5月30日はごみゼロの日です
1975年に愛知県豊橋市で市民運動「530(ごみゼロ)運動」が始まったことをきっかけに、この運動が各地域に広がりました。1985年7月に運動10周年を記念した全国大会が開かれた日に「ご⇒5 み⇒3 ゼロ⇒0」と読む語呂合せから、毎年5月30日を「ゴミの日」とする宣言がなされたといわれています。
主な活動
ゴミゼロの日は、ゴミの減量化や再資源化を目的とし、日本の美化活動を実施するために制定された記念日です。主な活動としては、地方自治体や清掃関連企業が主体となり、街や公園、山や海岸などのゴミ拾いを行ったり、活動のアピールなどして粗品やパンフレットを配布したりしています。
「海ごみゼロウィーク」と「海ごみゼロアワード」
日本の環境省と日本財団は、世界中で問題視されている、増加し続ける海洋ごみへの対策を目的とした、全国一斉清掃キャンペーン「海ごみゼロウィーク」、国内の対策事例を募集または発信している「海ごみゼロアワード」を共同で実施しています。
「海ごみゼロウィーク」
「海ごみゼロウイーク」は、5月30日の「ごみゼロの日」~6月5日の「環境の日」、そして6月8日の「世界海洋デー」前後の期間を「春の海ごみゼロウィーク”」、また9月18日の(ワールドクリーンデー)~9月26日までの期間を「秋の海ごみゼロウィーク」とし、全国一斉清掃キャンペーンを開催しています。海に流出する約8割のごみは陸で処理していますが、海に一度流出した残り2割のごみを回収することは困難だといわれています。
そこでこのイベントは、海洋ごみ問題の周知啓発、そして海洋ごみの流出を少しでも無くす目的で実施しています。一時期は全国約1,500カ所約43万人が参加していたこともありました。コロナ禍の昨年から今年にかけては、清掃活動時の感染予防対策をまとめたガイドラインを公開し、このイベントへの参加を呼びかけています。
「海ごみゼロアワード」
最近、海洋ごみ(プラスチックごみなど)による海洋環境の汚染が人々の生活や健康への影響に対する危機感が注目されています。この「海ごみゼロアワード」では、海洋ごみ対策に関して全国から優秀な取り組みを選定、または募集し、日本のモデル事例として世界に発信しています。
解決法は、一人ひとりが意識すること!
果てしなく広い海に、私一人がごみを捨ててもおそらく今のような環境汚染に繋がらないでしょう。しかし、世界人口は約78億人が同じことを考えていたら、すぐさま海は汚染されてとても人の住めるような地球ではなくなります。幸いなことに、「私一人がごみを捨てても」などという心無い考えを持っている人はきっと世界でほんの一握りの人たち。これからも我々は快適な生活環境を守るためにリサイクルごみなどの分別やごみ拾いや啓発活動を何度でも繰り返し行っていきましょう。