1月4日の誕生花「フクジュソウ」

「フクジュソウ」

基本情報

  • 和名:フクジュソウ(福寿草)
  • 学名:Adonis ramosa(日本産)
  • 科名:キンポウゲ科
  • 原産地:日本・東アジア
  • 開花時期:2〜4月(早春)
  • 花色:鮮やかな黄色
  • 生育環境:落葉樹林の林床、寒冷地を好む
  • 分類:多年草(山野草)

フクジュソウについて

特徴

  • 雪解けとともに咲く、早春を告げる花
  • 光沢のある黄色い花弁が太陽の光を反射する
  • 日光に反応して花が開閉する性質をもつ
  • 草丈は低く、地面に寄り添うように咲く
  • 寒さに強く、厳しい冬を越えて毎年花を咲かせる

花言葉:「幸せを招く」

由来

  • 「福」と「寿」の字を含む名前そのものが吉祥を表すことから
  • 新年や早春に咲き、良い一年の始まりを象徴する花とされた
  • 冬の終わりに光のような花を咲かせる姿が希望を連想させた
  • 厳しい環境を越えて咲く性質が、幸運や喜びを呼び込むと考えられた

「春を迎えにくる花」

その年の冬は、例年よりも長く感じられた。雪は何度も降り、溶けては凍り、街の色を奪ったまま居座り続けていた。梓は窓辺に立ち、白く濁った空を見上げながら、小さく息を吐いた。

 「今年も、なかなか春は来ないね」

 独り言のようにつぶやきながら、彼女はコートを羽織った。今日は祖母の家に寄る約束がある。新年の挨拶はすでに済ませていたが、祖母が「庭を見においで」と電話で言ったのが、少し気になっていた。

 郊外にある祖母の家は、雪に包まれていた。玄関を開けると、薪ストーブの匂いとともに、祖母のやさしい声が迎えてくれる。

 「よく来たね」

 温かいお茶を一杯飲んだあと、祖母は梓を庭へ連れ出した。雪はまだ残っているが、ところどころ土が顔を出している。

 「ほら、あそこ」

 祖母が指さした先に、梓は思わず目を凝らした。雪の隙間から、黄金色の花が小さく咲いていた。

 「フクジュソウ……?」

 「そう。福寿草だよ」

 花は低く、地面に寄り添うように咲いている。それでも、花弁は光を受けてきらきらと輝き、まるで小さな太陽のようだった。

 「名前に“福”と“寿”が入っているでしょう。昔から、縁起のいい花として大切にされてきたんだよ」

 祖母はそう言って、穏やかに笑った。

 梓はその言葉を聞きながら、ここ数年の自分を思い返していた。仕事は順調とは言えず、努力しても報われないような気持ちが続いていた。新しい年を迎えても、心の中は冬のままだった。

 「でもね、この花はね」

 祖母は腰を下ろし、雪を避けるようにして続けた。

 「一番寒い時期を越えたからこそ、咲くんだよ。誰に見せるでもなく、ただ、自分の季節が来たら咲く」

 その言葉は、梓の胸に静かに落ちた。

 フクジュソウは、まだ冷たい風の中で、凛として咲いている。新年や早春に咲くその姿は、良い一年の始まりを告げる印のようだった。冬の終わりに、光をそのまま形にしたような花。

 「幸せを招く、って言われるのもね」

 祖母は花を見つめながら言った。

 「待つことを知っているからなんだと思うよ。厳しい時間を越えたあとに、ちゃんと咲くから」

 梓は、何も言えずに頷いた。

 帰り道、彼女は少し背筋を伸ばして歩いていた。すぐに何かが変わるわけではない。それでも、確実に季節は進んでいる。自分の中にも、見えないところで芽が育っているのかもしれない。

 数日後、梓は職場のデスクに、小さなフクジュソウの写真を置いた。祖母が撮ってくれた一枚だ。雪の中で咲く、あの光のような花。

 忙しい日々の中で、ふと目に入るたび、心が少しだけ明るくなる。

 幸せとは、劇的な出来事ではないのかもしれない。寒い時間を耐え、気づかぬうちに近づいてきて、ある日、そっと顔を出すもの。

 フクジュソウのように。

 梓は今日も、自分の足元にある小さな春を信じて、静かに一日を重ねていく。

1月2日の誕生花「ロウバイ」

「ロウバイ」

基本情報

  • 学名:Chimonanthus praecox
  • 分類:ロウバイ科 ロウバイ属
  • 原産地:中国
  • 開花時期:12月〜2月
  • 花色:淡い黄色(中心部が紫褐色のものが多い)
  • 樹形:落葉低木
  • 用途:庭木、切り花、観賞用

ロウバイについて

特徴

  • 冬の寒さの中で葉のない枝に花を咲かせる
  • 花びらが蝋細工のように透き通り、光を柔らかく通す
  • 強く主張しないが、近づくと甘く上品な香りが広がる
  • 小ぶりで控えめな花姿ながら、季節を知らせる存在感がある
  • 寒風の中でも凛と咲く、静かな強さを持つ

花言葉:「奥ゆかしさ」

由来

  • 派手さを抑えた淡黄色の花色が、控えめで慎ましい印象を与えた
  • 花の大きさや姿が主張せず、枝先でそっと咲く様子が「奥ゆかしい振る舞い」を連想
  • 香りが遠くまで主張せず、近づいた人にだけ静かに伝わる点が、内に秘めた美しさの象徴とされた
  • 冬の静けさの中でひっそりと咲くことが、目立とうとしない品格として捉えられた
  • 見せびらかさず、気づいた人だけに美を差し出す姿が「奥ゆかしさ」という花言葉につながった

「静かな香りのゆくえ」

冬の庭は、音が少ない。
 葉を落とした木々が並び、色彩も輪郭も削ぎ落とされた世界の中で、ひときわ控えめに咲く花があった。

 ロウバイ――淡い黄色の、小さな花。

 美緒はコートの襟を立て、祖母の家の庭に足を踏み入れた。
 祖母が亡くなってから、ここを訪れるのは久しぶりだった。手入れの行き届かない庭は、少し荒れている。それでも、冬の空気は澄んでいて、どこか懐かしい匂いがした。

 「……咲いてる」

 枝先に、透き通るような黄色が点々と灯っている。
 近づくまで、そこに花があることさえ気づかなかった。けれど、一歩、また一歩と距離を縮めるにつれ、やわらかな香りが鼻先に届く。

 強くはない。
 主張もしない。
 ただ、気づいた人にだけ、そっと伝わる香り。

 祖母は、この花が好きだった。

 ――ロウバイはね、自分から目立とうとしないの。でも、ちゃんと美しいでしょう?

 そう言って、祖母はよく微笑んでいた。
 美緒はその笑顔を、今もはっきりと思い出せる。

 祖母は、派手な人ではなかった。
 声を荒げることも、自分の意見を強く押し通すこともない。
 それでも、誰かが困っているときには、黙って手を差し伸べる人だった。

 美緒は長女として育ち、いつの間にか「しっかり者」であることを求められてきた。
 声を上げる人の影で、調整役に回ることが多かった。
 評価されることもある。けれど、ふとした瞬間に思う。

 ――私は、ちゃんと見てもらえているのだろうか。

 ロウバイの花は、小ぶりで、枝の端にひっそりと咲いている。
 遠目には、ほとんど風景に溶け込んでしまうほどだ。
 けれど、近くで見れば、花びらは蝋細工のように繊細で、冬の光をやさしく受け止めている。

 「奥ゆかしい、って……」

 美緒は、小さく呟いた。

 目立たないこと。
 控えめであること。
 それは、弱さなのだろうか。

 香りは、相変わらず静かだった。
 風に乗って広がることもなく、ただ、この花のそばにいる間だけ、そっと寄り添う。

 祖母の言葉が、胸の奥で重なる。

 ――大切なものほど、声を張り上げないのよ。

 冬の静けさの中で咲くロウバイは、誰かに見せびらかすために存在しているわけではない。
 ただ、自分の季節が来たから咲き、香りを放ち、やがて静かに散っていく。

 それでも、その姿に気づいた人の心には、確かに何かを残す。

 美緒は枝先に触れようとして、やめた。
 花は、触れずとも十分に伝わってくる。

 見せびらかさない美しさ。
 気づいた人にだけ差し出される、静かな誠意。

 それは、祖母の生き方そのものだったのかもしれない。

 庭を出るころ、ふと振り返ると、ロウバイは相変わらずそこにあった。
 淡黄色の花は、冬の空気に溶け込みながら、確かに咲いている。

 ――私も、これでいい。

 そう思えたのは、初めてだった。

 声高に主張しなくてもいい。
 誰より目立たなくてもいい。
 自分の場所で、静かに、誠実に在ること。

 ロウバイは、今日もひっそりと香っている。
 奥ゆかしさという名の強さを、何も語らずに。

1月3日、10月24日の誕生花「ウメ」

「ウメ」

基本情報

  • 和名:ウメ(梅)
  • 学名Armeniaca mume(Prunus mume)
  • 科名/属名:バラ科 サクラ属
  • 原産地:中国
  • 開花時期:1月~3月(早春)
  • 花色:白、淡紅、紅など
  • 分類:落葉小高木

ウメについて

特徴

  • 日本では「春を告げる花」として古くから親しまれている。
  • 寒さの残る時期に咲くため、「忍耐」「気高さ」の象徴とされる。
  • 花には芳香があり、種類によって甘い香りや上品な香りを放つ。
  • 花・実・幹すべてが観賞対象となり、庭木や盆栽にも利用される。
  • 実(梅の実)は食用・薬用としても重要で、梅干しや梅酒の原料になる。
  • サクラよりも早く咲き、花びらは丸みを帯びた形をしている。

花言葉:「澄んだ心」

由来

  • ウメは、厳しい冬の寒さの中で静かに花を咲かせる
     → 雪の残る景色の中に清らかに咲く姿が、「濁りのない心」「純粋さ」を象徴。
  • 花色の白や淡紅が、清楚・潔白・静謐さを感じさせることからも由来。
  • 古くから「高潔な人格」「清らかな精神」を表す花として、詩や絵画に登場。
  • その気高さと凛とした美しさが、「澄んだ心」という花言葉に結びついた。

「澄んだ心」

雪がまだ庭の隅に残っていた。
 冷たい空気の中、ひとりの少女が梅の木の前に立っている。枝先には、小さな白い花がいくつも開き始めていた。
 その花びらは透けるように淡く、凍てつく空気の中で、まるで光を宿しているかのようだった。

 「……もう、咲いたんだ」
 麻衣は小さくつぶやいた。

 昨年の冬、祖母が亡くなった。庭の梅の木は祖母が植えたもので、毎年この時期になると一番に花をつけていた。
 祖母はいつも言っていた。
 「梅はね、どんなに寒くても、自分の季節を信じて咲くのよ。人もそうありたいものだね」

 麻衣はその言葉を思い出しながら、枝にそっと手を伸ばす。冷たい風が指先をかすめた。
 学校では、うまく笑えない日が続いていた。周りの人と少し違う考え方をしているだけで、からかわれる。話しかけられても、言葉が喉につかえる。
 「どうして、私はこんなに不器用なんだろう」
 そう思うたびに、胸の奥が濁っていく気がした。

 けれど、いま目の前で咲く梅の花は、そんな思いを静かに溶かしていくようだった。
 雪解け水に照らされて輝くその白さは、ただそこに“ある”だけで美しい。誰に見せるためでもなく、誰に褒められるためでもない。
 その存在は、凛として、やさしかった。

 ふと、麻衣の胸の奥に祖母の声が響いた。
 ――澄んだ心を忘れないようにね。
 「澄んだ心」。それは祖母がよく使っていた言葉だった。
 人の言葉や世間の評価に心を曇らせず、自分の中の光を信じること。祖母にとっての“生きる強さ”だった。

 麻衣は深く息を吸い、目を閉じた。冷たい風が頬を打つ。
 でも、不思議ともう寒くなかった。
 「おばあちゃん、私、ちゃんと咲けるかな」
 呟いた声は風に乗って、空へと昇っていく。

 目を開けると、花びらが一枚、ひらりと落ちた。
 その小さな白い花弁が、雪の上に静かに舞い降りる。
 その瞬間、麻衣は確かに感じた――自分の中にも、あの花と同じ光があるのだと。

 強くなくてもいい。派手でなくてもいい。
 ただ、自分の心を濁らせず、信じた道を歩んでいけばいい。

 梅の花は、凛と咲き続けている。
 冷たい風の中で、誰よりも優しく、清らかに。
 その姿が麻衣の胸の奥に、小さな炎のように灯った。

 春は、もうすぐそこまで来ている。

ひとみの日

1月3日はひとみの日です

1月3日はひとみの日

1月3日は、眼鏡・コンタクトレンズ業界が制定した「瞳の日」です。この記念日は、「ひと(1)」と「み(3)」で「瞳」と読む語呂合わせに由来しています。目的は、私たちの目をいつまでも美しく健康に保つこと。

目の健康は、日常生活での適切なケアが欠かせません。特に、眼鏡やコンタクトレンズを使用している方は、定期的な検診やケア方法の見直しが大切です。

ひとみ

瞳は、眼球の色がついている部分を虹彩(こうさい)と呼ばれるものがあり、そしてその中心にある黒目は瞳孔(どうこう)があります。

瞳孔と虹彩

瞳孔と虹彩

瞳孔が広がったり縮んだりしているのは、虹彩の伸び縮みによるものです。この動作は、光の量を調整であり、カメラを例に挙げるとこの虹彩は絞りの役割になります。

眼球の色がついている部分を虹彩(こうさい)、その真ん中にある、通常「黒目」と呼ばれている部分を瞳孔(どうこう)といいます。普通はこの瞳孔が大きくなったり小さくなったりしているように見えますが、実際には虹彩が伸び縮みをして、光の量を調整しています。

Santen より引用

虹彩の役割

虹彩の役割

虹彩は、光が目に入る量を調節するために伸び縮みをして瞳孔の大きさを変える働きをします。明るくなれば、光の量を減らすのに瞳孔は小さくし、暗くなるとより多くの光を必要とするので、瞳孔は大きくなるというわけです。

虹彩にある2つの筋肉

虹彩にある2つの筋肉

光の調整する際に働くのが虹彩の2つの筋肉です。瞳孔を縮める「瞳孔括約筋」と、瞳孔を広げる「瞳孔散大筋」の動きは、人間の目の場合の瞳孔の大きさは2ミリから6ミリ幅で変化するそうです。

大切な瞳を守る

サングラス

現在では、スマホやPCを見て仕事したりゲームなどして遊ぶ事が大変多いようです。それにともない、大切な瞳を確実に悪くしています。人が健康のために適度な運動をするように、瞳も筋肉があるので同じように運動が必要だと思います。スマホやPCを見る時、時々遠くにある木々などの自然を見て、軽く瞳の筋肉を使って伸び縮み運動をしてください。


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月ロケットの日

1月2日は月ロケットの日です

1月2日は月ロケットの日

1959年1月2日、ソビエト連邦(現在のロシア連邦)は、世界初の月ロケット「スプートニク(ルナ)1号」の打ち上げに成功しました。この画期的な出来事は、宇宙開発の歴史において重要な一歩とされています。

「ルナ1号」は、月までの距離約6500kmを通過し、月面観測を行った後、太陽の周囲を回る軌道に乗りました。この成果により、「ルナ1号」は地球と火星の間を公転する人類初の「人工惑星」となり、宇宙探査の新時代を切り開きました。

スプートニク1号

ロケット発射。近距離

当時のソビエト連邦は、1957年のスプートニク1号打ち上げ以後、宇宙開発を積極的に進めていました。宇宙開発競争で月を目標にしていて1958年からは、月に探査機を着陸・衝突させることを目的にした「ルナ計画」を行っています。

ルナ計画の始まり

ルナ計画

ルナ1号と同じ時期の1959年9月12日に打ち上げられたルナ2号は、月に命中して世界で初月面に到達した人工物となりました。また、同じ年の10月4日に打ち上げられたルナ3号は世界で初めて月の裏側の撮影に成功しています。さらには、1966年2月3日にルナ9号は、世界で初めて月面軟着陸に成功しています。

宇宙開発の挑戦

スペースシャトル

ソビエト連邦が1957年に打ち上げた世界初の人工衛星「スプートニク1号」、また「ユーレイ・ガガーリン」による世界初の有人宇宙飛行、アメリカ「アポロ11号」による月面着陸など、ロシアやNASAを始めとした各国の挑戦が有名です。それに加え、米スペースX社による衛星ロケットの垂直着陸成功や宇宙船「クルードラゴン」の有人飛行など、民間企業からの参入もあります。

宇宙開発は日進月歩

日本の宇宙開発

人類は、未知宇宙に果敢に挑み続けています。地球から離れると呼吸どころか、人が耐えることができない温度差のある世界です。それを宇宙旅行あるいは、そこで生活をするという夢を抱きながら日々開発に励んでいます。日本もJAXAがあり、初の宇宙飛行士が生まれるなど各国で宇宙開発が着実に進んでいます。最近では、小惑星探査機「はやぶさ」などを打ち上げてもっと深く宇宙を知ることが可能となっています。正直、もっと長く生きて、この先が知りたいです。


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太陽暦施行の日

1月1日は太陽暦施行の日です

1月1日は太陽暦施行の日

日本では、1873年1月1日(新暦)をもって、従来の太陰暦(旧暦)を廃止し、太陽暦(新暦)が公式に採用されました。この切り替えは、1872年12月3日を翌年の1月1日とすることで実現されました。これにより、日本の暦法が国際基準に合致する形となり、日常生活や貿易において大きな変革をもたらしました。

太陽暦と太陰暦

太陰暦、月の満ち欠けが基準

暦は、現在採用されている太陽暦とそれ以前から用いられていた太陰暦があります。これからそれらがどう違うのかを調べてみます。

太陽暦

太陽暦

太陽暦は、地球が太陽の周回する公転運動を基準として定められた暦のことです。また、1年は365日で、4で割り切れる年をうるう年としています。

うるう年

カレンダー

うるう年は、地球の正確な公転周期である365.2422日のため、4年に一度は1年を366日(うるう年)にして調整しているからです。※100の倍数の年は400の倍数でなければ平年。

太陰暦

月の満ち欠けを基準にして定められた暦

太陰暦とは、月の満ち欠けを基準にして定められた暦のことです。その由来は、紀元前18世紀頃の古代バビロニア帝国にまで遡ります。この暦の場合、新月が満月となって欠けるまでの期間が一ヶ月となります。この場合、一ヶ月は29日か30日となります。そうなると問題は、実際の季節とズレが生じることです。そこで、これを解消するために新たに作られたのが「太陰太陽暦」です。

太陰太陽暦

太陰太陽暦

太陰太陽暦は、「月の満ち欠け」と「地球の公転期間」を基準にした暦のことです。一ヶ月は太陰暦同じく29日か30日です。しかしこの場合、およそ3年に一度のうるう年が設けられます。この暦は、日本でも明治5年まで採用されていたそうです。

太陽暦は季節が正確

青空

太陽暦の一年の季節は、地球と太陽の距離感で決まります。特に日本の四季は、1月から12月に春夏秋冬がほぼ固定されています。そのために学校や会社など連休に季節のイベント予定を組むことが有効な暦です。しかし、何気なく暦を見て季節の入れ替わりを察知していましたが、今もなお旧暦による季節の言葉はより深く響きます。


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1月1日、22日の誕生花「スノードロップ」

「スノードロップ」

スノードロップ (Snowdrop) は、ヒガンバナ科の球根植物で、学名は Galanthus です。寒い冬が終わりに近づき、春の訪れを告げる花として知られています。その純白の小さな花は、雪の中から顔を出す姿が印象的で、多くの人に親しまれています。

スノードロップについて

科名:ヒガンバナ科 (Amaryllidaceae)
原産地:ヨーロッパ
特徴:

1.花の形状
鐘型で小さな白い花を下向きに咲かせます。
雪のしずくを思わせる形から、英語で「Snowdrop」と呼ばれています。

2.開花時期
主に1月から3月の寒い時期に咲きます。
まだ雪が残る早春に咲くことから、春の到来を告げる花として親しまれています。

3.耐寒性
非常に耐寒性が強く、雪の中でも咲く力強さがあります。


4.花の大きさ
高さは10~20cm程度と小柄で控えめな花です。

5.葉の特徴
細長い緑色の葉が付いており、花を引き立てます。

花言葉: 恋の最初のまなざし

スノードロップの花言葉は「恋の最初のまなざし」です。この花言葉には、スノードロップが寒さの中でいち早く咲き、春の始まりを知らせることから、「何か新しいことの始まり」や「初々しさ」を象徴する意味が込められています。


「冬の恋のまなざし」

「この花を見たことある?」

ヒロは小さな白い花を持ち上げながら、ミアに話しかけた。冬の空気が残る森の路地で、その花はこんもりした雪の中から顔をのぞかせていた。

「スノードロップ…」

ミアはそれが何の花かを知っていた。その平易さにヒロは驚いた顔を見せた。

「知ってたの? それなら話は早い。これ、君に送るよ」

ミアの光る眼は花を見つめた。その一枝には、こんな時期に花を咲かせる気魂を感じさせるエネルギーが浴びせられていた。「これ、『恋の最初のまなざし』という意味なんだって」とヒロは笑いながら言った。

「じゃあ、あなたが私を初めて見た時の、あのまなざしもこの花に合ってるのかしら」

ミアは笑いを含んだ眼をヒロに向けた。ヒロの背中が枯葉にたつ音と共に揺れた。「それはもっと、素直でドキッとした感じだったかもしれない…こんな冬の花みたいに、」と回答した。

「でも、この花みたいな恋なら絶対に雪の上でしか花をさかせないって言われそうだわ。私は、もっと暖かいところで花をさかせてほしいな」

ミアはその花をそっとヒロから取り、雪の上に戻した。「これがあるから冬も美しいんだと思う。」その声に込められた暖かさに、ヒロは黙ったまま吹く風を聞いた。

雪はそのまま、辛担ながら笑う花を重ねたまま、風景の一部として存在し続けた。

12月31日の誕生花「ユズ」(柚子)

「ユズ」(柚子)

基本情報

  • 学名:Citrus junos
  • 科名/属名:ミカン科/ミカン属
  • 分類:常緑小高木
  • 原産地:中国中部〜チベット周辺(日本へは古くに伝来)
  • 開花時期:5〜6月
  • 結実時期:10〜12月
  • 用途:果実利用(料理・香味料・入浴)、庭木、鑑賞用

「ユズ」(柚子)について

特徴

  • 白く小さな花を咲かせ、強く清々しい香りを放つ
  • 果実は酸味が強く、独特の芳香がある
  • 寒さに比較的強く、日本の気候に適応しやすい
  • 実・皮・種まで幅広く利用でき、無駄が少ない
  • 古くから食文化や季節行事(冬至の柚子湯)に深く結びついている

花言葉:「永遠の美」

由来

  • 常緑樹で一年を通して葉を落とさず、変わらぬ姿を保つことから連想
  • 花・実・香りが季節を越えて人々の生活に寄り添い続けてきた歴史が象徴
  • 派手さはないが、長く愛され続ける存在感が「時を超える美しさ」と重ねられた

「変わらない香り」

祖母の家の庭には、一本のユズの木があった。背は高くないが、幹は太く、葉は一年中深い緑を保っている。春には白い小さな花を咲かせ、夏には青い実をつけ、冬になると黄金色に熟す。その姿は、季節が移ろっても、どこか変わらない。

 真理は久しぶりに帰省し、縁側からその木を眺めていた。仕事に追われ、生活は目まぐるしく変わるのに、ここだけは時間がゆっくり流れているようだった。祖母はもういない。それでも、ユズの木は同じ場所に立ち、同じように風を受けている。

 「変わらないって、不思議だね」

 思わず口にすると、答える人はいない。だが、葉の擦れる音が、静かに応えた気がした。

 祖母はよく言っていた。「美しさってね、新しいものだけじゃないよ。ずっとそこにあるものにも、ちゃんと宿るんだから」。その言葉の意味を、真理は当時、深く考えたことがなかった。流行の服や、最新の話題、更新され続ける価値観。変わることこそが前に進むことだと、信じていた。

 しかし今、仕事で成果を求められ、結果が出なければ存在を疑われる日々の中で、真理は疲れていた。変わり続けることは、時に自分をすり減らす。何が本当に大切なのか、分からなくなっていた。

 庭に降りると、ユズの木の下に、いくつか実が落ちている。手に取ると、皮に触れただけで、懐かしい香りが広がった。幼い頃、冬至の夜にユズを浮かべた風呂。湯気の中で祖母が笑い、寒さが嘘のように和らいだ記憶。香りは、時間を越えて、その情景を鮮やかに蘇らせる。

 花も、実も、香りも。ユズは形を変えながら、いつも人の暮らしのそばにあった。目立つ存在ではないが、なくなると寂しい。長い年月、人々に寄り添い続けてきた理由が、少し分かった気がした。

 真理は、ポケットからスマートフォンを取り出し、画面を消したまま握りしめた。通知や数字から離れ、ただ香りに身を委ねる。変わらないものがあるからこそ、人は変わっていけるのかもしれない。軸となる何かがあるから、新しい季節を迎えられる。

 夕暮れが庭を包む。常緑の葉は、薄暗がりの中でも色を失わない。派手ではないが、確かな存在感。時を超えて、そこに在り続ける美しさ。

 真理は実を一つ、そっと木の根元に戻した。明日、また新しい日々へ戻るとしても、この香りは胸の奥に残るだろう。変わらないものが、確かにここにある。その事実が、静かな勇気を与えてくれた。

 ユズの木は、何も語らない。ただ、いつもと同じように風に揺れ、季節を受け止めていた。永遠の美とは、きっとこういうものなのだと、真理は思った。

ニューイヤーズ・イヴ

12月31日はニューイヤーズ・イヴです

12月31日はニューイヤーズ・イヴ

「ニューイヤーズ・イヴ」は、12月31日「大晦日」と同じ意味を表します。この一年で最後の日は、同時に新年が明ける前の日でもあります。海外で「イヴ」は、祭りなどの「前夜」の意味で使用されています。一般的には、クリスマスの前夜「クリスマス・イヴ」を指すことが多いようです。

ニューイヤーズ・イヴ

ニューイヤーズ・イヴ、大花火

ニューイヤーズ・イヴは、2011年公開されたアメリカ映画『ニューイヤーズ・イブ』があり、大晦日のニューヨークを舞台のロマンティック・コメディ映画です。また日本では、2011年12月23日に丸の内ピカデリー系列など他で全国公開、週末興行成績では初登場で8位に輝いたそうです。

大晦日

ニューイヤーズ・イヴ、31日

「大晦日(おおみそか)」は12月31日を示す言葉ですが、元々は「晦日(みそか)」からきているそうです。また、晦日は旧暦の月の動きと大きく関係しています。「晦」は、月の満ち欠けが変化する様子を表わす言葉の1つで月が隠れることを意味します。さらには、晦日は別名「つごもり」と呼ばれ、これもやはり、月が隠れることを意味する「月隠り(つきごもり)」が変化した読みなのだそうです。

旧暦は月の動きで決まる!?

満月と蝙蝠とカラス

暦は昔、旧暦で月の満ち欠けで決まっていました。新月を1日、月が隠れる「晦」が、だいたい30日ぐらいのだったことから、30日を晦日と呼ぶようになりました。今でも30歳を「みそじ」というのがそれです。

大晦日の由来

大みそかの夜

新しい今の暦に変わると、月が30日または29日で終わらず、31日もある月もあることで晦日は、月の最終日となることが多かった「30日」晦日として月の最終日の意味に変化したのです。それが実際の日付が30日でなくとも毎月の末日のことを「晦日」と呼び、その晦日の中でも1年を締めくくる12月は「大晦日」と呼ぶようになったとのことです。

カウントダウン、来年こそは!!

ニューイヤーと花火

世界中で毎年、ニューイヤーイヴには新しい年を迎えるカウントダウンが行われます。人々はそれぞれの願いを込めて、良い年を迎えることを祈ります。一方、いまだに紛争が続く地域でも、きっと明日の平和を願いながらカウントダウンをしていることでしょう。私たちが平和な国に暮らしていることを感謝すると同時に、世界中で現在起きている戦争が一日も早く終わるよう、心から願いたいと思います。


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11月27日、12月30日の誕生花「ハボタン」

「ハボタン」

基本情報

  • 分類:アブラナ科アブラナ属(ケールの園芸品種)
  • 学名:Brassica oleracea var. acephala
  • 原産:ヨーロッパ
  • 形態:多年草(日本では一年草として扱われることが多い)
  • 開花期:春(ただし観賞されるのは“葉”の色)
  • 別名:葉ボタン、観賞用キャベツ
  • 用途:冬の花壇・寄せ植え・正月飾りとして人気

ハボタンについて

特徴

  • 花ではなく葉が色づく
    赤・白・ピンク・紫など、中心部の葉が鮮やかに発色する。
  • 寒さで色が深まる
    低温に当たるほど発色が良くなり、冬にもっとも美しくなる。
  • 形のバリエーションが豊富
    ・丸く重なり合う“丸葉”
    ・フリルのような“ちりめん系”
    ・細長い“切れ葉系” など。
  • 丈夫で育てやすい
    耐寒性が高く、冬のガーデニングに重宝される。
  • 長期間観賞できる
    花壇に植えると、真冬でも色を保ち続け、春先まで楽しめる。

花言葉:「祝福」

由来

  • お正月飾りとして使われてきた歴史
    昔から、ハボタンは「縁起物」として正月の寄せ植えや迎春アレンジに用いられ、新年を迎える“祝いの装い”として親しまれてきた。
  • 牡丹(富貴・華やかさの象徴)を思わせる姿
    その名の通り牡丹のように重なり合う華やかな葉姿が、“門出を寿ぐ花”というイメージと結びついた。
  • 冬の寒さのなかでも鮮やかに彩る力強さ
    暗い季節に彩りを添えることが「幸福を呼び込む」「未来を明るくする」という象徴になった。

これらの背景が合わさり、**「祝福」「物事の門出を祝う」**という花言葉へとつながったとされる。


「冬の庭に、ひそやかな祝福を」

雪の気配をふくんだ風が、庭の木々を震わせていた。師走の午後、陽はもう傾きかけている。凪沙は手袋の指先をこすり合わせながら、花壇にしゃがみ込んだ。そこには、赤や白、紫に色づいたハボタンが静かに並んでいる。

 「……今年も、変わらずきれい」

 ひとつ、そっと触れる。葉なのに花のように重なり合う姿は、まるで冬の牡丹だといつも思う。小さなころ、祖母がよく話してくれた。

 ――ハボタンはね、寒い季節でも、ちゃんと色を深めて咲くんだよ。
 ――だから、お正月の庭には欠かせないの。家に福を呼ぶんだって。

 その声を思い出すたび、胸に暖かいものが広がる。

 今年の冬は特に冷え込む。家の中にいる時間が増え、祖母がいなくなって初めて迎える正月の準備は、どこか心細かった。庭も、少し寂しく見えた。だからこそ、せめて祖母が毎年植えていたハボタンだけは、同じ場所に並べようと決めたのだ。

 植え付けを終えたとき、背後で落ち葉を踏む音がした。

 「お手伝いしようか?」

 振り返ると、隣に住む蒼介が立っていた。幼馴染で、祖母とも親しくしてくれていた青年だ。温かい湯気の立つマグカップを二つ持っている。

 「わ、ありがとう。……なにそれ?」
 「生姜紅茶。冷えてるだろうと思って」

 ふたりで縁側に腰をおろし、湯気をふうと吹きかけながら庭を眺めた。冬の光を受けたハボタンの中心が、ほんのりと輝いて見える。

 「凪沙のおばあさん、よく言ってたよな。ハボタンは“祝福の花”だって」

 蒼介の言葉に、凪沙は小さくうなずいた。

 「うん。冬の庭が寂しくならないようにって、毎年植えてた。お正月の寄せ植えにも、必ず入れてたんだよ。縁起がいいからって」

 「たしかに、冬の庭であんなに色づいてるのって、不思議なくらい力強いよな」

 蒼介の視線が、そっと花壇に向けられる。

 「祖母がね、言ってたの。寒くても色を深めて、美しく残り続けるから“未来が明るくなる”って。門出を祝ってくれるんだって」

 そう言うと、胸の奥で、祖母の笑い声がふっとよみがえった気がした。

 しんとした夕暮れの空気の中で、ハボタンは風に揺れながら静かに光っている。その姿を眺めていると、どこかで見守られているような、不思議な安心感があった。

 「……凪沙」

 蒼介が少し迷ったように、言葉を続けた。

 「今年さ、仕事で色々あって、落ち込んでる時期があったんだ。けど、ここを通るたびに思い出したんだよ。君のおばあさんが言ってた“祝福”の話。冬でも色を失わないハボタンを見ると、なんか……また頑張れる気がして」

 凪沙は、驚いて彼の顔を見た。

 「そんなふうに思ってくれてたんだ」
 「うん。だから……来年も、この花、いっしょに植えられたらいいなって。もし、よかったらだけど」

 頬がすこし熱くなる。ハボタンが、夕陽のなかで微笑んだように見えた。

 「うん。来年も、その次の年も。いっしょに植えよう」

 言葉にした瞬間、風がふっと吹き、色づいた葉が柔らかく揺れた。まるで祝福の拍手のように。

 冬の庭は静かだけれど、その奥には確かな温もりがあった。凪沙はそっと目を閉じ、祖母に届くように小さく呟く。

 「おばあちゃん、今年もちゃんと植えたよ。……ありがとう」

 その声に呼応するように、夕暮れの光がハボタンを優しく照らした。

 寒さのただなかで色を深める花。その姿は、未来へ向かう小さな“門出”を、ひそやかに祝福しているようだった。