9月24日、10月30日の誕生花「ハギ」

「ハギ」

基本情報

  • 分類:マメ科ハギ属(Lespedeza)
  • 学名Lespedeza thunbergii
  • 原産地:日本(園芸起源と推定される)
  • 草丈:0.5〜2mほど
  • 花期:7月〜10月(秋の七草のひとつ)
  • 花色:紅紫色、白色など
  • 特徴:低木または多年草。枝先に蝶形の花を多数つける。秋風に揺れる姿が古くから歌に詠まれ、万葉集でも最も多く登場する植物。

ハギについて

特徴

  1. しなやかな枝
    細く長い枝が弧を描くようにしだれ、風にそよぐ姿が印象的。枝は折れにくく、しなやかに揺れる。
  2. 蝶のような花
    小さな蝶が群れ飛ぶように見える花を房状につける。華やかではないが、可憐で風情がある。
  3. 古典との関わり
    秋を代表する花として、『万葉集』『古今和歌集』などに数多く詠まれる。「秋=萩」と連想されるほど、日本文化に根付いた植物。

花言葉:「柔軟な精神」

由来

  • しなやかな枝ぶり
    ハギの枝は細く長く、風に吹かれると大きくしなっても折れない。強風や雨にも耐えつつ、美しく揺れる姿が「柔軟さ」の象徴となった。
  • 困難を受け入れる姿
    他の花が立ち上がって咲くのに対し、萩は地面近くに枝を垂らすことも多い。まるで「状況に合わせて姿を変える」ようで、人間の精神に例えられた。
  • 文化的イメージ
    古歌でしばしば「儚さ」「移ろい」とともに「耐え忍ぶ優しさ」を表す花として詠まれてきた。柔軟に時を受け入れる心が「柔軟な精神」という花言葉に結びついている。

「萩の揺れる庭で」

夏の名残りが空気に混じりながらも、風の匂いは確かに秋を知らせていた。祖母の家の庭先で、萩の枝がしなやかに弧を描き、淡い紅紫の花を揺らしている。

 「この枝はね、風に吹かれても折れないんだよ」
 小さい頃、祖母がそう言って微笑んでいた光景が、ふいに甦る。

 私はいま、久しぶりにその庭に立っていた。仕事での失敗をきっかけに自分を追い詰め、何もかもが硬直してしまったように感じていた。東京で過ごす日々は、立ち止まることを許してはくれない。柔軟に対応できない自分を責め、逃げるようにこの古い家に帰ってきたのだった。

 風が吹き、萩の枝が大きく揺れる。だが、どれほどしなっても折れることはない。しなやかさの中に秘められた強さ。それは硬さとも頑固さとも違う、別の種類の強靭さだった。

 縁側に腰を下ろすと、幼なじみの透が庭先から声をかけてきた。
 「帰ってたんだな。仕事、大変だって聞いたけど」
 私は苦笑いを返すしかなかった。言い訳をする気にもなれず、ただ目の前の萩を見つめる。

 透はしばらく黙って私と同じ方向を眺め、それからぽつりと呟いた。
 「昔、祖母さんが言ってたのを覚えてるか? 『萩はな、強さを見せつけたりはしない。でも、風に折れないのは本当に強い証拠なんだ』って」

 私は頷いた。確かに覚えている。祖母の声は優しいのに、心の奥に響いて離れなかった。

 「俺さ」透が少し照れたように続ける。「硬く構えて、無理に踏ん張るのが強さだと思ってたんだ。でも違った。萩みたいに、揺れても折れずに戻れるのが、本当の意味での強さなんじゃないかって」

 その言葉に、胸の奥の氷が少しずつ溶けていくのを感じた。私はいつも「完璧でいなければならない」と思い込んでいた。折れてはいけない、揺らいではいけないと自分を縛りつけていたのだ。けれど、揺れることは決して弱さではない。受け入れながら立ち続けること、それが柔らかくも強い精神なのだ。

 夕暮れが近づき、萩の影が長く伸びていく。透と並んで庭を見つめながら、私は静かに息をついた。
 「……少し、戻れそうな気がする」
 「いいじゃん。ゆっくりでいい」

 その瞬間、ひときわ強い風が庭を駆け抜け、萩の枝が大きく波打った。だがやはり折れることはない。揺れながらも、確かにそこに立ち続けていた。

 私は心の中で祖母に語りかけた。
 ――ありがとう。私も、萩のように生きていくよ。

 秋の風は少し冷たく、けれどどこまでも優しかった。

海藻サラダの日

9月24日は海藻サラダの日です

9月24日は海藻サラダの日

熊本に本社を置き、海藻の加工・販売が中心のカネリョウ海藻株式会社が制定しています。この日に決まったのは、日本で最初に「海藻サラダ」を制作した髙木良一会長の誕生日である1930年の9月24日ということからだそうです。

海藻と海草の違い?

海草と海藻の違い

海藻は「藻」であって「シダ」や「苔」、「茸」などと同様に胞子から海藻に成長するもの、そして種子植物のように「雌と雄の受精」で増えるものが存在しています。それに対して海草は、「草」であるために陸上の植物と同様、種から海草に成長します。ちなみに海草の先祖は、元々は陸上で生息をしていた植物が、何らかのきっかけで海に戻ってきた植物なのだといわれています。

海藻は低カロリーで栄養豊富

海藻は栄養が豊富

「昆布」「ワカメ」「海苔」「ひじき」「もずく」「寒天」などの海藻は、さまざまな種類があります。そしてこの海藻は、低カロリーで食物繊維、栄養素等が豊富に含めれています。例えば、食物繊維では、干しひじき1食分(5g)で2.2g、乾燥ワカメは1食分(2.5g)で0.8g含まれています。海藻は、食物繊維を効率良く取れて女性にも好まれる食品です。

海藻は野菜!?

海藻は野菜

海藻は、ミネラル水溶性の食物繊維が多く含まれています。さらには、低カロリーなので身体に良い食物とされています。これは、野菜として一般的にいわれる、1日に必要な野菜摂取量の目安350g含まれているために良いとされます。

たくさん食べて免疫力アップ

海藻たっぷりのアレンジレシピ

海藻はミネラル分が豊富なため、毎日摂取したい野菜です。おまけにネバネバ成分が健康に良いと聞きます。この秋、夏バテを回復するためとこれから、感染病に負けない免疫力をつけるためにもたくさん食べましょう!


「海藻サラダの日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年の投稿

海王星の日

9月23日は海王星の日です

9月23日は海王星の日

1846年、ドイツベルリン天文台の「ヨハン・ガレ」(ドイツの天文学者)が「海王星」をこの9月23日に発見しました。そして、太陽系第8惑星の海王星が1846年9月23日に発見されて以来、地球は太陽を約165周しています。その一方で、地球より30倍も遠い軌道を周回する海王星は、2011年7月12日で発見からようやく1周できる惑星だそうです。

海王星

太陽系の惑星1

海王星は、地球から一番距離がある惑星です。また、唯一太陽系の惑星の中、肉眼で観察することができません。そのこともあり、数学を使った理論的な予測で発見されるという経緯があります。いまだに多くの謎がありますが、現時点で、海王星がどんな特徴をもっている惑星なのか調べてみましょう。

海王星の大きさと太陽からの距離

太陽系の惑星2

海王星は、直径4万9244kmなので、地球(1万2742km)の約4倍の大きさということになります。そして、太陽からの距離は約45億kmもあるために、表面温度が約摂氏マイナス220℃と極寒の惑星であることが分かります。

海王星の主な成分は?

海王星の主成分

 海王星の主な成分は、天王星と同様に外側から水素を主成分としたガス層であり、その下に「水やメタン」、「アンモニア」などの氷でできたマントルの層があります。そして、中心に「岩石や氷」、「鉄とニッケル」などの合金でできた核がある構造だそうです。

天王星より青いコバルトブルー

海王星はコバルトブルー

海王星の外見は、天王星と比較しても青みが強いコバルトブルーに見えます。それは、まだ未知の物質が存在するからだという説もあるといいます。現時点で海王星は、この濃い青色の物質を断定するほど判明できないとが多く、未だに謎のベールに包まれている惑星だそうです。

遥か遠くにある惑星の成分が解る!?

太陽系の惑星たち

私たちが住んでいる地域の特徴をまだ理解できていません。それなのに学者は、何光年先にある惑星の成分が何であるかを発見することができます。この研究のおかげで近い将来、「TechCrunch Japan」の記事で「11光年先に地球と同等の大きさで、そこに人が居住できるかもしれない惑星が見つかった」という情報があり、人類の移住も夢じゃないかもしれません。

他の情報から、火星は大気を作れないために移住は不可能であるという記事がありました。しかし、こうしている間にも日々様々な発見がなされ、最終的には宇宙旅行の実現小惑星探査の研究などにより、月で人が生活することが可能になるかもしれません。


「海王星の日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年の投稿

9月22日の誕生花「サワギキョウ」

「サワギキョウ」

基本情報

  • 和名:サワギキョウ(沢桔梗)
  • 学名Lobelia sessilifolia、L. cardinalisなど
  • 科名:キキョウ科(またはロベリア科に分類されることも)
  • 分布:東アジア、シベリア、北アメリカ、メキシコ
  • 生育環境:湿地や川辺、沢沿いなど水辺に多く生える多年草
  • 開花期:8月~9月(6~7月には温室栽培の花つきのものが出回り始める)
  • 花色:青紫色(濃い紫がかった青が多い)
  • 草丈:50〜100cmほど

サワギキョウについて

特徴

  1. 青紫の花
    花は細長く、筒状から唇形に開いた独特の姿をしています。青紫色の濃淡が美しく、群生するととても華やか。
  2. 湿地を好む
    名前のとおり「沢=湿地」に多く見られます。水辺に立ち並ぶ姿は涼やかで、夏の終わりから秋にかけての景観を彩ります。
  3. キキョウに似る名前の由来
    花の形が少しキキョウを思わせるため「サワギキョウ」と名付けられていますが、実際には別属の植物です。
  4. 薬草としての歴史
    根には有毒成分を含むため取り扱いには注意が必要ですが、かつては薬草として使われていた地域もあります。

花言葉:「高貴」

由来

サワギキョウの花言葉には「高貴」「繊細」「特別な人」などがあります。
その中でも「高貴」という意味が与えられた背景には以下の点があります。

  1. 気品ある花色
    青紫は古来より高貴さを象徴する色とされ、特に日本や西洋で「位の高い者が身につける色」として尊ばれました。サワギキョウの澄んだ青紫はその典型といえます。
  2. 端正な立ち姿
    まっすぐに立ち上がり、群れをなして咲く姿は、整然とした美しさを感じさせ、品格ある雰囲気を放っています。
  3. 希少性と生育環境
    湿地という限られた環境に育ち、群生は見事ながらも出会える場所が限られることから、「特別で気高い花」という印象を与えた。

→ これらの要素から「高貴」という花言葉が生まれました。


「沢に揺れる青の気品」

その沢にたどり着いたのは、真夏の熱気がやわらぎ始めた頃だった。湿った風が流れ、草むらの奥から小さな水音が響いてくる。陽菜はそっと足を止め、息を整えた。

 目の前に広がるのは、青紫の花々の群れだった。水辺に沿って背を伸ばし、整然と並ぶ姿は、まるで見えない指揮者に導かれているかのように秩序だっていた。その色は濃く澄み、見る者を圧倒する気品を帯びている。

 「……サワギキョウ」

 小さくつぶやいた声は、沢のせせらぎに溶けた。陽菜にとってこの花は、幼い頃に祖母から聞いた話の象徴だった。

 ――紫は高貴の色。昔の人はね、身分の高い人しか身につけられなかったんだよ。
 ――だからサワギキョウも“高貴”って呼ばれるの。

 祖母はそう語りながら、乾いた葉をしおりの間に挟んでくれたことがあった。今はもう色褪せたその葉を、陽菜はいつも鞄に忍ばせている。

 花々はただ風に揺れるだけなのに、そこには確かな意志があるように見えた。まっすぐに伸び、群れて咲く姿は、ひとりではなく共に立つことで強さを得ているようだった。

 「私も……」

 ぽつりと声が漏れる。大学を卒業してから、陽菜は都会の喧騒に疲れ果て、故郷に戻ってきていた。自分には特別な力もない。誇れるものもない。そんな思いが胸を覆っていた。

 だが、目の前のサワギキョウは違った。希少な湿地にしか育たない花でありながら、出会えたときの感動はひときわ大きい。その存在そのものが「特別」だった。

 ――出会える場所が限られているからこそ、価値がある。

 祖母の言葉が甦る。人もまた同じではないか。完璧ではなくても、どこにでもいるように見えても、自分が自分であることは唯一無二で、誰かにとっては代えのきかない存在かもしれない。

 陽菜はしゃがみこみ、ひとつの花を見つめた。濃い青紫が光を吸い込み、透明に放ち返す。指先を伸ばしかけて、ふと止める。触れることなく、ただ見つめることがふさわしいと感じたのだ。

 「高貴」――それは決して豪華さや派手さのことではない。自分を偽らず、限られた場所であっても凛として咲くこと。その姿こそが、本当の気高さなのだろう。

 水面を渡る風が強くなり、群れをなす花々が一斉に揺れた。青紫の波がざわめき、沢の光景を一層きらめかせる。陽菜の胸の奥に、静かな決意が芽生えた。

 ――私もこの花みたいに、自分の場所で、凛と咲いてみたい。

 立ち上がったとき、花々はまるで彼女を送り出すように揺れ続けていた。その姿は、高貴という言葉そのもののように、気品と力強さを放っていた。

国際ビーチクリーンアップデー

9月22日は国際ビーチクリーンアップデーです

ビーチクリーンアップデー「きれいなビーチ」

1985年からサンフランシスコが本部である「海洋自然保護センター」が実施しています。毎年この日に近い週末から、世界のあらゆる地域で海岸のごみを拾い集めて、数量や種類などを調べることで、海洋のゴミ発生元や地球への環境がどれだけ悪影響があるかを調査しています。

ビーチにはプラスチックごみが漂流

ごみだらけのビーチ

ビーチに行ってみると、ペットボトル等のプラスチックごみやレジ袋などが漂流しています。これらのごみは風に飛ばされて海に落ち、そして波や潮によって流されていきます。この海洋ごみの影響で魚や海鳥、ウミガメなどの海洋生物が傷つけられたりしています。現在は、日本でもこのごみを減らす為の活動を行っています。

日本でのクリーンアップ活動

クリーンアップ活動

日本では 1990年から「クリーンアップ全国事務局」(Japan Environmental Action Network:JEAN)が主宰し、毎年春と秋の2回「海岸クリーンアップキャンペーン」を実施しています。

春と秋のクリーンアップキャンペーン

天神クリーンアップキャンペーン

JEANが主催している「クリーンアップキャンペーン」は、「春のクリーンアップ」と秋の「国際海岸クリーンアップ」の二種類あります。その2つのキャンペーンについてそれぞれ目的を調べてみました。

春のクリーンアップ(実施期間=4〜6月)

クリーンアップ活動「住宅街」

野外に出されたごみは、誰かが回収しなければ、風や雨、そして海に落下して潮の流れや波などで、他の場所に移動します。また、最初は少数だったごみも、長い期間の移動を繰り返しで劣化、破片化していきます。そして最終的には、大量の細かなごみへと変えていきます。こうなれば回収すら困難になるということです。

そこで春のキャンペーンは、海ごみの問題や実態を多くの人に理解してもらうために、アースデイ(4月22日)や世界環境デー(6月5日)に合わせ、それぞれ近場に散乱するごみを拾う活動を行っています。このキャンペーンの目的は、より多くの場所、より多くの人に少しでも多くごみを拾って協力し合うことです。

秋の国際海岸クリーンアップ(ICC)(実施期間=9〜10月)

ビーチのごみ拾い

海洋ごみ問題は、回収するだけでは解決しません。実際に皆で一斉にごみを回収しても、どこかの場所で新たなごみが繰り返し発生して漂着を繰り返します。この秋のキャンペーンでは、海洋ごみ問題の根本的な解決方法を探るためにアメリカの環境NGOオーシャン・コンサーバンシーが提案している世界共通の手法(ICC)を取り入れています。

そして、ごみの種類を調査して、ごみの問題点を参加者に気付かせ、改善するための方法を探っています。そして、今後もごみの回収を続けるのではなく、我々人間がごみを減らさなければ海洋ごみ問題は解決しないということを、参加者に理解してもらうことが目的としています。

一人一人ができること

個人のごみを減らす

プラスチックごみと言えば、ペットボトルやレジ袋を思い浮かべるとおもいますが、他にも食品のパッケージなどは、ほとんど使用されています。そのため政府も分別の徹底やレジ袋を有料化にするなどの動きがありますが、それだけでは到底間に合いません。ですので、一人一人がポイ捨てやプラスチック製品の使用を抑えるなどで、かなりごみを減らすことができると思います。


「国際ビーチクリーンアップデー」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年の投稿

9月21日の誕生花「コルチカム」

「コルチカム」

基本情報

  • 分類:イヌサフラン科(Colchicaceae)イヌサフラン属
  • 学名Colchicum autumnale
  • 英名:Autumn Crocus, Meadow Saffron
  • 原産地:欧州、中東、北アフリカ、中央アジア
  • 開花時期:秋(9〜10月ごろ)
  • 特徴
    • 秋にクロッカスに似た花を咲かせるため「Autumn Crocus」と呼ばれる。
    • 花の時期には葉がなく、春にだけ大きな葉を出すという特徴的な生活サイクルを持つ。
    • 鮮やかな紫やピンクの花が美しく、園芸用としても植えられる。

コルチカムについて

特徴

  1. クロッカスとの違い
    • 花姿がよく似ているが、クロッカスはアヤメ科で春に咲き、コルチカムはイヌサフラン科で秋に咲く。
    • 食用スパイス「サフラン」を採れるのはクロッカス(サフラン Crocus sativus)であり、コルチカムは有毒。
  2. 強い毒性
    • 全草にアルカロイド「コルヒチン」を含み、少量でも摂取すれば嘔吐・下痢・呼吸困難を引き起こす。
    • 特に球根や種子に毒が多く、誤食による中毒事故が知られる。
  3. 薬用としての一面
    • 古代から痛風の治療薬として利用されてきた歴史があり、医薬品原料としても用いられる。
    • ただし極めて扱いが難しく、素人利用は危険。

花言葉:「危険な美しさ」

由来

  • 美しさと毒の共存
    • クロッカスに似て上品で華やかな花を咲かせるが、全草に猛毒を含む。
    • 「美しいけれど触れてはいけない存在」という二面性が「危険な美しさ」と結びついた。
  • 誤解されやすさ
    • サフランと似ているため誤って利用されることがあり、まさに「美しい見た目に隠れた危険」の象徴とされた。
  • 薬と毒の境界
    • コルヒチンは毒でありながら薬としても利用される。
    • 「人を救うものが同時に命を奪う可能性を持つ」という矛盾が、この花言葉を強調している。

「危険な美しさ」

秋の夕暮れ、里山の外れにある古い屋敷。その庭の片隅に、ひっそりと紫の花が群れをなして咲いていた。葉はなく、裸の茎の先に大きな花だけが浮かぶように立っている。その異様な美しさに、里の人々は昔から恐れを抱いていた。

 「イヌサフラン──触れてはいけない花だよ」
 そう祖母に言われたことを、陽菜はふと思い出した。祖母の言葉には、どこか呪いめいた響きがあった。

 大学の薬学部に進んだ陽菜は、偶然にもその花の秘密を知ることになる。花の中に含まれる「コルヒチン」という成分は、痛風の治療薬として古くから使われてきたが、同時に強力な毒でもあった。量を誤れば命を奪う。
 「美しいけれど、決して近づいてはならない存在」──それはまさに祖母の言葉そのものだった。

 秋休みで里に戻ったある日、陽菜は屋敷の庭に入り込んでしまった。薄紅色に染まる空の下、コルチカムの花々は冷たい光を放つように揺れていた。風に乗って漂う匂いはない。それでも不思議と胸を締め付けるような気配があった。

 「触れちゃだめだよ」
 背後から声がした。振り返ると、幼なじみの透が立っていた。彼もまた、この屋敷の花を恐れていた一人だった。
 「毒があるんだろ? 昔、この花を食べて亡くなった人がいるって聞いたことがある」
 「でも、薬にもなるの」陽菜は小さく答えた。「命を奪うものが、人を救うこともある。ねえ、なんだか不思議じゃない?」

 透はしばらく黙っていたが、やがて苦笑した。
 「陽菜らしいな。危ないものほど興味を持つんだ」

 その瞬間、陽菜は自分の心臓が速く打っているのを感じた。美しさと危険が背中合わせにある──それは花だけでなく、自分自身の生き方にも重なる気がした。人を救いたいと願いながら、そのために危ういものへ踏み込んでいく。

 風が強まり、花々が一斉に揺れた。まるで「近寄るな」と警告しているように。けれど陽菜には、その姿がむしろ誘っているように見えた。

 「ねえ透、もし私がこの花に触れてしまったら……どうする?」
 彼は驚いたように目を見開いた。
 「そんなこと言うなよ。本当に危ないんだぞ」
 「わかってる。でも……怖いくらいに綺麗で、目を離せないの」

 透は息を呑み、やがて花から視線を外した。
 「それが、コルチカムの本当の姿なんだろうな。美しいけれど、触れれば壊れる。いや、壊すんだ。人も、自分も」

 陽菜は花を見つめながら、そっと呟いた。
 「危険な美しさ……」

 夕闇が広がり、花々の紫は次第に黒に溶けていく。二人は何も言わず、ただそこに立ち尽くしていた。
 その沈黙の中で、陽菜は確信する。
 ――私はこの花のように生きたい。美しく、危うく、それでも人を救う力を秘めて。

 庭に咲くコルチカムは、何も答えず揺れ続けていた。

国際平和デー

9月21日は国際平和デーです

国際平和デーと国際連合本部ビル

1981年、コスタリカの発案により国連総会が制定しています。当初、国連総会の開催日は9月の第3火曜日でしたが、2002年からは9月21日に固定されました。

国際平和デー

国連と世界各国の国旗

国連は、毎年この日を「国際平和デー」とし、世界で起こっている紛争の停戦と非暴力の日にして、この9月21日は敵対行為をやめるよう呼び掛けているそうです。

広島市もこの趣旨に賛同

広島市の原爆ドーム

また、広島市でもこの趣旨に賛同し、「2020年までの核兵器廃絶を!」という平和首長会議の横断幕を掲げています。そして、正午に原爆死没者慰霊碑に1分間の黙とうを捧げ、「平和の鐘」を鳴らし、核兵器廃絶と世界の恒久的な平和の実現を願っています。

争いごとが無くなるように

世界平和のイラスト

世界では、紛争や人種差別による争い、そしてテロなど、今も日常的にどこかで起こっています。これを完全に無くす事は難しくても、一人でも多くの人びとがお互いを理解しあい、平和を意識すれば、争いごとが確実に減少していくと思います。


「国際平和デー」に関するツイート集

国際平和について、様々な意見をツイートしています。いまだに侵略や国同士の紛争が絶えませんが、世界中の誰もがきっと、平和を願っているはずです。

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年の投稿

9月20日、23日、11月15日の誕生花「ヒガンバナ」

「ヒガンバナ」

基本情報

  • 学名Lycoris radiata
  • 科属:ヒガンバナ科ヒガンバナ属
  • 原産:中国(日本へは古代に持ち込まれたとされる)
  • 別名:曼珠沙華(マンジュシャゲ)、死人花、地獄花、狐花など
  • 開花期:9月中旬〜下旬(秋のお彼岸の頃)
  • 花色:赤が一般的。白花や黄色花の品種もある。
  • 毒性:鱗茎(球根)には有毒のアルカロイド(リコリンなど)を含み、誤食すると嘔吐や下痢を引き起こす。かつては田畑や墓地の周囲に植えられ、モグラやネズミ避けの役割を果たした。

ヒガンバナについて

特徴

  1. 花と葉が同時に出ない
    花は秋に咲くが、そのとき葉はなく、花が終わってから冬に葉を伸ばす。
    →「葉見ず花見ず」と呼ばれる特異な性質。
  2. 鮮やかな赤色と独特の形
    細く長い花弁が反り返り、糸のように伸びる雄しべが放射状に広がる。群生するとまるで炎のじゅうたんのよう。
  3. 繁殖はほぼ栄養繁殖
    種子を作ることが少なく、主に地下の鱗茎(球根)が分かれて増える。日本のヒガンバナは三倍体で種子を作れないため、人の手で全国に広がったとされる。

花言葉:「あなたに一途」

由来

ヒガンバナには複数の花言葉がありますが、「あなたに一途」という意味は次のような特徴から生まれました。暦の「お彼岸」の頃に必ず花を咲かせる規則正しさが、「ぶれることのない一途さ」を象徴するとされた。

1.葉と花が決して出会わないことから

  • 花が咲く時期には葉がなく、葉がある時期には花がない。
  • 「同じ株から生まれながら、互いに会えない存在」として、強く思い合いながらもすれ違う恋人たちにたとえられた。
  • その切なさが「一途に想い続ける」という解釈につながった。

2.群れ咲く姿の印象

  • 一株一株が互いに寄り添い、燃えるように咲く様子は、ひとつの思いを貫く情熱を思わせる。

3.彼岸の季節に必ず咲く律儀さ

  • 暦の「お彼岸」の頃に必ず花を咲かせる規則正しさが、「ぶれることのない一途さ」を象徴するとされた。

「すれ違う季節に咲く花」

夏の終わりを告げる蝉の声が遠ざかり、夜風に秋の匂いが混じり始めた頃、川沿いの土手に真っ赤な花が咲き揃った。
 彼岸花――炎のように揺れるその群れは、まるで何かを訴えかけるように、ひときわ鮮やかに大地を染めていた。

 陽菜は立ち止まり、その花をじっと見つめた。
 「花と葉が、同時に出会えないんだよ」
 かつて祖母がそう語ってくれた言葉を思い出す。花が咲くときには葉はなく、葉が伸びるときには花がない。

 同じ根から生まれたのに、決して出会えない。
 ――それでも毎年、必ず律儀に咲き続ける。

 「まるで、私と悠人みたい」
 思わず口にした呟きが、秋の風に溶けた。

 悠人は幼なじみだった。
 同じ小学校に通い、同じ道を帰り、川沿いの土手で虫を捕った。けれど、中学からは別々の道を歩き始めた。部活や友人関係、夢や将来――いつしか会う機会は減り、やがて言葉を交わすことさえ少なくなった。

 それでも陽菜の心の奥には、いつも悠人がいた。すぐそばにいながら、決して重ならない時間。それが苦しくても、想いは消えなかった。

 彼岸花の群れを見つめていると、不意に声がした。
 「やっぱり、ここにいたんだな」

 振り向くと、そこに悠人が立っていた。背が伸び、少し大人びた顔つきになった彼が、懐かしい笑顔を向けている。
 「毎年、この花を見に来てるんだろ?」
 「……知ってたの?」
 「昔、ばあちゃんに聞いたんだよ。『陽菜は彼岸花が好きで、毎年見に行く』って」

 陽菜は胸の奥が熱くなるのを感じた。
 「この花、知ってる? 葉と花が絶対に一緒に出ないんだって。同じ根から生まれてるのに、会えないんだよ」
 「……まるで俺たちみたいだな」
 悠人が苦笑する。陽菜は驚いて彼を見つめた。

 彼も同じことを感じていたのだろうか。ずっとすれ違って、同じ場所にいるのに重ならなかった二人。

 群れ咲く赤が、夕暮れに燃え盛る炎のように広がっていた。
 「でもさ」悠人が言葉を続ける。
 「花と葉は一緒にいられないけど、毎年必ず咲くんだろ? それって、一途に想ってるってことなんじゃないか」
 陽菜の心臓が大きく跳ねた。

 彼岸花は、同じ株から生まれながら出会えない。
 それでも律儀に、季節が巡れば必ず咲く。
 強く、切なく、それでいて真っ直ぐに。

 陽菜は小さく頷いた。
 「……うん。だから、私も待ち続ける。一緒に歩ける日まで」
 悠人は静かに笑い、視線を彼岸花の群れに向けた。

 秋の風が吹き、赤い花々が一斉に揺れた。
 すれ違う季節の中でも、一途な想いは消えない。
 そのことを確かめるように、二人は並んで立ち尽くした。

国産ロケット初打ち上げの日

9月20日は国産ロケット初打ち上げ記念日です

9月20日は国産ロケット初打ち上げ記念日

1957年9月20日、秋田県 道川海岸のロケットセンターから初めて国産ロケットが打ち上げられ、その実験が成功しました。

国産ロケット初打ち上げ

国産ロケット打ち上げ

日本初の本格的な観測用ロケット「カッパ−4C型」1号機は1957年の9月20日に、東京大学生産技術研究所(現在の宇宙航空研究開発機構〈JAXA〉の宇宙科学研究所)が、秋田県由利本荘市にあるロケット実験場から打ち上げられています。

日本の宇宙開発、ロケット開発の父

糸川英夫博士

今回の開発の中心となった「糸川英夫博士」は、戦後日本の航空・宇宙工学を牽引して、『日本の宇宙開発、ロケット開発の父』とよばれていました。肝付町では、糸川英夫博士の生誕100年にあたる2012年に後を受け継ぐシンボルのために、博士の銅像建立をはじめとする記念事業を実施しています。

糸川英夫博士

1954年、糸川英夫博士は東京大学生産技術研究所内に「航空工学」「電子工学」「空気力学」「飛行力学」などの分野から研究者を集めて本格的に日本のロケット研究をはじめています。1955年では、ペンシルロケットの水平試射にはじまり、日本の宇宙開発は1963年になると、人工衛星打上げを目指します。そして、M(ミュー)ロケットの開発に着手し、最初は「L-4Sロケット」、日本初人工衛星打上げでは苦戦します。その後、糸川博士は東大を退官し、その夢を後進に託します。日本の宇宙開発をリードした糸川英夫博士、その血脈が現在のJAXA宇宙科学研究所へと受け継がれています。

小惑星探査機「はやぶさ」 と小惑星

小惑星イトカワ

2003年、日本の小惑星探査機「はやぶさ」打上げから3ヶ月後には、目的地の「小惑星25143」が糸川英夫博士の姓ににちなみ「イトカワ」と命名されています。探査機「はやぶさ」は、イトカワ到着後に表面の観測と「サンプルリターン」(地球以外の天体や惑星間空間から試料を採取し、持ち帰ること)を行ないました。その後の2010年には、イトカワから採取した試料を地球に無事、持ち帰ることに成功しています。そして、この試料から太陽系が形成された時期の状態の解析が進められ、世界の最先端を担う我が国の宇宙科学の扉は1950〜1960年代に糸川英夫博士が押し開けたものとなったのです。

宇宙がだんだん近くなる!?

宇宙ステーションからの地球

現在の日本は、衛星や探査機など次々と打ち上げられていますが、その度に新しい事が発見されています。宇宙に散らばっている小惑星や火星など惑星の地質を知ることで、宇宙が身近になると共に地球の未来を守ることにも、きっと繋がるでしょう。


「国産ロケット初打ち上げの日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年の投稿

9月19日、10月4日の誕生花「サルビア」

「サルビア」

基本情報

  • 学名:Salvia
  • 分類:シソ科・サルビア属(アキギリ属)
  • 原産地:熱帯アメリカを中心に、世界各地に分布
  • 草丈:30cm〜1m程度(品種により幅広い)
  • 花期:初夏〜秋(5〜10月頃)
  • 花色:赤・紫・青・白など多彩
  • 特徴:園芸用の一年草として知られる「サルビア・スプレンデンス(Scarlet sage)」が特に有名。鮮やかな赤い花穂を長く咲かせ、公園や花壇を彩る代表的な花。多年草種や薬用種もあり、「セージ」と呼ばれるハーブ類も広義にはサルビア属に含まれる。

サルビアについて

特徴

  1. 花穂に並ぶ花
    長い花穂に小花がぎっしりと並んで咲く。群生すると赤い炎のように見え、強い存在感を放つ。
  2. 丈夫で育てやすい
    病害虫に強く、乾燥や暑さにも比較的耐える。街中の花壇や学校の植え込みによく利用される。
  3. 多様性のある属
    世界中に900種以上があり、観賞用だけでなく、ハーブ(セージ類)、薬用、蜜源植物としての利用価値も高い。

花言葉:「尊敬」

由来

サルビアには「尊敬」「知恵」「家族愛」などの花言葉がありますが、その中で「尊敬」という意味が与えられた背景には、以下のような由来があるとされています。

堂々とした花姿
真っ赤な花穂がまっすぐ伸びる姿は、威厳や強さを感じさせ、敬意を抱かせるイメージにもつながっている。

古代からの薬効と人々の敬意
サルビア属の中には薬用として利用されるものが多く、特に「セージ(Salvia officinalis)」は古代ギリシャ・ローマ時代から万能薬として珍重された。
→ 健康や命を守る植物として、敬意を込めて「尊敬」という意味が結びついた。

学名 Salvia の意味
学名 Salvia はラテン語の「salvare(救う)」に由来する。
→ 「人を救う=尊い存在」と解釈され、花言葉に反映された。


尊敬の赤 ―サルビアの庭にて―

夏の終わり、古い学舎の裏庭に、赤いサルビアが一列に並んで揺れていた。
 陽菜(ひな)は、その光景を見つめながら、胸の奥に小さな痛みを覚えていた。ここは恩師・佐伯先生がいつも手入れをしていた花壇だった。

 「人はね、花に教えられることが多いんだよ」
 先生は口癖のようにそう言っていた。とくにサルビアを指して、「これは尊敬の花だ」とよく語ってくれた。

 ――尊敬。
 陽菜にとって、その言葉は重かった。
 先生は誰に対しても真摯で、困っている生徒を見捨てず、時に厳しく、時に優しく導いてくれる存在だった。陽菜が進路に悩んでいたときも、何時間も付き合ってくれた。

 だが、もう先生はいない。去年、突然の病で世を去ったのだ。
 残されたのは、この赤い花壇だけ。夏の日差しに燃えるように咲き誇るその姿は、陽菜にとって痛みと誇りの象徴だった。

 花壇の前にしゃがみこむと、土の匂いがふわりと漂った。ふと先生が話してくれた由来を思い出す。

 ――サルビアの学名は「salvare」、救うという意味なんだ。
 ――古代から薬として使われ、人々を助けてきた。だからこそ尊敬という花言葉を持つんだよ。

 先生の声が耳に蘇る。
 救う。尊い。
 その言葉は、まるで陽菜自身に課せられた宿題のように思えた。

 「私も、誰かを救える人になれるのかな……」

 ぽつりと呟くと、風が吹き、サルビアの群れが揺れた。炎のような赤が一斉に揺らめき、答えるように輝いて見えた。

 陽菜は立ち上がり、スマホを取り出して大学の出願サイトを開いた。先生が最後に勧めてくれた進路――医療の道。ずっと迷っていたが、ようやく指が決意をもって動いた。

 「先生、見ていてください。私もサルビアのように、人を救える人になります」

 赤い花穂が空に向かって伸びる。
 その姿は、尊敬すべき人の生き方そのものであり、これから陽菜が歩むべき未来の象徴でもあった。

 夏の終わりの風が、鮮やかな炎の群れを揺らし、彼女の背中を押していた。