シジミの日

4月23日はシジミの日です

4月23日はシジミの日

2002年に設立されて長年の間、シジミの調査や研究を行ってきた島根県松江市にある有限会社「日本シジミ研究所」がこの日を記念日として制定しました。そして、この日付は「シ→4 ジ→2 ミ→3 」という語呂合わせからです。この記念日の目的は、シジミが食品としてはもちろん、水質浄化にも役立ち、これらの有用性をアピールすることです。

シジミの種類

シジミ

日本に生息しているシジミは、「ヤマトシジミ」、「セタシジミ」、「マシジミ」の3種が存在しています。どれも外観はよく似ていますが、生態的に大きな違いがあります。

ヤマトシジミ

ヤマトシジミ

ヤマトシジミは、汽水湖や河川感潮域に優占し、内水面漁業にとって最も重要な漁業資源となっているそうです。実は、シジミ漁業の漁獲量の99%以上はこのヤマトシジミといわれています。

セタシジミ

セタシジミ

セタシジミは、琵琶湖だけに生息する固有種で、琵琶湖の浅瀬から水深10数mにかけて生息。汽水域に棲むヤマトシジミなどに比べて殻が厚く、身にコクがあるそうです。また、「寒シジミ」と呼ばれる冬季は身が肥えて最もおいしくなり、昭和40年頃までは琵琶湖に多くのセタシジミが生息しており、「セタシジミの味噌汁」「しぐれ煮」「シジミ飯」が日常的に食されて、庶民の味として親しまれていたそうです。

マシジミ

マシジミ

マシジミは元々、水田周辺にある小川を中心に多く生息していました。それが、水田での有機肥料から化学肥料へとの転換や除草剤などの農薬を大量使用したこと、さらには河川改修や農地整備により、護岸のコンクリート化や3面工事によりほとんど消滅してしまっています。

シジミの水浄化効果

シジミの浄化効果

「シジミ」や「ドブガイ」などの二枚貝は、水の浄化や実験によく使用されます。それだけ確実に水質を浄化効果があるということでしょう。 また、その水質浄化の理由は二枚貝が濾過摂食者(濾過してエサを得る生き物)だということです。当店で販売している巻貝のヒメタニシも同じように濾過摂食という食性を持っている為、水質浄化の能力を発揮しています。

濾過摂食で水を浄化

シジミの濾過摂食による水の浄化

濾過摂食とは、貝のエサとなる水中の植物プランクトンなどを砂の中から入水管を伸ばして吸い取り、エラ呼吸と同時にエラで摂取したエサなどを 口に運び食べる摂食方法。この動作で二枚貝は、水中で過度に増えた栄養素だけを濾し、水を浄化することができるといわれています。

シジミはミネラルも豊富

ミネラルが豊富なシジミ

シジミには、人間の体に必要なミネラル「カルシウム」「鉄、ナトリウム」「カリウム」「マンガン」「亜鉛」などが豊富に含まれています。そして、何より旨味成分の「グルタミン酸」「グリシン」などが含まれているため、味噌汁などにすると美味しいです。環境、栄養、美味しいとなると、まさに最強食材ですよね。


「シジミの日」に関するツイート集

https://twitter.com/tatakich1103/status/1516989708382867456?s=20&t=npQn9derIovVU_wI-UXNwA
https://twitter.com/NEWS_JAPAN_S/status/1517221003771981824?s=20&t=npQn9derIovVU_wI-UXNwA