10月27日は世界新記録の日です
1931年10月27日、神宮競技場で開催された第6回明治神宮体育大会で、日本初の世界新記録が誕生しています。その種目は、南部忠平の走り幅跳びが7m98、織田幹雄の三段跳びが15m58でした。
明治神宮体育大会
明治神宮体育大会は、第二次世界大戦前の全国でもっとも大きな総合体育大会です。1924年10月25日に、明治神宮外苑競技場が完工しました。それを記念して、内務省主催で第1回大会を10月30日から当時の文化の日「明治節」の1月3日まで開催したのがこの記念日の始まりです。
明治神宮への奉納競技
この大会は、神宮への奉納競技という意図があり、当初は政府主催でしたが、第3回の大会から日本スポーツ協会(大日本体育会)の主催となりました。この大会は、毎回競技種目を定める方式で、全日本選手権大会を兼ねることもありました。しかし1943年の第14回では、夏季大会だけ神宮で開かれましたが、秋季は地方別分散となり、当時として国内最高の競技会だったこの大会は事実上消滅しています。
南部忠平と織田幹雄
1932年、ロス五輪の三段跳び金メダリストは「南部忠平」でした。そして、日本人初の金メダリストの「織田幹雄」と共に、戦前の日本陸上競技界の黄金時代を築いています。戦後は、東京オリンピック陸上の監督などを務め後進の指導にあたっています。また、今でも南部忠平記念陸上大会はオリンピック候補選手の選考大会となっています。
これからも世界新記録を
1931年から日本人の世界新記録は、それ以来データがありません。 それだけ世界を制することは、難しいことである証です。人種的にも体力に差があるというのも事実。しかし、日本人は「粘り強さ」と「技術」が他の国とは違うということを信じています。ですので、きっと色々と工夫をして、根性でまた世界新記録を出してくれるでしょう。