S-903納豆菌の日

9月3日はS-903納豆菌の日です

9月3日はS-903納豆菌の日

茨城県に本社を置いた「おかめ納豆」のタカノフーズ株式会社が制定しています。この日に決まったのは、S-903納豆菌の「9と3」から9月3日ということです。S-903納豆菌は、タカノフーズが保有した2,000種類以上のオリジナル納豆菌の中で、今までにない特徴の納豆菌です。そしてそれは903番目に登録されたものだそうです。

S-903納豆菌とは?

納豆を食べる

たくさん種類がある納豆菌の中からこのS-903納豆菌は、納豆製造に向いていて免疫に対する機能性が極めて高い納豆菌であることを見つけました。実はこの S-903 納豆菌、納豆製造に一般的に使用される納豆菌に比べ、免疫に対する機能性が約1.5倍もあるそうです。

鼻水を抑える機能がある

納豆の効果は?

他にも、鼻過敏症のモデルのTDI感作モルモット試験で、鼻汁量測定試験の結果から鼻水を抑える効果があることが示唆されています。TDI感作モルモットを使い、「S-903 納豆菌」を38日間摂取し、抗原から誘発された鼻汁量を測定しました。

花粉症に効果あり

「S-903 納豆菌」は花粉症の症状緩和効果あり

2014年の春、花粉症の人に「S-903 納豆菌」で作った納豆を食べてもらい、鼻水や目のかゆみなどの諸症状の改善効果の調査しました。結果として、「鼻炎症状の緩和」「くしゃみ」「目のかゆみ」が抑えられ、花粉症の症状緩和効果が示唆されています。

秋冬に向け免疫力をつけて

納豆で免疫アップ

「納豆どきの医者いらず」ということわざがあるように、納豆はその栄養豊富だということは昔から知られています。さらに、最近ではインフルエンザ予防への効果も期待あるのではないかということで、2020年から2021年の今年まで世界的に広がる新型コロナウイルス感染症が恐れられている中、それ以外の病気にも勝てる体を作るために今から秋冬を前に「S-903 納豆菌」を食べ、免疫から高めておきましょう。


「S-903 納豆菌の日」 に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年の投稿

9月1日の誕生花「オニユリ」

「オニユリ」

ILBONG NAMによるPixabayからの画像

基本情報

  • 分類:ユリ科ユリ属の多年草
  • 学名Lilium lancifolium
  • 別名:テンガイユリ(天蓋百合)、コオニユリと区別するために「鬼百合」と呼ばれる
  • 原産地:日本、中国、朝鮮半島
  • 開花時期:7月〜8月
  • 花色:朱赤〜オレンジ色、花弁に黒い斑点が入る
  • 草丈:1〜2mほどと高く育つ

オニユリについて

Andrea GibhardtによるPixabayからの画像

特徴

  1. 花姿
    鮮やかなオレンジ色の花に黒い斑点が散り、花弁は強く反り返る独特の形。豪快で力強い印象を与える。
  2. ムカゴをつける性質
    葉の付け根に「むかご(珠芽)」をつけ、地面に落ちて芽を出し増える。種子や鱗茎だけでなく、むかごによっても繁殖する珍しいユリ。
  3. 生命力の強さ
    背丈は高く、繁殖力も強いため、野生でも目立つ存在。

花言葉:「賢者」

rfotostockによるPixabayからの画像

由来

オニユリの花言葉には「賢者」「華麗」「誇り」などがありますが、その中でも「賢者」という言葉には次のような背景があります。

  1. むかごでの繁殖=知恵の象徴
    種子や球根だけでなく、葉の付け根にできる「むかご」で子孫を増やすという“賢い方法”を持っている。
    その知恵深い生存戦略から「賢者」という花言葉が与えられた。
  2. 見た目と中身の対比
    豪華で派手な花姿とは裏腹に、実際には効率的かつ堅実な繁殖方法を選んでいる。表面的な華やかさにとらわれず、本質を見抜く「智恵」を感じさせる。
  3. 長い歴史的な付き合い
    日本では古くから薬用・食用として利用されてきた(むかごや鱗茎は食べられる)。人の生活に役立ってきた存在であり、その知恵を授けるような印象から「賢者」のイメージが強調された。

「鬼百合の賢者」

Mike GoadによるPixabayからの画像

山の斜面に、ひときわ鮮やかなオレンジの花が揺れていた。黒い斑点をまとい、反り返った花弁は炎のように力強い。それがオニユリだった。

 少年・悠斗は、村のはずれの畑で祖母とともに働いていた。祖母は昔から植物に詳しく、山菜や薬草を摘んでは人々の暮らしを支えてきた。ある日、悠斗はそのオニユリを指さし、問いかけた。

 「おばあちゃん、あの花はどうして“鬼”って名前がついているの?」

 祖母は小さく笑い、手ぬぐいで汗を拭った。
 「鬼っていうのはね、強さや迫力を表す言葉でもあるんだよ。あの花は大きくて色も派手だろう? でもね、本当の面白さは姿じゃなくて生き方にあるんだ」

 悠斗は首をかしげた。祖母は花の茎に指を添え、葉の付け根を示した。そこには小さな黒い粒――むかごが並んでいた。

 「ほら、これ。オニユリは花を咲かせ、種もできるけれど、それだけじゃなく、こうして“むかご”で増えることもできるんだよ。いくつもの道を用意して、自分の命をつないでいくんだ」

 悠斗は驚いて目を丸くした。「そんなことができるの?」
 「そうさ。表は華やかに見えても、裏ではとても賢く工夫をしている。それでね、オニユリには“賢者”っていう花言葉があるんだよ」

 その言葉は、少年の胸に深く刻まれた。

 ***

He zhu QuanによるPixabayからの画像

 それから数年後、悠斗は都会の大学へ進み、研究室で植物の繁殖について学ぶようになった。実験に追われる日々のなかで、ふと祖母の言葉を思い出すことがあった。派手な外見に惑わされず、その奥に隠れた工夫や知恵を見抜く――それは植物の世界だけでなく、人の生き方にも通じる大切な視点だった。

 あるとき、彼は山間のフィールド調査で再びオニユリと出会った。陽光に照らされた花は、相変わらず炎のように輝いている。しかし彼の目は、花弁ではなく葉の陰に潜む小さなむかごへと向いた。そこに宿る生命の可能性を見つめながら、彼は静かにうなずいた。

 「なるほど、やっぱり賢者だな」

 祖母の笑顔が脳裏によみがえる。むかごを手に取ったとき、悠斗は不思議と自分の背中を押されるような感覚を覚えた。どんなに華やかな舞台に立とうと、人は見えない場所で工夫し、試し、失敗を重ねている。その積み重ねこそが“知恵”であり、生きる力なのだ。

 帰り道、彼はポケットにむかごを忍ばせた。小さな粒は、土に落ちればまた芽吹く。祖母から受け継いだ教えもまた、自分のなかで芽を出し、これからの人生を支えてくれるだろう。

 山を振り返ると、夕焼けの空にオニユリが浮かび上がっていた。燃えるような花姿は、まるで「恐れずに進め」と告げているようだった。

 悠斗は深く息を吸い込み、歩き出した。賢者の花が与えてくれた知恵と勇気を胸に抱きながら。

宝くじの日

9月2日は宝くじの日です

9月2日は宝くじの日

1967年、みずほ銀行(前・第一勧銀)の宝くじ部が制定しました。この日に決まったのは、「く→9、 じ→2」の読む語呂合わせからです。また、当選しても換金せず、無効となる宝くじが多い為にも、時効防止することが目的だそうです。

敗者復活の宝くじもある!?

宝くじ敗者復活戦

1973年から、外れた宝くじ券の中でラッキーナンバーを選び、賞品を贈る敗者復活戦「宝くじの日お楽しみ抽せん」を実施しています。ちなみに、宝くじが日本で初めて発売されたのは1945年10月29日でした。

宝くじが当選しても非課税になる!?

宝くじは非課税

宝くじでの当選金は、法律で「非課税」と定められています。そして、所得税がかからないために住民税もゼロです。仮に高額当選しても、税金のことは気にせず、全額使いきる事が可能だということです。まさに夢のくじですね。

競馬などの公営ギャンブルは課税対象

競馬、公営ギャンブル

残念ながら、競馬などの公営ギャンブルの払戻金は非課税ではないのでご注意を!「馬券」などは課税されてなく、これらギャンブルで年間の稼ぎが一定額を超えた場合は、「一時所得」とし、確定申告が必要となります。

目指すはハロウィンジャンボ

夢の当選者

「ハロウィンジャンボ宝くじ」(新市町村振興 第855回全国自治宝くじ)と、「ハロウィンジャンボミニ」(新市町村振興 第856回全国自治宝くじ)は、2021年9月23日(水)から10月20日(火)まで全国で同時発売です。2020年から続くコロナ禍で人々は苦しめられてきていますが、今回は1等賞金が3億円、1等の前後賞が各1億円、1等・前後賞合わせて5億円と超豪華賞金となっています。

2020年~2022年まで、コロナはいまだ終息なし!

宝くじの抽選!

新型コロナワクチンや治療薬が2021年ごろから徐々に出回りはじめましたが、いまだに終息の光が見えず、さらにはロシア、ウクライナ侵攻も重なり、経済も減退が続いて先行き真っ暗です。その中で唯一、希望の宝くじは、販売総額のうち賞金や経費などを除いた約40%が収益金を発売元の全国都道府県及び20指定都市へ納められます。その中で「高齢化少子化対策」「防災対策」「公園整備」「教育及び社会福祉施設の建設改修」などに使われています。これからは、宝くじを数枚買って夢を見るとともに、更なる復旧や復興を願いたいと思っています。


「宝くじの日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年の投稿

8月31日の誕生花「リンドウ」

「リンドウ」

HansによるPixabayからの画像

基本情報

  • 分類:リンドウ科リンドウ属(多年草)
  • 学名:Gentiana scabra var. buergeri
  • 原産地:日本(本州、四国、九州)、中国、朝鮮半島などアジア東部
  • 開花期:9月下旬~10月中旬
  • 花色:主に青紫、他に白やピンクもある
  • 草丈:20〜80cmほど
  • 利用:観賞用のほか、根は生薬「竜胆(りゅうたん)」として健胃・解熱・消炎に用いられてきた

リンドウについて

TheUjulalaによるPixabayからの画像

特徴

  1. 深い青紫色の花
    リンドウといえば鮮やかな青紫の花色が特徴的。秋の澄んだ空を映したような色合いで、日本では古くから愛されてきました。
  2. つぼみのように見える花
    花は釣鐘型で、完全に開ききらず筒状のまま咲くため、少し控えめで奥ゆかしい印象を与えます。
  3. 薬草としての歴史
    根は強い苦味をもち、生薬「竜胆」として古くから使われてきました。この「胆が裂けるほど苦い」という意味から「竜胆」という漢字が当てられています。
  4. 秋の代表花
    菊やコスモスと並び、お彼岸や敬老の日の贈り花としても親しまれています。

花言葉:「悲しんでいるあなたを愛する」

Sr. M. JuttaによるPixabayからの画像

由来

リンドウの花言葉にはいくつかありますが、その中でも「悲しんでいるあなたを愛する」は特に印象的です。

その背景には以下のような理由があります。

  1. 花がうつむいて咲く姿
    リンドウの花は横向き〜やや下向きに咲きます。その姿が「悲しみに沈む人」のように見えることから、寄り添うような愛情の花言葉が生まれました。
  2. 秋に咲く花であること
    秋は別れや寂しさを象徴する季節とされます。そんな季節に咲くリンドウは、哀愁の中に寄り添う存在として受け取られました。
  3. 色合いの象徴性
    青紫色は「憂い」「深い思慕」を連想させる色であり、落ち着いた花色が「悲しみを包み込む愛」を表現するものとされました。

「悲しみを包む青」

Thomas FerstlによるPixabayからの画像

彼女の家の庭の片隅には、毎年秋になるとリンドウが咲いた。
 小さく、うつむきながらも澄んだ青紫を放つその花は、派手さこそないが、ひときわ目を引く存在だった。

 ──「悲しんでいるあなたを愛する」。
 母が生前よく口にしていたリンドウの花言葉が、ふと胸をよぎる。

 母を見送ってから、初めて迎える秋。家の中には母の声も、あたたかな足音もなく、ただ時計の針が規則正しく音を刻むだけだった。

 朝起きても食卓は静まり返り、夜になっても帰りを待つ人はいない。季節が巡っていくたびに、自分ひとりだけが置き去りにされたようで、心の奥が冷えていくのを感じていた。

 そんなある日、庭をふと見やると、あのリンドウが花をつけていた。
 深い青紫の花弁が、澄んだ空気にしんと溶け込むように咲き誇っている。けれどもその花は、まっすぐ空を仰ぐのではなく、ほんの少しうつむいて咲いていた。

 まるで自分と同じように、悲しみを抱えながら立っているように見えて、胸が詰まった。

 しゃがみ込んで花を覗き込むと、記憶の奥から母の声が蘇る。
 「人はね、悲しいときに無理に笑わなくてもいいんだよ。悲しみを知っている人だからこそ、人を思いやれるんだと思うの」

 リンドウの花言葉を教えてくれたのも、そのときだった。母は、少し寂しそうに笑いながらも、どこか誇らしげに花を見ていた。

 「悲しんでいるあなたを愛する」
 ──あのときは難しく感じた言葉の意味が、今になってようやく少しだけ分かる気がした。

 母はきっと、自分が悲しんでいることを責めたりはしない。むしろ、その悲しみごと抱きしめてくれる。
 だから、この花は母の心そのものなのかもしれない。

 ひんやりとした秋風が頬を撫でる。見上げれば、澄み渡る空の青が広がり、その足元でリンドウが静かに揺れていた。
 哀しみに沈む心を、決して否定せず、ただそっと支えてくれる存在。
 母の愛情が、そこに確かに息づいているようだった。

 私は思わず花に向かってつぶやいた。
 「……ありがとう」

 声は誰に届くわけでもない。それでも、リンドウの青がわずかに深みを増したように見えた。
 その花の傍らで、私は初めて心の底から泣くことができた。

 悲しみを包み込むように咲く青紫のリンドウ。
 その花は、失われた母の代わりに、静かに私を抱きしめてくれているようだった。

キウイの日

9月1日はキウイの日です

9月1日はキウイの日

ニュージーランド産のキウイフルーツを輸入、製品管理とマーケティングなどを行っているゼスプリ インターナショナルジャパン株式会社が制定しています。この日に決まったのは、語呂合わせで「キュー→9 イ→1」と読むことからです。

キウイはマタタビ科の植物

キウイはマタタビ科の植物

キウイフルーツは、マタタビ科マタタビ属の雌雄異株の落葉蔓性植物の果実であり、様々な大きさや色のものがあります。1906年にニュージーランドが、中国原産のオニマタタビの品種を改良をして新しい果樹であるキウイフルーツの開発に成功しています。そして、1934年頃から商業栽培を開始し、世界各国で食べられるようになりました。

キウイフルーツの栄養価

キウイの栄養素

キウイフルーツには、8つの重要な栄養成分があります。それは、「ビタミンC」「食物繊維」「カリウム」「葉酸」「ビタミンE」「アクチニジン」「ポリフェノール」「有機酸」です。この8つを一つ一つみていきましょう。

ビタミンC

キウイやレモンに多く含まれるビタミンC

ビタミンCは、肌やエイジングケアに役立つ栄養素です。他にも、コラーゲンの生成を助けたり、メラニン色素の過剰生成を抑えるなどの効果があります。さらに、酸化物質が悪さをするのを防止し、免疫機能を維持するなど体のあちこちで活躍しています。しかし、体の中に貯められず、加熱すると壊れるために毎日摂取する必要があります。

食物繊維

キャベツなどに含まれる食物繊維

食物繊維は2種類あり、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けにくい不溶性食物繊維があります。水溶性は、善玉菌のエサになり、腸内環境を整えて糖質の吸収をゆるやかにすることで食後の血糖値の急な上昇を抑えます。また、不溶性食物繊維は便の量を増やすことにより、腸内環境を整えます。キウイフルーツはこの両方が含まれています。

カリウム

カリウムが豊富なキウイ
カリウムが豊富

高血圧の方には、生活習慣との関係も深い病気で、塩分の過剰摂取が1つの要因と考えられます。塩分は、カリウムとシーソーの関係で、カリウムを摂取すると、余分な塩分を体から排出されやすくなります。ゼスプリ・グリーンキウイはカリウムの量が果物の中でもトップクラスであり、可食部100g当たり約301mgが含まれているそうです。

葉酸

葉酸

葉酸は、細胞の分化に働くために胎児の正常な発育に欠かせないビタミンの1つです。また、正常な造血機能を保つためにも必要な栄養素です。これが不足すると貧血や神経障害が起きるというリスクがあると分かっています。一般成人の葉酸摂取量の1日当たりの推奨量は240μg。妊娠期・授乳期は必要量が増え、妊婦は2倍の480μgを必要とされ、授乳婦は340μgを摂取することが推奨されています。葉酸は果物や緑黄色野菜などさまざまな食品に含まれ、ゼスプリ・グリーンキウイには38μg、ゼスプリ・サンゴールドキウイには31μg含まれています。葉酸は調理で失われやすいので、そのままで食べられるキウイフルーツをおすすめします。

ビタミンE

ビタミンE豊富なアボカド

ビタミンEは、抗酸化作用の高いビタミン有名で、血行を促す働きがあります。このビタミンは、水洗いや加熱による損失が少ない脂溶性です。しかも、ビタミンCとビタミンEが一緒にだと、抗酸化力がアップします。そして、「ゼスプリ・サンゴールドキウイ」なら、1.4mgものビタミンEが含まれます。

アクチニジン

キウイに含まれるアクチニジン

アクチニジンは、キウイフルーツ特有の成分です。この栄養素は、たんぱく質の分解酵素で、グリーンキウイから見つかったことから、キウイフルーツの属名「Actinidia」の名前が付けられました。アクチニジン最大の特徴は、たんぱく質の分解を促す働きがあること。そのため、肉や魚のたんぱく質が分解されやすくして、小腸での吸収力がアップする事が期待されます。

ポリフェノール

ポリフェノールが多く含まれる果物

ポリフェノールは、ビタミンCやビタミンEと同様に、強力な抗酸化作用があります。体内で過剰に生成された活性酸素を除去する働きがあります。キウイフルーツには、こうしたポリフェノールがたっぷり含まれています。

有機酸

有機酸を多く含む野菜

酸味の有機酸は、筋肉を使うときに作られる乳酸の生成を抑えて鉄の吸収を高める働きがあります。したがって、有機酸を摂取すると疲労回復や貧血予防に役立つということになります。酸味があるキウイフルーツには、「キナ酸やクエン酸」、「リンゴ酸」などの有機酸も含まれていますので、疲労時やスポーツ後の体力回復に食するのもおすすめです。

夏こそ、果物をたくさん食べましょう!

栄養豊富な果物写真

夏は、旬の果物がたくさんありますよね。夏は、水分や栄養が食欲不振になるため不足しがちになります。果物は病気の時も必要な栄養分が含まれているので重要な食べ物です。おまけに水分が豊富で、特にバナナやスイカなどは、熱中症の予防に効果的だといわれています。今後、猛暑に打ち勝つためにもキウイなどの果物をたくさん食べましょう!


「キウイの日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年の投稿

8月30日、9月1日の誕生花「スパティフィラム」

「スパティフィラム」

Deanne ScanlanによるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名Spathiphyllum
  • 科属:サトイモ科・スパティフィラム属
  • 原産地:熱帯アメリカ(コロンビア、ベネズエラなど)
  • 英名:Peace Lily(ピースリリー)
  • 開花期:5月~10月
  • 形態:常緑多年草。観葉植物として室内で栽培されることが多い。

スパティフィラムについて

特徴

  • 純白の仏炎苞(ぶつえんほう)
    花のように見える白い部分は花びらではなく「仏炎苞」と呼ばれる苞葉。中心に立つ黄色や淡緑色の棒状の部分が本来の花序。
  • 空気清浄効果
    NASAの研究で「空気清浄植物」として知られる。ホルムアルデヒドやベンゼンなど有害物質を吸収する能力があるとされる。
  • 育てやすさ
    半日陰を好み、乾燥にもある程度強い。オフィスや家庭の観葉植物として人気。
  • 姿の美しさ
    艶のある濃緑色の葉と純白の仏炎苞のコントラストが美しく、清潔感を与える。

花言葉:「清らかな心」

paulcroninによるPixabayからの画像

由来

スパティフィラムの代表的な花言葉のひとつが 「清らかな心」 です。
この由来には次のような理由が考えられます。

  1. 白い仏炎苞のイメージ
    真っ白な仏炎苞は、汚れのない純粋さを象徴し、見る人に「無垢」「清浄」を思わせる。
  2. 平和の象徴としての英名
    英語名 Peace Lily(平和のユリ) は、白い旗=「停戦・平和の象徴」を連想させる。そこから「清らか」「穏やかな心」という意味につながった。
  3. 凛とした立ち姿
    余分な装飾を持たず、清楚に立ち上がる姿は、内面の清らかさを花姿に映し出すものと考えられてきた。

「清らかな心」

祖母が亡くなったとき、私は遺影の横に一鉢のスパティフィラムを見つけた。
 光沢を帯びた深緑の葉の間から、真っ白な仏炎苞がすっと立ち上がっている。喪服に包まれた人々の黒に囲まれて、それはまるで一点の汚れも許さぬように、凛とした気配を放っていた。

 「おばあちゃん、この花、好きだったの?」と私が問いかけると、母は少し微笑んで頷いた。
 「ええ。ほら、英語ではピースリリーって呼ばれてるでしょう? 平和の象徴みたいな花だって言って、よく眺めていたのよ」

 私は知らなかった。祖母が花を愛でる姿は幾度となく思い出せるけれど、その名前や由来までは気に留めてこなかった。

 葬儀の夜、私は眠れずにいた。居間に置かれたスパティフィラムの鉢のそばに腰を下ろすと、不思議なことに胸のざわめきが静まっていくのを感じた。
 仏炎苞は白い旗のようだった。戦いを終える合図の旗。心の中で渦巻いていた後悔や言葉にならない感情が、少しずつほどけていくように思えた。

 私は花に向かって話し始めた。
 「ごめんね。おばあちゃんに、ちゃんとありがとうを言わなかった」
 声に出した瞬間、涙が溢れた。だが、花は静かにそこに立ち、まるで「それでいい」と受け止めてくれているようだった。

 祖母の残した言葉を、母が語ってくれたことがある。
 ――人の心は汚れやすいものよ。でもね、ほんの少しでも清らかであろうと願う気持ちがあれば、それで十分なの。

 白い仏炎苞は、その言葉の具現のように見えた。余計な飾りもなく、ただ真っすぐに空へ伸びている。その姿は「清らかな心」という花言葉そのままだった。

 葬儀が終わり、人々が去ったあと、私はスパティフィラムを自分の部屋へ持ち帰った。窓辺に置かれた鉢は、朝の光を浴びてまた新しい白を開いた。
 その清らかさは、祖母が私に残してくれた最期の贈り物のように思えた。

 以来、私はときどき花に向かって語りかける。
 仕事で心が荒んだとき、誰かを傷つけてしまったとき。
 その度に、白い花は静かに私を見つめ返し、「穏やかであれ」と諭してくれる。

 清らかな心を持ち続けることは、難しい。けれど、この花の前に立つと、ほんの一瞬だけでも、心の奥に澄んだ水面が広がる気がする。
 私はそれを大切にしようと思う。祖母がこの花に託した思いを、受け継ぐように。

 窓の外では、風が街路樹を揺らしている。だがスパティフィラムは、動じることなく真っ白な苞を立ち上げていた。
 ――清らかな心。
 それはきっと、嵐の中でも失われない、ささやかな灯のようなものなのだ。

野菜の日

8月31日は野菜の日です

8月31日は野菜の日

1983年、全国青果物商業協同組合連合会など9の関係組合が制定しました。この日に決まったのは、「や→8 さ→3 い→1」を野菜と読む語呂合わせからです。

野菜の名前の由来

野菜の名前

野菜の名前にも各々つけられた由来があります。そのいくつかの種類と栄養素をみていきましょう。

じゃがいも「馬鈴薯」

じゃがいも

じゃがいも(馬鈴薯)は、16世紀末にオランダ人から日本に持ち込まれた際の呼び名で、じゃがいものじゃがは、ジャカルタから伝わり、それが変化し、じゃがいもになったとのことです。じゃがいもの栄養素の中で、鉄分が多く含まれていて、その鉄分は「貧血の予防」や「肌の健康維持」、「精神安定」などの効果があります。また、じゃがいもにはポリフェノールの一種、クロロゲン酸という成分が含まれます。クロロゲン酸は、強い抗酸化作用を持つ成分で、「老化や癌の予防」や「糖尿病の予防」効果が期待されています。この成分は、皮に多く含まれているため、皮ごと調理をして一緒に摂ることをお勧めします。

アスパラガス

アスパラガスの料理

アスパラガスは、英語のasuparagusからだとされています。アスパラガスは緑黄色野菜の仲間で、βカロテンを豊富に含んでいます。そのβカロテンは、免疫力の強化や皮膚や粘膜を丈夫にするなど、アンチエイジング効果がある成分だといわれています。そして「ビタミンC・E・B1・B2」、「カリウム」などのミネラルも多く含まれます。また、アスパラの栄養成分というと「アスパラギン酸」が有名ですが、サプリや栄養ドリンクにも使われているアミノ酸の一種です。その効果は、疲労回復・肝機能促進・スタミナ増強などが期待されています。ちなみに「アスパラギン酸」という呼び名は、アスパラガスから発見された成分であることが由来になっているそうです。

インゲン豆

いんげん豆の写真

インゲン豆は、ヨーロッパを経由して中国から隠元禅師が1654年の来日した時に日本国内に持ち込み、それにちなみインゲンマメは隠元豆と呼ばれています。インゲン豆の主な栄養は、「タンパク質」「脂質」「炭水化物」「食物繊維」「ビタミンA」「カロテン」「ビタミンB1・B2・B3・C・E」「カルシウム」「リン」「ナトリウム」「カリウム」「マグネシウム」などが含まれています。その中でもカルシウムが高く、100gあたり349mgの含有量は、大豆の2倍に匹敵します。また鶏肉と比較してカルシウムは7倍、鉄分は4倍、ビタミンB群も数倍高くなるそうです。

カブ「蕪」

カブ

カブ(蕪)は、英語で「猛獣の子供」という意味です。「小さいエンジンでもパワーがある」という事をアピールするために命名されています。カブは、根と茎葉で栄養成分が違う野菜で、根の部分は「ビタミンC」や「分解酵素アミラーゼ」が含まれています。また、消化による胸焼けや食べ過ぎによる胃もたれの不快感を解消するなど整腸作用に効果があるそうです。茎葉は緑黄色野菜に分類され、「β-カロテン」「ビタミンC」「鉄」「カルシウム」「カリウム」「食物繊維」が豊富に含まれています。中でも、「β-カロテン」や「ビタミンC」は強い抗酸化作用があり、抗がん作用生活習慣病予防に効果的です。

かぼちゃ「南瓜」

かぼちゃ

かぼちゃは、国の名前「カンボジア」からきています。漢字の南瓜は南蛮からきた瓜を意味します。かぼちゃの栄養成分は、「ビタミン・B1・B2・C」「β‐カロテン」「カルシウム」「鉄分」「カリウム」などビタミンやミネラル類が豊富に含まれています。これらの成分の相乗効果により、「疲労回復効果」や「虚弱体質の改善」に役立つ食材として世界中でたくさんの人たちに食されています。

野菜をたくさん食べよう

野菜のスムージー

野菜と言っても、色々あります。そして、その野菜一つ一つは各々栄養価が違い、それらを組み合わせて食べることで栄養が偏らず、バランスの良い摂取が可能となるわけです。最近は、長雨などの気象変動の影響で野菜の価格が高騰することがありますが、安い野菜を組み合わせるなどしてできるだけたくさん食べ、免疫力アップや健康的な身体を作りましょう。


「野菜の日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年の投稿

8月29日の誕生花「サルスベリ」

「サルスベリ」

darkness_sによるPixabayからの画像

基本情報

  • 分類:ミソハギ科 サルスベリ属(Lagerstroemia)
  • 学名Lagerstroemia indica
  • 原産地:中国南部
  • 和名の由来:幹の表皮がつるつるしており、サルも滑って登れないほどであることから「サルスベリ」と呼ばれる。
  • 開花期:7月~9月(地域によっては10月頃まで)
  • 花色:ピンク、紅、白、紫など
  • 別名:「百日紅(ヒャクジツコウ)」
    → 花期が非常に長く、約100日間咲き続けることから。

サルスベリについて

hartono subagioによるPixabayからの画像

特徴

  1. 幹肌がつるつる
    • 古い樹皮がはがれ落ち、新しい樹皮が現れるため、独特の滑らかな質感になる。
    • この特徴は庭木としても珍重される。
  2. 花が長期間楽しめる
    • 夏から秋まで次々と花を咲かせ、暑さにも強い。
    • 小さな花が房状にまとまって咲き、ふわふわした花弁が特徴的。
  3. 成長と姿
    • 樹高は3~10m程度。庭木、公園樹、街路樹としてよく見られる。
    • 剪定に強く、好みに応じて樹形を楽しめる。

花言葉:「愛嬌」

hartono subagioによるPixabayからの画像

由来

サルスベリの代表的な花言葉のひとつが「愛嬌」です。
この花言葉が生まれた背景には次のような理由があります。

  1. ふわふわとした可憐な花姿
    • 花びらが縮れたようにひらひらと広がり、明るくにぎやかな印象を与える。
    • その愛らしい姿が「愛嬌のある人」にたとえられた。
  2. 次々と咲き続ける元気さ
    • 長い夏の間、絶えず花を咲かせる生命力。
    • まるでいつも笑顔を絶やさず、周囲を明るくする人のように感じられた。
  3. 身近な親しみやすさ
    • 公園や庭先でよく見かけ、生活に彩りを添える存在。
    • その親しみやすさが「愛嬌」という言葉につながった。

「サルスベリの下で」

wueno3によるPixabayからの画像

小学校の通学路の途中に、一本のサルスベリが立っていた。夏の盛りになると、ふわふわと縮れた花びらを揺らしながら、まるで子どもたちを見守るように咲き誇る。
 明るいピンクの花は、汗だくの帰り道にも不思議と涼しさを運んできてくれる。

 ――あの木の下に立つと、自然と笑顔になれるんだよな。

 小学五年の直哉は、心の中でそうつぶやいた。

 彼には最近、気になるクラスメイトがいた。いつも元気に笑っている陽菜だ。テストで失敗しても、ドッジボールで負けても、彼女は「ま、いっか!」と笑い飛ばす。その笑顔に、どれだけ救われてきただろう。


 けれど、ある日。学校で陽菜が泣いているのを直哉は見てしまった。放課後の教室で、一人、机に突っ伏していたのだ。

「どうしたの?」
 思わず声をかけると、陽菜は慌てて涙を拭い、ぎこちなく笑った。
「……なんでもないよ」
 そう言った笑顔は、いつもの快活さとは違い、どこか無理をしているように見えた。

 直哉はそれ以上何も言えなかった。

***

 数日後、夏休みが始まった。
 直哉は例年通り、祖母の家へ泊まりに行った。庭先には大きなサルスベリの木があり、百日紅の名のとおり、長い間咲き続けている。
 祖母は縁側に腰かけ、咲き乱れる花を見上げながら言った。
「この花はね、昔から“愛嬌”って花言葉があるんだよ」

EB PilgrimによるPixabayからの画像

「愛嬌?」と直哉が首をかしげると、祖母は笑って続ける。
「ふわふわして、明るくて、見る人を和ませる。ずっと咲き続けて元気をくれる。だから人々は、サルスベリを“愛嬌の花”だと思ったんだろうね」

 その言葉を聞いた瞬間、直哉の脳裏に陽菜の笑顔が浮かんだ。
 いつも周りを明るくしてくれる彼女は、まさにサルスベリのような存在だった。けれど、無理をして笑っていたあの日の姿も思い出される。

 ――本当は、元気じゃないときだってあるんだ。

 直哉は気づいた。花がずっと咲き続けているように見えても、枝の奥では力をため、時に休むこともある。人間だって同じだ。

***

 夏休み明け、再び学校が始まった。
 直哉は、例の通学路のサルスベリの下で立ち止まった。まだ暑い九月、木は相変わらず花を咲かせていた。
 教室に入ると、陽菜が元気に笑っていた。でも、直哉はもう、その笑顔の奥に隠された気持ちを見逃さない。

「陽菜、もしつらいことあったら、オレに言えよ」
 そう口にすると、彼女は一瞬目を丸くした後、ふっと柔らかく笑った。
「……うん。ありがと」

 その笑顔は、無理をしたものではなく、どこか安心したように見えた。

 窓の外では、サルスベリの花びらがひらひらと舞っていた。まるで二人を祝福するかのように。

 直哉は思った。
 ――“愛嬌”って、ただ明るく振る舞うことじゃない。人の心を軽くする力のことなんだ。

 サルスベリの花言葉の意味が、少しだけ胸に刻まれた気がした。

ヤミ金ゼロの日

8月30日はヤミ金ゼロの日

8月30日はヤミ金ゼロの日
ヤミ金ゼロへ

ヤミ金融とは、闇金融のことを指して財務局等に貸金業の登録をしていない金融業者やその業務のことです。ちなみに、この日に決定した由来は語呂合わせで「や→8 み→3 きんぜろ→0」からです。

ヤミ金融の主な手口

ヤミ金融業者が、2万円を貸して10日ごとに1万2000円の利息を支払わせる手口が知られています。これって、年利に直せば2,190%ということですから、現在の一般的な利息率に比べるとかなり悪質になります。さらに無登録者のダイレクトメールや携帯電話などによる迷惑な勧誘、電柱や公衆電話などに広告を貼り付ける違法な広告も存在します。その他、官報などを調査し、自己破産者などを対象に勧誘をする場合があります。

ヤミ金融対策法の成立

闇金からの嫌がらせを止める方法

現在、深刻な社会問題であるヤミ金融問題に対応するために、第156回国会にヤミ金融対策法(貸金業規制法及び出資法の一部改正法)が成立しています。金融庁は、貸金業登録制度の強化することで、悪質な業者が貸金業登録をして暴力団等から資金を得て組織的に貸付けを行う事などを排除に努めています。そして、「相談体制の強化」や「捜査当局等関係機関との更なる連携強化」も合わせて行っているようです。

コロナ不況を利用したヤミ金融の手口

コロナを利用した金融詐欺

経済後退していくコロナ禍中で、生活が困窮して闇金に手を出してしまうケースが出てきています。この状況はまさに、闇金業者にしてみれば稼ぎ時。その手口とは、今や誰でも気軽に使われているSNS上に「お金貸します」「即日融資可」「ひととき融資」といった言葉が拡散しています。そんな中で、「給与ファクタリング」の被害に遭わないために金融庁が警鐘を鳴らしています。

給与ファクタリングに注意‼️

給与ファクタリング

給与ファクタリングを行う業者は、「債権の買い取りのため、金銭の貸し付けではない」などと記載していながら、実際は借金と変わりないのです。そもそも、貸金業の登録無しです。したがって、「給与ファクタリング」を行う業者はヤミ金ですので、くれぐれも引っ掛からないように注意してください。そもそも、普通の人は見ず知らずの人にお金を貸すなど、リスクのあることはしません。闇金のような業者は、必ずどこかに落とし穴を作っているあるはずです。取り締まる法律ができたとしても、巧みな方法ですり抜けてくるので、基本的には関わらないことをお勧めします。


「ヤミ金ゼロの日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年の投稿

8月28日の誕生花「エリンジウム」

「エリンジウム」

基本情報

  • 分類:セリ科エリンジウム属(多年草)
  • 原産地:ヨーロッパ、南北アメリカ
  • 学名:Eryngium
  • 和名:マツカサアザミ(松毬薊)
  • 開花期:6月~8月
  • 草丈:30~100cm程度
  • 花色:青紫、銀青色など(金属的な輝きを帯びるのが特徴)
  • 利用:切り花、ドライフラワー、ブーケ、アレンジメントに人気

エリンジウムについて

特徴

  • 独特な花姿
    花のように見える部分は総苞片で、鋭いトゲを思わせる形。中心には小さな花が多数集まり、まるで「青い宝石」や「氷の結晶」のように輝く。
  • 金属光沢のある色合い
    青紫から銀青色に輝き、まるで金属細工のような質感を持つ。ドライにしても色が残りやすく、アレンジメントに重宝される。
  • アザミに似た印象
    和名の「マツカサアザミ」は、松ぼっくりのような花姿とアザミに似た葉を併せ持つことに由来する。

花言葉:「秘めた思い」

由来

エリンジウムに「秘めた思い」という花言葉が与えられた背景には、次のような理由があるとされています。

  1. トゲに守られた花
    花の周囲を硬い総苞片が取り囲み、容易に近づけない姿は、まるで「心の奥に隠された感情」を守っているかのよう。
  2. 冷たい輝きの奥にある美しさ
    金属的でクールな印象を与える外見とは裏腹に、中心には小さく繊細な花が集まっている。そのギャップが「表に出さないが内に秘めている思い」を連想させる。
  3. ヨーロッパでの伝承
    中世ヨーロッパでは、エリンジウムが「愛の媚薬」として扱われた記録もあり、隠された恋心や秘めた愛情を象徴する花として語られてきた。

秘めた思いー「エリンジウムの花の下で」

真夜中の温室は、月明かりとランプの淡い灯りに照らされていた。
 透きとおるような銀青の花弁が、氷の結晶のように冷たく光を返す。
 彼女――エマは、エリンジウムの鉢を両手でそっと抱きしめるようにして見つめていた。

 その花は、不思議な力を持つと信じられてきた。中世の書物には「恋の媚薬」と記され、誰かの心を惹き寄せる秘術に用いられたと伝えられている。けれどエマにとって、この花が意味するのはもっと静かで、もっと切実なものだった。

 ――秘めた思い。

 硬い苞片に守られて咲く小さな花。その姿は、彼女が胸の奥深くに押し隠してきた感情と重なっていた。

 エマは村の学者ルイスに想いを寄せていた。彼の手はいつもインクで染まり、研究に没頭する横顔は陽だまりのように温かい。それなのに、彼女は決してその気持ちを口にできなかった。立場の違い、そして彼の未来を縛ってしまうかもしれない恐れが、言葉を喉元で凍らせた。

 ある日、ルイスが温室を訪れた。
 「またその花を見ているんだね」
 彼は柔らかく微笑んだ。
 「どうしてそんなに惹かれるんだい?」

 エマは答えに迷った。心の奥底では「あなたに似ているから」と叫んでいたが、唇から出たのは別の言葉だった。
 「……この花は、秘密を抱えたままでも美しく咲けるから」

 ルイスは不思議そうに首をかしげたが、それ以上は追及しなかった。彼は彼女の横に立ち、しばし花を眺めていた。二人の影がランプの光で重なり合う。その一瞬の近さに、エマの胸は痛いほど高鳴った。

 けれど、彼女はその思いを外に出さなかった。まるで花が棘で自らを守るように。

 夜が更け、ルイスは温室を去った。扉が閉じる音が響くと同時に、エマはエリンジウムを見下ろした。青く光る花々が、彼女の秘めた心を映し出すかのように静かに揺れていた。

 「もしこの花に力があるのなら――」
 彼女は小さくつぶやいた。
 「私の思いを、どうかこのまま守っていて」

 その祈りは誰にも届かない。けれど花は答えるように、冷たく美しい光を放ち続けた。
 言葉にならない想いを、棘の奥で大切に抱えながら。

 やがてエマは知ることになる。秘めた思いは、声に出さずとも確かに存在し、時に人の心を静かに動かすのだということを――。