉を取り除く。大きな庭はとても手がかかる。けれど、祖母が遺してくれたこの小さな生命の庭を、もう一度きれいに整えてみたくなった。

 強運は、与えられるものではない。
 それはきっと、誰にも気づかれなくても、自分の居場所でひっそりと咲き続ける力なのだ。

 夕方、玄関の灯りに照らされたアベリアが、そっと風に揺れた。
 小さなベルのような花が、まるで微笑むように、こちらを見ていた。

七転八起の日

7月8日は七転八起の日

七転八起の日

7月8日は、「七→⑦ 転八→⑧ 起」という事で「七転八起の日」。熊本地震からの復興への気持ちで、何度でも起き上がる心意気を込め、「くまモンの起き上がりこぼし」を発売。「阿蘇壱番屋」がこれを制定しています。

七転八起の日

くまモン起き上がりこぼし

七転八起の日は、七転び八起き(何度失敗しても、諦めずに奮闘すること )としての意味で有名な言葉です。

七転八起の意味

  1. 読み方: しちてんはっき
  2. 意味: 何度失敗してもそのたびに立ち上がり、めげずに努力を続けること。人生には浮き沈みがあることを表す言葉でもあります。

七転八起の由来

  • 仏教の影響: 倒れてもすぐに起き上がるだるま像に由来していると言われています。
  • 数字の意味: 「七」と「八」は多くの回数を示すために使われており、正確には「七回転んで八回起き上がる」という意味ではありません。
  • 生まれてすぐ: 生まれたばかりのときは誰かの助けが必要で、その1回を含めて「八起」とされています。
  • 聖書の影響: 一部の説では、聖書に由来しているとも言われています。

七転八起と七転び八起きの違い

  • 七転び八起き: 読み方は「ななころびやおき」で、意味は「七転八起」と同じです。何度失敗しても立ち上がり続けるという意味を持ちます。
  • 使用頻度: 一般的には「七転び八起き」がよく使われますが、どちらの表現も正しいです。

七転八起と七転八倒の違い

  • 七転八倒: 読み方は「しちてんばっとう」。意味は、何度も転げ回り、起き上がらずに苦しむ様子を表します。
  • 対照的な意味: 「七転八起」が立ち上がることを強調するのに対し、「七転八倒」は苦しみや悲しみを強調した表現です。一般的に「七転八倒の苦しみ」として使われます。

まとめ

「七転八起」は、失敗してもあきらめずに挑戦し続ける姿勢を表す言葉です。人生の浮き沈みを乗り越える力強さを象徴しており、ポジティブなメッセージを持っています。関連する表現として「七転び八起き」や「七転八倒」があり、それぞれ異なるニュアンスを持っています。

くまモンの起き上がりこぼし

熊本地震の後、復興の気持ちを込め「七転八起」の精神の心意気を表す「くまモンの起き上がりこぼし」を商品化しています。しかし再び、2018年7月に西日本豪雨で、河川の氾濫や洪水、土砂災害などの被害が発生しています。

それでも、七転び八起き

2020年7月の今年、停滞する梅雨前線の影響で九州地方は4日、熊本県南部を中心に猛烈な雨に襲われています。7日も九州全域で被害がたくさん出ています。それに加え、新型コロナの感染リスクでの自粛ムード。それでも前に進まなければ…。

「七転八起の日」に関するツイート集

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7月6日、8月5日の誕生花「ヒマワリ」

「ヒマワリ」

JA2020によるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名Helianthus annuus
  • 科名:キク科
  • 属名:ヒマワリ属
  • 原産地:北アメリカ
  • 開花時期:7月〜9月(夏〜初秋)
  • 花色:黄色(まれに赤みを帯びた品種も)
  • 英名:Sunflower(サンフラワー)

ヒマワリについて

Uschi DugulinによるPixabayからの画像

特徴

  • 太陽を追う花:成長途中の若いヒマワリは「向日性(ヘリオトロピズム)」と呼ばれる性質を持ち、日中は太陽の動きに合わせて花の向きを変えることがあります(成熟すると東を向いたままになることが多い)。
  • 大きな花と茎:1〜3メートルに育つこともあり、太い茎の先に大きな黄色い花(実際は多数の小花の集合体)を咲かせます。
  • 種子が豊富:花が終わると種が実り、食用(ひまわり油やスナック)や鳥の餌にも利用されます。

花言葉:「あなただけを見つめています」

Gábor AdonyiによるPixabayからの画像

この花言葉は、ヒマワリの**太陽を追いかける性質(向日性)**に由来しています。

  • 若いヒマワリは、太陽が昇る東から西へと動くにつれて、その花の向きも変えていきます。まるで一途に太陽だけを見つめているかのようなその姿が、誰かに対して「あなたしか見ていない」という強い想いを象徴するものとされました。
  • また、花の姿自体が太陽のように輝いていることから、「太陽=愛しい人」と見立てて、恋心や忠誠心を重ねる文化も背景にあります。

「向日葵の向く方へ」

제주 길잡이によるPixabayからの画像

駅前の花屋で、ひときわ大きなヒマワリが風に揺れていた。
 あの花が嫌いだったはずなのに――咲の足は、自然と止まっていた。

 「ねぇ、咲。ヒマワリって、太陽しか見ないんだって。知ってた?」

 その言葉を最後に、彼は咲の前からいなくなった。三年前の夏。
 大学最後の夏休みに入ったばかりの頃だった。
 突然の事故。なんの前触れもなかった。
 彼――直人は、咲に何も言い残さず、夕立のように消えてしまった。

 花屋の前に並ぶ鉢植えの向こうに、直人の面影を見た気がした。
 でも、それはきっと気のせいだ。
 だって、彼のように、あんなに真っすぐな人はいない。

 「俺、ヒマワリが好きなんだ」
 そう言って、真顔で花束を差し出してきた初デートの日。
 他の男の人ならバラやカスミソウを選ぶところを、彼は迷わずヒマワリだった。
 「なんか、咲っぽいなって思って」
 「え? 大きいってこと?」
 「違うって! ほら、太陽に向かって伸びてる感じ? いつも前向きで、元気で、俺のこと引っ張ってってくれるとこ」
 照れながらそう言った彼に、咲は言葉を返せなかった。
 たった一輪のヒマワリが、あんなにまぶしく思えたのは、あれが最初で最後だった。

J.Rim LeeによるPixabayからの画像

 以来、ヒマワリを見るたびに胸が痛くなった。
 まるで自分だけを見てくれていた彼のまなざしが、今もどこかで咲を見つめているようで。
 でも、咲は彼に背を向けたままだった。
 ――前を向かなきゃいけないのは分かってる。でも、どうしても振り返ってしまう。

 「……あなただけを見つめています、か」

 花屋の店先に添えられた札に、そう書かれていた。
 まるで、ヒマワリが咲に語りかけているかのようだった。

 そのままヒマワリを一鉢買って、部屋に飾った。
 東向きの窓辺、朝日が差し込む場所。
 ヒマワリはすぐに、明るい光のほうへと顔を向けはじめた。

 ――ねぇ、咲。太陽がどこにいるか、分かる?
 その声が、ふと耳に蘇る。
 咲は立ち上がり、ヒマワリの向きを見た。
 しっかりと光を捉えようとするその姿に、あの日の彼の瞳を重ねた。

 「……私も、ちゃんと見つけないとね。もう一度、前を」

 ヒマワリのように、まっすぐに。
 誰かに向かって、心から「あなた」と言えるその日まで。
 咲はゆっくりと、部屋のカーテンを開いた。

 窓の外には、真夏の空と、輝く太陽。
 そしてそれを見つめる、一輪のヒマワリが揺れていた。

七夕はドリカムの日!?

7月7日はドリカムの日

七夕はドリカムの日

2015年7月7日、ベストアルバム「私のドリカム」を発売。今年は、スーパー裏ベストアルバム「私だけのドリカム」発売。この日は、ドリカムとファンにとっても「夢がかなう日」、まさに「七夕」ピッタリですね。

本当に認定されてるの?

七夕とドリカム

実際、一般社団法人日本記念日協会より、ドリカムの日として認定されて来年のカレンダーに掲載される事になったそうです。

とんねるずのコンサートでサポート・メンバーの中村

ドリカムのコンサートツアー

ドリカムことDREAMS COME TRUEというメンバーは、1988年(昭和63年)1月に結成しています。実は、元々は1985年から1988年にとんねるずのコンサートツアーでサポート・メンバーをしていた中村が、1988年のコンサートツアー前に吉田をバック・コーラスにしたことがきっかけだそうです。

DREAMS COME TRUE

当初は「チャチャ・アンド・オードリーズ・プロジェクト」というグループ名で、その後「夢はかなう」(DREAMS COME TRUE)に改名。エピック・ソニー・レコードから1989年3月21日、シングル「あなたに会いたくて」とアルバム「DREAMS COME TRUE」の同時リリースでCDデビュー。

1990年代には、圧倒的な人気で1990年発売の「笑顔の行方」で初のオリコンTOP10入り。その後、「決戦は金曜日」などの5作品がミリオンセラーとなります。中でも「LOVE LOVE LOVE」は240万枚以上の売上げです。

ドリカムの人気が上がれば株価も上昇!?

ドリカムの人気が上がれば株価も上昇!?

2006年、大和総研が「ドリカム人気が上がれば、株価も上昇」とする調査結果を発表。ドリカム人気と株価指数が同時に上昇する確率が85%、更に下落時で66%というぐらい高い相関関係を示したことを発見しています。

庶民が共感が持てるドリカムの歌詞が、景気上昇時に前向きな気持ちなり、歌が景気の追い風になったという意見があります。

「コロナ禍」、「ロシアのウクライナ侵攻」、「急激な物価高」という大変なこのご時世ですが、こういう最悪な時期に負けずに、こういった良い曲を聞いて元気をもらいながら、この難局を乗り切りましょう!

「ドリカムの日」に関するツイート集

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7月5日、10月30日、11月15日の誕生花「ロベリア」

「ロベリア」

Annette MeyerによるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名Lobelia erinus(代表種)
  • 科名:キキョウ科(またはロベリア科に分類されることも)
  • 原産地:熱帯~温帯
  • 開花時期:3月下旬~11月上旬
  • 草丈:10~30cm程度の一年草または多年草(園芸では一年草扱いが多い)
  • 花色:青、紫、白、ピンクなど(特に青紫系が有名)

ロベリアについて

Сергей ШабановによるPixabayからの画像

特徴

  • 小花が密に咲く
     細かく分かれた茎に小さな花をたくさん咲かせ、ふんわりと広がる姿が特徴的です。寄せ植えやハンギングバスケットにも向いています。
  • 涼しげな印象
     特に青紫色のロベリアは、涼感のある色合いで夏の花壇をさわやかに演出してくれます。
  • 耐暑性はやや弱い
     日本の高温多湿にはあまり強くなく、夏場は花が少なくなることもあります。そのため春~初夏が最も見ごろとされています。
  • 多年草タイプもあり
     多年草タイプのロベリア(例:ロベリア・シファリティカ)は、背が高く、宿根草として育てることも可能です。

花言葉:「謙遜」

ThomasによるPixabayからの画像

ロベリアの代表的な花言葉のひとつが「謙遜(modesty / humility)」です。

この由来には、以下のような植物の姿が関係していると考えられます。

◎ 控えめで可憐な佇まい

ロベリアは非常に小さな花を咲かせ、あまり目立つ存在ではありません。主役というよりは、寄せ植えなどで他の花を引き立てるような「控えめな存在感」を持っています。

◎ 群れて咲くことで美しさが際立つ

一輪一輪は小さくとも、集まって咲くことで全体としての美しさが表れる姿は、「自分をひけらかさず、周囲と調和する謙虚な心」を象徴しているとされます。

◎ 色合いのやさしさ

特に青紫色のロベリアは落ち着いた印象を与え、「静かに佇む美しさ=謙遜」のイメージと重なります。


「ロベリアの手紙」

Greg WolgastによるPixabayからの画像

六月の朝、庭に咲くロベリアが風に揺れていた。まだ陽は高くない。濡れた花びらがきらきらと朝露を弾いて、小さな青い光の粒がいくつもそこに宿っているようだった。

 佳乃はゆっくりとしゃがみこみ、その花にそっと手を伸ばす。

 「……やっぱり、あなたは静かに咲いてるのが似合うね」

 小さな声でそう言って笑うと、胸元から一通の手紙を取り出した。それは三年前に亡くなった祖母からのものだった。遺品の整理をしているときに、庭の植木鉢の裏から見つかった封筒。その表には、達筆な字で「佳乃へ」とだけ書かれていた。

 “あなたはすぐに前へ出ようとしない子でした。誰かを引き立てようとして、自分の気持ちはいつも後回し。私はそんなあなたが、まるでロベリアのように思えてなりませんでした。”

 祖母の字が、たどたどしく続いていた。

 “ロベリアはね、小さくて、静かで、決して目立たない花。でも、寄せ植えの中でそっと咲いて、全体を優しく整えるの。そういう花があるからこそ、他の花が引き立つのよ。謙遜、という花言葉は、そんなロベリアの性格そのもの。

 でもね、忘れないで。控えめでいることが、美しくないということじゃないの。自分の美しさを、ちゃんと信じなさい。

Ingrid BischlerによるPixabayからの画像

 あなたの中にあるやさしさと静けさは、いつかきっと誰かの心を救うわ。”

 最後の行には、「私の大好きなロベリアの種を、同封しておきます」と記されていた。封筒の中には、乾いた小さな種が五つ入っていた。それを植えたのが、いま佳乃の目の前に咲いているこの青い花だった。

 この庭は祖母が大切にしていた場所だ。佳乃が幼いころ、花の名前や水やりのコツを優しく教えてくれたのも祖母だった。だが、成長するにつれ、佳乃は「もっと自分を出さなきゃ」と周囲に言われるようになった。大人になるほどに、控えめでいることが劣っているかのような気がして、戸惑い、自分を否定しそうになることもあった。

 けれど――。

 この花は、それでも変わらずに咲いている。

 声高に咲くことはない。でも、誰かの足元に、さりげなく寄り添うように咲く。目立つ色ではないけれど、青紫の花びらは見つけた人の心に、すっと染みるような落ち着きを与えてくれる。

 まるで祖母の言葉のようだ。

 佳乃は立ち上がり、ロベリアを見下ろした。風が吹き、花たちがやわらかく揺れた。

 「ありがとう。私、少しずつでいいから、自分のままで歩いてみるね」

 そう呟いて、佳乃は家の奥へと戻っていった。花のそばには、折りたたまれた祖母の手紙と、小さなロベリアの名札がそっと置かれていた。

 そこには、祖母の筆跡で、こう書かれていた。

 ――謙遜は、静けさの中にある誇り。

零戦(ゼロ戦)の日

7月6日は零戦(ゼロ戦)の日です

零戦(ゼロ戦)の日

1939年7月6日は、「零式艦上戦闘機」一般的に知られているゼロ戦の試作器の試験飛行が始まった日です。このゼロ戦は、「小回りが利いて、飛行距離の長い戦闘機」という海軍の要求で「堀越二郎」が設計した戦闘機です。また、連合国側米英の戦闘機に対して優勢に戦ったことで、敵パイロットから「ゼロファイター」と呼ばれていたそうです。

零戦(ゼロ戦)

旧日本海軍のゼロ戦は、国産戦闘機では最多の1万機以上が造られた戦闘機です。そのデビューは日中戦争であり、その後勃発した太平洋戦争になると、開戦から終戦まで主力戦闘機として使用されました。そして、ゼロ戦の優れた格闘性能、大威力抜群の20mm機銃、長い距離を飛ぶことができる機能を備えていて当時では、「堀越技師の努力で実現不可能に近い旧日本海軍の要求性能を達成した」と語られているそうです。

設計者の堀越二郎

堀越氏が零戦を語る

堀越二郎は、戦前から戦中に「名機」と呼ばれる戦闘機の数多く設計して、日本の航空機の水準を世界一にまで高めた設計者であることで有名です。世界でも「ゼロファイター」という通り名でアメリカ空軍を震えあがらせた「零式艦上戦闘機」、一般的に呼ばれているゼロ戦を設計したことでも有名です。その堀越技師は、1903年にライト兄弟の飛行機が初めて飛んだ年に、藤岡市にて生まれました。そして彼は、少年誌の物語を通して飛行機の魅力にとりつかれ、幼少期から明晰な頭脳を誇っていたそうです。

恐慌をきっかけに航空機の最先端技術を学ぶ

「堀越二郎」が設計したゼロ戦

中学卒業後、東京の旧制第一高等学校(現在でいう東京大学)に進学し、その後は東京帝国大学の航空学科に進学します。大学を卒業して、三菱内燃機製造株式会社(現在の三菱重工)から声がかかります。しかし、当時の三菱は恐慌の影響で業績が悪く、帝大出の優秀な人材を獲得すると、育成によって挽回を図ろうとしたそうです。そして三菱は、堀越に「支度金約100万円相当」を託して彼を「ヨーロッパ」「アメリカ」に1年半派遣し、その時に航空機の最先端技術を学んだそうです。

「七試艦上戦闘機」からゼロ戦へ

その後、堀越が設計した「七試艦上戦闘機」が完成しますが、この機は実戦に採用されませんでした。しかし、 後にできた「九試艦上戦闘機」は、日本製で初の世界水準の戦闘機として、中国戦線で活躍しています。そしていよいよ堀越技師の最も強いこだわりのあった「機体の美しさと機能を両立させる」ということが目的で設計した「十二試艦上戦闘機」(後のゼロ戦)が完成します。

防衛重視の技術開発へ

現在では、日本が世界に誇る最先端技術は数多く生み出していますが、その基礎は、既にこの時代から作られていたのかと驚くばかりです。そして、唯一忘れてはならないのが、このゼロ戦でたくさんの犠牲者を出したってこと、またこれからは防衛重視「人を救うための技術開発」への方向性を維持することを願うばかりです。

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7月4日の誕生花「ストケシア」

「ストケシア」

基本情報

  • 和名:ルリギク(瑠璃菊)
  • 学名Stokesia laevis
  • 英名:Stokes’ Aster(ストークスアスター)
  • 科名/属名:キク科/ストケシア属
  • 原産地:北アメリカ南東部(主にアメリカ・ジョージア州など)
  • 開花時期:6月~10月(初夏〜夏)
  • 花色:青紫、白、ピンク、薄黄色など

ストケシアについて

特徴

  • 花の姿:キクに似た形で、中心から細かく裂けた花びらが放射状に広がる。涼やかで透明感のある花色が特徴的。
  • 草丈:30〜60cmほどと、比較的コンパクト。
  • 性質:多年草で育てやすく、暑さにも比較的強い。
  • 葉の形:細長くやや光沢のある葉で、株元から広がるように生える。
  • 用途:花壇、鉢植え、切り花などに適している。

花言葉:「清楚な娘」

ストケシアの代表的な花言葉のひとつが「清楚な娘(せいそなむすめ)」です。この言葉には、以下のような由来が考えられます:

1. 透明感のある花色

 ストケシアの花は青紫や淡い白など、どれもどこか涼しげで落ち着いた印象を与えます。派手さはないものの、気品を感じさせるたたずまいが、まるで清楚で控えめな少女のよう。

2. 端正で整った花姿

 花びらが放射状にきれいに並び、乱れがなく整った形をしているため、その品のある美しさから「育ちのよい娘」のような印象を与えることが、花言葉の背景にあります。

3. 静かに咲く佇まい

 初夏から夏の花壇で静かに、しかし確かな存在感を放って咲くその様子が、目立たずとも凛とした品格を感じさせ、まさに「清楚な娘」という表現にぴったりです。


「清楚な娘」

朝露に濡れた花壇の中で、瑠璃色の花がそっと揺れていた。ストケシア――この小さな花を、私は幼い頃からずっと「清楚な娘」と呼んでいる。

 その名を教えてくれたのは、祖母だった。

 私が小学生のころ、両親が仕事で家を空けることが多く、私は夏休みのほとんどを祖母の家で過ごしていた。町はずれの小さな庭付き一軒家。そこには祖母が丹精込めて育てた季節の花が、いつも色とりどりに咲いていた。

 「この花の名前はストケシア。涼しげな色でしょ? でもね、派手じゃないのに、すごく気品があるの」

 祖母は水やりの手を止めて、小さく微笑んだ。

 「まるで、“清楚な娘”みたいだって言われる花なのよ」

 私はその言葉の意味を、当時はよく分かっていなかった。ただ、薄紫に透けるような花びらを見つめながら、なんだか大事にしなければいけないもののような気がして、そっと指先で触れた記憶がある。

 それから十数年が過ぎ、祖母は去年、静かに息を引き取った。
 独り身だった祖母の家を私が引き継ぎ、今は週末ごとにそこへ通いながら、庭の手入れをしている。

 不思議なものだ。あれほど忙しい仕事の合間でも、この庭に来ると、心が落ち着く。静かで、何も語らないはずの草花たちが、まるで祖母の代わりに何かを語りかけてくれているような気がするのだ。

 そして、今年もストケシアが咲いた。

 濃すぎず、淡すぎず、ちょうどいい透明感のある青紫。花びらは放射状に整い、乱れひとつなく咲いている。暑さのなかでも、その姿だけはどこか涼やかで、気高い。

 庭の片隅で、誰にも媚びることなく、ただ真っすぐに咲くその佇まい。

 ――ああ、本当に、あの言葉どおりだ。

 「清楚な娘」という花言葉は、ただの装飾的な言葉ではない。
 その花の持つ雰囲気、生き方すら言い当てているのだと、今ならわかる。

 私は祖母の小さな花ばさみを手に取り、一本だけストケシアを切った。そして、仏間に向かい、遺影の前にそっと供える。

 「おばあちゃん、今年もきれいに咲いたよ」

 言葉にした瞬間、ふっと胸の奥に優しい風が吹いた気がした。

 あの頃は理解できなかった「清楚さ」という美しさ。
 静かに、けれど確かに誰かの心に残る、そういう生き方を、私も少しずつできているだろうか。

 遺影の中の祖母は、昔と変わらぬ笑顔で、私を見守っていた。

穴子の日

7月5日は穴子の日です

穴子の日

7月5日は「穴子の日」となっていますが、この日を記念日として制定したのは、寿司や弁当用の穴子食材を製造と販売を手掛けていた株式会社グリーンフーズ(2009年9月に 加ト吉の完全子会社・2012年12月で事業停止)です。また日付は「あな⇒7 ご⇒5」という語呂合わせと、この時期の穴子が最も美味しいことからといわれています。

穴子は、ウナギと同様、ビタミンAやビタミンB類、カルシウムが豊富であり、夏バテ防止に効果があるとされています。したがって、「土用の丑の日」のウナギに負けないように、夏の味覚の定番を目指すべく全国に広げるのが目的です。

穴子の分類

チンアナゴ

穴子は、日本近海で15属、27種程確認されていて、その中で観賞用は「ニシキアナゴ」や「チンアナゴ」は水族館などで多く見られる魚です。 そして、食用としては「マアナゴ」や「ゴテンアナゴ」、「クロアナゴ」などが主に使用されています。今回は、その中から食用穴子を中心にみていきましょう!

マアナゴ

マアナゴ

マアナゴは、上唇が少しめくれあがっていて、上下のアゴには1列の門歯状の歯(岩に付いているフジツボあるいは巻貝などを食べるのに適している歯)があり、その内側と外側に短い歯の列があります。ちなみに、マアナゴの成魚は雄で40㎝、雌の場合は90㎝ほどになり、大きいもので1mまで成長するものがあります。

ゴテンアナゴ

穴子の天ぷら

「ゴテンアナゴ」は、ウナギ目アナゴ科ゴテンアナゴ属であり、分布地域は日本各地~インド洋までの幅広いエリアに生息しています。中でも、得に南日本に多く和名では、一般的に御殿穴子と呼ばれていています。外見は「マアナゴ」似ていますが、眼のうしろにある縁の斑点で区別できます。 大きさは、マアナゴより短めで60㎝ほどの成長で止まるようです。ちなみに味は、マアナゴより少し淡白で、天ぷらにすると美味しいそうです。

クロアナゴ

極太クロアナゴ

「クロアナゴ」は、少し長めですがウナギ目アナゴ亜目アナゴ科クロアナゴ亜科クロアナゴ属です。そして分布地域は、「ゴテンアナゴ」と同じで日本各地~インド洋まです。和名では、黒穴子呼ばれていて、 小さい物はマアナゴに似ていますが、色がマアナゴより黒っぽいために区別がしやすいそうです。また、「 クロアナゴ」は穴子の中でもかなり大きめのサイズになり、見かけが巨大穴子「ダイアンアナゴ」と似ています。実際によく間違われるそうですが、長さが「ダイアンアナゴ」より短いそうです。

今年は穴子で決まり!

今年は2021年で、丑の日は28日の水曜日になります。あと3週間ちょっとで本来なら「うなぎ」を食べますが、実際にある年の相場価格を比較すると、「うなぎ」1500~3000円に対して「穴子」は、500~1000円ぐらいだそうです。また、ダイエットを考えた面からみても、「うなぎ」カロリーは「100グラムあたりなんと551kcal」で、「穴子」は「100グラムあたりわずか166kcal」で、この「穴子」方がヘルシーといえます。

しかし栄養面では、確かに他の魚に比べてビタミンは多いですが、「うなぎ」の1/5程度だそうです。この夏はコロナ禍の「自粛生活」であまり運動をしないために太り気味になり、あまりカロリーが取れないですよね。そこで今年のこの時期は、「うなぎ」の代わりに「穴子」を食べるというのも一つの方法かもしれません!


「穴子の日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年以前の投稿

7月3日、8月15日、9月25日の誕生花「ハス」

「ハス」

As LanによるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名Nelumbo nucifera
  • 科名:ハス科
  • 原産地:熱帯~温帯アジア、オーストラリア北部(ヌシフェラ種)、北アメリカ(ルテア種)
  • 開花時期:7月~9月(夏の花)
  • 花色:ピンク、白、稀に黄色
  • 生育環境:池や沼などの水辺・浅い水中
  • 分類:多年性水生植物

ハスについて

lamosiによるPixabayからの画像

特徴

  • 泥の中から咲く花
     ハスは泥水の中に根を張りながらも、水面にまっすぐ茎を伸ばし、美しく大きな花を咲かせます。その姿は、汚れた環境にありながらも決して染まらず、凛とした美しさを持っています。
  • 大きな葉と花
     丸くて大きな葉が特徴的で、水を弾く様子から“ロータス効果”という撥水現象の語源にもなっています。花は直径20cmほどにまで成長することもあります。
  • 宗教や文化との深い結びつき
     仏教では非常に神聖な花とされ、仏像がハスの台座に座っている姿(蓮華座)が多く見られます。インドではヒンドゥー教や仏教の象徴でもあり、「悟り」「輪廻」「再生」の象徴です。

花言葉:「清らかな心」

JacekによるPixabayからの画像

「清らかな心(Purity of Heart)」という花言葉は、ハスの生態的な特徴宗教的象徴性の両面から生まれています。

1. 泥に染まらず咲くという清らかさ

ハスは、泥沼という汚れた環境の中にあっても、美しく純白のような花を咲かせます。この姿が、人間にとっての理想的な「周囲に流されず、自分の美しさや信念を保ち続ける」というイメージと重なります。

2. 仏教での“浄化”や“悟り”の象徴

仏教では、ハスの花は“清浄”を意味する重要なシンボルです。仏陀の悟りや仏性の象徴として扱われ、人間の煩悩を超えた「清らかな心」を体現する存在とされています。

3. 朝に咲いて夕に閉じる儚さも

ハスの花は朝に開き、午後になると閉じ、数日間それを繰り返して散っていきます。その儚い美しさもまた、余計な執着を持たず、静かに咲く「清らかな心」を象徴しているのです。


「泥に咲く花」

Norbert HöldinによるPixabayからの画像

母の葬儀の日、奈緒は久しぶりに実家の池を訪れた。夏の陽射しが強く照りつける中、水面にはいくつもの蓮の花が静かに開いていた。濁った水の中から伸びた茎の先に、透き通るような淡いピンクの花が咲いている。その姿を見た瞬間、彼女の胸に、子どもの頃のある情景が蘇った。

 「奈緒、この花、なんて名前か知ってる?」

 小さな頃、手をつないで池のほとりを歩いたあの日。母はそう言って微笑んだ。

 「ハス、だよね?」

 「そう。泥の中から咲くんだけどね、泥に染まらないの。不思議だと思わない?」

 幼かった奈緒には、何が不思議なのか、正直よくわからなかった。ただ、母がその花をじっと見つめる横顔がとても穏やかだったことを覚えている。

 「人もね、そうありたいの。どんなに苦しい環境にいても、心は清らかでいたい。そういう意味で、この花には“清らかな心”っていう花言葉があるんだよ」

 あれから20年。奈緒はずっと都会で働き、母とは何度もすれ違った。価値観の違い、進路のことでの口論、介護の押しつけ合い――清らかな心なんて、いつの間にか忘れていた。

Bob WilliamsによるPixabayからの画像

 しかし、今こうしてハスの花を目の前にしてみると、不思議なことに、母の言葉がまっすぐ胸に届いた。

 母の人生は決して平坦ではなかった。若くして夫を亡くし、女手一つで奈緒を育て上げた。近所の噂、親戚の冷たい視線、貧しさ――そのすべてを母は引き受けながらも、決して誰かを恨むことなく、どこか澄んだ眼差しで生きていた。

 「泥より出でて、泥に染まらず」

 その言葉の意味が、ようやく理解できた気がした。

 池のそばにしゃがみこみ、奈緒はそっと水面に指を伸ばした。濁った水の底は見えない。でも、そこから生まれるものが、こんなにも美しいのなら――。

 「ごめんね、お母さん。もっと早くに、気づけばよかった」

 ぽろりと涙が落ち、静かに波紋が広がった。けれどその涙すら、今の彼女には清められていくような気がした。

 その日、奈緒は一輪のハスを抱えて帰路についた。自分もまた、どんな場所にいても、心のどこかに清らかさを灯していたい――そんな願いとともに。