1月11日の誕生花「ピンクのカーネーション」

「ピンクのカーネーション」

基本情報

  • 学名:Dianthus caryophyllus
  • 科名:ナデシコ科
  • 原産地:南ヨーロッパ・地中海沿岸
  • 開花時期:4月〜6月(温室栽培では通年流通)
  • 花色:淡いピンク〜濃いピンク
  • 用途:切り花、鉢植え、贈答用(特に母の日)

ピンクのカーネーションについて

特徴

  • フリル状の花びらが重なり、やわらかく優しい印象を与える
  • ピンク色は赤よりも穏やかで、温かみのある色調
  • 花持ちが良く、切り花でも長く楽しめる
  • 香りはほのかで上品
  • 強さと繊細さを併せ持つ姿が、人の心情に重ねられやすい


花言葉:「感謝の心」

由来

  • ピンクのカーネーションは、赤の「深い愛情」よりも
    やさしく包み込むような愛を表す色とされてきた
  • 淡い色合いが
    → 「素直な気持ち」「照れを含んだ感謝」
    を連想させるため
  • 母の日に贈られる花として広まる中で、
    → 日々の愛情や支えに対する言葉にしきれない感謝を象徴する花となった
  • 派手すぎず、しかし確かに心を伝える姿が、
    → 「ありがとう」という想いを静かに、誠実に表す花と受け取られた


「言葉にしなかった、ありがとう」

 五月の朝は、少しだけ空気がやわらかい。
 駅前の花屋の前で、遥(はるか)は足を止めた。店先に並ぶ花の中で、淡いピンクがひときわ目に入る。カーネーションだ。派手ではないのに、なぜか視線を引き寄せる色だった。

 「……今年は、これにしよう」

 独り言のように呟いて、遥は一束を手に取った。
 赤ほど情熱的ではなく、白ほど距離もない。柔らかく、包み込むようなピンク。その色は、どこか母の笑顔に似ている気がした。

 遥は、母に「ありがとう」を言うのが苦手だった。
 嫌いなわけじゃない。むしろ、その逆だ。
 感謝していない日など、一日もない。けれど、言葉にしようとすると、胸の奥がむず痒くなって、照れが先に立ってしまう。

 小さい頃、熱を出せば夜通し看病してくれたこと。
 進路に迷ったとき、何も言わず背中を押してくれたこと。
 上京すると決めた日、玄関で「体だけは大事にしなさい」と言って微笑んだこと。

 思い出せば、いくつもある。
 なのに、口から出るのはいつも、「うん」「大丈夫」「分かった」ばかりだった。

 花を抱え、実家へ向かう電車の中で、遥は窓の外を眺めた。流れていく景色の中で、ピンクの花びらが揺れる。
 ――言葉にしきれない感謝。
 それが、この花に込められているのだと、今なら少し分かる気がした。

 家に着くと、台所から母の声がした。
 「おかえり。ちょうどお茶、入れたところよ」

 いつもと同じ、変わらない日常。
 けれど今日は、手に花がある。

 「……はい」

 遥は、ぎこちなく花束を差し出した。
 母は一瞬きょとんとした顔をして、それからゆっくり、目を細めた。

 「あら。きれいね」

 その声は驚くほど静かで、そして嬉しそうだった。
 母は花を受け取り、そっと香りを嗅ぐ。

 「ピンクのカーネーションか。やさしい色」

 遥は、頷くだけで精一杯だった。
 本当は言いたい。ありがとう、と。
 でも、その一言が喉で引っかかる。

 母は何も言わず、花瓶に水を注ぎ、花を生けた。
 テーブルの上で、ピンクの花がふわりと広がる。

 「派手じゃないけど、いいわね。こういうの」

 その言葉に、遥の胸が少しだけ軽くなった。
 派手じゃないけど、確かに伝わる。
 それでいいのだと、この花は教えてくれている気がした。

 夕方、二人で並んでお茶を飲みながら、遥はぽつりと言った。

 「……いつもさ、ありがとうって思ってるんだ」

 母は驚いたようにこちらを見て、それから、少し照れたように笑った。

 「知ってるわよ」

 短い答えだったけれど、その声はとてもやさしかった。
 ピンクのカーネーションが、夕日の中で静かに揺れる。

 言葉にできなかった想いは、確かにそこにあった。
 やさしく包み込むように、積み重なってきた感謝の心は、花の色となって、今、母のそばで咲いている。

 遥はその光景を胸に刻みながら、初めて思った。
 ――言葉にしなくても、伝わることはある。
 でも、伝えようとする気持ちこそが、何よりの「ありがとう」なのだと。

 ピンクの花は、今日も静かに、誠実に、その想いを抱いていた。

1月7日、11日の誕生花「セリ」

「セリ」

基本情報

  • 学名:Oenanthe javanica
  • 科名/属名:セリ科/セリ属
  • 分類:多年草
  • 原産地:日本全土、朝鮮、中国、ロシアインド、パキスタン、東南アジア
  • 開花時期:7~8月
  • 生育環境:湿地、水辺、田のあぜなど
  • 旬:春(特に早春)
  • 利用:食用(七草粥、和え物、鍋物など)

セリについて

特徴

  • 清らかな水辺に自生し、みずみずしい香りと歯切れのよい食感をもつ
  • 細く伸びた茎と、切れ込みのある明るい緑色の葉が特徴
  • 白く小さな花を多数咲かせ、可憐で目立たない姿
  • 強い生命力があり、地下茎で広がる
  • 香味野菜として古くから日本人の食文化に根付いている


花言葉:「清廉で高潔」

由来

  • 汚れた水では育たず、澄んだ環境を選んで生きる性質が、清らかな心を連想させた
  • 見た目は控えめでも、凛とした香りと姿勢を保つ様子が、高潔な生き方に重ねられた
  • 日常の中で人々の健康を支えてきた存在が、誠実で清廉な徳を象徴すると考えられた


「澄水(すみみず)のほとりで」

 春まだ浅い頃、村の外れを流れる小川は、冬の名残を抱えながらも静かに澄んでいた。山から引かれた水は冷たく、底の小石までくっきり見える。その流れに沿って、細く柔らかな緑が揺れている。セリだった。

 遥は久しぶりにその川辺に立っていた。都会での生活に疲れ、仕事を辞め、逃げるように戻ってきた故郷。ここには何も変わらないものがあると思っていたが、自分だけが変わってしまったような気がして、胸の奥がざわついていた。

 祖父は生前、この川をよく手入れしていた。ゴミを拾い、流れを整え、余計なものが溜まらないようにする。「水はな、正直なんだ」と祖父は言っていた。「汚れれば、育つものも育たん。澄んでいれば、ちゃんと命が応えてくれる」

 遥は子どもの頃、その言葉の意味がよく分からなかった。ただ、祖父と一緒に川に入って、足先が冷たくなるのを面白がり、摘み取ったセリの香りを嗅いで笑っていた。青く、少し苦く、鼻の奥に残る匂い。それは今でも記憶の底に、鮮やかに残っている。

 都会では、結果を出すことがすべてだった。多少の不正や妥協も、「仕方がない」の一言で流される。遥もいつの間にか、それに慣れていた。違和感を覚えながらも、声を上げることはなかった。その結果、心の中に濁りが溜まっていったことに、気づかないふりをしていた。

 川辺にしゃがみ込み、遥はセリに手を伸ばす。茎は細く、派手さはない。それでも、流れに逆らわず、凛と立っている。指で軽く触れると、清々しい香りが立ち上った。その瞬間、胸の奥にあった重たいものが、少しだけ和らいだ。

 「ここは、変わらないね」

 背後から声がして、遥は振り返った。近所に住む美代子だった。祖父が亡くなったあとも、この川を気にかけてくれている人だ。

 「セリが育ってるってことは、水がまだ大丈夫だって証拠よ」と美代子は言う。「正直な植物だからね。ごまかしがきかない」

 遥は小さく笑った。自分はどうだろう。ごまかしながら生きてきた自分は、どんな場所でなら、ちゃんと育てるのだろうか。

 その日、遥はセリを少しだけ摘んで帰った。夕飯に、おひたしにするためだ。派手な料理ではないが、体にすっと染み込む味。口に含んだ瞬間、子どもの頃の食卓と、祖父の背中が蘇った。

 翌日から、遥は毎朝川に通うようになった。水を見て、セリの様子を確かめ、ゴミがあれば拾う。誰に頼まれたわけでもない。ただ、自分の中の濁りを、少しずつ澄ませたかった。

 すぐに何かが変わるわけではない。それでも、セリは今日も同じ場所で、凛とした香りを放っている。控えめで、誠実で、清らかに。

 遥は思った。清廉で高潔な生き方とは、声高に正しさを主張することではないのかもしれない。澄んだ場所を選び、静かに根を張り、誰かの健康や暮らしを支えること。日常の中で、それを続けていくこと。

 夕暮れの川面に光が揺れる。セリは流れに身を任せながらも、確かにそこに在り続けていた。遥は深く息を吸い、胸いっぱいにその香りを取り込む。

 この場所のように、自分の心も、いつかまた澄んでいく。そう信じられるだけの静かな強さを、セリは何も言わずに教えてくれていた。

鏡開き

1月11日は鏡開きの日です

1月11日は鏡開きの日

鏡開きは、1月11日に行われる日本の伝統行事で、正月飾りの鏡餅を下ろしていただく風習です。また、この行事では、鏡餅を手や木槌で割り、お雑煮やお汁粉にして楽しむのが一般的です。

最近では、個包装の餅が中に入った飾り用の鏡餅や、一人暮らしや小家族向けの1〜2人分サイズの鏡餅など、扱いやすい商品がスーパーやネット通販で販売されています。これらは、伝統を楽しみながら現代のライフスタイルに合わせて選べる便利な選択肢です。

鏡開きの意味と由来

お汁粉

この鏡開きの意味や由来を調べてみると、しっかりとした情報があるようです。まず鏡開きというのは、1月11日に正月飾りの鏡餅を下ろして食べる行事のことを指します。この日は本来、包丁を使わずに手や木槌で鏡餅を割りますが、元旦から11日間飾られていた鏡餅は乾燥しているため、刃物を使用することなく簡単に割ることができます。

それを「お雑煮」や「お汁粉」にして食べるのが一般的です。この「鏡開き」の意味ですが、年神様が宿っていた「鏡餅」には魂が吹き込まれていると伝わっており、その力を授かるために家族の無病息災の願いを込めて鏡餅を食べということが「鏡開き」といわれるものです。そういう理由もあり、飾るだけではなく下ろして調理して食べる終えることまでが鏡餅の本来の意味を成すというわけです。

由来とは

餅を焼いている

鏡餅は年神様(地域によっては、歳徳神、恵方神、お正月様、トシドンなどと呼ばれているお正月の神様)が家を訪れたときの依り代(神霊のよりつく代物)、分かりやすく言えば居場所のようなものだそうです。また、「鏡餅の稲」には人と同じ霊魂が宿るとされているそうで、そこで鏡開きでの「切る」や「割る」という言葉は縁起が悪いので、末広がりの意味をもっている「開く」という言葉に変えて「鏡開き」という呼び方になったようです。

鏡開きでやってはいけない行為!?

鏡餅

鏡開きを行うのは、武家から始まった風習です。武家からということもあって、縁起のいい食べ物とされる鏡餅を、切腹を連想させる「切る」という言葉や刃物を使用して調理することは避けられてきたそうです。また、包丁などで切る行為は「縁を切る」ということで、縁起が悪いとも連想されてきたようです。したがって、食べやすいサイズにするときは「切る」ではなく木槌や金槌などで「割る」ということが一般的に馴染んて来たのでしょう。これはあくまでも切るという行為が縁起が悪いということなので、他の方法ならどのようなやり方でも構わないとされています。

鏡開きで今年こそは良い年を願う!

鏡開き2

2020年から2022年の今年まで、新型コロナの感染拡大で世界中に猛威をふるい続けています。日本では「緊急事態宣言」、海外では「ロックダウン」という具合に各国が行動制限をかけ、その影響で経済まで衰退してきました。

しかし、昨年から今年にかけて「新型コロナワクチン」や「治療薬」などの終息に向けての最大の武器の使用が拡がりつつあるために3年目にしてようやく希望の光が見え始めたという状況になっています。そういうこともあり、今年こそは、あらゆる分野でV字回復をして最終的に「良い年となった」と年末に誰もが言えるような年になることを祈ります。


「鏡開き」に関するツイート集

2026年の投稿

2025年の投稿

2024年の投稿

十日戎

1月10日は十日戎です

1月10日は十日戎

十日戎(とおかえびす)は、毎年正月10日に行われる初恵比須の祭りで、日本全国で商売繁盛を願う多くの人々が参拝します。この祭りは特に西日本で盛んに行われており、有名なものとして「大阪今宮戎神社」「兵庫県西宮神社」「京都ゑびす神社」の三社祭があります。

十日戎

「七福神」の戎(恵比寿)様

十日戎は、「漁業の神」「商売繁盛の神」「五穀豊穣の神」とし、「七福神」の(恵比寿)様を祀るお祭りです。 毎年、1月9から3日間行われていて9を宵(よいえびす)、10日を本(ほんえびす)、最終日の11を残り福といわれています。

有名な三社祭の紹介

「兵庫県西宮神社」

これから、「大阪今宮戎神社」「兵庫県西宮神社」「京都ゑびす神社」の三社祭を簡単に紹介します。

今宮戎神社

大阪市浪速区にある今宮戎(いまみやえびす)神社の十日戎は、江戸中期あたりから盛んになったそうです。拝殿で福娘から福笹(ふくざさ)を授かって、縁起物といわれる「吉兆・御札・小宝」を付けます。境内に賑やかなえびす囃子『年のはじめのえべっさん、商売繁盛で笹もってこい!』と流れ、商売繁昌を願って福娘から福笹(ふくざさ)を授かります。

西宮神社

兵庫県西宮市にある西宮神社は、恵比寿神(えびす様)を祀る神社の総本社です。毎年、十日戎には百万人ほどの参拝者で賑わいます。また、こちらの祭りは古い歴史があり、十日戎に備えて身を清める「居籠り(いごもり)」の儀式は、鎌倉時代の古記録にも残されているそうです。

京都ゑびす神社

次に紹介する神社は、「えべっさん」の名で親しまれる京都市東山区の京都ゑびす神社です。西宮神社や今宮戎神社なども行われる福笹授与のルーツは、京都ゑびす神社で独自に授与されていた「御札」に由来するそうです。

笹が使用される由来

縁起物の松竹梅の竹の葉

使用する笹は、縁起物の松竹梅の竹の葉で、「節目正しく真直に伸びる」「弾力があり折れない」「葉が落ちず常に青々と繁る」という特徴があることで、家内安全、商売繁盛の象徴となっています。

家内安全と商売繁盛

今年始めに行われる十日戎など、大切な祭りさえも新型コロナウイルス感染拡大防止による緊急事態宣言から自粛ムードで賑わうことができません。本当にこんな年始で大丈夫なのかって、心配になります。とにかく、復活に備えて今できることをやるしかないです。自宅で「家内安全」を願い「大切な人を守るため」に自粛し、「商売繁盛」になるような「新しいアイデアを考える時間」ができたと思ってこの年始を乗り越えていきたいですね。


「十日戎」に関するツイート集

2026年の投稿

2025年の投稿

2024年の投稿

ジャマイカ ブルーマウンテンコーヒーの日

1月9日はブルーマウンテンコーヒーの日です

1月9日はブルーマウンテンコーヒーの日

1月9日は、ジャマイカコーヒー輸入協議会が制定した「ジャマイカコーヒーの日」です。この記念日は、輸入ジャマイカコーヒーの品質維持向上や秩序ある流通を目的としています。

特に注目すべきは、1967年1月9日にジャマイカ産コーヒーが首都キングストンの港から日本向けに初めて大型出荷されたことです。この際、1400袋(1袋60Kg相当)のコーヒーが日本に届けられました。これを機に、日本とジャマイカのコーヒー文化の交流が深まり、現在でもブルーマウンテンコーヒーなどの高品質なジャマイカコーヒーが多くのコーヒーファンに愛されています。

ジャマイカコーヒー

コーヒー豆

ジャマイカコーヒーは、繊細な味で香りが高いのが特徴で、他の香りが弱いコーヒー豆とブレンドされることが多い品種です。また、味わいは際だつ甘味と調和の取れた酸味が特徴といわれています。このジャマイカコーヒーは、コーヒーの王様と呼ばれていて、現在では麻袋ではなく樽詰めで輸出されているようです。

ブルーマウンテンと樽

ブルーマウンテンの袋

ブルーマウンテンは、唯一コーヒーの中で樽詰めで輸出されています。18世紀中頃からイギリスの植民地時代、イギリスからの小麦粉などに使用して空いた樽をリサイクルし、ラム酒やコーヒーなどを入れて出荷したのが始まりだといわれています。また、ブルーマウンテンに使われる樽の材質は、アメリカの温帯林の物であるため、匂いがないそうです。そして、木が湿気を吸収し放出するため内部の変化を与えません。その上、輸送時に起こる急激な温度の変化を緩和することができます。こういうメリットがあるために樽に詰めて輸出されるのです。

ブルーマウンテンの栽培される産地

最高峰「ブルーマウンテン」

ジャマイカの80%が山地であり、その最高峰「ブルーマウンテン」で標高が2256mある山です。この地は、全体的に亜熱帯海洋性気候で日光と雨や濃霧があって、昼と夜の温度差が激しいのが特徴です。実際にコーヒーを栽培するにあたり、土壌や日中寒暖差と雨量、栽培高度が良質のコーヒーにとって良い条件が整っています。

香りと後味の良さは、No.1!?

コーヒーが入ったカップとコーヒー豆

コーヒーは、最低3人の国家資格を持つ検査官の品質検査により、6項目の味覚鑑定が行われます。そして、その検査に合格したものだけが認められます。その検査でNo.1の称号が得られるのは3割程度だそうです。その6項目の味覚鑑定内容は、「香り」「酸味」「炒りあがり」「コク」「後味」「雑実・異味」です。

そこで、私個人が興味深いのは香りと後味です。美味しいコーヒー店に行くとその香りにつられて入店してしまい、後味でまた来ようとリピーターとなります。美味しいコーヒーがきっかけで人気店になるのも分かるような気がします。


「ジャマイカ ブルーマウンテンコーヒーの日」に関するツイート集

2026年の投稿

2025年の投稿

2024年の投稿

12月24日、1月9日の誕生花「ノースポール」

「ノースポール」

基本情報

  • 和名:ノースポール
  • 別名:クリサンセマム・パルドサム
  • 学名Leucanthemum paludosum(Chrysanthemum paludosum)
  • 科名/属名:キク科/レウカンセマム属
  • 原産地:北アフリカ
  • 開花時期:12月〜5月(冬〜春)
  • 花色:白(中心は黄色)
  • 草丈:20〜40cm
  • 分類:一年草
  • 用途:花壇、鉢植え、寄せ植え

ノースポールについて

特徴

  • 白と黄色のコントラストが鮮やか
    清楚な白い花弁と、明るい黄色の花芯が印象的で、遠くからでもよく目立つ。
  • 寒さに強く、長く咲き続ける
    冬の寒さに耐え、霜にも比較的強いため、花の少ない季節にも庭を明るくする。
  • 手入れが簡単で育てやすい
    丈夫で病害虫にも強く、ガーデニング初心者にも向く。
  • 次々と花を咲かせる性質
    一輪が終わってもすぐに新しい花をつけ、全体として長期間花壇を彩る。
  • 控えめだが親しみやすい姿
    派手さはないが、整った形と素直な咲き方が安心感を与える。

花言葉:「誠実」

由来

  • まっすぐで素直な花姿から
    花弁が均等に並び、歪みのない姿が、嘘や飾りのない心=誠実さを連想させた。
  • 環境に左右されず咲き続ける性質
    寒さや多少の悪条件でも、変わらず花を咲かせる様子が「一貫した心」「裏切らない姿勢」を象徴している。
  • 長い開花期が示す信頼感
    派手に咲いてすぐ散るのではなく、静かに、しかし長く咲き続けることが、継続する誠意や信頼につながった。
  • 白い花色の象徴性
    白は純粋さ・正直さを表す色とされ、ノースポールの印象と重なり「誠実」という花言葉が与えられた。

「白は、嘘をつかない」

冬の朝、真帆はマンションのエントランス横に並ぶ花壇の前で、ほんの数秒だけ足を止める。白い小さな花が、寒風に揺れながらも整った形を崩さずに咲いていた。ノースポールだ、と彼女は名前を知っているわけでもないのに、なぜか心の中でそう呼んでいた。

 花弁は均等で、中心の黄色を囲むようにまっすぐ並んでいる。華美な色でも、甘い香りでもない。それなのに、毎朝目に入るたび、少しだけ胸が落ち着いた。

 真帆は、嘘が苦手だった。
 正確には、嘘をつかずに生きることが、年々難しくなっていると感じていた。

 職場では、空気を読むことが最優先される。曖昧な返事、濁した言葉、賛成でも反対でもない表情。それらを使いこなせる人ほど「大人」と呼ばれ、評価される。真帆はそれができなかった。
 正直に言えば角が立ち、黙れば誤解される。誠実でいようとするほど、不器用さだけが目立った。

 ある日、会議で提出された企画案に、真帆は違和感を覚えた。数字の整合性が取れていない。見栄えはいいが、実行すれば現場が疲弊する。
 言うべきか、黙るべきか。
 迷っている間に、会議は終わった。

 その夜、帰宅途中で花壇の前に立ち止まった。
 ノースポールは、相変わらず同じ姿で咲いている。寒さのせいで他の花が弱っている中、白い花弁は歪まず、欠けもせず、淡々とそこにあった。

 派手に自己主張するわけでもない。
 だが、昨日と同じ姿で、今日も咲いている。

 「……ずるいな」

 真帆は小さく息を吐いた。
 変わらずにいることが、こんなにも強いなんて。

 翌朝、彼女は会議室で手を挙げた。
 声は震えた。視線が集まるのが怖かった。それでも、事実だけを、飾らずに伝えた。感情は抑え、数字と現場の状況を淡々と。

 一瞬、空気が止まった。
 だが、誰かがうなずき、別の誰かが補足を加え、議論が生まれた。最終的に企画は修正され、より現実的な形に落ち着いた。

 評価がどうなるかは分からない。
 それでも、真帆の胸には、奇妙な軽さがあった。

 帰り道、花壇の前でまた足を止める。
 ノースポールは、やはり白いままだった。
 風に揺れても、形は崩れない。昨日と同じように、今日も咲き続けている。

 誠実とは、派手な正しさではない。
 誰かに認められるための姿勢でもない。
 たぶんそれは、自分の中で一度決めた「嘘をつかない」という約束を、何度も、何日も、裏切らずに守り続けること。

 白は、嘘をつかない。
 汚れやすいからこそ、誤魔化しがきかない。

 真帆は小さく微笑み、再び歩き出した。
 明日も、同じ花が咲いているだろう。
 そして自分もまた、同じ心でいられたらいい。

 ノースポールは何も語らない。
 それでも、その静かな白は、今日も変わらず、誠実だった。

正月事納め

1月8日、正月事始めの日付と由来を解説

1月8日は正月の各種行事・飾りを終える日

正月の各種行事や飾りを終える日は、多くの地域で重要な節目とされています。この日は、お正月の飾りを片付け、新しい年に向けた準備を完了するタイミングです。また、「正月事始め」と呼ばれる正月準備の開始日は、元々旧暦の12月13日で、新暦でも同じ12月13日に行われます。この記事では、正月事始めの歴史や文化的背景について詳しく解説します。

正月行事は福を呼ぶ神様を迎える期間

正月の鏡餅

正月行事は、福を呼ぶ神を家に迎え入れる行事です。門松は、元々はこの神の依代(よりしろ)でした。松は、不老長寿の象徴である常緑  で選ばれています。また、門松と並び正月の代表的な物で、藁で編まれた正月飾りがありますが、このルーツは「注連の内」からあり、注連縄です。注連縄は、普段は神社で見かけるように、聖域の範囲を示す結界に張られた縄であったといわれています。

正月事始めと事納め

正月の鏡餅と門松

「正月事納め」は、「松の内」又は「注連(しめ)の内」の期間に飾られた門松や注連縄(しめなわ)の飾りを取り外す日です。「松の内」「注連の内」は元々、1月1日から1月15日までとされていました。しかし、現在人の多くは1月7日までとしています。関東では1月7日ですが、関西では1月15日までとする地域が未だに多いそうです。逆に「正月事始め」は、12月13日に「煤(すす)払い」や、門松などに用いる松取りに行く「松迎え」などの正月の準備に入る日となります。

正月気分もそろそろ抜け始め

門松

去年の暮れから正月休みに入り、新型コロナで自粛生活とは言え、家でダラダラと過ごして来ました。しかし、今週から仕事始めがあり、このだらけっぷりからの仕事はキツかったです。正月の飾り物を片付けるとようやくカラダ元の生活に順応してきたような気がします。これからが、良い年にするための第一歩。


「正月事納め」に関するツイート集

2026年の投稿

2025年の投稿

2024年の投稿

七草の日

1月7日は「人日の節句」!七草粥を食べて無病息災を願おう

1月7日は七草の日

毎年1月7日は、「人日の節句」として知られています。この日に食べられる「七草粥(ななくさがゆ)」は、春の七草を使った伝統的な日本の料理です。「七種粥」とも書かれ、無病息災や一年の健康を祈る風習があります。七草粥には、セリやナズナ、ゴギョウ、ハコベラなどの春の七草が使われ、胃腸に優しい食べ物としても親しまれています。

七草粥を食べることで、年末年始のご馳走で疲れた体を癒し、新しい一年を健康に過ごすための準備をしましょう。
七草粥の作り方や七草の効能について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

七草の日の由来

七草の日の由来

七草の日の七草粥は、正月行事として一般的に定着していますが、本来は1月7日の「人日」に行われる「人日の節句」行事、五節句のひとつです。五節句とは、江戸幕府が定めた式日であり、1月7日は「人日」、3月3日は「上巳」、5月5日は「端午」、7月7日は「七夕」、9月9日は「重陽」を指します。

7日は「人日の日」

若菜

人日とは、文字の通り 「人の日」という意味で中国の前漢の時代、「元日は鶏」「2日は狗(犬)」「3日は猪」「4日は羊」「5日は牛」「6日は馬」「7日は人の日」に、それぞれの占いをして、最後の8日に穀を占って新年の運勢をみることに由来します。さらに唐の時代は、人日の日に「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」という7種類の若菜を入れた汁物を食べ、無病息災を願うようになったといいます。また、1月7日に「官吏昇進」を決めたいたことで、その日の朝に七種菜羹を食べて出世を願ったといわれています。

春の七草

七草各種

七草粥の春の七草は、「芹(セリ)」「薺(ナズナ)」「御形(ゴギョウ)」「繁縷(ハコベラ)」「仏の座(ホトケノザ)」「菘(スズナ)」「蘿蔔(スズシロ)」の7種類です。しかし、地域によっては食材が異なる場合もあります。また、スズナは蕪(カブ)で、スズシロは大根(ダイコン)のことをいいます。

七草粥が定着した背景

七草粥

現在まで七草粥が定着してきた理由は、お正月のご馳走を食べ過ぎた胃腸をいたわり、青菜の不足しがちな冬場の栄養補給をする効用があります。また、この日に七草粥を食べることにより、新年の無病息災を願うことに繋がったということだそうです。正月から身体を悪くしてしまったのでは、良い年が迎えられそうもないですものね(^-^)


「七草の日」に関するツイート集

2026年の投稿

2025年の投稿

2024年の投稿

https://twitter.com/hotomeki/status/1743521940202279144?s=20

六日年越し

1月6日は六日年越しです

1月6日は六日年越し

六日年越しは、古くから日本の伝統的な正月行事の一つとして、毎年1月6日に行われていました。この行事は地方によって「神年越し」や「女の年越し」、「馬の年越し」といった異なる名前でも親しまれており、それぞれ独自の風習が見られます。六日年越しの歴史や各地方の特徴を詳しく解説し、現代における意義を探ります。

六日年越し

蘇民将来

六日年越しは、大みそかに似たことをする地域が多く、この日は麦飯を食べ、サワガニをチガヤの串に刺して家の出入口に挟む地方があります。他にも「蘇民将来」と書いた札を出入口にはる地方や、柊木などトゲのある木の枝を出入口に差し、「かに年取り」といってカニを食べて、そのハサミを勝手口などに差したりする地方もあります。またこの日の夜は、翌日の七草粥に入れる七草をまな板に載せて、神棚の前で包丁でたたきながら「七草なずな、唐土の鳥と日本の鳥と、渡らぬ先に…」などと唱える行事を東京でも、近年まで行われていたそうです。

蘇民将来符とは、信濃国分寺が1月7日・8日の縁日の参拝者たちに授ける護符のことです。

蘇民将来符、その他の信仰と伝承より引用

蘇民将来とは

蘇民将来とは

蘇民将来(そみんしょうらい)は、護符の一種で、八角柱の木片に『蘇民将来子孫也』と書いたものです。「京都の祇園」「上田市の国分寺」「新発田市の天王寺」等で発行し、水沢市(現・奥州市)の蘇民祭は裸祭でこの護符を取り合います。

蘇民将来の由来

お礼に茅の輪と護符

ある日、厄病神が旅に疲れて宿を頼んだが、金持の巨旦(こたん)将来は拒絶しました。貧しい弟の蘇民将来は茅(かや)の床に粟(あわ)の飯で歓待したそうです。神は、そのお礼に茅の輪と護符を残して、これを手にしたものは無病息災と告げたという話に由来するそうです。

地域によって行いは違うが

この習わしは、地域によって違うようですが、全国的にも意味合いは同じようです。今でこそテレビやネットで全国に広げることはできます。しかし、当時は何もない時代からの言い伝えは、神様が絡んでいるためか、何か神秘的な感じさえさせてくれます。


「六日年越し」に関するツイート集

2026年の投稿

2025年の投稿

2024年の投稿

魚河岸初競り

1月5日は各地の魚河岸で競りが開始される日です

1月5日は各地の魚河岸で競りが開始される日

「初競り」とは、その年初めて市場で行われる競りのことを指します。そして、特に「魚河岸」と呼ばれる魚市場での初売りは、新年を迎える重要なイベントのひとつです。一般的にそのイベントは、毎年1月5日に行われ、多くの関係者や観光客が注目する一大行事になっています。

魚河岸初競り

「魚河岸」は、江戸時代から日本橋付近の河岸に魚市場があったことから、東京の築地にあった築地市場の通称としても用いらています。「魚河岸初競り」は、毎年大間クロマグロの価格に注目が集まります。そして毎年、ある寿司チェーンを営む会社が高額で落札することが恒例となり、新年のニュースとして報じられ、1匹の値段が3億円を超えたりで世間を驚かせているようです。

「魚河岸初競り」とPR活動

メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマである魚河岸の初売りは、この初競り時に企業等の取り組みを発信することにより、普段は接点があまりない人々の目にも幅広く知られて注目されているようです。

一般的な広報活動

このセリをきっかけとした広報活動は、「魚河岸初競り」の由来や、その意識調査などから情報収集、そして今年の傾向を掴み、コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決め、媒体を選び情報発信するといったこが一般的のようです。

「魚河岸初競り」を活かした事例

「魚河岸初競り」

「魚河岸初競り」に関連するイベントやキャンペーンなど、検討する際の参考になる事例を紹介します。

地域と繋げるオンラインツアー

「株式会社ノットワールド」の場合、2022年1月4日に同社が運営するサービスで累計の参加者数約5,000名様・催行150回目をニュースリリースで発表しています。そしてその中で、「地域と出会い、繋がる場所の創出」を目的に、2021年5月に誕生したオンラインツアーサービスを開始しました。また、「ほむすび」と名付けたオンラインツアーは、お座敷遊びやマグロのオンライン競りなどを開催し、居住地を問わないツアーに特化、その中で地域の伝統芸能を広め、特産品を認知してもらおうといったことを行っています。

マグロと初競りに関する情報「マグロの最高峰」

鮪のセリ

『マグロの最高峰』は、書籍のプレスリリースを発表し、青森県大間からマグロが消費者の元に届くまでの経緯を、株式会社NHK出版が取材を通して詳細にまとめた解説書です。

その中で第1章は、「なぜ大間の一本釣りは旨いのか」から魚河岸のしきたり、時価の舞台裏などを事細かに構成されて「魚河岸の初競り」で定番のマグロに焦点を当てることで、毎年初競りを楽しみにしている人には特に刺さりやすい内容になっているようです。

毎年、寿司チェーンのセリの落とした価格が話題に!

毎年、注目される寿司チェーンを営む会社が落札する金額とお客に振る舞う豪快さが、新年のニュースとして報じられ、1匹の値段が3億円を超えることで世間の人々を驚かせます。実際に自身が食べられなくても、なぜか盛り上がっている自分にびっくりです。


「魚河岸初競り」に関するツイート集

2026年の投稿

2025年の投稿

2024年の投稿