2月15日、3月20日の誕生花「ミツマタ」

「ミツマタ」

ミツマタ(三叉、学名:Edgeworthia chrysantha)は、ジンチョウゲ科の落葉低木で、春に黄色や赤みがかった花を咲かせる植物です。枝が必ず三つに分かれることが名前の由来で、和紙の原料としても有名です。

ミツマタについて

科名:ジンチョウゲ科ミツマタ属
原産地:中国中南部・ヒマラヤ地方

ミツマタの特徴

  • :小さな筒状の花が集まって丸い形を作り、甘い香りを放ちます。
  • :夏に細長い葉を茂らせ、秋には落葉します。
  • 樹皮:強靭で、和紙や紙幣の原料として使用されます。特に「越前和紙」や「土佐和紙」に利用されることで知られています。
  • 生育環境:日陰や湿った土壌を好み、日本の山間部にも自生しています。

花言葉:「肉親の絆」

ミツマタの花言葉「肉親の絆」は、その枝が必ず三つに分かれる特徴に由来すると考えられています。この枝分かれが「親・子・孫」など家族のつながりを象徴しているとも言われます。

また、ミツマタの繊維が強く、和紙を作る際にしっかりと絡み合うことも「人と人の絆」を連想させるため、この花言葉がつけられたとも考えられます。

春の訪れを告げるミツマタの花は、家族のつながりや温かさを思い出させてくれる存在ですね。


「ミツマタの絆」

春の山奥、雪解けの水が静かに流れる谷のほとりに、ミツマタの木が一本立っていた。その枝は三つに分かれ、小さな黄金色の花を咲かせている。

この山のふもとに住む少女、美咲は幼いころからこのミツマタの木を「家族の木」と呼んでいた。母が言っていたのだ。

「この枝のようにね、人はつながっているのよ。おじいちゃん、お母さん、そして美咲。三つの枝みたいにね」

美咲の母は和紙職人だった。毎年春になると、母と一緒にミツマタの皮を剥ぎ、手作業で丁寧に紙を漉いた。その紙には、どこか母の温もりが宿っているように思えた。

だが、去年の冬、母は病に倒れた。そしてもう帰らぬ人となった。

春が来ても、美咲は山へ行く気になれなかった。家の中には母の作った和紙が残っている。それに触れるたび、母の声が聞こえてくるような気がしていた。

「今年は一人で行かなきゃ……」

美咲はそう決意し、山へ向かった。母と訪れたあの場所に行くと、ミツマタは変わらず花を咲かせていた。黄金色の花が陽の光に揺れている。

美咲はそっと枝に触れた。すると、そよ風が吹き、花が優しく揺れた。その瞬間、母の声が聞こえたような気がした。

「大丈夫。ちゃんとつながっているわ」

涙がこぼれた。だけど、それは悲しみだけではなかった。美咲はミツマタの枝を見上げ、小さく微笑んだ。

「そうだね。私たちはずっと、つながっているんだね」

その春、美咲は母と同じように和紙を漉いた。そして、最初にできた一枚を、大切にそっと胸に抱いた。

3月20日、30日の誕生花「スイトピー」

「スイトピー」

💚🌺💚Nowaja💚🌺💚によるPixabayからの画像

スイートピー(Sweet Pea)は、春から初夏にかけて咲く可憐な花で、甘い香りと蝶のようなひらひらした花びらが特徴です。学名はLathyrus odoratusで、マメ科の植物に属します。イギリスやフランスで特に人気があり、ブーケやガーデニングによく用いられます。

スイトピーについて

ivabalkによるPixabayからの画像

スイートピーの特徴

🌸 花の特徴

  • 花の形:蝶が羽を広げたような形の花を咲かせる。
  • 花の色:ピンク、紫、白、赤、青、オレンジなどさまざまなカラーバリエーションがある。
  • 開花時期3月〜6月(春から初夏)
  • 香り:甘く爽やかな香りがあり、一部の品種は香水の原料にもなる。

🌱 植物としての特徴

  • 分類:マメ科・レンリソウ属(学名:Lathyrus odoratus)
  • 原産地:イタリア・シチリア島周辺
  • 草丈:30cm〜2mほど(つる性品種は高く伸びる)
  • 葉と茎:細長い葉を持ち、つるを伸ばして周囲に絡みつく性質がある。

🌿 育てやすさ

  • 耐寒性:比較的寒さに強いが、霜には注意が必要。
  • 日当たり:日当たりの良い場所を好む。
  • 土壌:水はけの良い土が適している。
  • 支柱が必要:つる性の品種は支柱やフェンスに絡ませると美しく育つ。

🎀 スイートピーの魅力

  • 香りの良さで花束やアロマに使われる。
  • 華やかで可憐な花姿が、ブーケやガーデニングにぴったり。
  • 春の訪れを告げる花として、卒業・入学シーズンにもよく使われる。
  • 「門出」や「旅立ち」の象徴として、別れや新しいスタートの場面で贈られることが多い。

スイートピーは、見た目の美しさだけでなく、香りや花言葉にも魅力が詰まった花ですね!🌿💐


花言葉:「私を覚えていて」

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スイートピーにはさまざまな花言葉がありますが、代表的なものに**「私を覚えていて(Remember me)」**があります。これは、スイートピーが別れの際に贈られることが多かったことに由来すると言われています。

その他にも、色ごとに異なる花言葉があると言われています:

  • ピンク:「優しい思い出」
  • :「ほのかな喜び」
  • :「永遠の喜び」


「私を覚えていて」

春の風が、スイートピーの花弁を優しく揺らした。

 駅のホームに立つ沙耶(さや)は、小さな花束を握りしめていた。淡いピンクと白のスイートピー。彼女の胸の内にある感情と同じように、か弱く、けれどもどこか温かみのある花だった。

 「やっぱり来たんだね」

 声をかけられて振り向くと、そこには和也(かずや)が立っていた。大学の卒業を控え、彼はこの春、遠く離れた町へと旅立つ。大手企業に内定をもらい、夢だった仕事に就くのだ。

 「うん……見送りに来た」

 沙耶は笑顔を作った。嬉しいはずだった。和也が夢を叶え、未来へ向かって羽ばたいていくことは、彼女にとっても誇らしいことだった。でも、それと同時に寂しさが胸を締めつける。

 「ありがとう、沙耶」

 和也は優しく微笑み、彼女の手元の花束に気づいた。

 「スイートピー?」

 「うん。花言葉、知ってる?」

 和也は少し考えてから、首を横に振る。

 「『私を覚えていて』って意味があるんだって」

 彼女はそっと花束を差し出した。和也は驚いたように受け取り、花をじっと見つめる。

 「そっか……なんだか、お別れみたいだな」

 「お別れなんて言わないで。遠くに行っても、ずっと友達でしょ?」

 沙耶はそう言いながらも、自分の言葉がどこか空々しく聞こえた。友達。そう、彼とは長い間、親友だった。何をするにも一緒で、誰よりも気が合った。でも、それ以上の想いを抱いてしまったのは、沙耶だけだったのかもしれない。

 「そうだな。これからも、ずっと友達だ」

 和也の言葉に、沙耶はぎゅっと唇を噛んだ。その時、電車の到着を知らせるアナウンスが響く。

 「行かなきゃ」

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 和也がスーツケースを引き寄せる。沙耶は、最後の勇気を振り絞って言葉を紡いだ。

 「私……和也のこと……」

 でも、言葉は続かなかった。彼が困った顔をするのが怖かった。何か言いかけた沙耶の気持ちを察したのか、和也は優しく微笑み、スイートピーを胸に抱いた。

 「この花、大切にするよ」

 そのまま、彼は改札をくぐり、電車へと乗り込んでいった。

 沙耶はホームで立ち尽くしながら、ゆっくりと遠ざかる電車を見送る。

 「……私を覚えていて」

 小さく呟いた言葉は、春風に乗ってどこかへ消えていった。

 彼女の手には、スイートピーの甘い香りだけが残っていた。

電卓の日

3月20日は電卓の日です

3月20日は電卓の日

1974年、日本の電卓(電子式卓上計算機)の生産量が世界一となりました。これを記念して、日本事務機械工業会が記念日を制定しました。3月20日という日付は、1964年3月18日にシャープが日本初の電卓を発売したことに由来していますが、覚えやすいようにキリの良い3月20日としています。

電卓の歴史

昔の電卓

電卓というのは、基本的に「電子的に動作する卓上型計算器」のことであり、1962~1965年頃にいくつかのメーカーから出されたそうです。その後、商業的に成功したものでは、おそらく1964年にシャープから発売されたものが世界初ではないかといわれています。

タイガー、カシオからシャープ電卓へ

電子式の計算器の前に、電気式の計算器が存在していてます。シャープと並ぶ電卓メーカーのカシオは、この電気式卓上計算器を作るためのメーカー として設立されました。さらに、この電気式の前には電動式卓上計算器があり、もっと辿るとタイガー計算式のような手回し計算器があります。

電卓生産量世界一

現在の電卓

1974年、日本の電卓生産台数が年間1000万台に達し、世界一になりました。その国産電卓の発売が10年目になったことを記念に日本事務機械工業会(現在のビジネス機械・情報システム産業協会)に制定されています。

電卓を発明した樫尾俊雄氏

樫尾俊雄記念館

樫尾俊雄発明記念館は、元カシオ計算機会長樫尾俊雄の自宅を改装したもで、閑静な住宅街の中にあります。その記念館には、カシオ計算機初の製品である、1957年に開発した世界初、小型純電気式計算機「14-A」、電卓、時計、電子楽器などの代表的な発明品が展示されているそうです。

電卓からPCそして、AIへ

PCと電卓

電卓と言えば、今やPCやスマホにソフトやアプリとして、使われていますが私が生まれた頃は、現在の子供が見たら「これっ、最新のコンパクトなレジスター!」といわれるほど大きいものもありました。それが小さくなって、薄くなり、今やスマホで会話をしながら計算するといったこともできるようになっています。挙げ句の果てには、AIのように人がして欲しいことを導きだし、それを電化製品等に伝達して行動をしてしまう世の中になるとか…、驚きです。


「電卓の日」に関するツイート集

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3月19日の誕生花「コエビソウ」

「コエビソウ」

基本情報

  • 学名:Justicia brandegeeana
  • 科名:キツネノマゴ科
  • 属名:キツネノマゴ属(ジャスティシア属)
  • 原産地:メキシコ、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス またはメキシコから中央アメリカ
  • 分類:常緑低木(または多年草として扱われる)
  • 開花時期:5月〜10月頃(温暖な環境ではほぼ周年)
  • 草丈:30〜100cmほど
  • 別名:ベロペロネ

コエビソウについて

特徴

  • 赤褐色〜ピンク色の苞(ほう)が重なり、エビのような形に見える独特な花姿
  • 苞の間から小さな白い花が顔を出す
  • 暖かい地域では長期間花を楽しめる
  • 鉢植えや庭植えで人気があり、観賞価値が高い
  • 日当たりと水はけのよい環境を好む
  • ユニークで愛嬌のある見た目から、親しみやすい印象を持つ


花言葉:「思いがけない出会い」

由来

  • エビのように見えるユニークで珍しい花姿が、人の目を引き、偶然の発見のような驚きを与えるため
  • 一見すると花に見えない姿が、近づいて初めて花だと気づくことから、予期しない出会いの感覚を連想させた
  • 苞の中から白い花がふと現れる様子が、思いがけず誰かに出会う瞬間を思わせた
  • 個性的で他の花とは違う存在感が、偶然の縁や予想外の巡り合わせと結びついたことから


「赤いかたちの、その先で」

 それは、本当に偶然だった。

 その日、私はいつもと違う道を歩いていた。
 駅前の大通りは人が多くて、なんとなく避けたくなっただけのこと。少し遠回りになる裏通りを選んだのは、特別な理由なんてなかった。

 ただ、少しだけ静かな場所を歩きたかった。

 春も終わりに近づいた午後。
 空気はやわらかく、どこか少しだけ甘い匂いが混じっている。新しい季節に押し出されるように、古い時間がゆっくりとほどけていくような、そんな日だった。

 角を曲がったところに、小さな園芸店があった。

 今まで気づかなかった店だった。看板も控えめで、通り過ぎてしまえば気づかないような、そんな場所。けれど、その日はなぜか足が止まった。

 店先に、見慣れない花が並んでいたからだ。

 赤くて、丸みを帯びていて、どこか奇妙なかたち。
 いくつも重なり合って、まるで小さな生き物のようにも見える。

 ――なんだろう、これ。

 思わず一歩近づいた。

 最初は、花だとは思わなかった。
 飾りものか、あるいは何かの置物のようにさえ見えた。

 けれど、よく見ると、その赤いかたちの隙間から、小さな白い花が顔を出している。

 控えめに、けれど確かにそこに咲いている。

「それ、コエビソウっていうんですよ」

 背後から声がした。

 振り向くと、店の奥から出てきたらしい男性が、こちらを見ていた。三十代くらいだろうか。エプロン姿で、どこか穏やかな雰囲気の人だった。

「コエビソウ……?」

「ええ。エビみたいに見えるでしょう」

 そう言われて、もう一度花を見る。

 確かに、言われてみれば、エビに似ている。
 丸まった背中や、重なった殻のようなかたち。

 さっきまで奇妙に見えていたものが、急に親しみやすく感じられた。

「最初、花だって気づかない人、多いんです」

 彼は少し笑った。

「でも、近づくとちゃんと花が見える。そういうところが面白くて」

 私は頷いた。

 本当に、その通りだった。
 遠くから見たときと、近くで見たときで、まるで印象が違う。

 気づかなければ、ただ通り過ぎてしまう。
 でも、少しだけ立ち止まれば、そこにちゃんと存在している。

「なんだか、不思議ですね」

 そう言うと、彼は小さく肩をすくめた。

「出会いみたいですよね」

「出会い?」

「ええ。思いがけない出会いっていう花言葉があるんです」

 その言葉に、少しだけ胸が動いた。

 ――思いがけない出会い。

 その響きは、どこか遠くのもののようで、でも同時に、すぐそばにあるもののようにも感じられた。

「予想してないときに、ふっと見つかるものってあるじゃないですか」

 彼は花に水をやりながら続けた。

「それまで気づかなかったのに、ある瞬間に急に目に入ってくる。そういうのって、なんだか特別な気がするんです」

 私は何も言わずに、その言葉を聞いていた。

 思い当たることが、あったからだ。

 少し前まで、私は人と距離を置いていた。

 忙しさを理由にして、誰とも深く関わらないようにしていた。
 傷つくことも、傷つけることも、できるだけ避けたかった。

 だから、毎日が穏やかで、そして少しだけ空っぽだった。

 けれど今、こうして知らない道を歩き、知らない店に入り、知らない人と話している。

 それは確かに、思いがけないことだった。

「……私、今日ここに来るつもりなかったんです」

 気づけば、そんなことを口にしていた。

「そうなんですか?」

「はい。たまたま、違う道を選んだだけで」

 彼は「なるほど」と頷いた。

「じゃあ、この花との出会いも、偶然ですね」

 私は少しだけ笑った。

「そうですね」

 偶然。

 でも、その言葉だけで片付けるには、少し惜しい気もした。

 もしあのとき、いつもの道を歩いていたら。
 もしあのとき、足を止めなかったら。

 この花も、この人も、私の中には存在しなかったはずだ。

 そう思うと、ほんの少しだけ、この瞬間が大切に感じられた。

「よかったら、一鉢どうですか?」

 彼が、コエビソウを一つ手に取った。

 小さな鉢の中で、赤いかたちがいくつも重なり、その隙間から白い花がのぞいている。

 私は少しだけ迷った。

 植物を育てるのは得意じゃない。
 それに、部屋に花を置く習慣もなかった。

 けれど――

「……ください」

 気づけば、そう言っていた。

 彼は穏やかに笑って、鉢を包み始めた。

「日当たりのいいところに置いて、水は乾いたらあげてください。難しく考えなくて大丈夫ですよ」

「はい」

 包まれた鉢を受け取ると、不思議と軽かった。

 でも、その軽さの中に、何か新しいものが含まれている気がした。

 店を出ると、さっきよりも少しだけ風が強くなっていた。

 手の中のコエビソウが、かすかに揺れる。

 赤いかたちの中から、小さな白い花が静かに顔を出している。

 最初は気づかなかったもの。
 近づいて、ようやく見えたもの。

 それはきっと、人も同じなのかもしれない。

 すぐにはわからない。
 でも、少しだけ足を止めて、目を向ければ、見えてくるものがある。

 私は歩き出した。

 いつもの道とは違う帰り道。
 でも、その違いは、もう「遠回り」ではなかった。

 思いがけない出会いが、そこにあったから。

 そしてきっと、これからも。

 気づかないだけで、すぐそばに――
 そんな出会いは、静かに待っているのだと思う。

3月19日の誕生花「シダレザクラ」

「シダレザクラ」

シダレザクラ(枝垂桜)は、バラ科サクラ属の落葉高木で、枝がしなやかに垂れ下がるのが特徴です。春になると淡紅色または白色の美しい花を咲かせ、日本の風景を優雅に彩ります。特に、京都や奈良などの歴史ある寺社に多く植えられ、観光名所としても人気があります。

シダレザクラについて

特徴

  • 花の色:淡紅色または白
  • 開花時期:3月下旬~4月中旬(地域によって異なる)
  • 樹形:枝が下向きに垂れ下がる
  • 代表的な品種:エドヒガン系のシダレザクラが多い

代表的な名所

  • 京都・円山公園(「祇園枝垂桜」として有名)
  • 奈良・吉野山(シダレザクラを含む千本桜が圧巻)
  • 東京・六義園(ライトアップされた姿が幻想的)

春の訪れとともに咲くシダレザクラは、日本の風情を感じさせる特別な存在ですね。🌸


花言葉:「優美」

シダレザクラの花言葉は「優美」。
枝がしなやかに垂れ、風に揺れる姿はまさに優雅で美しく、気品に満ちています。また、その繊細で儚い花の姿から「精神美」や「ごまかし」といった花言葉もありますが、特に「優美」がシダレザクラの魅力を最もよく表しています。


「優美の桜」

春の訪れとともに、町外れの古い寺の庭にある一本のシダレザクラが今年も美しく花を咲かせた。その桜は、まるで天から流れる滝のようにしなやかな枝を広げ、薄紅色の花を風に揺らしている。

その木の下に立ち尽くす一人の青年がいた。名を涼介という。涼介はこの桜に、特別な思いを抱いていた。

幼いころ、祖母に手を引かれ、この寺に通った記憶がある。春になると祖母は決まってこう言った。

「この桜のような人になりなさい。しなやかで、美しく、優しく」

その言葉の意味がわからないまま大人になったが、涼介は今になって祖母の言葉の重みを感じていた。

涼介は、かつて東京の大手企業で働いていた。だが、都会の喧騒と競争の激しさに疲れ果て、会社を辞め、故郷の町へ戻ってきた。自分は何のために働いていたのか、自分にとっての「美しさ」とは何か——それを見失ったままだった。

ある日、寺の住職である僧侶の円道が、涼介に声をかけた。

「桜を見ていると、何か思うことがあるのかい?」

涼介は少し戸惑いながらも、自分の胸の内を話した。都会での疲れ、人間関係の摩耗、そして自分の生き方に自信が持てないこと。

円道は静かに微笑んだ。

「シダレザクラの花言葉を知っているかい?」

「……優美、ですよね?」

「そうだ。だが、それだけじゃない。『精神美』や『ごまかし』という意味もあるんだよ」

涼介は意外そうな顔をした。

「なぜ『ごまかし』なんですか?」

「この桜はな、遠くから見るとふわりとした姿で美しい。でも、近くで見ると、花は短い命だし、枝もねじれていたりする。それでも、人はこの桜を美しいと感じる。つまり、美しさというのは、完璧なものだけじゃなく、不完全なものにも宿るんだ」

涼介は、しばらく桜の枝を見上げた。確かに、一本一本の枝は好き勝手に伸び、どれも同じ形ではない。それでも、その不規則な流れが、全体として優雅な姿を作り上げているのだった。

「涼介、お前は自分のことを不完全だと思っているんじゃないか?」

「……はい。でも、それが怖いんです」

「桜は不完全だからこそ美しいんだよ。枝が曲がっていようと、花が儚かろうと、それは桜の本質を損なわない。むしろ、それがあるからこそ優美なんだ」

涼介は、祖母の言葉を思い出した。「この桜のような人になりなさい」。しなやかで、美しく、優しく——つまり、それは不完全な自分を受け入れ、なおも美しくあろうとすることなのかもしれない。

数年後、涼介は寺の近くに小さな喫茶店を開いた。「しだれ庵」と名付けられたその店には、町の人々が集い、静かに語り合う場所となった。

春になると、店の窓からはシダレザクラが見えた。風に揺れるその姿は、どこまでも優しく、しなやかだった。

3月19日、5月5日、9月18日、10月21日の誕生花「アザミ」

「アザミ」

RalphによるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名:Cirsium japonicum
  • 分類:キク科アザミ属
  • 原産地:世界各地(日本にも自生種多数あり)
  • 開花時期:夏から秋(ノアザミでは4月~10月)
  • 花色:紫、赤紫、ピンク、まれに白
  • 草丈:30cm〜1.5m程度

アザミについて

特徴

  • トゲ:葉や茎に鋭いトゲがあり、動物から身を守る役割を果たしています。
  • 花の形:丸い球状の花を咲かせ、花弁の先が細く分かれた独特の姿です。
  • 繁殖力:地下茎や種子で増えるため、野山で群生して見られることも。
  • 自生環境:山地、草原、河原、道端など、日当たりのよい場所を好む。

花言葉:「権威」

Uschi DugulinによるPixabayからの画像

アザミの花言葉はいくつかありますが、その中でも「権威(けんい)」は印象的なもののひとつです。この花言葉の背景には、以下のような理由があります:

  • トゲのある見た目:アザミは近寄りがたい印象を与えるトゲを持ち、他を寄せつけない厳格さや威厳を感じさせます。
  • スコットランドの国花:スコットランドではアザミが国家の象徴となっており、歴史的には防衛や誇りのシンボルとされました。伝説では、アザミのトゲにより侵入者が気づかれて撃退されたことから、国を守った花として称えられたと言われています。
  • 気高さと威厳:外敵を退けるその姿勢が「支配者の力」「守護の強さ」と重なり、「権威」という言葉に結びついたとされています。

他にも、アザミの花言葉には「独立」「報復」「触れないで」などがあり、その強さや防御的な性質を反映しています。


「薊の国の姫」

RonileによるPixabayからの画像

遥か昔、霧深い山々に囲まれた小さな国があった。国の名は「スカディア」。豊かな自然に恵まれ、争いとは無縁の平和な国だったが、その平穏は突如破られた。

 ある晩、スカディアの北の砦に立つ兵士が、山道をひそかに進む敵兵の姿を目撃した。国王の元に急報が届けられ、城内は混乱に包まれた。だが王はひるまず、静かに娘の名を呼んだ。

「リヴィア、そなたの出番だ」

 姫リヴィアは若く、美しく、何よりも強かった。王族の娘でありながら剣を取り、民と国土を守ることを誓っていたのだ。だが彼女の真の武器は、剣ではなく「薊の花」だった。

 リヴィアは代々王家に伝わる、アザミの加護を受けた戦装束を身にまとう。肩や裾に鋭いトゲのような装飾をあしらったその衣は、触れる者を拒み、見た者に威厳と畏怖を与えた。アザミの精霊に祈りを捧げたときから、彼女には不思議な力が宿った。彼女のまとう気配は敵を遠ざけ、その眼差しひとつで場が静まり返る。

 「戦わずして勝つ、それが本当の“権威”だと、父はおっしゃった」

 敵軍はついにスカディアの平原に姿を現す。しかし奇妙なことに、誰ひとり武器を振るわなかった。先頭に立つリヴィアの姿を見たとき、敵将の手が震えたのだ。彼女の背後に咲く無数のアザミの花、まるで国を護る刃のごとく立ち並んでいた。風が吹くたびに、鋭利な葉が音を立てる。

 「これが…アザミの姫か…」

 かつてこの地を攻めようとして退いた軍の伝説を、敵将は思い出した。「あの花のトゲに足を傷つけ、叫び声をあげた兵がいた。その声で奇襲は露見し、我らは敗れた」と。

 姫は静かに馬を進め、ただ一言、告げた。

「ここを退けば、血は流れぬ。アザミのトゲは、侵す者にのみ牙をむく」

 その声には剣よりも重い響きがあった。敵軍は沈黙し、やがて全軍が撤退した。

 スカディアは再び平和を取り戻した。

 リヴィアはその後も剣を持つことなく、国の象徴として民に寄り添い続けた。彼女の姿を見て、人々はアザミの花に込められた意味を悟る。強さとは、力を振るうことではない。威厳とは、恐れられることではなく、敬われることであると。

 今もスカディアの城門には、一輪のアザミが咲いている。それは、かつて一度も血を流さずに国を守った姫の、気高さと“権威”の証なのだ。

カメラ発明記念日

3月19日はカメラ発明記念日です

カメラ発明記念日
カメラ発明記念日

1839年3月19日、フランスのルイ・マンデ・ダゲールが「ダゲレオタイプ」と呼ばれる写真機を発明しました。この「ダゲレオタイプ」は、銀メッキの金属板などを感光材料としています。当時としては、世界初の実用的写真技法で、日本で銀板写真と呼ばれています。

「ダゲレオタイプ」の写真機

ダゲレオタイプのカメラ

発明当初のダゲレオタイプの露光時間は、太陽の光で明るい日中も15~30分かかったといわれます。そしてモデルの人は、写真機の前で長時間動かず我慢していないといけないため、後ろから首を固定する支えの棒や、体を支えるための台などがないと、綺麗な写真ができなかったらしいです。さらに、この時代の写真を撮る機材は無駄に大きく、現在と比べると取り扱いが大変なものだったといいます。

フィルムの原点「ロールフィルム」

フィルムカメラ

この後、改良を繰り返して現在の写真フィルムのはしりとなる高感度で薄く、巻き取って扱える「モノクロのロールフィルム」が1888年にアメリカの「イーストマン・コダック社」から発売されています。それから1935年になると、カラーフィルム、そして1948年では、撮影して直ぐにプリントできるインスタントフィルムが登場します。その後、現在まで写真技術は加速しています。

カメラ発明から200年経ちました

カメラの歴史

今では笑い話ですが、写真を撮るのに場所と天気の良い日の昼間で、長い時間モデルなど被写体を動かすことができず、手間がかかっていた時代ありました。ところが200年近く経つと、自動でピントをあわせる「オートフォーカス」からはじまり、今や手のひらサイズでフィルムも要らずに何千、いや何万枚も摂れてその保存したデータをプリンターで、ものの数十秒で写真ができてしまう時代となっています。

電力が必要なカメラ

スマホカメラ

しかしながら、現在のカメラは電力がなければ使い物になりません。最初はどんなものも、元は自然の力をそのまま使って、たくさんの商品を開発していたことは凄いことだと思います。人が本気になれば、自然エネルギーを環境破壊をせずに産み出すことだってきっと、不可能ではないでしょう。


「カメラ発明記念日」に関するツイート集

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3月18日の誕生花「トサミズキ」

「トサミズキ」

基本情報

  • 学名:Corylopsis spicata
  • 科名:マンサク科
  • 属名:トサミズキ属
  • 原産地:日本(主に四国・高知県)
  • 分類:落葉低木
  • 開花時期:3〜4月
  • 樹高:2〜4mほど
  • 別名:なし(一般的にトサミズキと呼ばれる)

トサミズキについて

特徴

  • 春先、葉が出る前に淡い黄色の小花を房状に垂らして咲かせる
  • 花は穂のように連なり、やさしく揺れる姿が印象的
  • 花色は主張しすぎない柔らかなクリームイエロー
  • 葉は丸みのある広い形で、秋には黄葉する
  • 自然な樹形で、日本庭園や雑木の庭によく合う
  • 近縁種のヒュウガミズキよりも花数が多く、やや大きめ


花言葉:「清楚」

由来

  • 淡くやさしい黄色の花色が、控えめで上品な美しさを感じさせるため
  • 小さな花が連なって静かに咲く様子が、派手さのない慎ましさを連想させた
  • 風に揺れる繊細な姿が、穏やかで清らかな印象を与えることから
  • 主張しすぎず、自然に溶け込む佇まいが、純粋で落ち着いた美しさ=清楚と結びついた


「やさしい黄色の余白」

 春の光は、まだ少しだけ遠慮がちだった。

強すぎず、けれど確かに冬の終わりを告げるようなやわらかさで、町の色を少しずつ変えていく。

駅から家までの帰り道、私はいつもと同じ小さな公園の前を通る。
けれどその日、足を止めたのは、見慣れない色が目に入ったからだった。

淡い黄色。

木の枝から、細く連なるように小さな花がいくつも垂れ下がっている。
風が吹くと、それらは静かに揺れて、音もなく春をこぼしているようだった。

私は思わず近づいた。

「それ、トサミズキですよ」

後ろから声がした。

振り向くと、ベンチに座っていた女性がこちらを見ていた。
年齢は同じくらいだろうか。落ち着いた雰囲気で、どこかやわらかな印象の人だった。

「初めて見ました」

そう言うと、彼女は小さく頷いた。

「派手じゃないから、気づかれにくいんです」

彼女は立ち上がり、私の隣に並んでその花を見上げた。

「でも、よく見るときれいでしょう?」

確かに、その花は目立つ色ではなかった。
鮮やかでもなく、強く主張するわけでもない。

けれど、どこか目を離せなくなるような、やさしい存在感があった。

小さな花がいくつも連なり、静かに垂れている。
まるで言葉を持たないまま、そっと寄り添ってくるような佇まいだった。

「この花、“清楚”っていう花言葉なんです」

彼女がそう言った。

私はその言葉を、心の中でゆっくりと繰り返した。

――清楚。

それは、私にとって少し遠い言葉だった。

昔から、私ははっきりものを言う性格だった。
思ったことはすぐ口に出るし、曖昧にするのが苦手だった。

それでうまくいかないことも、多かった。

つい先週も、職場で同僚と言い合いになったばかりだった。

「言い方、もう少しやわらかくできないの?」

そう言われたとき、何も返せなかった。

正しいことを言っているつもりだった。
でも、伝え方は正しくなかったのかもしれない。

私はトサミズキを見つめた。

淡くやさしい黄色。

決して目立つ色ではないのに、そこにあるだけで、空気が少しだけやわらかくなる。

「控えめだけど、ちゃんときれいなんです」

彼女が静かに言った。

「主張しないのに、消えてしまわない感じがして」

風が吹いた。

小さな花たちが、かすかに揺れた。

その動きはとても繊細で、見ていないと気づかないほどだった。

でも、確かにそこにあった。

「こういうの、いいなって思うんです」

彼女は少し笑った。

「強くなくても、ちゃんと伝わるものってあるんだなって」

私は何も言えずに、その言葉を聞いていた。

自分の言葉は、いつも強すぎたのかもしれない。

相手に届く前に、ぶつかってしまうような、そんな言葉だったのかもしれない。

「また、咲くころに来てみてください」

彼女はそう言って、軽く会釈をした。

「満開になると、もっときれいですよ」

そう言って、ゆっくりと公園を出ていった。

私はしばらく、その場に残った。

風がまた吹いた。

トサミズキの花が揺れる。

小さく、静かに。

それでも確かにそこにある存在。

私はポケットからスマートフォンを取り出した。

画面を開いて、少しだけ迷った。

それから、短いメッセージを打った。

「この前は、言い方きつくてごめん」

送信ボタンを押すと、胸の奥にあった固いものが、少しだけほどけた気がした。

すぐに返事は来なかった。

でも、それでよかった。

大切なのは、たぶん、強く言うことじゃない。

ちゃんと伝わるように、言葉を選ぶこと。

トサミズキのように、
静かで、やわらかく、それでも確かに届く形で。

春の光は、少しだけ強くなっていた。

淡い黄色の花たちは、その中で静かに揺れている。

控えめで、上品で、穏やかな美しさ。

それは、誰かに誇るためのものではなく、
ただそこにあることで、周りをやさしくするような美しさだった。

私はもう一度、その花を見上げた。

そして、ほんの少しだけ、

自分も変われるかもしれないと思った。

3月18日、4月23日の誕生花「ハナミズキ」

「ハナミズキ」

Manfred RichterによるPixabayからの画像

🌸 基本情報

  • 学名Cornus florida
  • 英名:Flowering dogwood
  • 科名:ミズキ科(Cornaceae)
  • 原産地:北アメリカ
  • 開花時期:4月中旬〜5月
  • 樹高:3〜10メートル程度
  • 花色:白、ピンク、赤など(実際の花は中心部の小花で、目立つのは総苞片)

ハナミズキについて

Deborah JacksonによるPixabayからの画像

🌿 特徴

  • 花のように見える部分は総苞片:ハナミズキの花のように見える部分は、実は「花びら」ではなく「総苞片(そうほうへん)」と呼ばれる葉の一部で、中心部に小さな本当の花が集まっています。
  • 美しい紅葉:秋には葉が赤やオレンジに色づき、四季折々の姿を楽しめます。
  • 赤い実がなる:秋には赤く小さな実がつき、野鳥にも人気です。
  • 街路樹や庭木として人気:日本では街路樹や公園樹として広く利用されています。

花言葉:「私の愛を受け止めてください」

Annette MeyerによるPixabayからの画像

💌 花言葉「私の愛を受け止めてください」の由来

この花言葉の由来には、以下のようなエピソードや象徴が関係しています:

  1. 贈答の歴史:ハナミズキは1912年に日本がアメリカへ桜を贈った返礼として、1915年にアメリカから日本に贈られた木です。国と国との友情の象徴であり、「思いを届ける」という意味合いが込められています。
  2. 咲き方の象徴性:ハナミズキの花は十字型に広がって咲くことから、キリスト教圏では十字架や献身の象徴とされることもあり、「無償の愛」や「献身的な思い」のイメージがあります。
  3. ロマンチックな印象:春に咲き誇る美しい花が、見る人の心を惹きつけ、「愛を伝える」ように感じられることから、「私の愛を受け止めてください」という花言葉が生まれたとされています。

「ハナミズキの約束」

HansによるPixabayからの画像

四月の終わり、春の風が柔らかく吹き抜ける並木道。満開のハナミズキが優しく揺れ、その白く広がる花びらは、まるで空へ向かってそっと手を差し伸べているようだった。

咲は高校三年の春を迎えていた。進学を控えた静かな日々の中で、心に秘めた思いが一つあった。それは、同じクラスの蓮への想い。二年間、となりの席で過ごしてきたけれど、咲は一度も自分の気持ちを伝えられずにいた。

「このまま何も言えずに、卒業してしまうのかな……」

そんな不安がよぎる中、ある日、担任の先生がクラス全員に言った。

「来週、ハナミズキ並木の下で卒業記念の写真を撮るから、全員時間に遅れないようにね」

その瞬間、咲の中で一つの決意が芽生えた。

DaveによるPixabayからの画像

写真撮影の当日。咲はいつもより少し早く並木道に着いた。風に揺れる花を見上げながら、彼女はあるエピソードを思い出していた。

かつて日本がアメリカに桜を贈ったお返しに、ハナミズキが贈られたこと。遠く離れた地から思いが届くように、この花には「私の愛を受け止めてください」という花言葉があると、本で読んだのだ。

「……だったら、この気持ちも届くかな」

ポケットの中の白い封筒をぎゅっと握る。中には、丁寧に綴られた一通の手紙。ずっと言えなかった想いを、咲は言葉に託した。

「咲?」

声がして振り返ると、そこには蓮がいた。少し驚いたような顔で、でもすぐにいつもの優しい笑顔に戻る。

HansによるPixabayからの画像

「早いな、咲」

「うん……ちょっと、渡したいものがあって」

咲はためらいながらも、封筒を差し出した。

「これ、読んでほしいの。今日じゃなくてもいいから……でも、読んでくれたら嬉しい」

蓮は一瞬目を見開き、ゆっくりとそれを受け取ると、うなずいた。

「……わかった。大事に読むよ」

風がまたふわりと吹いて、二人の間にハナミズキの花びらが舞い降りた。白い花が空からの返事のように降ってくる。

咲の心には、少しだけ春の陽射しのような温かさが広がった。

PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

数日後。放課後の教室で、蓮が咲に声をかけた。

「手紙、読んだよ」

咲は黙ってうなずく。胸が高鳴る。

「……ありがとう。受け取ったよ、咲の気持ち。俺も……ずっと同じ気持ちだった」

目の前の蓮の笑顔が、まるで満開のハナミズキのように咲いて見えた。

その春、咲と蓮は並木道をゆっくりと歩いた。白い花の下で手をつなぎながら、「私の愛を受け止めてください」という想いが、確かに届いたことを感じていた。

点字ブロックの日

3月18日は点字ブロックの日です

3月18日は点字ブロックの日

2010年、「自助自立と相互扶助」の理念を基本に設立された岡山県視覚障害者協会(社会福祉法人)が記念日として制定しました。正式名、視覚障害者誘導用ブロックが岡山県立岡山盲学校近くにある原尾島交差点に世界で初めて敷設されたのが1967年3月18日だったということです。

世界で一番に点字ブロックが登場

点字ブロック

点字ブロックは、三宅精一(1926~1982)さんが考案され、1967年に岡山市内に世界で初めて登場しました。 この点字ブロックは日本が初であり、1967年3月18日に岡山県立盲学校近くの国道2号線の横断部分を示す歩道側に、三宅氏が寄贈した230枚が敷設されました。 そしてその年、京都や大阪、翌年には東京にも敷設されています。

点字ブロックが作られたきっかけ

階段を知らせる点字ブロック

点字ブロックを発案したきっかけは、彼の友人である岩橋英行さんが、視力が低下により歩行が困難と知り、なんとか助けたいと思ったことからだそうです。そしてその時、岩橋英行さんが「突起物ならわかる」と言ったことをヒントにしたとのことです。

点字ブロックは視覚障がい者の大切な情報源

スロープを知らせる点字ブロック

健常者の方は、次のことに注意が必要です。1つ目は、点字ブロック上に自転車や車を止めたり、物を置かないということ。そして、次ぎにブロック上で立ち話などをしないするということです。中でも最も危険なのは自転車で、白杖がからまったり、車体が倒れてきたりして怪我をしてしまいます。

音の出る信号機やバリアフリー化も重要

視覚障害者用付加装置

音が出る信号機の正式名称「視覚障害者用付加装置」も、やはり視覚障がい者が、信号が変わったことを音で知らせるものです。最近は、何種類もあると障がい者が混乱するため、警察庁は1975年に曲のメロディーを「通りゃんせ」「故郷の空」と「カッコー」「ピヨピヨ」という鳥の鳴き声のような音が一定間隔で出る擬音式2種類に統一しています。また今後も、徐々にで良いですが、横断歩道以外も車いすの方や私たちのような杖が必要な人が安全に通行できるように段差を小さくして欲しいと思います。


「点字ブロックの日」に関するツイート集

2026年の投稿

2025年の投稿

2024年の投稿