6月1日は世界牛乳の日です

2001年、国連食糧農業機関(FAO)が「世界牛乳の日」(World Milk Day)を制定しました。これに合わせ、日本でも酪農・乳業関係者で構成される日本酪農乳業協会=現:Jミルク(一般社団法人)が2007年のこの日を「牛乳の日」に制定しています。この「世界牛乳の日」は、FAO加盟国から複数の国ですでに6月1日を「牛乳の日」としていたことからこの日が選ばれました。この記念日の目的は、牛乳への関心を高め、酪農や乳業の仕事を多くの人に知ってもらうことです。
6月は「牛乳月間」です

2008年から今日から1ヵ月間、日本でも6月1日を「牛乳の日」とし、毎年6月を「牛乳月間」としています。また、世界各国も「World Milk Day」として、各地域で様々なイベントが行われているようです。
牛乳の健康効果
牛乳には、実は血圧を下げる効果が期待されているそうです。牛乳はカルシウムやカリウムなど、ミネラルが多く含まれています。これらの成分が、血管を健康に保って体内の塩分を排出させ、血圧を下げる効果をもたらします。その中の成分であるカルシウムは、骨を作るだけではなく血管や細胞の免疫力を守る働きがあり、血管の健康維持に欠かせない成分だといわれています。またカリウムには、ナトリウムを体外へ排出するなど、必要な塩分とそうでないものを調節する作用があります。また、このカリウムが不足すると、脳卒中のリスクを高めるといいわれています。そのカルシウムとカリウムを多く含む牛乳は、高血圧の予防に効果的な食品として勧められています。手軽な価格で買えるために、毎日の食事に取り入れて欲しい。
一緒に野菜や果実も食べる
これは、どんな食材も言えることですが、牛乳だけ飲んでいれば血圧が下がると勘違いしてはいけません。他に野菜などの食材から摂ったミネラルや食物繊維などの栄養成分と相乗効果で血圧が下がるため、バランス良い食事が理想です。
その中の緑黄色野菜や海藻は、塩分を排出するミネラルと食物繊維が豊富であり、果実に含まれるマグネシウムは、牛乳のカルシウムと作用して血圧をコントロールしてくれるそうです。また、色々な種類の食材から栄養成分を摂取することで満足感も得られ、食事療法のストレスが軽減されて、継続しやすいというメリットがあります。
なんでも摂りすぎると栄養が偏って害になる

厚生労働省と国立がん研究センターが、4万3000人を対象とした大規模追跡調査で、牛乳やヨーグルトなど乳製品の摂取量が多いグループの前立腺がんリスクあるという結果を出しています。これも乳製品や肉類の過剰摂取が原因だといわれています。体い良いからって、大量に飲んだり食べたりしたら、栄養が豊富だった食べ物も毒物になるということです。毎日、コップ一杯飲んで体に必要な栄養分を補っていきましょう。