1月30日の誕生花「ツルバギア」

「ツルバギア」

ツルバギアは、アガパンサスを小型にしたような美しい草姿を持つ花です。6弁の花に副花冠があり、葉や茎にはニラのような香りがあります。暑さや乾燥、長雨に強く、庭や寄せ植えに適しています。球根と宿根草の両方の性質を持ち、南アフリカに24種が自生。主に栽培されるのは、甘い香りがあるフラグランス (T. simmleri) と、春から秋まで咲くビオラセア (T. violacea) です。

ツルバギアについて

科名:ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)、ネギ亜科(Allioideae)
原産地:南アフリカ

代表的な種類

  • ツルバギア・ビオラセア (Tulbaghia violacea)
    • 一般的なツルバギアで、紫色の花を咲かせる。
  • ツルバギア・シンネンシス (Tulbaghia simmleri)
    • より大きな花を咲かせ、芳香が強い。

特徴的な性質

  • 葉や根を傷つけるとニンニクのような匂いがするため、「ワイルドガーリック」とも呼ばれる。
  • 食用や薬用として利用されることもあるが、強い香りがあるため注意が必要。

花言葉: 小さな背信

  1. 見た目と香りのギャップ
    • ツルバギアの花は可憐で優雅ですが、葉や茎を傷つけると ニンニクのような強い匂い を発します。
    • 「可愛らしい姿に似合わぬ強烈な香り」が、意外性や裏切りを感じさせることから、この花言葉がついたのかもしれません。
  2. 葉の性質(隠れた一面)
    • 一見すると普通の観賞植物に見えますが、葉には強い香りがあり、食用や薬用にもなる性質を持っています。
    • 「意外な本性」や「隠された要素」を持つことが、「小さな背信(ちょっとした裏切り)」のイメージと重なるのかもしれません。
  3. 夜に香る花の特徴
    • ツルバギアは夜になると香りが強くなることがあります。
    • 昼間は控えめでも、夜には主張する性質が「思っていたのと違う=小さな裏切り」に通じる可能性があります。

ポジティブな解釈もできる?

「小さな背信」という言葉はネガティブな印象もありますが、「予想外の一面がある」「思っていたより奥深い」 という意味にも取れます。
可憐な見た目とは異なる強さや独自の個性を持つツルバギアの魅力を表しているのかもしれませんね。

もし贈る場合は、意味を伝えつつ「意外な一面が魅力的」という前向きな解釈を添えるのも良いかもしれません!


「小さな背信」

夏の終わりの午後、ひとりの女性が花屋を訪れた。彼女の名は美咲(みさき)。結婚を控えた親友の彩香(あやか)に、ブーケを贈ろうと考えていた。

 「どんな花をお探しですか?」
 花屋の店主が優しく声をかける。

 「華やかだけど、少し意外性のある花がいいんです」

 美咲の言葉に、店主はふと考え込み、小さな鉢植えを指さした。紫色の可憐な花が、風に揺れている。

 「ツルバギアという花です。見た目は可愛いけれど、葉を傷つけるとニンニクのような香りがするんですよ」

 「そんな花があるんですね」美咲は驚いた。

 「花言葉は『小さな背信』。少し意外な意味ですが、こうも考えられます――人は誰しも、一面だけではない。見た目とは違う強さや魅力がある。そんなメッセージを込めてもいいかもしれませんね」

 美咲はツルバギアの花を見つめた。可憐で優しげな花。だけど、そこには何か秘めた強さがあるように思えた。

 「これにします」

 ブーケにツルバギアを加え、彩香へ贈ることにした。

 結婚式当日、美咲はブーケを手渡しながら言った。

 「彩香、あなたって優しくて可愛いけど、本当はすごく強い人だよね。これからも、意外な一面を大事にしてね」

 彩香は驚いたようにブーケを見つめ、やがて微笑んだ。

 「ありがとう。なんだか、この花がもっと好きになりそう」

 ツルバギアの花は、そっと風に揺れていた。

愛妻にチューリップを贈る日

1月31日はチューリップを贈る日です

1月31日はチューリップを贈る日
花屋のチューリップ

チューリップを贈る日は、2019年に富山県砺波市(となみし)のとなみ野農業協同組合砺波切花研究会が制定しました。この日付は、数字の「1をアルファベットのI(あい⇒愛)」と見て、31を「3と1で(さい⇒妻)」と読んで1月31日としたそうです。またこの日は、大切なパートナーである愛妻にチューリップを贈って欲しいとの思いが込められています。

砺波市のチューリップ切花

砺波市のチューリップ

チューリップ切花を専門に出荷しているのは、3人の生産者からなる砺波切花研究会です。生産量は多くありませんが、同研究会はワンシーズンだけで八重咲やフリンジ咲など珍しい品種、50品種以上を栽培しています。これらは、色や形、長さなどが種類ごとに異なり、チューリップだけで花束を作れることが最大の魅力だといわれています。

富山県のチューリップの歴史

チューリップのつぼみ

初めて富山県でチューリップ栽培を開始したのは1918年で、砺波市(旧・東砺波郡庄下村)の水野 豊造(みずのぶんぞう)氏たちでした。 その当時、水稲単作地帯で小規模の農家が多く、冬になると積雪のある寒冷地帯でした。そのため、冬季間の就労機会も少なくて農家経営は厳しく、特に水田を有効活用できる農業所得を確保できる作物の導入が求められていたそうです。

チューリップの球根が高額で売買

色とりどりのチューリップ

水野豊造氏もそれらの園芸作物を試作し、その中で最初は10球ほどを取り寄せ試作していたチューリップ球根を切花として販売しました。それが当時はまだ日本では珍しい草花だったことから高値で売れました。更に球根の販売も試みて、種苗商が高く買い取ってくれたことを契機に本格的なチューリップ球根の栽培に取り組み始めたといわれます。その後の水野氏は球根栽培に工夫を重ね、地区内でも広く栽培を働きかけ、1924年には13人の仲間と「庄下球根花卉実行組合」を起ち上げています。

花言葉は「思いやり」

赤いチューリップと黄色、紫のチューリップ

チューリップの花言葉は「思いやり」です。そして、赤色のチューリップの花言葉は「真実の愛」、「愛の告白」。他にもピンク色は「誠実な愛」、黄色は「名声」、紫色は「永遠の愛」、白色は「純粋」となっています。まさにこの記念日の「愛妻にチューリップを贈る」にふさわしい言葉です。結婚した夫婦や恋人に対してだけではなく、家族や信頼できる親友との絆を深めるため、それぞれ状況にあった色のチューリップを故郷や友人などに届けてみてください。


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