1月22日はカレーライスの日です
1982年1月22日、学校給食創立35周年記念に全国学校栄養士協議会が学校給食試食会を実施しました。全国の小中学校の児童約800万人に対し、カレーライスの給食が出されています。そして、この日を「全国一斉献立カレーライスの日」とし、1976年に正式導入された米飯給食の普及に対しても貢献したため、カレーライスが定番の国民食として定着しました。
全国学校栄養士協議会
全国学校栄養協議会は、全国の47都道府県にて活躍している栄養教諭や学校栄養職員が組織する団体です。この組織の役割は、成長期の子供たちの健康増進と食育の推進、そして学校給食の充実をめざすことです。更なる活動として、「食育の推進事業」「食育推進人材育成事業」「健康増進調査研究事業」を主軸にして、国民全体の健康増進に寄与することを目的としています。
日本のカレーのルーツ
カレー歴史を辿ると、古くは18世紀にインドからイギリスに伝わっています。イギリスは昔、インドを植民地としての支配下にあり、当時インドのベンガル地方の総督であったイギリス人が本国に広げたといわれているそうです。その後の19世紀では、イギリスでこの時に初めてカレー粉が作られたそうです。元々は、インドにはカレー粉ではなく、色々なスパイスを組み合わせたカレーなのです。
インドのカレー
インドカレーは、インド料理の一部で、多種多様なスパイスとハーブを用い、濃厚で風味豊かなカレー料理の総称としています。インドは、地域ごとに異なる伝統的な料理スタイルを持っていて、様々な種類のカレーが存在しています。
日本に伝わったカレーライス
明治時代は『西洋料理指南』という料理の本に、カレーのレシピが紹介されています。この本には、カエルや長ネギを使用すると書いていて、現在のカレーとは違うそうです。そしてその後、カレーの定番材料である「タマネギ・ジャガイモ・ニンジン」が日本で北海道を中心にたくさん作られるようになったそうです。それから国産の安いカレー粉が広がり、大正時代に現在のような日本のカレーライスの原型ができたといわれています。日本のカレーはインド生まれのイギリス育ちですが、日本のカレーはその両国のカレーとは違ったものであることがわかります。
給食のカレーライス
子供の頃、給食に出てきたカレーライスは美味しいかったという記憶があります。しかし、地域によって違うかもしれませんが、辛さがほとんどなくカレーは辛いという概念をなくしてしまうほどでした。給食といえば、嫌いなもでも美味しく食べられたような気がします。調理師が、嫌いな理由を把握して、味がわからないように加工していたようです。今考えてみると、家で作る母親と違い専門的に栄養のバランスをしっかりと考えた食事をさせてもらっていたんだとしみじみと感じます。