カチューシャの唄の日

3月26日はカチューシャの唄の日です

1914年3月26日、「島村抱月」と「松井須磨子」が起こした劇団「芸術座」が、トルストイの「復活」の初演を行いました。この演劇で歌われた「カチューシャの唄」が大流行しました。

島村抱月

島村抱月と松井須磨子

島村抱月は、評論家であり、新劇指導者でもあります。東京専門学校卒業後には、「早稲田文学」の記者になり、文芸評論を発表します。1897年、雑誌の「新著月刊」を創刊し、小説も執筆していました。35年にはヨーロッパに渡り、帰国後の38年には早稲田大学教授となります。そして、「早稲田文学」において多くの評論を発表する中、42年からは「坪内逍遥」(つぼうちしょうよう)の文芸協会に参加して海外作品の翻訳や演出を行っています。1913年に文芸協会を退会し、松井須磨子らと芸術座を立ち上げ、近代劇の普及に努めています。

松井須磨子

松井須磨子

日本で初の女優「松井須磨子」は、1886年に長野県埴科郡清野村(現在の長野市松代町)に生まれました。養父と実父を相次いで亡くし、上京しての嫁ぎ先からすぐに離縁させられ、自殺未遂を起こしています。その後、「坪内逍遙」と「島村抱月」が率いた文芸協会付属演劇研究所の第1期生となり、1911年5月に帝国劇場の最初の公演で「オフィリア」を演じ、「女優」デビューを飾っています。その後の須磨子は、32歳で亡くなるまで30作以上の芝居に出演しています。そして、「舞台では捨身」で「体当たり」の演技を見せたと、その「命がけの芸」は観客を魅了したそうです。

カチューシャの唄

カチューシャの唄

カチューシャかわいや わかれのつらさ
せめて淡雪 とけぬ間と
神に願いを(ララ)かけましょか

カチューシャかわいや わかれのつらさ
今宵一夜に 降る雪の
明日は野山の(ララ)路かくせ

カチューシャかわいや わかれのつらさ
せめて又逢う それまでは
おなじ姿で(ララ)いてたもれ

カチューシャかわいや わかれのつらさ
つらいわかれの 涙のひまに
風は野を吹く(ララ)日はくれる

カチューシャかわいや わかれのつらさ
ひろい野原を とぼとぼと
ひとり出ていく(ララ)あすの旅


「カチューシャの唄の日」に関するツイート集

2025年の投稿

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2024年の投稿

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2023年以前の投稿

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3月24日の誕生花「カタクリ」

「カタクリ」

カタクリ(片栗)は、日本をはじめとするアジアや北米に分布するユリ科の多年草です。春先に可憐な紫色の花を咲かせることで知られています。

カタクリについて


花言葉:「初恋」

カタクリの花言葉「初恋」は、その儚げで可憐な姿が、純粋で淡い恋心を連想させることから生まれました。
また、カタクリは7~8年もの長い歳月をかけてやっと花を咲かせるため、一途な思いやひたむきさが「初恋」のイメージと重なるとも言われています。


「儚き春の恋」

プロローグ
春の訪れとともに、山々は柔らかな緑に包まれ、野原には可憐な花々が咲き乱れる。その中でもひときわ目を引くのは、薄紫色の花を咲かせるカタクリだった。その花は、まるで初恋の頃の淡い想い出のように、儚げで美しかった。

第一章: 出会い
物語の舞台は、山間の小さな村。主人公の少女、小春(こはる)は、村の外れにある森でカタクリの花を見つけた。その花は、彼女が初めて出会った男の子、大輝(だいき)を思い出させた。大輝は、小春が小学校に入学した年に転校してきた少年で、彼女の初恋の人だった。

「カタクリの花言葉は『初恋』なんだよ」
大輝は、森の中で小春にそう教えてくれた。彼は植物に詳しく、小春にさまざまな花の話をしてくれた。その日から、小春はカタクリの花に特別な想いを寄せるようになった。

第二章: 遠ざかる距離
しかし、時は残酷だった。大輝は中学に進学すると、家族の事情で村を離れてしまった。小春は彼との別れを悲しみながらも、カタクリの花を見るたびに彼を思い出した。彼女は毎年春になると、森に足を運び、カタクリの花が咲くのを待ち続けた。

「大輝くん、元気かな…」
小春は、カタクリの花に向かって呟く。花は風に揺れ、まるで彼女の想いを受け止めてくれているかのようだった。

第三章: 再会
時は流れ、小春は高校生になった。ある春の日、彼女は森でカタクリの花を見つけた。その瞬間、遠くから聞き覚えのある声が聞こえた。

「小春!」
振り返ると、そこには成長した大輝の姿があった。彼は大学進学を機に、村に戻ってきたのだ。再会を喜ぶ二人は、昔のように森を散策し、カタクリの花を見ながら語り合った。

「カタクリは7~8年かけてやっと花を咲かせるんだ。僕たちも、長い時間をかけて再会できたね」
大輝の言葉に、小春は胸が熱くなった。彼女の想いは、カタクリの花のように一途で、ひたむきだった。

第四章: 告白
再会を重ねるうちに、二人の距離は少しずつ縮まっていった。ある日、大輝は小春に思い切って告白した。

「小春、僕は君のことが好きだ。ずっと前から…」
小春は驚きながらも、嬉しさで胸がいっぱいになった。彼女もまた、大輝への想いを伝えた。

「私も、大輝くんのことが好きです」
二人は手を繋ぎ、カタクリの花が咲く森の中で、初めてのキスを交わした。

エピローグ
それから数年後、小春と大輝は結婚し、村で幸せな生活を送っていた。毎年春になると、二人はカタクリの花が咲く森を訪れ、初恋の頃の想い出を語り合うのだった。

「カタクリの花は、私たちの初恋の象徴だね」
大輝がそう言うと、小春は微笑みながら頷いた。彼女にとって、カタクリの花はただの花ではなく、彼女の人生を彩る大切な存在だった。

散歩にゴーの日

3月25日は散歩にゴーの日です

3月25日は散歩にゴーの日

2010年、生理用品や紙おむつなど、衛生用品の大手であるユニ・チャーム株式会社がこの日を記念日として制定しました。この日付は語呂合わせで「さん→3 ぽに→2 ごー→5」(散歩にゴー)から3月25日に決められました。

この記念日の目的は?

現在のお年寄りが、外出先での転倒事故が多く、外出を控えることお年寄りが増加しています。しかし、健康でいるためには適度な運動が必要なのは皆さんも良く知っています。そこで、安全なサポート器具で安心して散歩に出かけ、健康でいて欲しいという願いがこの記念日に込められています。

効果的なウォーキング

ウォーキングの距離と時間は、継続していけそうな運動量を考慮すると毎日3kmほどで時間は約30分がベストだそうです。そして、歩き始めて15分で体の脂肪がより多く消費されるので、最低でも20分は歩いて欲しいとのことです。また、逆に1時間以上歩くと体が脂肪を蓄えはじめるため、なぜかダイエットしようと思ったら逆効果になるそうです。

朝の散歩が効果的!

紅葉狩り、散歩

体の生理的なリズムを考慮すると、朝にウォーキングがより効果的だそうです。その歩くスピードは、通常歩くペースより少し速く息がはずむぐらいが目安です。ウォーキングは胸を開き、背筋を伸ばして大きく腕をふって軽快に前に進みましょう。

継続できる運動量から始めましょう

毎日のウォーキングで健康生活

運動は体に良いといっても、長い距離を毎日ジョギングしたり、屈伸や腹筋、腕立て伏せなどをやろうとしても大抵の人は三日坊主で続かないでしょう。年齢を重ねるほど体力衰えが激しくなるため、本当は高齢になるほど運動は必要であります。だから、最初は運動量をできるだけ減らして、継続的な散歩から始めましょう。


「散歩にゴーの日」に関するツイート集

2025年の投稿

https://twitter.com/chiba3ch/status/1902245896873759107

2024年の投稿

2023年以前の投稿

3月23日の誕生花「タンポポ」

「タンポポ」

Markus KochによるPixabayからの画像

タンポポ(蒲公英)は、日本をはじめ世界中で親しまれている可愛らしい花です。春になると道端や野原に咲き、綿毛になって風に乗る姿が印象的ですね。

タンポポ(蒲公英)について

Jill WellingtonによるPixabayからの画像
  1. :
    • 鮮やかな黄色い花を咲かせます。
    • 花は多数の小さな花(舌状花)が集まって形成されています。
  2. :
    • 葉はロゼット状に地面に広がります。
    • 葉の縁にはギザギザした切れ込みがあります。
  3. :
    • 中空の茎を持ち、切り口から白い乳液が出ます。
  4. 種子:
    • 花が終わると、綿毛(冠毛)をつけた種子を形成します。
    • 種子は風に乗って広がります。
  5. :
    • 太い直根を持ち、地中深くまで伸びます。
  6. 生育環境:
    • 道端、草地、畑など、さまざまな環境で生育します。
    • 繁殖力が強く、広範囲に広がります。
  7. 種類:
    • 在来種と外来種があり、日本では両方が見られます。
    • 外来種は一年中花を咲かせることが多いです。
  8. 利用:
    • 葉や根は食用や薬用として利用されます。
    • ハーブティーやサラダに使われることもあります。

たんぽぽは身近な植物でありながら、多様な特徴と利用価値を持っています。

タンポポの特徴と魅力

Frauke RietherによるPixabayからの画像

タンポポはキク科の多年草で、日本には在来種の カントウタンポポカンサイタンポポ などのほか、外来種の セイヨウタンポポ も広く分布しています。
陽の光を浴びて元気に咲く姿は、多くの人に元気や希望を与えてくれます。また、タンポポの葉や根は食用や薬用としても利用され、タンポポ茶やタンポポコーヒーなど健康食品にもなっています。

タンポポと恋占い

昔からタンポポは恋占いにも使われてきました。例えば、

  • 綿毛を一息で全部吹き飛ばせたら、恋が叶う
  • 飛んでいった方向に好きな人がいる などの言い伝えがあります。

春の風に揺れるタンポポを見ると、何か良い知らせが届くような気持ちになりますね。「愛の神託」を信じて、ふわりと綿毛を飛ばしてみるのも素敵かもしれません。


花言葉:「愛の神託」

JackieLou DLによるPixabayからの画像

「愛の神託」という花言葉は、タンポポの綿毛が風に乗ってどこまでも飛んでいく様子に由来しているとされています。昔から、タンポポの綿毛を吹いて飛ばすことで恋占いをする風習があり、「どこに飛んでいくか」「どれだけ飛ぶか」によって恋の行方を占ったとも言われています。そのため、タンポポは「愛の行方を告げる花」としてロマンチックな意味を持つのです。

その他のタンポポの花言葉

  • 「真心の愛」 … どんな場所でも力強く咲くタンポポは、変わらぬ愛や誠実な気持ちを象徴します。
  • 「別離」 … 綿毛が風に飛ばされて離れていく姿から、「離れてしまう」という意味が込められることもあります。
  • 「幸福」 … 太陽のように明るい黄色い花が、幸せや前向きな気持ちを表しています。

「愛の神託」

AnthonyDayによるPixabayからの画像

春風が優しく吹き抜ける野原に、一面のタンポポが揺れていた。鮮やかな黄色の花々は陽光を浴びて輝き、やがて白い綿毛へと姿を変えていく。

その中に、ひとりの少女が立っていた。

名を 沙耶(さや) という。

彼女は手のひらに摘んだタンポポの綿毛をそっと見つめた。今日こそ、心を決める日だった。

「この綿毛を吹いて、風が彼のもとへ届けてくれたら――」

そう心の中で呟く。

彼の名は 悠斗(ゆうと) 。幼なじみで、ずっと隣にいた。でも、いつの間にか彼を見るたびに胸が高鳴るようになっていた。

JürgenによるPixabayからの画像

「好き」と伝える勇気はなかった。だけど、もしこの綿毛が彼のもとへ届いたら、それは 神様の託宣 。運命を信じて、一歩踏み出してみよう。

彼女は静かに息を吸い込み、目を閉じる。そして、そっと吹いた。

ふわり、と綿毛は舞い上がる。

しかし、思ったよりも風は強かった。綿毛は予想もしなかった方向へと流れていき、悠斗の家とは反対の丘の向こうへと消えていった。

「……あれ?」

予想外の展開に、沙耶は戸惑った。これはどういう意味なのか。

綿毛が向かった先には、小さな神社があった。

dae jeung kimによるPixabayからの画像

幼いころ、何度も悠斗と遊びに行った場所。境内には、大きな桜の木が一本だけ立っていた。

沙耶はそのまま神社へ向かって走った。胸がざわざわする。もしかしたら、何かが待っているのかもしれない。

***

神社に着くと、思いがけない人物がそこにいた。

「……悠斗?」

彼が一人で桜の下に立っていた。しかも、手のひらに白い綿毛を乗せて。

「沙耶?」

彼女を見つけると、悠斗は驚いたように目を見開いた。

Cornell FrühaufによるPixabayからの画像

「どうしてここに?」

「それは、私のセリフだよ」

沙耶は息を整えながら言った。

「私、タンポポの綿毛を飛ばしたの。そしたら、こっちに来ちゃって……」

「……これ、沙耶のだったんだ」

悠斗は微笑み、そっと綿毛を空へと放った。

「実はさ、俺もここに来るつもりはなかったんだ。でも、なぜか無性にこの神社に行きたくなって……」

Adina VoicuによるPixabayからの画像

そう言って、彼は少しだけ照れたように笑った。

「変な話かもしれないけど、誰かに呼ばれた気がしたんだ」

沙耶の心臓が強く跳ねた。

神様の託宣――そう言われているものが、本当にあるのなら。

もしかして、この瞬間が その答え なのかもしれない。

「悠斗……」

不意に、彼と目が合った。

悠斗は、優しく沙耶の手を取った。

「俺も、ずっと伝えたかったことがあるんだ」

Иван КоноплёвによるPixabayからの画像

彼の言葉に、沙耶はただ頷いた。

綿毛が風に乗り、二人の間をふわりと通り過ぎていく。

それはまるで、未来への導きのように。

「これって、愛の神託なのかな」

沙耶の呟きに、悠斗は静かに微笑んだ。

「たぶん、そうなんじゃないかな」

そして、二人はそっと手を重ねた。

春の風は、優しく、どこまでも二人を包み込んでいた。

檀ノ浦の戦いの日

3月24日は檀ノ浦の戦いの日です

3月24日は檀ノ浦の戦いの日

1185年(寿永4年/文治元年)3月24日、長門国赤間関(現在の山口県下関市)に位置する壇ノ浦で、源氏と平家の最終決戦である「壇ノ浦の戦い」が始まりました。

この戦いは、平安時代末期に続いた源平合戦の最終局面であり、平家の滅亡を決定づけた歴史的な戦いです。源氏の総大将は源義経、対する平家は平宗盛を指揮官とし、幼き安徳天皇を奉じて戦いました。

「檀ノ浦の戦い」

檀ノ浦の戦い

「壇ノ浦の戦い」は、1185年3月24日、長門国赤間関壇ノ浦(現在の下関市)で行なわれた「治承・永寿の乱」、一般的に知られている「源平合戦」最後の戦いです。この戦いで、平家が擁立した「安徳天皇」が入水し、「源義経」率いる源氏が勝利して、1177年から1185年にかけて日本全国で起こった争いが終わりました 。そして平家一門は捕らえられ、これまで栄華を誇った平家は滅亡しています。こうして長きに亘った「治承・永寿の乱」は、この戦いの幕を閉じました。

源平合戦が武家政治のきっかけに

源平合戦

源平が争うきっかけになったのは、「保元の乱」だといわれています。この内乱は、「崇徳上皇」と「後白河天皇」の皇位継承争いでした。そして、その時に源氏と平家各々の軍事力を利用し、結果的にこれら2つの武家が中央政界での地位を確立したというわけです。また、その4年後に起こった「平治の乱」では、平家の頭「平清盛」が、源氏の頭だった「源義朝」を破り、その争い負けた源氏は一時的に衰退しいます。

「平治の乱」では決着つかず

平治の乱

力を強めた平家でしたが、同時はこれに反発する勢力も多く現れています。そして、1180年には以仁王(後白河上皇の子)が平家の討伐を全国の武士に命じ、それがきっかけとなって「源義朝」の子「源頼朝」が再び挙兵します。序盤は平家に敗れた頼朝ですが、その後順調に勢力を伸ばし、鎌倉を拠点に東日本を勢力下に治めました。

一ノ谷の戦い

一ノ谷の戦い

この「一ノ谷の戦い」で平家は、「源義経」「逆落とし」と呼ばれる奇襲で致命的な大打撃を受けますが、まだこの時点では「安徳天皇」と「三種の神器」を押さえていました。しかし、「後白河法皇」が捕虜になっていた平重衡と交換するよう提案したが、宗盛は拒否しています。三種の神器を奪回できなかった源氏は、この後も「屋島の戦い」「壇ノ浦の戦い」へと
移り、源平合戦の終わりを迎えました。

連子鯛の日でもあり

連子鯛

「壇ノ浦の戦い」が始まったこの時は、幼い安徳天皇と共に入水し、平家の女性たちが「連子鯛」に化身したと伝えられているそうです。それでこの日を記念日としています。目的は、下関で多くの水揚げがある「連子鯛」を全国に広げるためです。ちなみにこの鯛は、スズキ目スズキ亜目タイ科に属する魚類で、キダイ(黄鯛)のことです。


「檀ノ浦の戦いの日」に関するツイート集

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3月22日の誕生花「クモマグサ」

「クモマグサ」(雲間草)

クモマグサ(雲間草)は、ユキノシタ科クモマグサ属の多年草で、高山植物として知られています。日本やヨーロッパの高山帯に自生し、岩場や湿った場所に生育することが多いです。

クモマグサ(雲間草)について

1. 分類と基本情報

  • 学名:Saxifraga merkii
  • 科属:ユキノシタ科(Saxifragaceae)クモマグサ属(Saxifraga)
  • 分布:日本(本州の高山地帯)、ヨーロッパ、アジアの高山帯
  • 生育環境:標高の高い岩場や湿った草地
  • 開花時期:4月~5月

2. 外見の特徴

  • :春から初夏(5月〜7月頃)に開花。
    • 赤、ピンク、白、淡い黄色などの小さな花を咲かせる
    • 花弁は5枚で、中心部が黄色くなっている
    • 花径は約1~2cm程度
    • 根元から広がるロゼット状の葉
    • 丸みがあり、縁にギザギザ(鋸歯)がある
    • 厚みがあり、多肉質で水分を保持する
    • 短く、花茎は地面からまっすぐ伸びる
    • 10~20cm程度の高さ

3. 生態と特徴的な性質

  • 高山植物である:標高の高い厳しい環境で生育
  • 寒さに強い:耐寒性があり、雪の下でも生き延びる
  • 湿った環境を好む:乾燥よりも適度な湿度のある場所が適している
  • 岩場でも生育可能:根を岩の隙間に張り、強い生命力を持つ


花言葉:「みなぎる力」

この花言葉は、クモマグサが過酷な高山環境でも力強く生き抜き、美しい花を咲かせる姿に由来しています。険しい岩場や寒冷地でも成長する生命力が、「みなぎる力」という言葉にぴったりです。


「みなぎる力」

山々が朝日に照らされ、金色に輝くその日、私は久しぶりに登山を楽しんでいた。目的地は、標高2,500メートルの高山地帯にある「天空の湖」と呼ばれる場所。その湖の周辺には、珍しい高山植物が自生していると聞いていた。特に、クモマグサという花がこの時期に見頃だという情報を耳にし、ぜひその姿を目にしたいと思っていた。

登山道は険しく、足元には大小の岩が転がっている。空気は薄く、息を吸うたびに胸が苦しくなる。しかし、その苦しさを忘れさせるほど、周囲の景色は美しかった。青空に映える白い雲、遠くに連なる山々、そして足元に広がる緑の絨毯。その中に、点々と色とりどりの花が咲いている。

「あれがクモマグサか……」

岩場の隙間から、小さな花が顔を出していた。その花は、白い花びらに赤い斑点が入り、まるで星空のようだった。過酷な環境の中で、力強く生き抜いているその姿に、私は思わず息を飲んだ。

「みなぎる力……まさにその通りだな」

私はその花の前にしゃがみ込み、じっくりと観察した。花びらは薄く、風に揺れるたびに儚げに見えるが、根元はしっかりと岩に張り付き、決して折れそうにない。その生命力に、私は深く感銘を受けた。

「君たちは、どんなに厳しい環境でも、美しく咲くんだな」

私はその花を見ながら、自分自身のことを考えた。最近、仕事で大きなプロジェクトを任され、プレッシャーに押しつぶされそうになっていた。毎日が忙しく、心に余裕がなくなっていた。しかし、このクモマグサのように、過酷な環境でも力強く生き抜くことができたら……そんな思いが、胸に湧き上がってきた。

「私も、頑張ろう」

私はその花に誓うように呟き、再び登山道を歩き始めた。目的地の「天空の湖」は、もうすぐそこまで来ていた。湖の周りには、さらに多くのクモマグサが咲いていると聞いていた。その光景を目にしたら、きっとまた新たな力が湧いてくるだろう。

湖に到着すると、そこはまさに別世界だった。湖面は鏡のように静かで、周囲の山々がそのまま映し出されている。そして、湖の周りには、無数のクモマグサが咲き乱れていた。その光景は、まるで夢のようだった。

「すごい……これが、みなぎる力か……」

私はその光景に圧倒され、しばらく立ち尽くしていた。そして、ふと気づいた。この花たちは、ただ美しいだけでなく、その生命力で私に勇気を与えてくれているのだと。

「ありがとう」

私は心の中で呟き、その場を後にした。下山の道中、私はこれからの仕事への意欲が湧いてくるのを感じていた。クモマグサのように、どんなに厳しい環境でも、力強く生き抜いていこう。そう心に誓いながら、私は山を下りていった。

その日から、私は仕事に対する姿勢が変わった。プレッシャーや困難に直面しても、クモマグサの姿を思い出し、前に進む勇気をもらうことができた。そして、そのおかげで、プロジェクトは無事に成功を収めることができた。

「みなぎる力」——それは、私にとっての新しいモットーとなった。どんなに厳しい環境でも、美しく咲くクモマグサのように、私はこれからも力強く生きていこう。そう心に誓いながら、私は再び山を目指すことを決めた。次は、もっと高い山に挑戦しよう。そこには、きっと新たな発見と勇気が待っているはずだ。

世界気象デー

3月23日は世界気象デーです

3月23日は世界気象デー

1950年の3月23日、世界気象機関条約が発効してWMOが発足しました。その翌年、気象学(気象と気候)や水文学などに関連し、地球物理学の分野から国際連合の専門機関として登録されています。そして、1960年に世界気象機関(WMO)が発足10周年を記念してこの日を記念日として制定しました。

世界気象機関条約

世界気象機関

「世界の気象業務を「調整」「標準化」「改善」して、同時に各国から気象情報を交換を奨励し、人類の活動に資する」ために1947年9月にワシントンD.C.で国際気象台長会議が開かれました。そこで、この世界気象機関条約が採択されています。

ジュネーブの機関で活躍する日本の役割

世界気象機関所在地 ジュネーブ

日本の気象庁は、北西太平洋で発生する台風の予測情報を関係国に提供する役割を担っています。WMOは、このような国際協力の枠組みをつくっています。またWMO事務局では、天気予報または予測等の実務は行っていません。各国の気象機関や水文機関(日本は「気象庁」「国土交通省水管理」「国土保全局」)の業務支援を行い、国際協力の取り決めを行う調整を行っています。

2021年のテーマ

私たちの気候・天気

今年のテーマは、「海洋と私たちの気候・天気」。このテーマは、国連の「持続可能な開発のための海洋科学の10年」の開始を記念して決められています。海洋は、人間の行動など地球上に存在する生物の営みによって排出された二酸化炭素の約3割を吸収し、大量の熱を蓄えます。

日本も協力して早めに災害を予測

台風の進路予想図

それにゆえに、今回は気候変動や台風等を含む日々の天候を監視する中で、気象予測のキーとなる海洋の状況を把握することを強調しています。そして、日本も気象衛星ひまわりなど技術力を結集して我々暮らす地球の状況を把握して、早めに災害を予測して安全に住めるように協力をして欲しいと思います。


「世界気象デー」に関するツイート集

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3月21日の誕生花「シモクレン」(紫木蓮)

「シモクレン」(紫木蓮)

H. HachによるPixabayからの画像

シモクレン(紫木蓮)は、モクレン科モクレン属の落葉低木または小高木で、春先に大きな紫色の花を咲かせる美しい花木です。日本でも庭木や公園樹として親しまれています。

シモクレン(紫木蓮)について

CouleurによるPixabayからの画像

シモクレン(紫木蓮)の特徴

🌿 基本情報

  • 学名Magnolia liliiflora
  • 英名:Lily Magnolia
  • 科・属:モクレン科モクレン属
  • 原産地:中国

🌸 形態的特徴

  • 樹高:2〜5mの落葉小高木
  • :楕円形でやや厚みがあり、夏には濃い緑色に
    • 花期:3月〜4月(春先)
    • 花の色:外側が紫色、内側が白っぽいことが多い
    • 花の形:上向きに咲き、チューリップのような形
    • 大きさ:花径7〜10cm程度

生育環境

M WによるPixabayからの画像
  • 日当たり:日向を好むが、半日陰でも育つ
  • 土壌:水はけがよく、適度に湿り気のある土壌を好む
  • 耐寒性:比較的強いが、寒冷地ではやや注意が必要

🍃 その他の特徴

  • シモクレンは「ハクモクレン(白木蓮)」よりもやや遅れて開花し、花の色が濃い紫である点が特徴的。
  • ハクモクレンと異なり、葉が出るのとほぼ同時に花が咲く(ハクモクレンは葉が出る前に開花)。
  • 香りは控えめで、強い芳香はない。
  • 中国では古くから薬用植物として利用され、つぼみは漢方薬(辛夷:しんい)として用いられることもある。

春の訪れを感じさせる優雅な花木ですね 🌸😊


花言葉:「自然の愛」

HeVoLiによるPixabayからの画像

シモクレン(紫木蓮)の花言葉の一つが 「自然の愛」 です。
これは、シモクレンが春に力強く花を咲かせる姿や、自然と調和しながら生きる様子に由来していると考えられます。

その他のシモクレンの花言葉

  • 「持続性」:毎年変わらず美しい花を咲かせることから
  • 「恩恵」:その花の美しさが人々を癒してくれることに由来
  • 「高潔な心」:紫の気品ある花姿が、高貴で純粋な心を象徴

「自然の愛」という花言葉は、シモクレンの 優雅でありながら力強く咲く姿 にぴったりですね 🌿✨
あなたはこの花言葉にどんな印象を持ちますか? 😊


「自然の愛」

Manfred RichterによるPixabayからの画像

春の訪れとともに、山々は淡いピンク色に染まり始めた。シモクレンの花が咲く季節だ。その中でも、ひときわ大きなシモクレンの木が、小さな村の外れに立っていた。村人たちはその木を「自然の愛」と呼んでいた。なぜなら、その木は何十年もの間、村を見守り、季節ごとに美しい花を咲かせ、人々に安らぎを与えてきたからだ。

その村に住む少女、ミオは、シモクレンの木が大好きだった。毎年春になると、彼女は木の下に座り、花びらが風に舞う様子を眺めながら、夢を見るのが日課だった。ミオは自然と調和しながら生きることに憧れていた。彼女の夢は、森や山々と共に生きる生活を送ることだった。

ある日、ミオはシモクレンの木の下で、不思議な老人に出会った。老人は長い白髪を風になびかせ、深い緑色の目をしていた。彼は自分を「森の守り人」と名乗り、ミオにこう言った。

「このシモクレンの木は、自然の愛を象徴している。その花言葉の通り、自然と調和し、力強く生きることを教えてくれる。しかし、最近の人間たちは自然を忘れ、破壊し始めている。このままでは、森も山も、そしてこのシモクレンの木も消えてしまうかもしれない」

ミオは胸が締め付けられるような思いだった。彼女は老人に尋ねた。「どうすれば、自然を守ることができるのですか?」

老人は優しく微笑みながら答えた。「自然と共に生きることだ。小さなことから始めればいい。木を植え、花を育て、動物たちと共存する。そして、自然の声に耳を傾けることだ。自然は常に私たちに語りかけている。ただ、多くの人間はその声を聞こうとしない」

その日から、ミオは老人の言葉を胸に、自然と共に生きるための小さな一歩を踏み出した。彼女は村の人々に自然の大切さを説き、木を植える活動を始めた。最初はなかなか理解を得られなかったが、次第に村人たちもミオの想いに共感し、協力するようになった。

月日が経ち、ミオは大人になった。彼女は村の外れに小さな森を作り、そこにたくさんのシモクレンの木を植えた。その森は「自然の愛の森」と呼ばれ、村人たちの憩いの場となった。ミオは毎日、森の中で過ごし、動物たちと触れ合い、花や木々の声に耳を傾けた。

ある春の日、ミオはシモクレンの木の下で、再びあの老人に出会った。老人は相変わらず深い緑色の目をしており、ミオにこう言った。

「お前は本当に自然と共に生きることを学んだ。この森は、お前の愛と努力の結晶だ。これからも、自然を守り、その声に耳を傾け続けてほしい」

ミオはうなずき、老人に感謝の言葉を伝えた。そして、彼女はシモクレンの花びらが風に舞う様子を眺めながら、再び夢を見た。それは、自然と調和しながら生きる、平和で美しい世界の夢だった。

シモクレンの花言葉「自然の愛」は、ミオの心の中に永遠に刻まれた。彼女はこれからも、自然と共に生きることを誓い、その愛を次の世代に伝えていくことを決意した。

世界水の日

3月22日は世界水の日です

3月22日は世界水の日

世界水の日は、1992年12月の国連総会で制定され、毎年3月22日に実施される国際デーです。水資源の保全・開発を促進し、持続可能な淡水資源の管理の重要性を広めることを目的としています。

この日は、世界各地で水の大切さを考えるイベントやキャンペーンが行われ、政府・企業・市民が一体となって、水問題への関心を高める機会となっています。気候変動や人口増加が進む中、安全な水の確保はますます重要な課題となっており、持続可能な社会の実現には欠かせません。

1992年6月、ブラジルリオデジャネイロで開催された「地球サミット」環境と開発に関する国連会議にて提案された21世紀へ向けての行動計画「アジェンダ21」で、この日を記念日する案がでてきました。そして、その年12月に国連総会で決定して翌1993年から実施されています。

世界水の日

さざ波

1992年6月にブラジル・リオデジャネイロで開催された地球サミットにて「アジェンダ21」が採択され、そこで「世界水の日」の制定が勧告されています。そして、その年の12月の国連総会にて、この「世界水の日」が制定されました。目的は、水の大切さや安全に使用できるようにすること、またその重要性を世界中で考えてもらうことを目指すためのものです。

「アジェンダ21」とは

地球サミット/アジェンダ21─/日本ユニセフ協会 子どもと先生の広場

アジェンダとは「課題」であり、「今後、取り組んでいく課題一覧」のことであります。そして「アジェンダ21」は、「21世紀に向けての課題」という意味です。サミットでは、「環境と開発に関するリオ宣言」「森林に関する原則声明」「アジェンダ21」という3つの文書が合意されました。この3つの中の「アジェンダ21」は、「環境と開発に関するリオ宣言」で定められた諸原を実行するため、21世紀に向けての行動原則です。「アジェンダ21」の内容は、広範多岐な分野にわたり、全体で40章あり、約500ページにもなります。

水も森林も人類には大切なもの

水も森林も人類には大切なもの

私達は、酸素がなければ生きることはできませんし、魚や爬虫類も酸素が必要です。そして、森林デーでも訴えていた植物は、我々など動物よりはるかに多い割合で地球上に存在し、その植物の光合成によって酸素を排出してくれます。

魚介類も海の恵みで生きている

ウミガメ

また酸素は、海の中でも海藻などが供給し、生き物にとって重要なミネラルを含んで魚介類を支え、我々はその栄養をいただいています。今後は、これらの生態系をひとりひとりが意識し、改善できることは積極的に行い、普段生活に取り入れていくことを目指します。


「世界水の日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年以前の投稿

3月20日の誕生花「ミニバラ」

「ミニバラ」

ミニバラ(ミニチュアローズ)は、小ぶりで可愛らしいバラの一種で、鉢植えやガーデニングで人気があります。その花言葉の一つが「無意識の美」。これは、飾らずとも自然に美しさを持つミニバラの姿に由来しています。

ミニバラについて

RococoNekoによるPixabayからの画像

ニバラの特徴

  • サイズがコンパクト:一般的なバラよりも小さく、室内やベランダでも育てやすい
  • 種類が豊富:ピンク、赤、白、黄色など多彩な色が楽しめる
  • 開花時期が長い:適切に管理すれば一年中花を咲かせることも

ミニバラの育て方

  1. 日当たり:日当たりと風通しの良い場所を好む
  2. 水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと
  3. 剪定:花が咲き終わったら剪定して、次の開花を促す
  4. 病害虫対策:うどんこ病やアブラムシに注意し、定期的にチェック

ミニバラは、小さいながらも気品のある花を咲かせるのが魅力。その控えめな美しさが「無意識の美」という花言葉にぴったりですね! 🌹


花言葉:「無意識の美」

これは、ミニバラが特別な手を加えなくても自然に美しく咲くことから生まれた言葉です。控えめながらも上品で可憐な姿は、飾らずとも魅力を放つ美しさを象徴しています。

また、ミニバラにはほかにも**「特別の功績」や「果てしなき愛」**といった花言葉もあり、贈り物としても人気があります。小さな花ながらも、深い意味を持つミニバラは、さりげない気持ちを伝えるのにぴったりの花ですね。 🌹


「無意識の美」

春の陽気が訪れると、小さな町の路地裏にひっそりと佇む古びた庭に、ミニバラが咲き始めた。その花は、誰の手を借りることなく自然に美しく咲き誇り、通りすがる人々の心を和ませていた。

庭の持ち主である和子は、毎朝庭に出てミニバラを眺めるのが日課だった。彼女はそっと花に語りかける。

「おはよう。今日もきれいに咲いてるね。」

和子の目には、ミニバラの可憐な姿がまるで生きているかのように映っていた。彼女はこの花が持つ花言葉「無意識の美」を知っていた。それは、飾らずとも自然に人を惹きつける美しさを表す言葉だった。

ある日、和子の孫娘である莉子が訪ねてきた。大学生活で忙しい日々を送る彼女は、久しぶりに祖母の家を訪れ、ほっとした表情を浮かべた。

「おばあちゃん、元気そうでよかった。」

「莉子、来てくれて嬉しいよ。ちょうどミニバラがきれいに咲いているところなんだよ。」

莉子は庭に咲くミニバラを見つめ、思わず感嘆の声をもらした。

「本当に素敵。こんなに美しく咲くなんて、すごいね。」

和子は微笑みながら、ミニバラの花言葉を莉子に伝えた。

「この花ね、『無意識の美』っていう花言葉があるのよ。特別な手入れをしなくても、自然に美しく咲く姿から生まれた言葉なの。」

莉子はその言葉にじっと耳を傾けた。そして、何かを悟ったように頷いた。

「私もそんな風になれたらいいな。飾らずに、自分らしくいるだけで魅力を持てたら……。」

和子は優しく莉子の手を握った。

「あなたはすでに十分美しいわよ。大切なのは、自分らしさを見失わないこと。」

その日から、莉子は和子の家を訪れるたびにミニバラを眺めながら、自分らしさについて考えるようになった。大学での忙しい日々の中で、周りに流されることが多かった彼女にとって、和子の言葉は心の支えとなった。

やがて、莉子は大学のボランティア活動の一環として、地域の子どもたちと花壇を作るプロジェクトに参加することになった。そのとき、彼女はミニバラを植えることを提案した。

「ミニバラは、特別な手をかけなくても美しく咲くんだ。子どもたちにも、その素晴らしさを知ってほしいな。」

友人たちも賛同し、花壇にはたくさんのミニバラが植えられた。数週間後、花が咲き始めると、子どもたちは目を輝かせた。

「わあ、きれい!お花がこんなに元気に咲いたよ!」

莉子はその様子を見て、心が温かくなるのを感じた。彼女自身も、ミニバラの花言葉を思い出しながら、自分らしさを大切にしようと決意を新たにした。

ある日、和子は莉子にそっとミニバラの花を手渡した。

「この花を持っていきなさい。あなたが迷ったときの道しるべになるように。」

莉子はその花を大切に受け取り、優しく微笑んだ。

「ありがとう、おばあちゃん。この花を見るたびに、自分らしく生きることを思い出せる気がする。」

和子は頷き、静かに言った。

「それでいいのよ。あなたはあなたらしく生きることが一番大切なの。」

莉子はミニバラの花を胸に、新たな一歩を踏み出した。彼女はこれからも、自分らしさを大切にしながら、飾らずとも魅力を放つ美しさを目指していくのだった。