6月4日の誕生花「ニッコウキスゲ」

「ニッコウキスゲ」

基本情報

  • 和名:ニッコウキスゲ(日光黄菅)
  • 学名Hemerocallis dumortieri var. esculenta
  • 分類:ユリ科 ワスレグサ属(キスゲ属)
  • 原産地:北海道、本州(中部地方以北)、サハリン
  • 開花時期:7~8月(地域により異なる)
  • 花の色:鮮やかな黄色〜橙色
  • 生育地:高原、湿原、山地の草原など
  • 別名:ゼンテイカ(禅庭花)

ニッコウキスゲについて

特徴

  • 一日花:花は一日でしぼんでしまいますが、株には複数のつぼみがつくため、群生地では長期間花が咲き続けるように見えます。
  • 高さ:草丈は50~80cmほどで、茎がまっすぐに立ち上がります。
  • 葉の形:細長くススキのような葉をもち、草原に風に揺れる姿が美しいとされています。
  • 群生美:特に日光の霧降高原や尾瀬などの群生地は有名で、初夏の風物詩となっています。

花言葉:「心安らぐ人」

ニッコウキスゲの花言葉にはいくつかありますが、代表的なもののひとつが 「心安らぐ人」 です。

この花言葉の由来には以下のような背景があります:

  1. 一面の黄色い花畑が心を癒す風景
     高原に咲き誇るニッコウキスゲの群生は、見る人の心を穏やかにし、安心感を与えるような光景とされています。その静かな美しさが「心の安らぎ」と結びつきました。
  2. 一日花の儚さと優しさ
     一日しか咲かない花ながら、次々に咲いて風景を彩り続ける姿が、控えめながらもそっと寄り添ってくれるような「優しさ」「癒しの存在」として象徴されています。
  3. 「禅庭花」という別名
     「ゼンテイカ(禅庭花)」という名からもわかるように、仏教的・精神的な静寂さや心の平穏を感じさせる花でもあります。

📝 補足

  • 観賞用に庭や公園に植えられることもありますが、自然環境の保護が重要であり、特に群生地では採取禁止が徹底されています。
  • 「キスゲ」は他にも「ユウスゲ」などがあり、混同されることもありますが、ニッコウキスゲは昼間に咲くのが特徴です。

「一日だけの約束」

霧がまだ残る早朝、陽菜(ひな)はゆっくりと霧降高原の木道を歩いていた。足元には朝露をまとったニッコウキスゲが一面に咲いている。その鮮やかな黄色は、目を細めたくなるほどまぶしく、けれどどこか、懐かしい光を放っていた。

 「今日も、咲いてるね」

 つぶやいた声に応える人はいない。それでも陽菜は、となりに誰かがいるかのように歩く。風が花を揺らし、木道の脇に広がる草原から、ほんのりと甘い香りがした。

 ちょうど一年前の今日、ここで別れを告げた人がいた。秋人(あきと)――長年の友人であり、恋人であり、どこか「家族」に近い存在だった。闘病の末、彼は「元気になったら、また来ようね」と言っていたこの場所に、二人で最後に訪れた。

 「ニッコウキスゲってね、一日だけしか咲かないんだよ。でも、群れて咲くから長く咲いてるように見えるんだって。なんか、いいよな。ひとつひとつは短くても、ちゃんとつながっててさ」

 そのときの彼の声が、今も風に溶け込むように聞こえる気がする。

 陽菜は腰を下ろして、鞄から小さな瓶を取り出す。中には、去年ここで秋人が摘んでくれた一輪の押し花。色はすっかり抜けていたが、かすかに残る香りに彼の気配を感じた。

 「秋人、あなたが言ったこと、今なら少しわかるよ。一日しか咲かないからこそ、その花の命は美しくて、優しいんだよね」

 あの日の約束は、もう果たされることはない。けれど、こうして彼とともに過ごした場所に立てば、心のどこかで再会できるような気がした。

 花言葉は「心安らぐ人」。まさに彼のことだと思う。そばにいると、何も言わなくても安心できて、ただその存在だけで気持ちがほぐれていった。短い命の中で、彼は精一杯、陽菜の心に寄り添い続けてくれた。

 空を見上げると、薄い雲の向こうから朝日が差し込み、黄色い花々がいっそう鮮やかに輝く。風に揺れる花の中に、一輪、特別にまっすぐ伸びた花があった。

 「また来年も、来ようね。ひとりじゃないよ。ちゃんと、あなたを連れてくるから」

 陽菜はそっと立ち上がり、押し花の瓶を胸に抱えながら歩き出す。風が背中を押し、草原の奥からまた新しい一日が始まる音が聞こえた。

 ニッコウキスゲの花は、今日も咲いている。

ろうごの日

6月5日はろうごの日です

6月5日はろうごの日

2008年、高齢者福祉の質を向上し、健全な事業の発展を図る活動を展開している神戸市老人福祉施設連盟(一般社団法人)がこの日を記念日として制定しています。そしてこの日付は、「ろう⇒6 ご⇒5」という語呂合わせからです。

また今後は、超高齢社会の中で高齢者や若者が何を考え、何を行うべきかについて双方で議論し合い、共に支え合って、社会の発展に向かうために行動を起こす日となっています。この記念日のキャッチコピーは「高齢者の元気は、若者の元気、社会の元気」です。

老後に向けての準備

年金生活は、収入が極端に下がる

現在の日本の一般的な会社員は、定年になると大半が年金生活となり、収入が極端に下がります。現代人は、生活水準を下げることが苦手な生き物であり、その水準を少しでも下げないように事前にお金を貯蓄しておくことが必要になってきます。しかしながら、老後の資金を考える時に自分は何歳まで生きれるかが予測ができないため、どれくらい蓄えたら良いかが分かりません。

普通は、平均寿命を参考にすれば良いと考えますが、それよりも適切な指標で「平均余命」といわれるものがあります。「平均余命」とは、ある特定年齢の人がその後に平均して何年生きるのかを表す指標で、ある年の厚生労働省の資料では、60歳の平均余命は男性が約24年で84歳、それに対して女性が約29年で89歳という結果が出ているようです。

老後資金は最低でも3000万円が必要!?

老後資金

老後の資金は、一般的には最低でも3000万円が必要といわれています。総務省の家計調査報告によれば、高齢者で無職世帯(夫が65歳以上、妻が60歳以上の夫婦を対象にした世帯)の公的年金は、1ヵ月19万円となっています。家計調査によると、1月の支出は27万円なので、最低限必要な金額からだと月々8万円不足するということです。8万円×12ヶ月で96万円という金額に。

老後が20年とみて、1920万円。25年では、2400万円なので、自動車購入やリフォームなどをプラスすると、年金収入と生活に必要な支出分の不足を埋めるために3000万円という資金が必要となります。

今から資産運用

今から資産運用

老後の年金を上げてもらうことはまず無理なので、若いうちから貯金をすることは大事です。しかし、40代から50代に以上になると、年金生活をあてにしてさほど貯金が無いという方が多いのではないでしょうか?そこで最後の手段として、今からできる唯一の方法の資産運用が残っています。資産運用とは、自身が所持しているお金で資金を増やしていくことですが、資産運用にあたっては「リターン」と「リスク」についてある程度勉強して、慎重に行う必要があります。

金融と経済の関係を勉強しながら、最初は外貨預金などの「ローリスク・ローリターン」そして、投信信託や株式などの「ミドルリスク・ミドルリターン」。ある程度相場が読めるようになれば、先物取引やFX、仮想通貨などにトライします。また、税金対策も重要なカギとなり、NISAなどを利用するという方法もあります。それらの知識を身につけるのは、今からでも決して遅くはないと私は思います。


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6月3日の誕生花「アジサイ」

「アジサイ」

Janet ReddickによるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名Hydrangea macrophylla
  • 和名:アジサイ(紫陽花)
  • 科名 / 属名:アジサイ科 / アジサイ属(ハイドランジア属)
  • 原産地:日本(中国や韓国にも自生)
  • 開花時期:6月~9月上旬
  • 花色:青、紫、ピンク、白など(※土壌のpHによって変化)

アジサイについて

CouleurによるPixabayからの画像

特徴

  • 色が変わる花
    アジサイの最大の特徴は「土壌の酸性度に応じて花の色が変化する」ことです。
    • 酸性土:青系の花色
    • 中性〜アルカリ性土:赤やピンク系の花色
  • 花のように見えるのは「がく」
    一般に花だと思われている部分は、実は「装飾花」と呼ばれる「がく」で、真の花はその中央の小さな部分。
  • 長く咲き続ける
    開花期間が長く、梅雨の雨に濡れてもなお美しく咲き続ける姿が印象的。
  • 品種の多さ
    日本原産で、世界中に多くの園芸品種があります。ガクアジサイ、西洋アジサイ、アナベルなど種類も豊富。

花言葉:「辛抱強さ」

YvonneによるPixabayからの画像

「辛抱強さ」という花言葉は、以下のようなアジサイの性質や見た目に由来しています。

  1. 梅雨の雨に耐えながら咲く姿
    • アジサイは湿気が多く雨の続く時期にも色鮮やかに咲き続けます。
    • 長雨や風にもめげずに咲いている様子が「耐える姿」「辛抱する姿」と重なることから。
  2. 花の色が変化しつつも美しく咲くこと
    • 土壌の変化に適応しながら色を変えて咲き続ける様子が、「柔軟に対応しつつ、変わらず咲き続ける強さ」を象徴しています。
  3. 日本の風土と深い結びつき
    • 昔から日本の梅雨時に咲く花として親しまれており、その姿に「耐え忍ぶ」美徳を見出したとも言われています。

「紫陽花坂の約束」

Gabriele LässerによるPixabayからの画像

坂の途中に、一本のアジサイが咲いている。
毎年、梅雨になると、青や紫、時には赤みがかった色を見せて、人々の目を楽しませてくれるその花は、「紫陽花坂」と呼ばれるこの場所の象徴になっていた。

あの坂には、由紀子と祖母の記憶が染み込んでいる。

小学校低学年の頃、雨の日も風の日も、祖母は由紀子の手を引いて、毎朝あの坂を一緒に登った。小さな長靴でぬかるみに足をとられ、泣きそうになった日もある。だが、祖母はいつもこう言った。

「見てごらん、あのアジサイ。どんな雨でも、ちゃんと咲いてる。咲くのをやめないんだよ。あれは“辛抱強い”ってことなんだ」

意味はよくわからなかったが、アジサイを見上げると、確かに強く、堂々と咲いていた。

それから十年以上が過ぎた。
祖母は数年前に亡くなり、由紀子も高校を卒業して、今は東京の大学に通っている。

梅雨の帰省。久しぶりに実家へ戻ると、あの坂道が目に入った。
見慣れたはずの坂道だが、ふと、足が止まる。
青、紫、淡いピンクが混ざるように咲くアジサイは、昔と変わらない。でも、何かが違って見えた。

KIM HOJINによるPixabayからの画像

スマホを取り出し、何気なく写真を撮ると、祖母の声が頭の奥で蘇った。

「咲くのをやめないんだよ」

祖母の晩年、病室で弱々しい声になっても、「もう少しだけ頑張ってみるわ」と笑った姿が忘れられない。
病気に苦しみながらも、誰よりも人を気遣い、咲き続けようとする強さがあった。

そうだ。
アジサイはただ美しいだけじゃない。
雨の中でも咲く花だからこそ、「辛抱強さ」という花言葉が似合う。
移り変わる空模様に合わせて、自分の色を変えながらも、決して根を張ることをやめない。
祖母も、あの花のように、時に泣き、時に笑いながら、咲き続けていたのだ。

mismalによるPixabayからの画像

次の日、由紀子は小さなアジサイの苗を買ってきた。
祖母が育てていた庭の片隅にそっと植える。
雨がやみ、雲の切れ間から差す光が、葉に落ちる水滴を照らした。

「ばあちゃん、私もあの坂のアジサイみたいに、咲き続けるね」

その言葉は、空に向かって放った祈りのようだった。
紫陽花坂のアジサイは、今年も変わらず咲いている。
辛抱強く、しなやかに、雨に打たれながらも。

侵略による罪のない幼児犠牲者の国際デー

6月4日は侵略による罪のない幼児犠牲者の国際デーです

侵略による罪のない幼児犠牲者の国際デー

8月19日は、「侵略による罪のない幼児犠牲者の国際デー」です。この日が記念日とされたのは、1982年にパレスチナ問題に関する「国連緊急特別総会」にて、イスラエルの侵略行為によるパレスチナ・レバノンに住む罪のない多数の幼児が犠牲者となったことを悼んだ事がきっかけとされています。またその一番の目的は、「肉体的」または「精神的」かつ「感情的」な虐待の犠牲者となる世界中の子供たちが経験した苦痛を認識することだとされています。そして、子供たちの権利を守るために国連の義務を再認識する日でもあります。

ユダヤ人がイスラエルを建国

ユダヤ人とアラブ人が争い続ける理由とは

イスラエルとパレスチナの問題は、世界の紛争の中でもで最も解決が難しいといわれていて、70年以上からずっと対立が続いています。イスラエルとパレスチナは、古くから「アラブ系パレスチナ人」と「ユダヤ人」が暮らしていました。しかし、1948年5月にユダヤ人がイスラエルを建国してから大きな問題に発展しました。

ユダヤ人は本来、国家を持たず世界各地に離散していましたが、第2次世界大戦中の「ホロコースト」(ナチス政権とその協力者による約600万人のユダヤ人の組織的、官僚的、国家的な迫害および殺戮)などの悲劇を経て、多くの人々が落着きを求め、それぞれ自身の祖先の土地だとする現在のイスラエルに移り住んだといわれています。

イスラエルとパレスチナの問題

イスラエルとパレスチナの問題(全編)

イスラエルの建国は、国連の「パレスチナ分割決議」に基づいた、この地にユダヤ人とアラブ人の国家を創るというものでしたが、このことが今も続く長い対立の歴史のきっかけになったといわれています。その経緯は、このイスラエル建国に対し、エジプトやヨルダンなどのアラブ諸国は、アラブ人が人口の過半数を占めていることを無視した不当な決議だとして激しく反発し、そこから最初に攻撃を仕掛けて第1次中東戦争が始まりました。その後、この戦争はイスラエルの勝利で終わり、70万人のパレスチナ人は土地を追われます。

終わりなき戦い

イスラエルとパレスチナの問題(後編)

その後もイスラエルとアラブ諸国の戦争が繰り返されます。しかしイスラエルは、周辺国を圧倒する軍事力を備え、多くの土地を戦争で占領していました。その中でも1967年の第3次中東戦争は、「ヨルダン川西岸」と「ガザ地区」、「東エルサレム」などを占領し、支配地域を4倍以上に広げています。国連は度々イスラエルに対し、占領した土地からの撤退を求める決議が採択されています。しかし、それらすべては実行に移されなかったそうです。

この間にパレスチナ人による「民衆蜂起」も起こり、1987年の「第1次インティファーダ」と2000年の「第2次インティファーダ」では、大勢の犠牲者を出しています。このように未だに空爆などが繰り返され、紛争が終わることなく、何の罪もない小さな子供たちまでもが犠牲になっているのが現状です。人種や宗教上の違いの壁は、同じ人間同士としてお互いに理解し合って平和解決できないものなのか!?

ロシアのウクライナ侵攻

2022年2月24日、ロシアのウクライナ侵攻が始まって90日以上たった今でも、壮絶な攻防戦が続いています。その中でも、最も残虐な行為と確認された大勢の民間人がロシア軍に虐殺されるというキーウ(キエフ)近郊ブチャの惨劇はあまりも有名です。こちらの戦いは、ロシア大統領のウクライナに対する強制的な「ロシア化」目指すためと思われますが、そのために何も知らない子供までもが犠牲になっています。このようなお互いに得のない戦争は二度と起こらないようにする方法はないかと、いつも考えさせられます。


「侵略による罪のない幼児犠牲者の国際デー」に関するツイート集

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6月2日の誕生花「タイム」

「タイム」

Pascal Bondis 💙💛 💙💛💙💛によるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名Thymus
  • 和名:タチジャコウソウ(立麝香草)
  • 科名/属名:シソ科/イブキジャコウソウ属(タイム属)
  • 原産地:地中海沿岸
  • 開花時期:4月~6月(初夏)
  • 草丈:10~30cm(品種により異なる)

タイムについて

HansによるPixabayからの画像

特徴

  • 花の色:淡い紫、ピンク、白など。
  • 花の形:小さな唇形花(しんけいか)で、房状に咲く。
  • 香り:爽やかでスパイシーな芳香。葉や茎にも香りがあり、ハーブとして重宝。
  • 生育環境:日当たりと水はけの良い場所を好み、乾燥に強い。
  • 用途
    • 料理:肉料理やスープの香りづけに。
    • 薬用:抗菌作用、消化促進、咳止めなど。
    • 観賞用:グランドカバーやロックガーデンにも適している。

花言葉:「勇気」

HansによるPixabayからの画像

花言葉「勇気」は、タイムの歴史的・象徴的な背景に由来しています。

古代ギリシャ・ローマでの意味

  • タイムは戦士の象徴でした。兵士たちは戦の前にタイムの香りを嗅いで勇気を奮い立たせたり、タイムを身に着けて戦場に赴いたとされています。
  • 「タイムの香りは勇者の香り」とも言われたほどで、勇気・強さ・行動力の象徴とされました。

中世ヨーロッパでは

  • 女性が戦地に赴く騎士にタイムの花を刺繍したスカーフを贈ることで、「無事に帰ってきて」という願いとともに勇気を讃える意味を込めたと伝えられています。

「スカーフに編まれた願い」

その小さな村は、山と海に囲まれ、風の通り道にひっそりと佇んでいた。季節は晩春、丘の斜面には紫のタイムが可憐な花を咲かせ、空気はほんのりと甘く、どこかスパイシーな香りを漂わせていた。

エリアナは朝早く起きると、村の外れの丘へ向かった。籠を腕にかけ、紫の絨毯のように広がるタイムの花を丁寧に摘んでいく。その手つきには祈りのような静けさがあった。タイムの花はただの薬草ではない。この花は、彼女にとって“希望”のしるしだった。

彼女の恋人である騎士リオネルは、王国の南端で続く戦へと向かったばかりだった。別れの日、彼はただ「戻ってくる」と言い、彼女の頬に触れて旅立っていった。その背中が見えなくなっても、エリアナは立ち尽くしていた。

夜な夜な彼女は、蝋燭の灯りのもとでスカーフを編み続けた。細かなタイムの模様を刺繍しながら、彼の無事と、戦場で必要な“勇気”を祈るように一針一針を重ねた。スカーフに縫い込まれたのは、ただの装飾ではない。古くから伝わる伝承――タイムは戦士の魂に勇気を与えるという言い伝えだった。

「タイムの香りは勇者の香り」。そう教えてくれたのは、彼女の祖母だった。祖母の時代にも、戦はあり、別れはあった。そして、祈りを込めた刺繍が、何人もの騎士の心を支えたという。エリアナは祖母の遺した刺繍帳を開き、同じ模様を繰り返した。

戦から数ヶ月が経ち、村には次第に報せが届き始めた。帰還の知らせ、そして――帰らぬ人の名。

エリアナは毎朝、タイムの花を摘む習慣を続けた。変わらぬ香りに、彼の面影を感じながら。それは、彼女の中で“待つ”ことから“信じる”ことへの移ろいだった。

ある夕暮れ、村の門を越えて一人の男が歩いてきた。鎧の表面には傷があり、歩みは重かったが、まっすぐに村を目指していた。その手には、薄紫色のスカーフが巻かれていた。

「エリアナ……戻ったよ」

彼女は何も言わず、ただ彼に駆け寄り、そっとスカーフに手を添えた。そこには、彼女の針が紡いだタイムの花が、今も鮮やかに息づいていた。

そして、タイムの香りはふたたび二人を包み込んだ。

それは“勇気”が咲かせた、再会の花だった。

雲仙普賢岳祈りの日

6月3日は雲仙普賢岳祈りの日です

6月3日は雲仙普賢岳祈りの日

1991年6月3日、長崎県島原半島の雲仙普賢岳が大火砕流が発生しました。当時、避難勧告地区内で警戒中の消防団員や警察官、取材中の報道関係者などが火砕流に巻き込まれて死者40人、行方不明3人という犠牲者を出しました。この事がきっかけになり、1998年に長崎県島原市が「いのりの日」を制定しています。以降、多くの犠牲者を出した大火砕流の発生時刻である午後4時8分にサイレンを鳴らし、黙祷を行っています。

雲仙・普賢岳の噴火

雲仙普賢岳が噴火

1990年11月17日、長崎県雲仙市の雲仙普賢岳が198年ぶりに噴火しました。その後は、頻繁に火砕流や土石流が発生し、島原市など多くの地域が被災しています。その犠牲者は、翌年の91年6月3日の大火砕流で死亡、行方不明となった地元消防団員や警察官、報道関係者ら43人を含み計44人です。そして、96年の終息宣言後の現在も、溶岩ドーム崩壊の恐れがあることから警戒区域を設定しています。

あの大火砕流から30年、溶岩ドーム崩壊を想定して避難訓練

大火砕流から30年、溶岩ドーム崩壊を想定して避難訓練

1991年の普賢岳大火砕流で43人が犠牲になってから、かれこれ30年となり、現在でも溶岩ドームの崩壊の危険性が高まっているといわれています。その溶岩ドームの崩壊を想定した防災訓練が、麓の島原市と南島原市で合同で行われました。この訓練では、両市民でおよそ2100人の住民や関係者が参加し、それぞれ「情報伝達」や「避難訓練」などが行われました。その中でも「避難訓練」は、地震による雲仙普賢岳の溶岩ドームの崩壊で危険性が高まったという想定で行われました。

保育園の園児も避難訓練

山頂には崩壊寸前の大きな溶岩ドームがある!?

島原市の保育園では、園児や職員40人ほどが避難ルートを歩き、避難所に指定されているおよそ1㎞先の島原中央高校に向かい、避難した園児の確認や保護者への引き渡しが行われました。現在は、雲仙普賢岳の火山活動は落ち着いています。しかし、山頂には崩壊寸前の大きな溶岩ドームがあるので、その危険性は今でも指摘されています。

今回、訓練に参加した園児の母親は「仕事中に溶岩ドームが崩壊して火砕流が発生したら、どう対処していいのか分からないので、避難場所に無事に子どもを届けてくれて、その時の避難対応が確認することができた」と話していました。島原市「安中地区自主防災会」の横田哲夫会長は今回、情報共有などの反省を述べていたとか。

火山の噴火や地震は予測ができない恐怖がある

避難訓練

現在日本では、ほぼ毎年といえるほど様々な自然災害に見舞われ、たくさんの人たちが被害に遭遇しています。台風や集中豪雨、大寒波などは、気象庁から予報によって最低限の命を守る早めの避難が可能です。しかし、火山の噴火や最近の「淡路大震災」、「東日本大震災」など地震は、直前のアラートでしか発生を知ることができないのが現状です。日本は火山列島であるため、これまでも桜島の噴火や阿蘇の噴火が頻繁に発生しています。

火山防災の一環として毎年避難訓練を行う

防災訓練、防災用のヘルメット

それゆえに、桜島など活発な火山の近くに住む方は、災害対策の一環として「雲仙普賢岳祈りの日」や「桜島の日」などのように災害記念日を制定して毎年、避難訓練を行う日を設けて、その時の状況での問題を解決し、速やかに避難できるようにしているようです。現在の科学では、避難訓練こそが、人々の命を守る最高の手段だと思います。


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6月1日の誕生花「アスチルベ」

「アスチルベ」

基本情報

  • 学名Astilbe
  • 科名:ユキノシタ科(Saxifragaceae)
  • 原産地:東アジア(日本・中国など)、北アメリカ
  • 開花時期:5月~7月(初夏〜夏)
  • 草丈:20~80cm(品種により異なる)
  • 栽培環境:半日陰〜日陰を好む。湿り気のある土壌が適している。

アスチルベについて

特徴

  • ふんわりした花穂:小さな花が羽毛状に密集して咲き、ピンク・白・赤・紫など多彩な色があります。風に揺れる姿が涼やかで優雅です。
  • 耐陰性が高い:半日陰や日陰でも育ちやすく、シェードガーデンに最適。
  • 湿気を好む:乾燥には弱いため、水はけよりも「水もちのよさ」が重視されます。
  • 日本原産種あり:日本にも自生する種(チダケサシなど)があり、和風庭園にもよく合います。

花言葉:「恋の訪れ」

アスチルベの花言葉「恋の訪れ」は、ふんわりと繊細な花穂が、どこか恥じらいやときめきを思わせることに由来すると言われています。

  • 初夏にふわっと咲き出す様子が、恋が芽生える瞬間や、心がふるえるような新しい感情の始まりを連想させる。
  • 花穂がまるで心の奥でざわめく「淡い想い」を視覚化したようにも見えるため、「恋の予感」「恋の始まり」というイメージが重ねられた。

そのため、恋のプレゼントや告白シーンの花束にも使われることがあります。


「アスチルベの咲く頃に」

六月の風が、アスチルベの花穂を揺らしていた。薄紅色の小さな花がふわふわと集まって、まるで誰かの心の中でざわめく感情のように、そっと空気を揺らしている。

市立図書館の裏手にある小さな植物園。その奥の半日陰の一角に、その花は咲いていた。

「……咲いたんだね」

紗耶(さや)はアスチルベの前に立ち止まり、そっとしゃがみ込む。白と淡紅の花がちょうど見頃を迎えていた。彼女がこの場所に来るのは、もう何度目になるだろうか。

ちょうど一年前の六月。図書館のボランティアとして働き始めた頃、この植物園で彼に出会った。名は透(とおる)。物静かで、少しだけ不器用な青年。庭の手入れをしていた彼がアスチルベの花を指差して、「これは恋の訪れっていう花言葉があるんだ」と教えてくれたのが、ふたりの最初の会話だった。

そのときは、ただ「へぇ」と頷いただけだった。けれど、それからの日々で、彼の存在がじわりと心にしみ込んできた。植物のこと、季節のこと、本の話、何でもない会話が重なって、気づけば、透の姿を探す自分がいた。

それが「恋」なのだと気づいたのは、夏が終わりかけた頃だった。

でも、紗耶が想いを伝える前に、透は突然この町を離れた。家庭の事情で、急に引っ越すことになったのだと、館長から聞かされた。

その知らせを聞いた日、アスチルベの花はすでに枯れかけていた。

「恋の訪れ」どころか、恋は始まる前に、終わった――。そう思って、紗耶は何度もこの場所を訪れたが、花が咲いていない季節の植物園は、ただ寂しく、沈黙の中にあった。

そんな日々を越えて、季節は再び巡った。アスチルベの咲く頃が来た。

ふと、誰かの足音が聞こえた。紗耶が振り向くと、そこにいたのは見覚えのある背中だった。

「……透くん?」

振り向いた彼は、少し髪が伸びて、日焼けしていた。

「久しぶり。……咲いてたから、来てみた」

その声に、紗耶の胸がふわりと高鳴る。去年と同じ花の中で、違う気持ちが芽生える。

「アスチルベ、覚えてたんだ」

「うん。……花言葉、ちゃんと、意味があったんだなって思って」

透の視線が、そっと紗耶の目を見つめた。

「俺、あのとき言えなかったけど……会えなくなってから、ずっと考えてた。……もう一度会えたら、ちゃんと伝えたいって」

紗耶は、何も言えなかった。ただ、心が大きく揺れていた。まるで風にそよぐアスチルベの花のように。恥ずかしさと喜びが、ひとつになって波打っていた。

「……それって、恋の訪れ?」

彼女の言葉に、透は照れくさそうに笑った。

「たぶん、もう“訪れ”じゃない。……始まってたんだと思う」

紗耶は静かに頷き、ふたりは並んでアスチルベの花を見つめた。

それは、まるで心の奥に咲いた、淡い想いの形だった。

イタリアワインの日

6月2日はイタリアワインの日です

6月2日はイタリアワインの日

6月2日は、美味しいイタリアワインの認知度を高めて消費の開拓を目的に、2007年に「イタリア大使館」と 「イタリア貿易振興会」が制定した日です。そしてこの日付は、第二次世界大戦が終結した後にイタリア王国で行なわれた共和制移行を問う国民投票の結果を受け、1946年にウンベルト2世が退位し、イタリア共和国になった記念すべき日ということでこの日に決定したそうです。 また、この日は「イタリア・ワイン・デー祭」などが開催されています。

イタリアワインの歴史

ブドウ畑

イタリアでワインが造られ始めたのは、紀元前2000年など古くから行われていたようです。そしてイタリアワインは、イタリア半島で最初に入植した古代ギリシア人によれば、古代ギリシア語で「ワインの大地(エノトリーア・テルス)」と呼ばれる程、ワイン造りに適した地域だといわれていたそうです。

ルネッサンスのワインの誕生

イタリアワイン

イタリアワインは以前、「質より量」といった傾向があったそうです。しかし、戦争などによってブドウ園が破壊され、栽培が壊滅的な打撃を受けました。そのおかげで、イタリアワインの知名度も一時的に低迷しています。そんな中で1970年頃から、イタリアワインが世界に通用する高品質なものになるワイン造りを目指した活動が、一部の生産者の間で始められました。いわゆる、これが「イタリアワインのルネッサンス」といわれています。

最先端の醸造技術の導入、「シャルドネ」(フランス ブルゴーニュ地方原産の代表的な白ワイン用ブドウ品種)や「カベルネ・ソーヴィニヨン」(フランスボルドー地方原産の代表的赤ワイン用ブドウ品種)などの国際的な品種を植え、イタリアワインの近代化と高品質化を進ませた結果、世界的にも高評価を得るワインが作られるようになったといわれています。

メラーノ・ワイン・フェスティバル

メラーノ・ワイン・フェスティバルは、毎年4月にイタリア北部のヴェローナで開催されます。このイタリア最大のワイン展示会は、1992年から毎年11月に開催されている歴史ある展示会です。その開催地は、イタリア最北部のトレンティーノ・アルト・アディジェ州の中で更に北に位置する、オーストリアとの国境がすぐそばにあるメラーノという小さな町で会場が設けられるそうです。

イタリア全土の著名生産者と質の良いワインが集結

この会場は、アクセスが困難な場所にありますが、イタリア全土の著名生産者と質の良いワインが集結ことで有名。そのワインは、出品ワインは厳選され、審査基準は極めて厳しいようで前年出品したヴィンテージと同じワインを出品することは認められないようです。

来場者もワインに真剣な業者や愛好家のみ

また、高額の入場料と来場者もワインに真剣な業者や愛好家のみ。この展示会には、ビオワインのカテゴリーだけの日があったり、イタリアのみならず、ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー(ボルドーの格付けシャトーを中心とした、優良シャトーが所属している生産者協会)やその他ヨーロッパ、新世界のワイン、更にはビールの試飲会も同時開催。ちなみに、2013年度のメラーノ・ワイン・フェスティバルの出展生産者は合計約500社、訪問者数は6,500人。

イタリア全20州のワイン

ブドウ栽培

イタリアワインは、アルプス山脈南部から地中海に長靴の形で張り出した細長い地形のイタリアで温暖な日照にも恵まれ、ブドウ栽培に適した環境です。その国土の大半の地域で昔からワインが造られいます。そしてイタリアワインの魅力はその地域ごとに異なる多様性であり、土着品種に特化したり、国際品種を上手に取り入れること行いながら、それぞれ土地の個性を表現したワインが生み出されているそうです。

これらのワインは、きっと各地域ごとにこだわりを持ち、お互いに競争することで高品質なワインができるのでしょう。世界中でワイン製造が広がっている中で、未だにトップレベルの品質を維持できるのは、やは恵まれた地域だからこそなせる業だと思います。


「イタリアワインの日」に関するツイート集

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5月31日の誕生花「カラー」

「カラー」

基本情報

  • 学名:Zantedeschia
  • 科名:サトイモ科
  • 属名:オランダカイウ属(ザンテデスキア属)
  • 原産地:南アフリカ
  • 開花時期:5~7月(品種によって異なる)
  • 種類:多年草(球根植物)

カラーについて

特徴

  • 花のように見える部分:実は花ではなく「苞(ほう)」と呼ばれる葉が変化したもの。中心にある黄色い棒状の部分が本来の花(花序)。
  • :ラッパ状や漏斗状で、滑らかで光沢のある質感。
  • :白が最も一般的だが、ピンク、紫、黄色、オレンジなど品種改良により多彩。
  • :矢じり形で濃緑、白い斑点が入ることもある。
  • 用途:切り花やブーケ、鉢植え、庭植えとして人気が高い。

花言葉:「乙女のしとやかさ」

カラーの花言葉には複数ありますが、その中のひとつが「乙女のしとやかさ」です。

この花言葉の由来は、以下のようなカラーの性質にちなんでいます:

  • 優雅で上品な姿:花(苞)はすっとしたラインで、落ち着いた雰囲気を持ち、華やかさの中に静けさを感じさせる。
  • 控えめな美しさ:派手ではないが凛とした佇まいが、しとやかな女性を思わせる。
  • 白いカラーが特に象徴的:純白のカラーは、無垢さや純真さの象徴ともされ、まさに「乙女らしさ」を体現している。

このように、カラーの気品あふれる姿が「しとやかで控えめな乙女の姿」と重ねられ、この花言葉が生まれたとされています。


「白い苞(ほう)の約束」

駅から少し離れた丘の上、小さな温室の中に、白いカラーが静かに咲いている。

花屋を営む綾子は、毎朝その温室を訪れては、そっと花たちに話しかける。中でも、このカラーには特別な思いを寄せていた。それは、十七歳の春に他界した姉・澪(みお)が、最後に遺した花だったからだ。

「この花、なんだか、すごく綺麗……でも、目立たないね」

病室の窓辺で、姉はそう言って微笑んだ。

「わたし、こんな風に静かに咲ける女の人になりたかったな」

まだ病のことも、未来のことも、語るには早すぎた年頃。けれど、澪の声には確かな覚悟がにじんでいた。綾子はそのとき、何も答えられなかった。ただ、姉の白い指が触れたその花を、記憶に焼きつけた。

それから十年以上が過ぎた。

綾子は花屋を継ぎ、店の一角にはいつも白いカラーが飾られている。お客様に花の意味を問われるたび、彼女は静かにこう答える。

「乙女のしとやかさ、という花言葉なんです。静かで、上品な女性の姿を映しているんですよ」

けれどそれは、綾子自身がなりたかった姿でもあった。

姉のように、凛として、誰かの心にそっと寄り添える人に。

ある日、店に一人の若い女性が現れた。年の頃は十七、八歳。制服姿のまま、緊張した面持ちでカウンターに立った。

「……あの、白いカラーを一本だけ、買えますか?」

綾子は微笑み、花を一本、丁寧に包んだ。

「どなたに贈るのですか?」

その問いに、少女は少し恥ずかしそうにうつむいた。

「……亡くなったお姉ちゃんに。明日が命日なんです。お姉ちゃん、しとやかで優しい人で……この花、似てる気がして」

その言葉に、綾子の胸が静かに震えた。

「きっと喜びますね。その花は、そういう人のために咲いているんです」

少女が帰った後、綾子は温室の中の白いカラーを見つめた。

控えめだけれど、すっと伸びる姿。純白の苞は、まるで大切な想いを包み込むかのようだった。

——いつか、誰かの心に残る花のように、わたしもなれるだろうか。

綾子はそっと、苞に触れた。そのぬくもりは、遠い記憶の中の姉の手のようだった。

世界牛乳の日

6月1日は世界牛乳の日です

6月1日は世界牛乳の日

2001年、国連食糧農業機関(FAO)が「世界牛乳の日」(World Milk Day)を制定しました。これに合わせ、日本でも酪農・乳業関係者で構成される日本酪農乳業協会=現:Jミルク(一般社団法人)が2007年のこの日を「牛乳の日」に制定しています。この「世界牛乳の日」は、FAO加盟国から複数の国ですでに6月1日を「牛乳の日」としていたことからこの日が選ばれました。この記念日の目的は、牛乳への関心を高め、酪農や乳業の仕事を多くの人に知ってもらうことです。

6月は「牛乳月間」です

牛乳瓶

2008年から今日から1ヵ月間、日本でも6月1日を「牛乳の日」とし、毎年6月を「牛乳月間」としています。また、世界各国も「World Milk Day」として、各地域で様々なイベントが行われているようです。

牛乳の健康効果

牛乳を毎日飲むとどうなる?

牛乳には、実は血圧を下げる効果が期待されているそうです。牛乳はカルシウムやカリウムなど、ミネラルが多く含まれています。これらの成分が、血管を健康に保って体内の塩分を排出させ、血圧を下げる効果をもたらします。その中の成分であるカルシウムは、骨を作るだけではなく血管や細胞の免疫力を守る働きがあり、血管の健康維持に欠かせない成分だといわれています。

またカリウムには、ナトリウムを体外へ排出するなど、必要な塩分とそうでないものを調節する作用があります。また、このカリウムが不足すると、脳卒中のリスクを高めるといいわれています。そのカルシウムとカリウムを多く含む牛乳は、高血圧の予防に効果的な食品として勧められています。手軽な価格で買えるために、毎日の食事に取り入れて欲しい。

一緒に野菜や果実も食べる

血圧を下げる驚きの飲み物3選

これは、どんな食材も言えることですが、牛乳だけ飲んでいれば血圧が下がると勘違いしてはいけません。他に野菜などの食材から摂ったミネラルや食物繊維などの栄養成分と相乗効果で血圧が下がるため、バランス良い食事が理想です。

その中の緑黄色野菜や海藻は、塩分を排出するミネラルと食物繊維が豊富であり、果実に含まれるマグネシウムは、牛乳のカルシウムと作用して血圧をコントロールしてくれるそうです。また、色々な種類の食材から栄養成分を摂取することで満足感も得られ、食事療法のストレスが軽減されて、継続しやすいというメリットがあります。

なんでも摂りすぎると栄養が偏って害になる

牛乳とコーンフレーク

厚生労働省と国立がん研究センターが、4万3000人を対象とした大規模追跡調査で、牛乳やヨーグルトなど乳製品の摂取量が多いグループの前立腺がんリスクあるという結果を出しています。これも乳製品や肉類の過剰摂取が原因だといわれています。体い良いからって、大量に飲んだり食べたりしたら、栄養が豊富だった食べ物も毒物になるということです。毎日、コップ一杯飲んで体に必要な栄養分を補っていきましょう。

牛乳に関する動画集

牛乳反対派へ・・・

一部の人々は、牛乳の消費が健康に悪影響を及ぼすと主張していますが、多くの専門家や研究では、牛乳が多くの栄養素を提供し、健康に良い影響を与えることが示されています。

牛乳はすごく危険!?

「乳糖不耐症」や「乳アレルギー」がある人は、牛乳を避けるか代替品『例:乳糖フリーの牛乳や植物性ミルク』を検討する必要があります。そして、牛乳の摂取量や種類に注意し、バランスの取れた食事を心がけることが重要だそうです。

牛乳は体に良くないの?

牛乳は、カルシウムの豊富な源であり、成長期の子供や中高年の骨粗しょう症予防に役立ちます。日本人のカルシウム摂取量が不足していることも考慮すると、牛乳は秀逸なカルシウム源と言えます。

パンと牛乳は今すぐやめなさい!?

牛乳と組み合わせの悪い栄養素には、「食物繊維」「ポリフェノール」「フェチン酸」などがあります。牛乳には、カルシウムやたんぱく質などの栄養が豊富に含まれており、体に良い影響を与えます。パンと一緒に牛乳を楽しむ際は、前に述べたような相性を考慮して、おいしく食べてください。

気を取りなして、牛乳レシピ動画集

これまで牛乳のメリットより、デメリットを強調してきたので悪いイメージが残ってしまいました。しかし結論としては、牛乳は栄養が豊富に含まれており、基本的には体に良い影響を与えるということなので、気を取り直していくつかの牛乳レシピの動画をご覧ください。

余った時、牛乳たっぷりレシピ!!

牛乳大量消費レシピ

牛乳で作れるベイクドチーズケーキ

牛乳を使った簡単なベイクドチーズケーキの一般的なレシピをご紹介します。

【材料(4〜6人分)】

  • クリームチーズ:200g
  • 牛乳:150ml
  • 砂糖:80g
  • 卵:2個
  • 小麦粉:20g
  • バニラエッセンス:少々
  • レモン汁(お好みで):小さじ1

【作り方】

  1. オーブンを170℃に予熱します。
  2. クリームチーズを室温に戻し、ボウルで滑らかになるまでよく練ります。
  3. 牛乳を少しずつ加えながら、クリームチーズとよく混ぜます。
  4. 砂糖を加え、さらに混ぜます。
  5. 卵を1個ずつ割り入れ、その都度よく混ぜます。
  6. 小麦粉をふるい入れ、さっくりと混ぜます。
  7. バニラエッセンスとレモン汁を加え、全体になじむように混ぜます。
  8. 型に流し入れ、表面を平らにします。
  9. 予熱したオーブンで約40〜45分焼きます。竹串を刺して何もついてこなければ完成です。
  10. 焼きあがったら、冷ましてから冷蔵庫で冷やし、しっかり冷えたらお召し上がりください。

このレシピは牛乳を使っているので、まろやかで優しい味わいになります。お好みでフルーツやジャムを添えても美味しいですよ。


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