4月3日はいんげん豆の日です
1673年4月3日、いんげん豆を中国から日本に伝えたといわれている隠元禅師が亡くなった日です。隠元禅師(1594~1673)は、中国(明)の禅僧であり、江戸時代の前期に来日して日本黄檗宗を開祖した人物です。その来日後、将軍徳川家綱により手厚くもてなされました。そして、中国にいた寺社と同じ萬福寺を京都の宇治に創建しています。またそこで「いんげん豆」を禅の精進料理の材料として普及させたそうです。
いんげん豆
いんげん豆は、インゲンマメ属に属する豆類で、インゲンマメ属には、「ベニバナインゲン」「インゲンマメ」「ライマメ」などが属しています。また、インゲンマメ属のインゲンマメの中でも色々な種類が存在し、種皮色の多様性で、以下のように分類されます。
白色系
白色系は、豆全体が白いものでこれも「いんげん豆」と呼ばれる代表的なものであり、主に高級和菓子などで使用される「大福豆」、白餡の材料の「手亡」があります。
着色系
着色系では、単色のもの、まだら模様が入るものがあり、その単色の代表的なものでは、甘く煮て食べる以外に西洋料理との相性もよい「金時豆(別名→赤いんげん)」があり、色が鮮やかな赤紫色になっています。
まだら模様の着色系
まだら模様が入るものは、模様が種皮全体に入る普斑種(ふはんしゅ)と一部分にだけ模様が入る偏斑種(へんはんしゅ)に分かれます。
普斑種
普斑種のなかには、甘納豆や煮豆に使われることが多い「うずら豆」というものがあります。この名前の由来は、形がうずらの卵に似ているからだそうです。
偏斑種
偏斑種のなかには、「煮豆の王様」とも呼ばれる「とら豆」があります。これは、外見が虎に似ていることで、この名が付けられたそうです。
「さやいんげん」
ちなみに「さやいんげん」は、いんげん豆の未熟なさやのことであります。そしてこの場合は、豆類として分類されず、野菜として扱われているそうです。調理は一般的に、塩茹でにして和え物やおひたしか、バター炒めが日本では多いようです。
いんげん豆の栄養素
いんげん豆に含まれる栄養素は、主成分はでんぷんで、その他では「ビタミンB1やカリウム」「カルシウム」「鉄」「亜鉛」などのミネラルに「食物繊維」などが多く含まれます。いんげん豆は、様々な種類がありますが、含まれる栄養素はこれら全て共通しているそうです。
豆は日本食の代表選手
豆と言えば、「納豆・小豆・黒豆・グリーンピース」など色々な種類があります。日本食でよく言われる「まごわやさしい」(豆・ゴマ・ワカメ・野菜・魚・椎茸・芋)のトップに挙げられるほど栄養のバランスが摂れた日本食を支える食材であることは間違いないでしょう。