11月22日の誕生花「アングレカム」

「アングレカム」

基本情報

  • 学名Angraecum
  • 科・属:ラン科アングレカム属
  • 原産地:マダガスカル、赤道以南のアフリカ大陸東部
  • 種類:主に着生ラン(樹木の幹や枝に根を張って育つ)
  • 代表種:アングレカム・セスキペダーレ(ナタレア)、アングレカム・レオニス など
  • 開花期:主に冬〜春
  • 花色:白(透明感のある純白が多い)
  • 香り:夜に強まる甘く清らかな香りを持つ種が多い

アングレカムについて

特徴

  • 純白の星形の花を咲かせ、神秘的で清楚な雰囲気を持つ。
  • **長い距(花の後ろに伸びる細い管)**が特徴的。特にセスキペダーレは30cm近くまで伸びる。
  • 夜咲き・夜に香りが強くなる性質を持ち、夜行性のスズメガに受粉してもらうための進化。
  • 香りはバニラのように甘く柔らかいものが多い。
  • 着生ランのため、木の皮や流木に着けて育てることも多い。
  • 花持ちが良く、白さが長く続くため「変わらない美しさ」を連想させる。
  • 花姿の気品から「マダガスカルの星」と呼ばれることもある。

花言葉:「いつまでもあなたと一緒」

由来

  • 夜に咲き、夜に香る性質から、暗い中でも相手を求めつづける花として「長く変わらない想い」を象徴するため。
  • 純白で星のような花姿が、永遠に光る“星のきらめき”を連想させることから、永続的な愛・絆を表すと考えられている。
  • 長い距を持つ花と特定のスズメガとの強い結びつき(ダーウィンの予言で有名)が「お互いが唯一の相手」であるかのように語られ、永遠のパートナーシップの象徴とされた。
  • これらの性質から、「いつまでもあなたと一緒」「永遠の絆」といった花言葉がつけられたといわれる。

「星の距(きょ)の約束」

夜の温室は、昼とはまるで違う顔をしていた。ガラス越しに落ちる月明かりが、白い花々を淡く照らし、静かな呼吸のように光が揺れる。その中央で、ひときわ白く輝く花――アングレカムが、夜気を吸い込むようにそっと開いていた。

 澪(みお)は、温室の扉を静かに閉めた。閉館後のこの場所だけは、彼女がひとりになれる時間だった。
 「……咲いてる」
 小さく呟くと、花はまるで応えるように甘い香りを放った。昼にはほとんど気づかれないその香りが、夜になると急に鮮やかになる。まるで、誰かを探すように。

 澪はベンチに腰を下ろし、深く息をついた。今日、恋人の遼(りょう)が遠い国へ赴任することが決まった。いつ戻るかもわからない。
 別れではないと頭ではわかっている。けれど、いつも隣にあった温もりが、急に遠ざかってしまうことが怖かった。

 アングレカムに視線を戻す。
 純白の星のような花。細く長い距が、月光を受けて銀色に光っている。
 澪はこの花が好きだった。夜にだけ強く香り、暗闇の中でも誰かを求めるように咲き続けるその姿に、いつも励まされてきた。

 「暗い時間にも、ちゃんと誰かを探してるんだね」
 そう呟いたとき、彼女の胸に遼とのある会話が浮かんだ。

 ――“星って、見えなくてもそこにあるだろ?”
 ――“離れても、同じ空を見てるって思えたらいい”

 あの言葉を思い出すと、胸がきゅっと痛む。
 永遠なんてものは、手を伸ばせば壊れてしまいそうで。信じたいのに、信じきれない自分がいる。

 そのとき、ぱさりと音がした。
 入口の方で、遼が立っていた。
 「ここにいると思った」
 月明かりの中、彼の声は少しだけ震えていた。

 澪は驚いて立ち上がった。
 「どうして……?」
 「話したいことがあって」

 遼はゆっくりと温室に入ってきて、アングレカムの前で立ち止まった。
 「この花、ずっと好きだって言ってたよね」
 「うん。……夜でも誰かを求めて咲くから」
 「距が長い理由、知ってる?」
 遼は花の後ろに伸びる細い管を指で示した。
 「この花はさ、ひとつのスズメガにしか届かない香りを出すように進化したんだって。たった一匹のためだけに、長い距になった。ダーウィンが昔、そういう蛾がいるはずだって予言したらしい」
 澪は目を瞬かせた。
 「……唯一の相手ってこと?」
 「そう。何千の花があっても、何千の蛾がいても。互いに必要なのは、ただ一つ」

 遼は深く息を吸い、澪に向き直った。
 「俺たちも、そうでいたい」
 月光の下で、その声はまっすぐだった。
 「離れてても、会えなくても……ずっと、一緒にいたい。俺はそう思ってる」

 澪の胸が、じんわりと熱くなった。
 涙がこぼれそうになりながら、彼女はアングレカムを見つめた。
 夜の花は、変わらない白さでそこに咲き続けている。暗闇でも香りを手放さず、遠くの相手を呼び寄せるように。

 「……私も」
 声は震えていたが、嘘ではなかった。
 「遼がどこにいても、ちゃんと見つけるよ。星みたいに、ここで光ってるから」

 遼は微笑んだ。その笑顔は、夜の花よりも優しく澪の心を照らした。
 二人はしばらく並んで花を見つめた。甘い香りが静かに広がり、温室の空気がゆっくりと満ちていく。

 やがて遼が手を伸ばし、澪の指をそっと握った。
 「いつまでも、一緒にいよう」
 「……うん。いつまでも」

 夜の温室に、白い花がひっそりと咲いていた。
 その香りは、遠く離れた二人の未来を結ぶ、目に見えない距のように伸びていく。
 星のように、消えずに。
 永遠の絆をそっと灯しながら。

大工さんの日

11月22日は大工さんの日です

11月22日は大工さんの日

1999年、日本建築大工技能士会が制定しています。11月は「技能尊重月間」で、「十一」を組み合わせると「士」となり「建築士」を示します。22日は大工の神様とされる聖徳太子の命日(622年2月22日)であることからだそうです。

大工さん

大工の七つ道具

大工の七つ道具である、「差金(さしがね)」「鉋(かんな)」「鑿(のみ)」「鋸(のこぎり)」などの七つ道具で知られています。仕事は、木造建築の施工を行う長い伝統技術を持っている職業です。

今やITを使用した最先端の業種

現在の大工業は、建設機械やITの発達によるCAD設計図面など大工の仕事が急速に進化しています。そして、必要とされる技術も「バリアフリー」や「耐震、断熱」、「シックハウスの回避」等です。このように、ライフスタイルや環境の変化によって精度の高い技術を必要とされるなど、近年の大工業は多大な影響を受けています。

DYIブームで最高の人材が生まれる

大工の仕事

現在では、TVやYouTubeなどで様々なやり方を教えてもらえて身近に器用な人なら誰でも本格的な施工から日曜大工ができるようになっています。一昔前は、技術を先輩や棟梁から教えてもらうのに年月をかけて少しずつしか学べなかった時代でした。それが今では、器用な人が気軽に興味を持ち、早い段階で仕事をマスターすることで、近代建築の急速な発展に繋がっているのだと思います!


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「ロッキー」の日

11月21日は「ロッキー」の日です

ロッキーの日

映画製作・配給や映画ビデオ・DVDの企画制作・販売などを行うワーナーブラザースジャパン合同会社が制定しています。この日付は『ロッキー』(Rocky)が全米公開されたのが1976年11月21日ということからです。

ロッキー

ロッキー

1976年発表した、シルベスター・スタローンの出世作は『ロッキー』です。この作品は、その後第6作まで続く歴史的大人気シリーズに。発表と同時に大人気となったこの作品は、第49回アカデミー賞作品賞を受賞し、さらに第34回ゴールデングローブ賞ドラマ作品賞を受賞しています。 その後は、2作から6作(2006年の『ロッキー・ザ・ファイナル』 )と引き続き大ヒットしました。

ロッキーの魅力

ロッキーのテーマ

「ロッキー」は、フィラデルフィアに住むイタリア系アメリカ人ボクサー「ロッキー・バルボア」が主人公のドラマです。

ストーリー

中々試合に勝てず、ファイトマネーだけでは生活することができない日々が続き、ヤクザの子分として借金取りをし、近所の子どもたちから「クズ野郎!」と呼ばれるどうしよもない人生が続いていました。

数々の名場面、メインだけで6作

ロッキーのテーマ

しかし、そんな底辺の生活にチャンスが訪れ、世界ヘビー級のチャンピオンのアポロ・クリードから挑戦相手として使命を受けます。勝ち目がないと分かっていても、ロッキーはチャンスとしてこの使命を受け入れ、それから猛特訓の日々が始まりました。

「ロッキー」が大ヒットした理由

そこから、この「ロッキー」が大ヒットした理由でもある人間模様のドラマが始まります。2作目にて「ロッキー」は2度目の試合で「アポロ」に勝ち、世界チャンピオンになるわけですが、ここからも色々なドラマがあります。その後、6作まで期待どおりの「挫折や復活」を繰り返しで観る人々に、勇気を与えてくれました。

何度観ても勇気と元気をくれる「ロッキー」

ロッキー・ザ・ファイナル

最初、この映画を観たときは、ロッキーのイメージが悪くて当時は子供だったので仕方なく観ていました。ところが、変わってゆくロッキーとストーリー後半であるような、ロッキーのテーマが流れて子供達が一緒に走っていくシーンは、特に感動していました。それ以来、何度観ても当時の事を思い出すと共にに未だに感動します。


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ピザの日

11月20日はピザの日です

11月20日はピザの日

1995年、凸版印刷が「ピザの日」を制定しました。この日は、ピザをイタリア文化のシンボルとしてPRするために選ばれ、ピザ業界の発展を目指して設立された「ピザ協議会」も同じ日を記念日にしました。日付の由来は、ピザ・マルゲリータの名前の元になったナポリ国王ウンベルト1世の妻、マルゲリータの誕生日です。

ピザ協議会とは?

ピザ

ピザ協議会は、ピザの「品質の改善と向上」、「流通の円滑化」「消費の拡大を図る」ために会員相互に情報や意見の交換、調査と研究事業を行います。そして、ピザ業界の発展に寄与することを目的としている議会です。

マルゲリータ、名前の由来

ピザの名前の由来

ピザ・マルゲリータは、イタリア料理の中で定番中の定番です。この名前の由来は、マルゲリータ王妃からだといわれています。一説によると、ナポリのピッツァ職人が国王ウンベルト1世とマルゲリータ王妃の夫妻をもてなすために、イタリアの国旗の「赤・白・緑」を模して作ったピッツァを王妃が気に入ったという事だとか。

ピザの歴史

ピザの名前の歴史

ピザのルーツは、古代エジプトにまでさかのぼります。小麦を挽いて粉にし、水で溶いたものを焼くという食文化は、メソポタミア文明から古代エジプトへと伝わりました。その後、小麦粉を水で溶いたものを発酵させて焼くというパンに進化したそうです。

ピザが現在の形になったのは16世紀

ピザの起源

現在のピザに近いものが作られたのは、16世紀のイタリアです。小麦粉ベースの生地に「ニンニク」「ラード」「塩」などを加えて焼いたものからだといわれています。現在のピサでいえば、きっと「フォカッチャ」に近いものでしょう。その後、今のピザに変わってきたのだといいます。

現在ピザはパスタより豊富なトッピング

ピザの豊富なトッピング

ピザの定番といえばマルゲリータですが、現在のピザ屋さんの種類の多さは、ざっと考えただけでも、パスタより多いと思われます。大きく分けてもカプリチョーザやペスカトーレなど他にもたくさん種類があり、そこからトッピングによって味や風味も大きく変わります。毎日食べても絶対飽きないし、食材によって栄養の調整もできるため素晴らしいファーストフードです。

ピザといえばデリバリー!

色々なピザ

今や日本では、ピザは食べに行かなくても家に届けてくれるのが当たり前の時代。今でこそ、コロナの影響で「UberEats」や「出前館」などが増えていますが、ほんの数年前まではピザ屋「PIZZA-LA」や「ピザクック」などだけが30分以内に家に届けて来てくれると当時から重宝されていました。


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11月19日の誕生花「オトギリソウ」

「オトギリソウ」

基本情報

  • 科属:オトギリソウ科オトギリソウ属
  • 学名Hypericum erectum
  • 英名:St. John’s wort(広義)
  • 分布:在来種 日本全土、朝鮮、中国、台湾、ロシア
  • 生育環境:草地、林縁、山道、日当たりのよい斜面など
  • 開花時期7~9月
  • 花色:鮮やかな黄色
  • 草丈:30〜60cmほど

オトギリソウについて

特徴

  • 鮮やかな黄色の5弁花を咲かせ、中央から多数の雄しべが放射状に広がる特徴的な姿。
  • 葉をこすると黒い点や赤い汁がにじむ(成分:ヒペリンなど)。
  • 草全体に**黒点(油点)**があることが多く、これが見分けポイントになる。
  • 昔から薬草として利用され、止血や消炎の用途で民間療法に使われてきた。
  • 見た目は可憐だが、名前や伝承はやや物騒で、強い印象を持つ植物として知られる。

花言葉:「秘密」

由来

  • 薬効の秘伝が外に漏れたことにまつわる伝承から生まれた。
  • ある鷹匠(たかじょう)が、傷ついた鷹を治すために使っていた薬草のレシピを「秘伝」として隠していたという話がある。
  • しかしある日、鷹匠の弟がその秘密を外に漏らしたと言われ、鷹匠は激怒して弟を切り捨てた――という伝説が伝わる。
  • その薬草がこの植物だと信じられ、
    「弟を切る草」=弟切草(オトギリソウ)
    という名前に。
  • この“秘められた薬草”という背景から、
    花言葉は「秘密」
    となった。

「ひかりを隠した草」

山の空気は、夏の朝でもひんやりとしていた。
 涼馬は父の後ろを歩きながら、まだ眠たげに瞬きをした。父は鷹匠として名を知られた男で、今日も山に入り、薬草を採るのだと言う。
 「涼馬、ついてこい。細い道だ、気をつけろ」
 父の背中は大きく、険しい山道でも一度も揺れずに進んでいく。それは涼馬にとって、まだ追いつけない“強さ”の象徴だった。
 やがて父が立ち止まり、指先でそっと草を示した。
 細く鋭い葉、そして葉脈の端に散らばる黒い点。朝露が光り、草は金色に揺れている。
 「これが……オトギリソウ?」

 涼馬がささやくように尋ねると、父は無言のまま頷き、黄色い花に手を伸ばした。
 「鷹が傷を負ったとき、この草の汁が血を止める。だが——」
 父は花びらの裏に指を当て、黒い点を軽くこすった。
 じわりと赤い汁が滲み、朝の光に透けた。
 「この草の効能は、家に代々伝わる秘伝だ。外に漏らしてはならない」
 その言葉には、いつもどこか影があった。涼馬は幼いながら、それを感じていた。
 「どうして秘密なの? こんなに役に立つなら、みんなに教えればいいのに」
 涼馬がそう言うと、父はしばらく黙り込み、やがて小さく笑った。
 「——昔、それを外に漏らして命を落とした男がいた」
 その声は、山風よりも冷ややかに響いた。
 「鷹匠の弟だ。勝手に秘伝を話し、兄に切られたという。愚か者の末路だ」
 涼馬は息を呑んだ。
 そんな残酷なことが本当にあったのかと、胸がざわつく。しかし父はそれ以上語らず、再び採取を続けた。
 ***

 家に戻ると、鷹が一羽、籠の中で苦しげに身じろぎをしていた。
 翼に深い傷を負い、血が乾ききらないままだ。
 「涼馬、水を持ってこい」
 父の声に背中を震わせながら、涼馬は急いで水を汲みに走った。
 戻ったとき、父はオトギリソウの汁を布に染み込ませ、鷹の翼にそっと押し当てていた。
 その指先には迷いも揺らぎもない。ただ静かな技が宿っている。
 涼馬は思わず見ほれた。
 命を救うための手。それは厳しさの影に、確かに慈しみを秘めていた。
 だが、同時に胸の奥でひっかかった疑問があった。
 ——どうしてこの草は「弟を切る草」と呼ばれるようになったんだろう。
 父は秘伝を守るためなら、どんな選択でも迷わないのだろうか。
 もし、自分が間違って誰かに漏らしてしまったら……。

 その考えが胸をしめつけ、涼馬は唇を噛んだ。
 父は鷹の手当てを終え、ふうと息をついた。
 「涼馬、覚えておけ」
 父はゆっくりと顔を上げた。
 「秘伝とは、守るためのものだ。草の力を、鷹の命を、そして……自分の大切なものを」
 涼馬は目を丸くした。
 それは、兄が弟を切り捨てたという伝説の裏に、別の意味があるようにも思えた。
 真実は、山深くに沈められた“秘密”のように語られないままなのかもしれない。
 だが一つだけ確かなことがあった。
 オトギリソウは、黄色い花をそっと揺らしながら、人の心の奥に潜む影も光も、静かに映し出していた。
 その花言葉が「秘密」である理由が、涼馬にも少しわかった気がした。
 彼はそっとつぶやいた。
 「ぼくも……守れる人になりたいな」
 窓辺で風に揺れる花びらが、まるでその言葉に応えるようにきらめいた。

11月18日の誕生花「ヒメジョオン」

「ヒメジョオン」

基本情報

  • 科属:キク科エリゲロン属
  • 学名Erigeron annuus
  • 英名:Annual fleabane
  • 原産地:北アメリカ
  • 日本への到来:明治時代に帰化植物として定着
  • 開花時期:5〜10月
  • 花色:白(時に淡い紫)
  • 草丈:40〜150cmほど
  • 生育環境:道端、空き地、畑の縁など、日当たりのよい場所でよく見られる野草

ヒメジョオンについて

特徴

  • 細い白い花びら(舌状花)が多数並ぶ、繊細な見た目の花。
  • 咲き進むと花びらが反り返り、開花の様子が段階的に変化して見える。
  • とても繁殖力が強く、種子を大量に飛ばして広がる。
  • ハルジオン(春紫菀)によく似ているが、茎が中空でなく、葉が基部で茎を抱かない点で区別される。
  • やや雑草扱いされることもあるが、近くで見ると可憐な野の花らしい美しさがある。

花言葉:「素朴で清楚」

由来

  • **道端や空き地といった身近な場所に静かに咲く「控えめな存在感」**が、「素朴さ」を感じさせるため。
  • 細く繊細な白い花びらが、派手さのない清らかで可憐な印象を与えることから「清楚」が連想される。
  • 園芸種のような派手さはないけれど、よく見れば可憐で、清潔感のある花姿が評価され、この花言葉がついた。

「白い息の向こうに咲くもの」

夏のはじめ、古い商店街の裏手にある細い路地を、詩織は毎日のように通っていた。家から駅へ向かう近道というだけの道だが、いつの頃からか、この場所には特別な意味が宿っていた。
 アスファルトの割れ目から、白く細かな花びらを揺らす花がひとつ。ヒメジョオン。誰にも気づかれないような場所で、まるで呼吸をするように静かに咲いている。
 その花に気づいたのは、春の終わり、大学の試験がうまくいかず、気持ちが沈んでいた日のことだった。歩道に落ちた影が揺れて、ふと視線を下げたとき、そこに小さな白があった。
 ――あ、咲いてる。

 誰にも踏まれず、折れもせず、ただまっすぐに伸びて、白い花を空へ向けていた。
 その清らかさが胸の奥にすっと染み込んで、詩織は足を止めた。
 以来、花は毎朝のよりどころになった。
 派手でもないし、特別な香りがするわけでもない。でも、そのささやかな存在が、詩織の心を少しずつ軽くしていった。
 ある午後、大学の帰り道。
 夕焼けが路地を朱色に染めるなか、花のそばでしゃがみ込んでいる少年の姿が目に入った。小学生くらいの、丸い背中の少年だった。
 「……お花、好きなの?」

 思わず声をかけると、少年はびくりと肩を揺らし、振り返った。
 大きな瞳で花を見つめている。
 「これ、誰も気づかないのに、ずっと咲いてるんだよ」
 「うん。強いよね、ヒメジョオン」
 少年は小さく首を振った。
 「なんか、強いっていうより……がんばってるだけって感じ。静かで、きれいで、でもがんばってるのがわかる」
 詩織は息を飲んだ。
 ──がんばってるだけ。
 それは、まるで自分に向けられた言葉のようだった。
 「僕ね、学校行くのがちょっと苦手で……でも、この花見ると、あしたも来ようって思えるんだ」
 「……そっか」
 ヒメジョオンの花びらが、夕風にふるえていた。
 白くて細くて、折れやすいように見えるのに、どこか清らかに光っている。
 その姿に「素朴で清楚」という花言葉があると知ったのは、つい最近だった。
 素朴さは、飾らない強さ。
 清楚さは、静かに咲く美しさ。
 誰にも気づかれない場所でも、ただまっすぐに咲こうとする花の姿が、この花言葉の理由になったのだと、ようやく理解できた。
 しばらく二人で黙って花を眺めた。

 やがて少年が立ち上がり、鞄を背負いなおす。
 「じゃあ、またあした見るね」
 その言葉に、詩織も思わず笑った。
 「うん。またあした」
 少年が去ったあと、路地はふたたび静寂に戻った。
 けれど、詩織の胸の奥には小さな灯りがともっていた。
 ヒメジョオンは今日も、控えめに、でも確かに咲いている。
 その姿は、誰かの小さな勇気になっている。
 そしてきっと、自分の明日にもそっと寄り添ってくれる。
 詩織は花に向かって小さくつぶやいた。
 「……ありがとう。あなたのおかげで、わたしも、少しだけ咲けそう」
 白い花びらがふるえ、まるで返事をするように光を受けて揺れた。
 路地の奥に伸びる影は、明日への道と同じくらい細くて頼りない。
 でも、たったひとつの小さな花があれば、きっと歩いていける。
 詩織は深く息を吸い、空を見上げた。
 にじむ夕日の向こうで、風がやさしく頬を撫でた。

いい育児の日

11月19日はいい育児の日です

11月19日はいい育児の日

全国13県の知事により、「日本創生のための将来世代応援知事同盟」が制定しています。この日付は「いい→11 育→19 児」という語呂合わせからです。

日本創生のための将来世代応援知事同盟

同盟サミット

同盟に参加している県は、岩手県・宮城県・福島県・長野県・三重県・滋賀県・鳥取県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・高知県・宮崎県の13県です。

同盟の趣旨は?

地方創生の活動

この同盟の趣旨ですが、将来世代を支える社会実現のために行動することです。またコンセプトは、人口減少を阻止し、地方の交流を図り、東京一極集中型の時代を変え、地方創生を目標に活動しています。

今後広がるいい育児の日

今後広がる「いい育児の日」

「いい育児の日」は、11月19日前後の各1週間、この趣旨に賛同する行政や企業、NPO法人が色々と志向を凝らして親子向けイベントを実施していくそうです。子供が「もう東京なんて行かなくても地元で十分暮らせる」時代が来るかもしれません。今後のいい育児の日は、地方も助け合い、協力しあいながら更なる広がりが期待されます。


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カスピ海ヨーグルトの日

11月18日はカスピ海ヨーグルトの日です

11月18日はカスピ海ヨーグルトの日

2006年のこの日、カスピ海ヨーグルトの純正種菌の頒布活動が100万人に達しました。それを記念し、京都大学名誉教授の「家森幸男」と、カスピ海ヨーグルトを製品化したフジッコ株式会社によって制定されています。そしてこの活動は、2002年から実施されていました。

カスピ海ヨーグルト

カスピ海ヨーグルト

カスピ海ヨーグルトは、ヨーロッパの東部の黒海とカスピ海に囲まれた、コーカサス地方で食べられるヨーグルトです。そしてそれは、家庭でも作りやすく改良したヨーグルトで知られ、 空気を必要とせず、「クレモリス菌」のみを使用して作られます。また密封容器さえあれば、発酵から保存まで可能です。そして作り方はというと、他の種類のヨーグルトメーカーの種菌と同様に種菌1本と牛乳を混ぜて、24時間置いておくだけです。簡単な上に増やすことも容易にできるというのが最大の特徴といえます。

「クレモリス菌FC」株

「クレモリス菌FC」株

クレモリス菌FC」株は、乳酸菌の一種で生きて腸まで届くことが明らかなプロバイオティクス乳酸菌の1つです。それによって、大きな健康効果が期待されています。 本来「クレモリス菌FC」株は、日本には存在しない乳酸菌で、 これを日本に持ち込むきっかけを作ったのが、長寿研究で有名な京都大学名誉教授の「家森幸男」博士というわけです。

カスピ海ヨーグルトの効果

カスピ海ヨーグルトの作り方

カスピ海ヨーグルトの健康効果は、整腸効果の他に「美肌」「生活習慣病」「免疫調整」などの効果があるとされています。

美肌効果

カスピ海ヨーグルトの効果

ストレスは、肌機能に影響を与えることは知られています。そこで、カスピ海ヨーグルトを摂取させ、ストレスによる肌機能低下を抑えることがマウスの実験で効果があったそうです。

生活習慣病の効果

ヨーグルトの効果効能

人は、糖質を摂取すると体に吸収されて血糖値が上昇します。そこで、一匹のマウスにブドウ糖だけを投与したのに対し、もう一匹は牛乳と一緒に投与した場合に限り、血糖値の上昇が少し抑えられていたそうです。

免疫調整効果

カスピ海ヨーグルトの免疫調整効果

疫学調査では、カスピ海ヨーグルトを食べていた人は、発熱や喉の痛みなど風邪の症状が軽いことがわかったそうです。

継承されていくコーカサスの神秘

「カスピ海ヨーグルト」

URL: http://www.caspikai.net/caspikai/index.html

「カスピ海ヨーグルト」の研究会より引用

発酵食品を継続的に食べましょう!

ヨーグルトを継続的に食べる

ヨーグルトはもちろん、納豆、味噌、チーズなど、発酵食材によって作り上げる酵母パンやぬか漬けなど様々な発酵食品があります。いずれも毎朝食べられる食材ばかりです。結局、世界各国で昔から朝の定番で、発酵食品を毎日食べていた食事は、大切な健康食品だったんです。


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レンコンの日

11月17日はレンコンの日です

11月17日はレンコンの日

1994年のこの日、全国のレンコン産地が集まって茨城県 土浦市で「蓮根サミット」が開かれました。その「蓮根サミット」をきっかけに、この記念日が制定されたとの情報があるそうです。

蓮根サミット

蓮根サミット

このサミットは、全国のレンコン生産者とレンコンに関連する自治体や農協職員などが集まって、最新の研究や栽培に関する問題点についてお互いに発表する意見交換会及び、現地視察が行なわれたそうです。

レンコンの栄養は?

蓮根の栄養

レンコンは、「ビタミンC」「ミネラル」「食物繊維」が豊富に含まれています。そして、ポリフェノールの一種のタンニンも含まれています。 タンニンは、消炎や止血作用があり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍に効果があると期待されています。更には、おろし汁で鼻血、咳やぜんそくの発作を止めるなど民間療法に使用されます。

レンコンは免疫力アップの効果

蓮根のレシピ

レンコンに含まれるタンパク質の一種であるレクチンは、マクロファージという免疫細胞が細菌を見つけやすくなるように働きかけます。いわば、レクチンは、免疫力アップのアシスト役をしてくれるということになります。

レンコンを食べると良いことばかり

蓮根は栄養満点

レンコンを食べると、身体にい良いことばかりです。「便秘予防」「抗酸化作用」「美肌効果」といった特に女性の方に喜ばれる効果があります。それだけでなく「高血圧予防」や「免疫を高める」効果も期待されます。特にこういった寒くなる時期、風邪や運動不足になりがちに必要な食べ物であるので、是非、たくさん食べることはお勧めです。


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11月15日の誕生花「オレンジ色のバラ」

「オレンジ色のバラ」

基本情報

  • 学名:Rosa
  • 和名:バラ(薔薇)
  • 科名 / 属名:バラ科 / バラ属
  • 原産地:アジア、ヨーロッパ、中近東、北アメリカ、アフリカの一部
  • 落葉低木。
  • 一般的な開花期:5~6月、秋に返り咲きする品種も多い。
  • オレンジ色の品種は、19世紀後半~20世紀にかけて交配により生まれた比較的新しい花色。
  • 花色は「黄色 × 赤」の交配による中間色で、暖かさ・活力を象徴する色として人気が高い。
  • 切り花・ガーデニングどちらでもよく用いられる。

オレンジ色のバラについて

特徴

  • 太陽の光を思わせる明るい色合いで、元気で開放的な印象を与える。
  • 花色は品種により、明るいオレンジ、アプリコット寄り、濃い朱色寄りなど幅広い。
  • 芳香は品種によって異なるが、フルーティーやスパイシー系の香りを持つものが多い。
  • エネルギッシュな色ゆえ、庭のアクセントカラーとしても重宝される。
  • 花持ちが比較的よいものが多く、花束にすると存在感が強い。

花言葉:「無邪気」

由来

  • オレンジ色は、太陽・光・元気を象徴する暖色で、子どものような明るさや屈託のなさを感じさせることから「無邪気」と結びついた。
  • 黄色のバラが「友情・平和」、赤のバラが「愛・情熱」を象徴し、その二つから生まれたオレンジは「愛情の明るい面」「開放的な心」を表す。
  • 見た人を自然に笑顔にするような、明るくポジティブな花色が、純粋で素直な感情をイメージさせ「無邪気」という花言葉につながったとされる。
  • ほかのオレンジ色の花(マリーゴールド、ガーベラ など)も同様に「元気・明るさ・子どもらしさ」を象徴するため、そのイメージがバラにも反映された。

「オレンジ色の約束」

放課後の校庭には、まだ昼の名残のような明るさが漂っていた。夏の始まりの空気は少し熱を帯びていて、風が吹くたびに木々の葉がきらきらと揺れた。

 花壇の前でしゃがみこんでいる少女・花奈は、そっと手を伸ばし、オレンジ色のバラの花びらを指先でなぞった。夕陽の光を受けて、花びらは柔らかく輝いている。

 「……ほんとに、無邪気って感じだなぁ」

 思わずつぶやくと、背後から声がした。

 「誰のこと?」

 驚いて振り向くと、クラスメイトの悠斗が立っていた。彼は汗に濡れた額を手で払いながら、にっと笑う。部活帰りらしい。

 「花のことだよ。ほら、見て。オレンジ色のバラ」

 花奈が指さすと、悠斗も花壇にしゃがみ込み、バラに顔を近づけた。

 「へぇ、きれいだな。バラって赤とかピンクのイメージだけど……こういう色もあるんだ」

 花奈は小さくうなずく。

 「オレンジ色は太陽とか光とか、元気を象徴する色なんだって。見てるだけで、なんか気持ちが明るくなるでしょ?」

 悠斗はじっと花を見つめたまま、ふっと笑った。

 「たしかに。……お前みたいだ」

 「え?」

 唐突な言葉に、花奈の心臓が一瞬止まる。悠斗は慌てた様子もなく、さらりと言葉を続けた。

 「いや、ほら。お前ってさ、いつも誰かのこと気づかってるし、気づいたらすぐ笑うじゃん。そういうとこ、なんか無邪気っていうか……太陽みたいっていうか」

 言われた本人は、どう返していいのかわからず、視線を花に落とした。オレンジ色の花びらが、ますます鮮やかに目に映る。

 「……このバラ、花言葉が“無邪気”なんだって」

 「そうなのか?」

 「うん。黄色のバラが“友情”、赤のバラが“愛”。そのふたつを合わせた色がオレンジで、“愛情の明るい面”とか、開放的な心って意味もあるんだってさ」

 「へぇ……なんか、いいな、それ」

 悠斗が花に触れず、そっと近くに顔を寄せた。花奈はその横顔を横目に見て、胸の奥がちくりと疼くのを感じた。

 「見てると笑顔になるんだよね。この色」

 「たしかに。なんか……元気になる」

 短い沈黙が流れた。蝉の声が遠くで響き、風が二人の間を通り抜ける。

 やがて花奈が勇気を振り絞るように、かすかに口を開いた。

 「ねぇ、悠斗。このバラ……もっとたくさん咲かせたいんだ」

 「たくさん?」

 「うん。来年も、その次の年も……ずっと。ここに来るたび、明るい気持ちになれるように」

 悠斗は目を細め、少しだけ花奈の顔を見た。

 「じゃあ、手伝うよ。俺も、こういうの好きかも」

 胸の奥が、ぱっと明るくなった。夕陽の中で、オレンジ色の花が二人の間にひっそりと咲いている。

 「ありがと。じゃあ……約束ね」

 手を差し出すと、悠斗は少し照れたように笑って、それを握り返した。温かい手だった。

 オレンジ色のバラは、光を受けて静かに揺れる。無邪気な色――誰かの心を自然と晴れさせる色。

 その花が、今日交わした小さな約束を、きっと来年も、再来年も、変わらない鮮やかさで見守ってくれる気がした。