7月14日は「ひまわりの日」です
ひまわりといっても静止気象衛星ひまわりにちなんだ日です。1977年のこの日は、日本で初の静止気象衛星「ひまわり1号」が打ち上げらた日です。
静止気象衛星ひまわり
気象庁と宇宙開発事業団が開発した日本初の静止気象衛星ひまわり。2号を打ち上げてからは「ひまわり1号」と呼ばれています。1977年のこの日、宇宙開発事業団が、アメリカ・フロリダ州のケープカナベラル空軍基地より、日本で初めて本格的な実用気象衛星ひまわり正式名称→「Geostationary Meteorological Satellite:GMS」を打ち上げています。
ひまわりの役割
ひまわりの役割は、地球の観測や雲画像の配信、更に船舶や離島での観測された気象データ、潮位データなどを中継を行っています。 船舶や離島に設置している、気象や潮位を観測する装置で観測されたデータを「ひまわり」の衛星通信回線を経由して自動収集しているそうです。
現在のひまわりは?
ひまわり6号、7号は運輸多目的衛星MTSAT (Multi-functional Transport Satellite) であり、このひまわりは世界気象機関 (WMO) と国際科学会議 (ICSU) が共同で行なった、地球大気開発計画 (GARP) の一環として計画されたもの。
他国にも情報を共有
得られた気象情報を日本国内、更に東アジアや太平洋地域の他国にも提供しているそうです。そして、2015年7月7日より、8号が気象観測を行っています。また、9号が2022年から運用される予定だとか。
最先端の安定的な体制を構築
今後は、世界最先端の観測機能で「ひまわり8号・9号」の2機体制によって、安定的で持続的な気象衛星観測する体制が構築される予定。日本の気象庁が運用している「ひまわり」は、静止気象衛星のシリーズで、世界最先端の観測機能を備えています。以下が主な「ひまわり」の概要です。
1.ひまわり(GMS)
昭和52年に初めて打ち上げられ、3時間ごとのフルディスク観測と12時間ごとの風計算のための観測を行いました。昭和56年にひまわり2号に観測を引き継ぎました。
2.ひまわり2号(GMS-2)
昭和56年に打ち上げられ、ひまわりと同じ観測機能を持ちましたが、可視赤外走査放射計(VISSR)の不具合により運用が一時中止されました。
3.ひまわり3号(GMS-3)
昭和59年に打ち上げられ、ひまわり2号の運用形態と同様に観測を行いました。昭和62年からは毎時の北半球ハーフディスク観測も追加されました。
4.ひまわり4号(GMS-4)
平成元年に打ち上げられ、ひまわり3号と同じ観測スケジュールで運用されました。平成7年にひまわり5号に観測を引き継ぎました。
5.ひまわり5号(Himawari-5)
平成7年に打ち上げられ、赤外バンドが従来の1バンドから3バンドに強化されました。平成17年に運用終了しました。
6.ひまわり8号(Himawari-8)とひまわり9号(Himawari-9)
これらは最新の観測技術を備えており、世界的に注目されています。ひまわり8号は2016年に打ち上げられ、ひまわり9号はその後の運用を担当しています。
「ひまわり」は、地球の観測や雲画像の配信だけでなく、船舶や離島で観測された気象データや潮位データを中継する役割も果たします。また、ひまわり10号の整備も進められており、大気の3次元観測機能などを導入して予測精度を向上させる予定です。
最先端技術、今後の期待
今後、こういった最先端の技術を利用し、気候変化によって災害が起こりそうな状況、それをより早く導き出す技術をさらに発展させ、世界中の人々の命を一人でも多く救ってくれるようになることを願っています。