7月19日、8月23日、10月29日の誕生花「ゲッカビジン」

「ゲッカビジン」

基本情報

  • 学名Epiphyllum oxypetalum (クジャクサボテン属)
  • 和名/別名:月下美人/月来香(ゲツライコウ)
  • 原産地:中南米(メキシコ〜中米)の森林に自生する着生サボテン
  • 植物タイプ:常緑多肉の多年生、草丈は1〜2 mほどに成長

ゲッカビジンについて

特徴

  • 開花時期:主に日本では7月から11月にかけて夜に開花。高温期の真夏は避け、適期は夏の夜
  • 一夜花:夕方に蕾が開き始め、夜~深夜に満開となり、翌朝にはしぼむ儚い性質
  • 香り:ジャスミンに似た甘く濃厚な芳香があり、夜空に漂う強い香りは「月来香」の名の通り
  • 受粉の仕組み:夜咲きしコウモリによって受粉される進化を遂げている

花言葉:「はかない恋」

ゲッカビジンには多くの花言葉がありますが、代表的なものとして「儚い恋(はかない恋)」「はかない美」「艶やかな美人」「ただ一度会いたくて」などがあります 。

「はかない恋」「はかない美」

花が一晩でしぼんでしまう短命さに由来し、その儚さが“恋”や“美”に重ねられたからです 。

「艶やかな美人」

大輪の白い花と強い香りが、夜の女王のような艶やかさを感じさせることからです 。

「ただ一度会いたくて」

一夜花の切ない一瞬の出会いを切望するような、ロマンティックな思いが込められています。


🏷️ 名前の由来

  • 月明かりの下で咲くこと:その神秘的な花姿から名付けられたという説があり。
  • 昭和天皇の台湾訪問時のエピソード:皇太子時代の昭和天皇がこの花に心奪われ、「月下の美人」と称されたという逸話も

「ただ一度、会いたくて」

夏の終わり、都会の喧騒を離れた古い山荘に、私は一人で滞在していた。
 かつて祖母が暮らしていたその家には、手入れの行き届かない小さな温室があり、蔦に覆われたガラス越しに、夏の名残の陽が差し込んでいた。

 祖母が大切にしていた花がある。
 それは――月下美人。

 「夜にしか咲かないのよ。そして、一晩だけ。まるで夢みたいな花なの」

 子どもの頃、祖母がそう語っていたのをよく覚えている。私にはその儚さがよくわからなかった。ただ、白く大きな花が夜の暗がりの中にぽっと浮かぶように咲く、その光景だけが妙に心に残っている。

 大学時代のある夜、彼に出会ったのも、そんな夏の終わりだった。

 「咲いたよ」と、彼は一本の枝を見せてくれた。私が通っていた植物学ゼミの先輩で、研究熱心な人だったけれど、不器用で、少し照れ屋だった。

 「月下美人。君に見せたかったんだ」

 満開の白い花は、まるで夜の静寂を引き裂くように、強く甘い香りを放っていた。その一瞬だけ、私の世界が変わった気がした。

 けれど――それきりだった。
 彼は卒業後、地方の研究所に移り、連絡は自然と途絶えた。私も就職して、忙しさにかまけて、あの夜のことは胸の奥にそっとしまっていた。

 そして今年、祖母の十三回忌を機に、この山荘に戻ってきた。
 あの温室に、まだ月下美人は残っているだろうか。そんな思いに駆られ、夕方、庭に足を運んだ。

 温室の中はすっかり荒れていたが、一角にしっかりと根を張った葉が伸びていた。茎の先に、ひとつだけ、つぼみが揺れている。

 ――咲くかもしれない。

 夜が更け、月が昇るころ、私はひとり椅子を出して、温室の前で待っていた。

 そして――
 静かな時のなか、つぼみはゆっくりと開き始めた。

 白く大きな花が、まるで星が地上に降りてきたかのように、音もなく輝きを放つ。ジャスミンに似た濃厚な香りが空気を満たしていく。

 そのときだった。

 「やっぱり、咲いたんだな」

 その声に、私は振り向いた。

 ――そこに、彼がいた。

 白髪が混じりはじめた髪。少し痩せた輪郭。けれど、その瞳は昔と変わらない優しさを湛えていた。

 「……どうして、ここに?」

 「祖母様が生前、君の話をよくしてくれてたんだ。十三回忌だって聞いて、もしやと思って。……それに、この花も」

 彼はそっと、月下美人に目を向けた。

 「たった一晩だけ、咲いて、散る。それがわかっていても、見たくなる。……まるで、君とのことみたいだと思ってた」

 私は何も言えなかった。けれど、彼の隣に腰を下ろし、二人で黙って花を見つめた。

 夜空の下、真白な花が静かに揺れている。

 「はかない恋」
 「はかない美」
 「艶やかな美人」
 「ただ一度会いたくて」

 すべてが、この一瞬に詰まっていた。
 そして私は知った。――それでも、この花は美しいと。
 だからこそ、人はまた、出会いたくなるのだと。

 もう一度。
 ただ一度、会いたくて。

ハンバーガーの日

7月20日はハンバーガーの記念日

7月20日はハンバーガーの記念日

1971年のこの日、東京・銀座の三越デパート1階にマクドナルドが日本初の1号店が開店。当日、1万人以上の行列ができ、1日で100万円以上の売り上げを記録したといいます。そして、この記念日ができたのは開店25周年の記念で制定されたものです。

ハンバーガーの歴史

ハンバーガーの歴史

ハンバーガーの由来として有名な説として、1904年にアメリカで開催された、セントルイス万国博覧会の会場より、「ハンバーガー」としてサンドイッチ風にハンバーグを丸いパンで挟んで販売したのが最初だといわれています。

チェーン店舗スタイルはカンザス州から

チェーン店舗スタイルはカンザス州から

チェーン店スタイルは、1921年カンザス州で始まります。そして、1948年にはカリフォルニア州のマクドナルド兄弟の経営するドライブインで、メニューにハンバーガーを加えてました。これが人気店となり、1955年ではイリノイ州シカゴに第1号店がオープン、今では、ご存じのとおりハンバーガーは世界中で人気のファーストフードとなっています。

日本のハンバーガー文化は米軍基地!?

日本のハンバーガー文化は米軍基地!?

日本でハンバーガーが最初に作られたのは、戦後の佐世保等米軍基地周辺の飲食店でした。当初、地元でも評判だったそう。

東京、原町田にハンバーガーショップが登場

東京、原町田にハンバーガーショップが登場
Stoyan StoyanovによるPixabayからの画像

1970年には東京・原町田にハンバーガーショップが登場、そして翌年は東京・銀座に外資系のハンバーガーショップが上陸、爆発的にハンバーガーの人気が上昇しています。

その後、1973年に登場したテリヤキバーガーなど日本が独自にアレンジ製品も多数開発され、現在に至ります。

今やファーストフード界のキング

ハンバーガーは、今やファーストフード界のキング

マクドナルドは、「あなたが勧めるファーストフード店は何ですか」という、ランキング結果では「ケンタッキー」や「すき家」を押さえてトップとなっています。

自分もドライブ中に小腹が空いた時には、マクドナルドを探してしまい、同乗者も同意が得やすいファーストフードには間違いないですね!コロナ禍で気軽に配達してくれるのも最高です。

「ハンバーガーの日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年以前の投稿

戦後民主主義到来の日

7月19日は戦後民主主義到来の日

66年前の1949年 7月19日に、新たな民主主義が訪れたことを謳った青春映画「青い山脈」が封切られ、記念日とされました。この映画がなぜ、民主主義に関わってくるのかを調べてみました。

青い山脈ってどんな映画?

物語は、東北地方の港町を舞台に、若者の男女交際をめぐる騒動をさわやかに描いた青春小説です。内容は、当時の固い習慣などの古い殻に閉ざされた時代を生きる女子高生を舞台にして、正しいモラルを主張しあうことによって成長していく人間を描いた物語です。

必ずしも伝統は正しい事ではない!?

「昔から皆やっている」、「ルールがある」と言われ、「それに従っていれば」、また「褒めてもらえる」。それだけで自己満足の時代が長年の間続いていました。おそらくこの映画が伝えたいのは、「一部の人の意見だけを尊重せずに、個々の事情を理解した上で自由な環境を作って行きましょう」って事なんでしょうね。

「戦後民主主義到来の日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年以前の投稿

7月17日の誕生花「ハマユウ」

「ハマユウ」

基本情報

  • 学名:Crinum asiaticum var. japonicum
  • 分類:ヒガンバナ科・ハマオモト属の常緑多年草
  • 原産地:インドネシアとスマトラ
  • 開花期:6~9月、主に夕方から夜間に開花し、芳香を放つ
  • 外観:幅広く厚い葉が放射状に広がり、花茎に白い小花が10個ほど咲きます。花びらは細長く、中心部に赤い雄しべがアクセントに
  • 生育環境:日当たり・水はけの良い砂地(海岸沿い)を好み、暖地向き。地植え・鉢植えどちらも可能で、寒冷地では冬越しに注意が必要

ハマユウについて

特徴

  • 自生地:海岸線に群生し、葉が「オモト」(万年青)に似ているため別名「ハマオモト」とも
  • 香りと開花:夜に開花して強い芳香を放ち、主に蛾などを誘引する虫媒花
  • 種子の特性:種子はコルク質の厚皮で覆われ、水に浮く性質があり、海流に乗って遠くへ拡散・発芽する能力あり
  • 有毒性:全草有毒で、特に球茎は強い毒性を持つが、薬用としての利用もある

花言葉:「どこか遠くへ」

  • 主な花言葉
    • 「どこか遠くへ」
    • 「汚れがない」
    • 「あなたを信じます」

💡由来のひもとき

  1. 「汚れがない」
     神事で使われる白い布・“木綿(ゆう)” に似た清らかな白い花色から
  2. 「どこか遠くへ」
     種子が浮力を持って海流に流され、新たな土地で発芽する姿にちなむ
  3. 「あなたを信じます」
     「遠くへ流れても、必ず根を下ろし花を咲かせる」というたくましさと期待を込めた想いから

「どこか遠くへ、きっと届く」

あの夏の日、彼女は港に立っていた。
 セーラー服の襟が風に揺れ、白いハマユウの花が足元でそっと揺れていた。

「ここ、まだ覚えてる?」
 穂乃香がそう言って微笑んだ。

 海辺のこの小さな町で、僕らは育った。中学三年の夏。図書室で偶然隣の席に座ってから、毎週末、海沿いの堤防で話すようになった。彼女は東京からの転校生で、最初はよそよそしかった。でも、少しずつ距離が縮まり、名前を呼び合えるようになったのは、ちょうどハマユウが咲き始めた頃だった。

「この花、知ってる? ハマユウっていうんだって」
 彼女はそう言って、白く細長い花びらを指差した。

「花言葉はね、“どこか遠くへ” だって」

「なんか、君みたいだな」
 そう言ったら、彼女は少し驚いた顔をしてから、笑った。

 東京に戻ることが決まったのは、その翌週のことだった。

「私、ここが好きだったよ。思ったよりも、ずっと」

 最後に会った日、彼女はひとつだけお願いをしてきた。
 「この花、来年もちゃんと見ておいて。毎年ここで咲いてるか、教えて」って。

 あれから十年。
 連絡先も、手紙のやりとりも、いつの間にか途絶えていた。東京の高校に進学した彼女のその後は知らない。けれど僕は毎年、ハマユウが咲くこの場所に来ていた。

 白い花は、変わらずそこにいた。潮風に揺れながら、まるで何かを待っているかのように。

 ハマユウの種子は海に浮かび、遠くの浜辺まで運ばれていく。その途中で沈んでしまうこともあれば、知らない土地で芽を出し、やがて花を咲かせることもあるという。

 ――どこか遠くへ。それでも、きっと届く。

 ふと、誰かが近づいてくる気配がした。振り返ると、白いワンピースの女性が立っていた。風に揺れる髪の奥に、懐かしい面影があった。

「やっぱり……まだ咲いてたんだ」
 穂乃香だった。

 時が過ぎても、変わらない花の香りと、あの夏の記憶が、確かに僕らをつないでいた。

「ねえ、覚えてる? “どこか遠くへ”って」

 彼女の声に、僕はうなずいた。

 「そして、“あなたを信じます”――だったよな」

 笑いながら見つめ合ったその瞬間、海から吹いた風が、ふたりの間にハマユウの香りを運んだ。

マンデラ国際デー

7月18日はネルソン・マンデラ国際デー

ネルソン・マンデラ氏と国際連合

7月18日は、2009年に国際連合が創設したマンデラデーです。アパルトヘイト撤廃に尽力した南アフリカ共和国の政治家、弁護士のネルソン・マンデラの誕生日が7月18日。彼の67年間の政治生活にちなみ、67分間以上の社会奉仕活動をするように、世界中の人々に呼びかけられています。

マンデラ氏の主な活動

マンデラ氏の主な活動

ネルソン・マンデラは、反アパルトヘイト運動により反逆罪で逮捕。27年間、刑務所に収容されています。釈放後は、アフリカ民族会議の副議長に就任し、その後は議長になっています。

南アフリカ共和国の政治家フレデリック・デクラークと共にアパルトヘイト撤廃へと南アフリカを導き、1994年に大統領に就任しました。就任後は、民族和解・協調政策を進め、経済政策として復興開発計画を実施しています。

アパルトヘイトとは?

アパルトヘイト

アパルトヘイトとは、南アフリカで進められた人種隔離政策。白人と有色人種を分割して統治すること。

世界中で広がる人種差別抗議デモ

世界中で広がる人種差別抗議デモ

5月25日、黒人男性のジョージ・フロイドさんが警察官に首を押さえつけられ亡くなった事件がありましたね。この事を発端に、アメリカ、世界中で抗議活動が広がってます。

日本も同和問題(部落差別)がある

日本も同和問題(部落差別)がある

この差別の問題は、日本も部落差別「同和問題」がありました。歴史的発展の過程でつくられた身分階層構造により、差別で国民の一部の人々が長い間、低位の状態を強いられていました。日常生活で様々な差別を受けるなど、日本特有の人権問題です。

人種や育ちは違っても、同じ人間

人種や育ちは違っても、同じ人間


 現在でも、差別発言や差別待遇等、ネット上で差別を助長した内容の書込みをされる事案が発生しています。たとえ、人種や育ちが違っても、同じ人間である以上は、お互いの辛さを理解しあえばきっと良き友人になれます。

「マンデラ国際デー」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年以前の投稿

7月16日の誕生花「ジンジャー」

「ジンジャー」

基本情報

  • 和名:ハナシュクシャ(花縮砂)
  • 英名:Ginger lily(ジンジャー・リリー)
  • 学名:Hedychium coronarium
  • 分類:ショウガ科ハナシュクシャ属
  • 原産地:インドやヒマラヤ地域、東南アジア
  • 開花時期:9月~10月(初夏~秋)
  • 花色:白、黄、オレンジ、ピンクなど
  • 香り:強い甘い香り(芳香性)

ジンジャーについて

特徴

  • 熱帯・亜熱帯性の多年草で、温暖な地域では地植えでも育つ
  • 背が高く(1〜2m)、直立した茎に大きな葉をつける
  • 花は穂状に咲き、ランのような華やかさと甘い香りをもつ
  • 観賞用として人気が高く、切り花やフラワーアレンジメントにも利用される
  • 観賞用のジンジャーはショウガ(食用)の近縁だが、食用部分はあまり使われない
  • 湿気と日当たりを好み、半日陰でも育つ
  • 英名の「ジンジャー・リリー」は、香りと外見がショウガとユリを連想させることに由来する

花言葉:「慕われる愛」

ジンジャーの花言葉の一つに「慕われる愛(Adored love / Admired love)」があります。
この言葉の由来には以下のような点が関係しています。

● 優雅な佇まいと強い香り
ジンジャーの花は大きくて華やか、そして濃厚で甘い香りを放つことから、見る者やそばにいる人の心を引きつける存在。

その優美さと芳香が「人々に慕われる存在」や「思慕の念を集める愛」と重なり、愛される・慕われるイメージが結びついたと考えられます。

● 咲く時期と持続性
夏から秋にかけて長く咲き続け、香りも持続することから、深く続く愛情の象徴とされたとも言われています。


「ジンジャーの香りが残る午後」

古い写真立ての中で、母は微笑んでいる。
白いシャツに、風に揺れるような長いスカート。そして手には、一本のジンジャーの花。

「ねえ、これって、いい香りがするの?」
高校生の私は、その写真を見ながら何気なく祖母に尋ねた。

「ああ、それはね。甘くて、どこか懐かしい香りがするんだよ。あの子のようにね」
祖母は、写真に写る母を「この子」と呼ぶ。まるでまだ隣にいるかのように。

母は、私が五歳のときに病気で亡くなった。
だから私には、母の記憶がほとんどない。けれど、家のあちこちには母の痕跡が残っていて、とくにこの庭に咲く白いジンジャーの花が、何よりの手がかりだった。

ジンジャーの咲く季節になると、祖母はいつもその手入れを欠かさなかった。
「慕われる愛っていうんだよ、この花の花言葉。あなたのお母さんにぴったりだった」

——慕われる愛。

その意味が、当時の私にはよくわからなかった。
けれど、大学生になって久しぶりにこの家へ帰省したある日、ジンジャーの香りに包まれながら祖母が語ってくれた話で、少しだけ理解できた気がする。

母は、誰にでも分けへだてなく接する人だったという。
明るくて、真っ直ぐで、でもどこか儚げなところもあったらしい。

「花みたいな子だったよ。目立とうとしないのに、つい目がいっちゃう。そんな子」

母は庭で植物を育てるのが好きで、ジンジャーを植えたのも彼女だった。
「この花、すごくいい香りがするの。私、この香り、誰かに届いてほしいなって思うの」

その「誰か」が誰だったのか、祖母は何も言わなかった。
けれど、香りが風にのって届いていくように、母の存在もきっと誰かの中に残っていたのだろう。
実際、母の葬儀のときには、たくさんの人が泣いていたらしい。
会社の同僚、学生時代の友人、ご近所の人……。それだけ愛されていたということだ。

その夜、私はひとりで庭に出て、ジンジャーの花の前にしゃがみこんだ。

ふと、風が吹いた。
甘くて、すこし熱を帯びたような、でもどこか懐かしい匂いが鼻をかすめた。

私は、そっと目を閉じた。
——きっと、誰かを心から想う気持ちは、こうして香りのように残っていくのだ。
それがすぐそばにいても、遠く離れていても、時間がたっても。
だから「慕われる愛」というのは、ただ与えられるものじゃなくて、生き方の中ににじみ出るものなのかもしれない。

次の日、私は庭に新しいジンジャーを一株植えた。
隣には、古い木の名札を添えて。

 「For Mom ——慕われる愛の記憶」

香りは、記憶を運ぶ。
風に揺れるたび、誰かの心をそっと撫でるように。
ジンジャーの香りが残る午後、その意味を私は少しだけ理解した気がした。

理学療法の日

7月17日は理学療法の日です

7月17日は理学療法の日

1965年、理学療法士について定めた法律の「理学療法士及び作業療法士法」が公布されています。そして翌年、第1回理学療法士国家試験が実施。この試験に合格した理学療法士、7月17日に結成されたのが、「日本理学療法士協会」です。ということで今回は、理学療法士とは何する人かを調べてみました。

理学療法とは何?

理学療法とは

脳出血や脳梗塞等の後遺症、交通事故等の怪我、高齢による体力の衰えなどによって運動機能が低下した状態の人に対し、運動機能の維持や改善を目的に運動、温熱、光線などの物理的な方法で行われる治療法です。

理学療法士はどんな仕事をするの?

理学療法士はどんな仕事

理学療法士は、理学療法士・作業療法士法に基づく国家資格であり、リハビリテーションチームを構成する医療従事者の一員です。

身体動作のエキスパート

身体動作のエキスパート

理学療法士は人の身体の動作についてのエキスパートであり、理学療法を用いて再び社会復帰出来るように、サポートするのが仕事です。他にも自立支援、生活支援、健康増進、介護予防など様々な場面でも活躍しています。

私自身もお世話になりました!

装具

自分は、数年前に脳出血の後遺症によって、左半身麻痺の障害者になりました。その時にお世話になったのが、この理学療法士さんです。元もとに戻らないと宣告されながらも、「動ける部分をうまく使ってトレーニングすれば、また地に足を付けて歩くことができますよ。」と励まされ、時には危険な動作をすると叱られたりしながら無事に社会復帰。大変お世話になりました。


「理学療法の日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年以前の投稿

7月15日、8月17日の誕生花「ネムノキ」

「ネムノキ」

RalphによるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名Albizia julibrissin
  • 科名/属名:マメ科/ネムノキ属
  • 原産地:日本(東北以南)、朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤ、インド
  • 開花時期:6月〜7月(初夏)
  • 別名:ネム、ネムノキソウ、シルクツリー

ネムノキについて

ftanukiによるPixabayからの画像

特徴

  • 花の特徴
     細い糸状の花がふわふわと放射状に広がり、淡いピンク色の雲のような見た目が特徴的です。夜になるとふわっと閉じる姿が優雅で幻想的。
  • 葉の特徴
     昼間は開いていますが、夜になると葉が閉じる「就眠運動(しゅうみんうんどう)」をすることでも知られています。この性質から「眠る木=ネムノキ」という名がついたと言われています。
  • 樹形
     成木は枝を大きく横に広げ、傘のような形になります。公園や庭木としても人気があります。

花言葉:「胸のときめき」

RalphによるPixabayからの画像

ネムノキの花言葉の一つに「胸のときめき」があります。その由来には以下のような理由が考えられます。

◎ 花の姿が、やさしく触れるような甘やかさ

ネムノキの花は、糸のように細くて柔らかく、ふわりと空気をまとうように咲きます。遠くから見ると、まるで恋心がふんわりと花開いたような、繊細でやわらかな印象を与えます。

◎ 夜に眠る葉と、静かな情感

夕方になると葉が閉じて眠るようすは、誰かを想ってそっと胸を押さえるような、静かなときめきや感情の動きを連想させます。

◎ 見た人の心に残る、幻想的な美しさ

咲くのは夏の夕暮れ。淡紅色の花と涼しげな緑の葉が夕風に揺れるさまは、どこか儚く、見た人の胸に「なぜか心がざわめくような」気持ちを呼び起こします。


「夕暮れの合歓木(ねむのき)」

nicholas_coderによるPixabayからの画像

坂の途中、古い図書館の裏手に、大きなネムノキがある。誰が植えたのかは知らない。けれど、夏になると決まって淡いピンクの花を咲かせて、まるで空気に溶け込むように、ふわふわと枝を揺らす。

 その木の下で、私はいつも彼を待っていた。

 彼の名前は直(なお)。
 大学のサークルで出会って、なぜか自然と話すようになって、でもいつの間にか、私の方ばかりが彼を目で追うようになった。講義のあとも、飲み会のあとも、二人でこの木の下を歩いた。恋人未満の曖昧な距離。でも、その時間が好きだった。

 「この木、知ってる? ネムノキって言うんだよ」
 ある日、直がそう言った。
 「“合歓”って書くんだ。葉っぱが夜に眠るから、“眠る木”って意味らしい」
 「眠る木……」
 「なんか、優しいよな。疲れたとき、そっと目を閉じるみたいでさ」
 そう言って、彼は葉の影を見上げた。夕方の光が彼の頬に当たって、細いまつげの影が頬に落ちていた。私はその横顔を、胸の奥がきゅっとなる思いで見ていた。

 それが、私の「ときめき」の始まりだったのかもしれない。

 季節が進んでも、私たちの距離は変わらなかった。近くて、遠い。心は触れそうなのに、指先はまだ届かない。

WikimediaImagesによるPixabayからの画像

 夏の終わり、私は勇気を出して聞いた。
 「直、誰か好きな人、いるの?」
 しばらく沈黙があって、彼は静かに笑った。
 「いるよ。でもたぶん、気づいてもらえてない」

 その言葉の意味が、自分を指しているのか、それとも違う誰かなのか、私は聞き返すことができなかった。

 そして秋が来て、彼は海外の大学院に進むことになった。お別れはあっけなくて、私たちは最後も、ネムノキの下で会った。

 「この木のこと、たぶんずっと忘れない」
 そう言った彼の声が、ひどく遠くに感じた。
 「……うん。わたしも」
 と答えるのが精一杯だった。

 その夜、ネムノキの葉は、いつもと同じように眠るように閉じていた。まるで私の胸の奥で、小さくたたまれる想いを真似るように。

 それから数年が経ち、私はこの町に戻ってきた。図書館の裏手、ネムノキは変わらずそこに立っていた。枝は少しだけ大きくなっていて、花はやっぱりふわりとしたまま、夏の夕暮れに揺れていた。

 そっと手を伸ばして、花に触れる。
 やさしく、甘やかで、そして少しだけ切ない。
 胸の奥に、あのときと同じ感情が浮かぶ。

 ――ときめき。
 触れられそうで、触れられなかった想い。

 「……久しぶり」
 後ろから、聞き覚えのある声がした。

 振り返ると、直がいた。あの頃と変わらない笑顔で、私を見ていた。

 「この木、まだ咲いてるんだな」
 「うん。……あのときと同じ」
 「いや、ちょっとだけ、違う」
 そう言って、彼は私の隣に立った。

 ネムノキの花が、私たちの頭上で揺れていた。
 夕風が吹き、胸の奥で、小さなときめきが再び目を覚ます。
 今度こそ――触れられるような気がした。

虹の日

7月16日は虹の日です

7月16日は虹の日
PexelsによるPixabayからの画像

7「なな」と1「いち」と6「ろく」、七色として虹の日。梅雨明け間近で、特にこの時期の空に虹が出ることが多いことから「人、自然、世代が七色の虹のように結びつく日」として、デザイナーの山内康弘が制定。

「先輩が後輩をサポートする日」

「先輩が後輩をサポートする日」

「先輩が後輩をサポートする日」との意味合いで、音楽を中心としたイベントなども展開しています。という事で、虹について調べてみました。

虹が出る時

虹が出る時

 虹は、空気中の雨粒が太陽光を反射して見える現象です。光が空気中に漂う水滴に屈折して入り、水滴の中で反射、さらに屈折をした時、再び水滴から出て光ります。

虹のメカニズム

虹のメカニズム

この時、光は波長により、屈折率が違うため、外側から「赤→橙→黄→緑→青→藍→紫」の7色に分かれるそうです。よく晴れた日に、ホースで花に水をやる時、霧吹き状にの中で虹のようなものが出ますよね。きっとその原理でしょうね。

半円ではなく真んまるの虹も見れる

半円ではなく真んまるの虹も見れる

NASAは、「地上からだと、虹の上半分しか見えませんが、上空からは360度丸い虹を見ることが可能です」これは、通常の虹とは原理が異なる、「ブロッケン現象」によるものだそう。

虹が見れる方角

虹が見れる方角

虹は太陽を背にして見えるため、朝は西、夕方は東の空に出ます。ですが、ある日突然出現して直ぐに消えます。嫌な雨の後、カラット晴れた際に心も晴々となり、その貴重な虹が見れた時は、自然の贈り物だと思って美しさを堪能しましょう。

「虹の日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年以前の投稿

7月14日の誕生花「ノウゼンカズラ」

「ノウゼンカズラ」

基本情報

  • 学名Campsis grandiflora
  • 英名:Chinese trumpet vine
  • 科名/属名:ノウゼンカズラ科/ノウゼンカズラ属
  • 原産地:中国
  • 開花期:7月~8月(初夏〜盛夏)
  • 花色:橙色、赤橙色、まれに黄色
  • つる性植物:壁やフェンスなどに絡みつきながら成長する

ノウゼンカズラについて

特徴

  • 鮮やかなトランペット型の花
     花径5〜7cmほどのラッパ型の花を房状に咲かせ、非常に目立ちます。橙色の花は夏の青空に映え、南国的な雰囲気を持ちます。
  • つるで高く伸びる性質
     気根を出して壁や木に絡みつき、数メートルにもなる高さまで伸びます。放っておくと家の屋根にまで届くほど旺盛に育ちます。
  • 落葉性の木本つる植物
     冬になると葉を落としますが、春になると再び芽吹き、毎年元気に花を咲かせます。
  • 日当たりと排水の良い場所を好む
     日照が十分ある場所でこそ、その鮮やかな花色がより映え、花付きもよくなります。

花言葉:「夢ある人生」

ノウゼンカズラの花言葉にはいくつかありますが、その中でも「夢ある人生(a life full of dreams)」という言葉は、以下のような植物の性質と姿に由来していると考えられます。

◎ 高く空へと向かう成長姿勢

ノウゼンカズラは壁や支柱に絡みながら、まるで空に向かって夢を追うようにどこまでも伸びていきます。その姿が「未来への希望」「高みを目指す意志」を象徴しているのです。

◎ 鮮やかに咲き誇るラッパ型の花

ラッパは「喜び」や「希望の到来」を知らせる象徴でもあります。夏空の下で明るく咲くその姿は、「人生を前向きに楽しもう」というメッセージを感じさせます。

◎ つる性植物としてのしなやかさ

夢や目標に向かう中での柔軟さや粘り強さ、時には支えを得ながらも自分のペースで伸びていく様子が、「人生の旅路」に重ねられます。


「夢の途中で咲く花」

古い町並みに溶け込むように佇む一軒のカフェ。軒先のレンガ塀には、夏の陽を浴びながらノウゼンカズラが咲き誇っていた。ラッパのような橙の花々は、まるで空に向かって夢を告げるファンファーレのように見える。

 そのカフェで、静かにコーヒーを淹れている女性がいた。名前は澪(みお)、三十二歳。グラフィックデザイナーとして東京で働いていたが、数ヶ月前にすべてを手放し、この小さな町へと戻ってきた。

 「夢って、何だったんだろうね」

 そうつぶやいたのは、古い友人の一樹(いつき)だった。高校時代からの付き合いで、今は町の工務店で働いている。久しぶりの再会に、ふたりはカフェのテラスに並んで座っていた。

 「東京での生活、そんなに悪くなかったんだけどね。ただ、ある日ふと立ち止まっちゃって。『このままでいいの?』って。で、気づいたら、夢の続きじゃなくて、夢の形そのものを見失ってた」

 風がそっとノウゼンカズラを揺らす。澪の視線が花に吸い寄せられるように向かう。

 「この花、昔おばあちゃんが好きだったの。『夢が咲く花よ』って言ってた。意味なんて知らなかったけど、なんだか今なら少しわかる気がする」

 「夢が咲く花か。いい言葉だな」

 「うん。何かを目指して一生懸命伸びるのって、すごく眩しい。でも、途中で立ち止まることもあるじゃない? そんな時に、自分を責めるんじゃなくて、“いまはここで咲こう”って思えたらいいのかも」

 一樹は少しだけ目を細めて言った。

 「夢って、ゴールじゃなくて旅なんだろうな。ノウゼンカズラみたいに、支えを見つけながら、しなやかに伸びていく。高く、高く、でも風に揺れながら、自分のペースで」

 テーブルの上に影が伸びる。午後の光が、カフェの壁を橙色に染めていた。

 「ここで、また始めてみようかなと思ってるの。東京とは違うかもしれないけど、今の私にはこの場所がちょうどいい気がする」

 「新しい夢、見つかるといいな」

 「うん、夢ある人生――ってやつをね」

 ふたりは微笑み合った。風がもう一度、ノウゼンカズラを揺らす。花々は空に向かって、今この瞬間の希望をそっと告げていた。