3月16日は国立公園指定記念日です
1934年の3月16日、内務省が「瀬戸内海」「雲仙」「霧島」の3ヵ所を国立公園に指定しました。それが日本初で「国立公園」の誕生となります。国立公園は、日本の風景を代表する自然の景勝地であり、自然公園法に基づいた保護と利用促進を図る目的で、環境大臣指定の自然公園です。
国立公園
国立公園は、日本を代表するより優れた自然の風景地を保護するために、開発などを制限して、美しい景色の観賞など、自然に親しむことができるように必要な情報の提供、また利用施設を整備しているところであることを定義とされています。
瀬戸内海国立公園
瀬戸内海国立公園は、陸域海域を含めると日本一広大な国立公園です。瀬戸内海一番の特色は、大小1000ほどに及ぶ島々で形成された内海多島海景観だといわれています。そして、瀬戸内海一帯は昔から人と自然が共存してきた地域で、段々畑や古い港町の家並など、人が作り出した景色が特徴となります。
雲仙天草国立公園
海に囲まれている雲仙岳は、海岸やフェリー航路から見える海に浮かぶ優美なシルエットが魅力的です。このシルエットは、見る角度によっては別の姿が見ることができます。雲仙岳北面の「奥雲仙」や「田代原」、「牧場の里あづま」は雲仙岳一帯に広がり、かつてから面影で「牛馬の放牧草原」が現在でも見れます。
霧島錦江国立公園
「栗野八幡地獄」は、霧島火山の中でも最も古い火山の一つにあります。そして、その中の栗野岳の麓で激しく噴気をあげる地獄があります。
韓国岳
「韓国岳」は、標高1,700mある本公園最高峰で直径が900m、そして深さは300mの火口を持っています。山頂周辺から見る眺望は絶景で、天気が良い日は錦江湾や桜島、さらには遠く開聞岳も見えることがあります。
開聞岳
その「開聞岳」は、薩摩半島の南部にそびえ立ち、秀麗な山体を持っていて、「薩摩富士」と呼ばれる地域のシンボルになっている火山です。標高922mの山頂は360度の景色が見れて、桜島や霧島、大隅半島、屋久島まで見渡すことが可能です。
国定公園との違いは?
国立公園は、国が管理と保護していますが、「国定公園」は「国立公園の景観に準ずる傑出した自然の大風景であること」が要件となっています。国定公園の管理や保護は、都道府県が行っているそうです。いずれにせよ、美しいものは心を癒してくれたり、リフレッシュしてくれたりします。したがって我々国民も、「ひとりひとりが保護する」こと意識しなくては守りきれないでしょう。