奴の日

8月5日は奴の日です

8月5日は奴の日

「や→8っこ→5」(奴)と読む語呂合わせから、株式会社カンショクがこの日を「奴の日」として制定しています。本社は香川県観音寺市にあり、半世紀にわたり豆腐の製造・卸・販売を行っています。目的は、全国の食卓で健康食品としての豆腐を、夏に冷えておいしい奴豆腐をたくさん食べてもらうことです。ちなみに記念日が認定された年は、2017年です。

美味しい冷奴の食べ方

美味しい冷奴の食べ方

この時期になると、暑くて冷たくあっさりしたものでないと食べれない状況の中、素麺や冷やし中華は定番ですが、栄養価の高い豆腐も冷奴として良く食べられます。薬味に醤油を掛ける食べ方は当然美味しいですが、色々なアレンジだれを作って食べる方法もたくさんあります。その中のいくつかを紹介します。

キムチとごま油

キムチ奴

作り方は、器に入れた豆腐にお好みのキムチを乗せて、ごま油を回し掛け、最後に刻み海苔を乗っけて出来上がりです。

塩昆布ごま油

奴レシピ

こちらの作り方は、さらに簡単です!豆腐の上に市販の塩昆布を乗せ、ごま油を掛けるだけです。あっさりしているので、やみつきになるかもしれません。

豆腐トマトサラダ

豆腐トマトサラダ

豆腐とトマト、胡瓜を切って混ぜるだけの簡単サラダで、短時間で簡単にできる豆腐レシピですので、試してみてください。

他にも色々と乗っけて食べてみよう!

ちょい足し冷奴

他にも余っていた冷やし担々麺の素を隠し味として掛けたり、サバ缶などをほぐして掛けるなどして自分自身も工夫して食べています。冷奴は、栄養が豊富である上に酒のおつまみとしても最高です。そんなに値段な高い食材でもないので、味を変えていけば毎日食べても飽きないのではないでしょうか!


「奴の日」に関するツイート集

他の方も、豆腐そうめんやアレンジ冷奴を食べて、夏を楽しんでいるようです。たくさんのアレンジレシピをいろんな方がツイートされているので、ぜひ参考にされてはいかがですか!

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8月3日の誕生花「マツバボタン」

「マツバボタン」

基本情報

  • 学名Portulaca grandiflora
  • 科名:スベリヒユ科(Portulacaceae)
  • 原産地:南アメリカ(ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチンなど)
  • 分類:一年草
  • 開花期:6月~9月(夏の間ずっと咲き続ける)
  • 花色:赤、ピンク、オレンジ、黄色、白、複色など
  • 草丈:10〜20cmほどの小型
  • 別名:ヒデリソウ(日照り草)

マツバボタンについて

特徴

◎ 松葉のような細長い葉

マツバボタンの名前の由来は、松の葉のように細くて多肉質な葉の形状によるものです。乾燥に強く、水やりが少なくてもよく育つ点も魅力です。

◎ 日光が大好きな「ヒデリソウ」

別名の「ヒデリソウ」は、太陽の光を受けて初めて花を開く性質に由来します。曇りや雨の日には花が閉じてしまうほど、日差しが大切な植物です。

◎ カラフルで豊富な花色

花は直径3〜5cmほどで、重なり合う花びらが美しく、ビビッドで豊富な色彩が特徴です。八重咲きや一重咲きなど、園芸品種も多くあります。


花言葉:「可憐」

◎ 小さく控えめな美しさ

マツバボタンは、背丈も低く、花も小ぶりでありながらも、その色彩や形は非常に美しく、儚げで魅力的です。この「小さな体に宿る美しさ」が、「可憐」という花言葉につながっています。

◎ 強さと繊細さの共存

炎天下でも咲き続けるたくましさを持ちながら、花の姿はどこか繊細で愛らしい――そのアンバランスな魅力が、「可憐」という言葉にぴったりなのです。


「陽だまりのマツバボタン」

その夏、祖母の家の庭は、色とりどりのマツバボタンで埋め尽くされていた。
 背丈の低いその花たちは、地面を這うように広がり、まるで小さな陽だまりが無数に散らばっているようだった。

 「この花はね、朝の光がないと咲かないんだよ」

 小学生の頃、祖母がそう教えてくれたのを思い出す。朝、カーテンを開けると、昨日まで緑だけだった土の上に、いきなり鮮やかな赤やピンクが顔を出していて、不思議でしょうがなかった。どうして昨日は咲いてなかったのに、今日はこんなにきれいなんだろう、と。

 それから十数年の月日が流れた。祖母が亡くなってから、家は長く無人になっていたけれど、この春、私は思い切って都会の仕事を辞めて、戻ってきた。理由はうまく言葉にできない。ただ、あの庭をもう一度見たかった――それだけだった気がする。

 六月の終わり。雑草を抜き、石をどけ、柔らかくなった土にマツバボタンの種を蒔いた。
 朝早く水をやり、昼間は少しずつ部屋の片づけをした。誰にも急かされず、誰にも認められず、ただ植物と向き合う毎日。けれど、不思議と心は静かだった。

 そして七月の半ば、最初の花が咲いた。
 目をこらさなければ見落としてしまうほど小さな花。けれど、朝日に透けるように咲くその姿は、あまりにも美しかった。花びらの縁がほんの少し波打ち、中心へ向かって柔らかく色がにじむ――まるで何かをそっと語りかけるような、静かな輝きだった。

 ふと、祖母の言葉が蘇る。

 「小さくても、ちゃんと咲いてる。それだけで、えらいよね」

 子どもの頃にはわからなかったその言葉が、今はまっすぐ胸に届く。
 マツバボタンは可憐だった。ひたむきで、健気で、そして強い。雨の翌日は咲かず、曇りの日も静かに閉じている。けれど、晴れた朝には決して遅れず、変わらぬ美しさを見せてくれる。

 そんな花を、私は今まで気づかないうちに見過ごしてきたのかもしれない。
 誰かに評価されることばかり気にして、大きく咲くことばかりを目指していた。でも、見下ろせば足元にも、こんなに健気な命があったのだ。ちゃんと咲いている花が、こんなにもそばに。

 夕方、花はそっとしぼみ始める。まるで「今日はこれでおしまい」とつぶやくように、静かに。

 私はしゃがみこみ、咲き終わった花に向かって小さく声をかけた。

 「今日も、きれいだったよ」

 日が傾いてゆく。
 明日もまた、あの小さな花たちは、変わらずに咲いてくれるだろう。

 そのことが、今はただ、嬉しい。

栄養の日

8月4日は栄養の日です

8月4日は栄養の日
栄養価の高い食材

栄養の日は、2017年に栄養と食の専門職である管理栄養士・栄養士で組織された「日本栄養士会」(公益社団法人)が制定しています。この日になったのは「えい(エイト)→8よう→4」を栄養と読む語呂合わせ。目的は、栄養を学んで体感することをコンセプトに、食生活を考える日とすることです。

食事療法は生活習慣病の予防や改善基本

食事療法は生活習慣病の予防や改善基本
状況に応じた食事制限

食事療法は、運動と同じように生活習慣病の予防や改善に大切な療法です。食事療法の基本は、「適度なカロリー摂取」「減塩」「バランスの良い栄養摂取」「1日3食の食事」です。また、カラダの状態に合わせて食事量を変えていくのも食事療法の1つです。正しい知識を学び、継続出来るよう工夫し、無理のない形で行うことが重要です。

新型コロナに負けない健康的な食事を維持

新型コロナに負けない健康的な食事を維持
健康的な食事

新型コロナなどの感染症から身を守るためには、栄養状態を良好に保ちましょう。特に感染症は、発熱時に体に多大な負担をかけ、通常よりも多くのエネルギーと栄養素を消耗します。更には、感染症の治療に使われる薬剤の中は、血糖値を上昇させる可能性のあるものがあります。

「ケトーシスやケトアシドーシス」のリスク

「ケトーシスやケトアシドーシス」のリスク

例えば、糖尿病の人がウイルス性疾患にかかれば、「ケトーシスやケトアシドーシス」のリスクが高くなり、免疫力を上げるためにも、食事療法は重要となります。

状況に応じてカロリーと栄養を摂取

状況に応じてカロリーと栄養を摂取

多種多様な食品を組み合わせにより、必要なカロリーと栄養素を満たし、免疫力を高められるといわれています。要するに、新型コロナの感染を防げる特定の食品や栄養素は無いけれど、栄養の偏った食品のみを食べていると感染防止効果はあまり期待できないということです。

ウイルスに嫌われる身体づくりを!

ウイルスに嫌われる身体づくりを!

2021年の中盤に差し掛かても、まだまだ新型コロナは「デルタ株」へと変異し、我々と隣り合わせに潜んでいます。「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」などにより、外出の自粛が続いて家の中で静かに過ごす時間が長くなっています。その代償として活動量が低下していきます。

栄養のバランスが取れた食事や適度な運動が重要

栄養のバランスが取れた食事や適度な運動が重要

そんな時こそ、栄養のバランスが取れた食事や適度な運動が重要になります。そして、家の中や狭い庭などでも可能な運動(ラジオ体操、スクワットなど)を行うことをお勧めします。今後も、栄養と病気の関係性を詳しく学習し、ウイルスに嫌われる身体づくりをしていきましょう!


「栄養の日」に関するツイート集

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8月2日、8月19日の誕生花「カンナ」

「カンナ」

Ray_ShrewsberryによるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名Canna
  • 科名:カンナ科(またはクズウコン科とされる場合も)
  • 原産地:熱帯アメリカ
  • 開花時期:6月~10月中旬
  • 分類:多年草(球根植物)
  • 花色:赤、オレンジ、黄色、ピンクなど(鮮やかな色が多い)

カンナについて

Ray_ShrewsberryによるPixabayからの画像

特徴

  • 大きく鮮烈な花
     カンナの花は、まるでトロピカルな太陽のエネルギーを凝縮したかのように、ビビッドで存在感があります。花びらは波打つような質感をもち、遠目でも目を引く派手さが魅力です。
  • 大きくしっかりした葉
     葉はバナナの葉に似た大きく丈夫な形で、緑のほか、赤みを帯びた品種や斑入りのものもあります。観葉植物のような迫力を持ち、花と葉の両方が鑑賞価値を高めています。
  • 強い日差しと暑さに強い
     熱帯原産だけに、夏の直射日光にも負けず咲き誇ります。むしろ暑さを味方につけるような勢いがあり、真夏の庭や公園でも元気に咲き続けます。
  • 育てやすい球根植物
     冬場は球根の状態で越冬し、春以降に再び力強く芽吹くため、毎年楽しむことができます。

花言葉:「情熱」

minka2507によるPixabayからの画像

カンナに込められた花言葉の中でも、とりわけ印象的なのが「情熱(Passion)」です。
この花言葉は、以下のようなカンナの性質や姿から生まれたと考えられます。


◎ 燃え上がるような色彩

カンナの花は赤やオレンジなど、炎を思わせるような鮮烈な色合いを持っています。
夏の陽射しの中で咲くその姿は、まさに熱くたぎる心や情熱的な思いを視覚化したような印象を与えます。


◎ 力強く咲く姿

猛暑にも屈せず、堂々と空に向かって咲くカンナ。
その生命力と自己主張の強さが、まるで何かに情熱を注ぐ人のエネルギーや意志の強さを象徴しているようにも見えます。


◎ 南国的で官能的な雰囲気

カンナには、どこかエキゾチックで艶やかな美しさがあります。
それは単なる派手さではなく、内に秘めた熱情や、あふれる生命力といった「情熱的な存在感」と重なります。


他の花言葉

  • 快活
  • 妄想
  • 尊敬

これらの花言葉も、カンナの陽気さや堂々とした佇まいから来ているとされます。


「情熱の庭」

Suzanne D. WilliamsによるPixabayからの画像

七月の終わり、祖母の家に帰ってきた。

 庭の一角に、背の高い花が真っ赤に咲いている。まるで燃える炎のような色。葉は大きくしっかりとしていて、風に揺れるたびにどこか南国の空気を連れてくる。――カンナだ。

 「昔ね、あの花を見ると元気が出たのよ」と、祖母が生前よく話していたのを思い出す。「情熱、って花言葉があるの。あたしにはもうないけど、あなたにはきっとあるから、覚えておきなさい」

 そのときは笑って聞き流していた。でも今、祖母のいないこの庭で、その言葉の意味をようやく理解した気がした。

 東京での生活に疲れていた。

 仕事は一応順調。でも心が追いついていない。やるべきことをこなす日々の中で、「やりたいこと」はいつのまにか見失っていた。職場で「情熱的な人ですね」と言われたこともあったけれど、それはただの「頑張りすぎ」と同義だった。

 祖母が亡くなったと連絡を受けたとき、私は「休みます」と上司に告げて、何も持たずにこの町へ帰ってきた。

 庭のカンナは、まるで何事もなかったかのように咲いていた。
 真夏の太陽をそのまま受け止めるように、まっすぐに立ち、どの花よりも鮮やかに、誇らしげに。

 私はその前にしゃがみこんで、しばらく見入っていた。

 花びらは炎のように波打ち、茎はしっかりと根を張っている。枯れそうな気配もない。むしろ暑さを喜んでいるようだ。

rahul5025によるPixabayからの画像

 「燃え上がるような色彩、って感じだね」

 思わず声に出した。
 そしてすぐに、祖母の言葉を思い出した。

 ――あなたにはきっとあるから、覚えておきなさい。

 情熱。それはきっと、華やかさだけじゃない。何かを信じて立ち上がり続ける力。
 誰にも見えなくても、自分の心の中に静かに灯り続ける火。
 カンナは、その火を形にしてくれているのかもしれない。

 私はその日、庭の手入れを始めた。
 草を取り、土を耕し、祖母が大切にしていた鉢をひとつひとつ磨いた。汗は滝のように流れたけれど、不思議と心は軽くなっていった。

 夜、母から電話があった。「あのカンナ、あんたが生まれた年に植えたのよ」と言われた。

 何も知らず、ただ「きれい」と思っていた花が、実は私と同じ年月を生きてきたということに驚いた。そして少しだけ、胸が熱くなった。

 次の朝もカンナは咲いていた。
 昨日よりも、少しだけ背が伸びたような気がする。

 「私にも、まだ情熱ってあるのかな」

 つぶやくと、風が吹いた。花がふわりと揺れた。
 それはまるで、「あるよ」と答えてくれたように思えた。

 ――また、東京に戻ろう。少しずつでも、もう一度やってみよう。

 カンナのように。太陽に向かって、堂々と。情熱を忘れずに。

蜂蜜の日

8月3日は蜂蜜の日です

8月3日は蜂蜜の日
蜂蜜の日

1985年のこの日は、「はち→8 みつ→3」の語呂合わせで、健康食品としての蜂蜜を広く知ってもらうため、「全日本はちみつ協同組合」と「日本養蜂はちみつ協会」が制定しました。これから、その蜂蜜が健康食品としてどんな役割を果たすのかを調べてみましょう。

速効性の疲労回復効果あり

はちみつは、速効性の疲労回復効果あり
蜂蜜は疲労回復効果あり

蜂蜜の糖分は単糖類であり、分解する手間なく消化吸収されます。したがって、消化器に負担をかけない糖分ということです。そのために素早くエネルギーに変え、体力を消耗した体に効きます。

殺菌効果があり、風邪予防にも!

はちみつは、殺菌効果があり、風邪予防にも!
殺菌効果がある蜂蜜

蜂蜜に含まれている「グルコン酸」は、殺菌作用があります。更には、強い殺菌力を持つ過酸化水素を作る「グルコースオキシターゼ」という酵素も含まれ、ダブルで殺菌効果を発揮します。喉の痛みや咳止め、口内炎などにも効果があるといわれています。

「マヌカハニー」は強力な殺菌力を持つ!?

「マヌカハニー」は強力な殺菌力を持つ
蜂蜜の殺菌力

蜂蜜の中でもさらに強力な殺菌力を持つのは、「マヌカハニー」です。インフルエンザなどのウイルス対策にも有効だという情報があります。マヌカハニーは、主にニュージーランドに自生している「マヌカ」の木に咲く花から蜜を取ったミツバチの巣から抽出した蜂蜜のことです。

「マヌカ」は花以外でも効能が

また、この「マヌカ」の木は、花の蜜以外で「葉っぱ」や「木の幹」、「樹液」などのあらゆる部分に様々な効能があるそうです。そして、 ニュージーランド先住民族マオリ族は、その優れた効果から万能薬として用いられ、この木を「復活の木」を意味する「マヌカ」という名前が付けられたといいます。

他にも効能がたくさん!

はちみつは、効能がたくさんあります
蜂蜜は健康食品

蜂蜜は、殺菌効果の他にも、たくさんの効能があります。美容では保湿効果、栄養価が高いためサプリメントとして、カロリーが砂糖より低いためダイエット効果、蜂蜜に含まれるビタミンB2が肝機能を高めるため二日酔いに効果があります。さらに花粉症の予防や改善にも効果があるといわれています。

蜂蜜は純粋で非加熱のものを

蜂蜜は純粋で非加熱のものを
蜂蜜

いくら蜂蜜が純粋であっても、加熱してしまっては栄養価が落ちるそうです。また商品化する際にも、海外からの蜂蜜などは、フィルターに通すために加熱するといわれています。したがって、蜂蜜の栄養をしっかりと取りたいのであれば、純粋で非加熱のものをおすすめします。それはなぜかというと、ビタミンや酵素などは長時間の加熱や60度以上の高温に弱いといわれているからです。

赤ちゃんには危険!?

はちみつは、1歳未満の赤ちゃんには害がある

はちみつの注意書きに、「1歳未満の乳幼児には与えないでください」とあるのは、「ボツリヌス菌」という強い毒素を持つ細菌が含まれていることがあるためだそうです。大人の腸内には、この「ボツリヌス菌」を他の腸内細菌が死滅されるために害はないそうです。

乳児ボツリヌス症を発症するリスク

乳児ボツリヌス症を発症するリスク

しかし赤ちゃんの場合は、まだ腸内環境が整っていないので、この影響により、乳児ボツリヌス症を発症するリスクがあり、死に至る危険性もあるとされています。さらには、「ボツリヌス菌」は熱にも強く、加熱しても死滅しない菌だそうです。1歳未満の赤ちゃんに与えたら大変です。

蜂蜜は健康に良いが・・・

蜂蜜は健康に良いが・・・

ある民放の番組で、「はちみつは健康に良い」という趣旨の内容が放送。このことが2020年から2021年にかけて、新型コロナ禍に伴う健康意識の高まりで、「はちみつが新型コロナウイルス撃退に効く」という誤ったイメージが流布されたといいます。

新型コロナに対応するエビデンスが無い

はちみつは、新型コロナに対応するエビデンスが無い

しかし、新型コロナウイルスに対するはちみつの効果については、どこのメーカーや専門家も「新型コロナに対応するエビデンスが無い」と明確に否定しています。蜂蜜は健康に良いのは確かであるので、未知の感染病だけにとらわれず、日々の健康志向の考え方を今まで通り、継続することを願います。


「蜂蜜の日」に関するツイート集

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8月1日の誕生花「アサガオ」

「アサガオ」

👀 Mabel Amber, who will one dayによるPixabayからの画像

基本情報

  • 和名:アサガオ(朝顔)
  • 学名Ipomoea nil (アサガオ)、Ipomoea tricolor (ソライロアサガオ)
  • 科名/属名:ヒルガオ科/サツマイモ属
  • 原産地:熱帯から亜熱帯地域
  • 開花時期:7月中旬~10月上旬
  • 花色:青、紫、桃、白など
  • 草丈:20〜300cm(つる性で支柱に絡んで成長)
  • 特徴:一日花(朝開いて昼頃にはしぼむ)

アサガオについて

RalphによるPixabayからの画像

特徴

  1. 朝に咲いて昼にしぼむ「一日花」
     アサガオの名の通り、朝になると花が開き、日差しが強くなる昼頃にはしぼんでしまいます。咲いている時間はとても短く、繊細な命のように感じられます。
  2. つるを伸ばして成長
     支柱やネットに絡みついてどんどん伸びる様子は、夏の風物詩として親しまれています。緑のカーテンとしても人気があります。
  3. 江戸時代に大流行した園芸植物
     日本では特に江戸時代に多くの品種改良が行われ、「変化アサガオ」と呼ばれる珍しい形や色の品種が競われました。

花言葉:「はかない恋」

アサガオの花言葉「はかない恋」は、その一日でしぼむ花の性質に深く関係しています。

◆ 一瞬だけ咲いて消える恋のように
朝に美しく咲き誇りながらも、昼過ぎにはしおれてしまう――その儚く短い命が、まるで一瞬のきらめきのような淡い恋心を思わせることから、「はかない恋」という言葉が生まれました。

◆ 江戸の文芸や浮世絵にも影響
アサガオは江戸時代の詩や物語にもよく登場し、報われない恋心や、一夜限りの想いを象徴するモチーフとして描かれています。

◆ 朝の美しさと、昼の消失
咲いたときの美しさが際立つ分、すぐに消えてしまうその姿が、「出会えた奇跡」と「別れの予感」を同時に想起させる――そこにロマンティックな哀しさが宿ります。


「朝顔の咲く頃に」

lam maiによるPixabayからの画像

その夏、私は毎朝、決まって六時にベランダのカーテンを開けるようになった。
 そこには、淡い紫のアサガオが、まるで私を待っていたかのように静かに咲いていた。

 「花って、誰かのために咲くんじゃなくて、自分のリズムで咲いてるんだよ」
 そう言ったのは、あの人だった。
 隣に住んでいた大学生の青年――直樹さん。二十代半ばの、どこか影のある人だった。

 私が中学生になったばかりの初夏。母に頼まれて、彼に回覧板を届けたのが最初だった。

 無口だけど優しい人だった。
 鉢植えのアサガオに水をやる姿が妙に静かで、心に残った。

 「どうして朝顔なんですか?」と私が聞くと、
 「一日でしぼむってところが、いいんだよ」と彼は少し笑った。
 「朝しか見られない。だから大事にできる。恋も、そんなもんかもしれないな」

 その言葉の意味は、当時の私にはよくわからなかった。
 けれど、彼の視線がアサガオに落ちるたび、何かとても遠い人に想いを寄せているような気がして、胸がきゅっとなった。

 夏休みが始まる頃、彼の家に変化があった。誰かと電話でよく話すようになり、夜遅くまで灯りが消えなかった。

 私が声をかけると、「夏が終わったら、東京に戻るよ」とだけ言った。

 「何か、あったんですか?」と尋ねると、彼は少しだけ目を細めて、
 「朝顔みたいな恋をしてたんだ。綺麗だけど、すぐ終わるやつ」とつぶやいた。

 私はなぜか、その言葉が胸に深く残った。
 恋をしていたんだ、とそのとき初めて知ったのに、もうその恋は終わったのだということも分かった。

Maggie ChaiによるPixabayからの画像

 八月の終わり。朝顔の花は少しずつ減り、葉も疲れたように色を落とし始めた。
 彼の部屋の窓はもう開くことはなく、鉢植えのアサガオだけが静かに最後の花を咲かせていた。

 そして九月、直樹さんはひとことも挨拶をせず、部屋を引き払っていった。
 残されたのは、錆びた支柱と、しぼんだ花のついたアサガオの鉢。

 それから何年も経った今も、私は毎年アサガオを育てている。
 朝、その花が開くたびに思い出す。
 誰かを想っていた人の横顔と、静かに終わっていった「はかない恋」の話を。

 たとえ一瞬でしぼんでしまう恋でも――咲いたことには、きっと意味がある。

カレーうどんの日

8月2日はカレーうどんの日です

8月2日はカレーうどんの日

6月2日は「横浜カレー記念日」で、7月2日が「うどんの日」の二つを融合した「カレーうどん」は「8月2日」に制定されました。「カレーうどん100年革新プロジェクト」が、知名度は高いのに食べる頻度の少ないカレーうどんを、たくさんの人に食べてもらうために記念日を定めています。

カレーうどんの歴史

カレーうどんの歴史

カレーうどんは、定番メニューとして普通の「うどん」とは別もので、独自の地位を確立しています。最近では専門店もあるほど独自の世界で売り出しています。

洋食と日本の麺文化が融合

外国人、カレーうどんに挑戦!

カレーうどんは、洋食と日本の麺文化が融合して生まれた日本独自の麺料理ですが、誕生したきっかけは、舶来文化を取り入れ、うまくコラボさせる日本人ならではの柔軟な性格が生かされものだと思います。カレーうどんは日本人の文化に馴染み、今では日本食と言えるほどですね。

簡単なカレーうどんレシピ

簡単なカレーうどんレシピ

材料

うどんの玉 1つ。カレー オタマ2杯。めんつゆ3倍濃縮 大さじ3。水 100㏄。刻みネギ お好み。

作り方

うどんを茹でて器に入れておきます。鍋にはカレー、めんつゆ、水を入れて火にかけて温め、器のうどんにカレー出汁をかけて、刻みネギを散らして出来上がりです。

夏は、冷やしカレーうどんに

夏は、冷やしカレーうどんに

いくらカレーうどんが好きといっても、さすがに夏の暑いときは、食べる気がしませんよね。こんな時でも冷やしカレーのぶっかけうどんって技もあるようですよ!

ちょい足しカレーうどん

ちょい足しカレーうどん

大人に子供、幅広い層で人気のカレーうどんですが、さすがに同じ味付けばっかりだと飽きてしまいます。そこで、他の食材を少し足したり、調理の仕方を変えるなどしてアレンジカレーうどんを作るのも良いかと思います。

独自でアレンジ、カレーうどん

独自でアレンジ、カレーうどん

例えば、「チーズカレーうどん」「トマトチキンカレーうどん」「焼きカレーうどん」「白だしカレーうどん」「チーズ温玉カレーうどん」など、独自でチャレンジしたり、調べたりすると他にもたくさんあります。ただ、カレーうどんだけだと栄養や美容に対する魅力がなくなるかもしれませんが、こうして「ちょい足し」すれば、魅力的なメニューになるため皆さんもぜひ、試してみてください。


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7月31日の誕生花「ルドベキア」

「ルドベキア」

ZenAgaによるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名Rudbeckia
  • 英名:Black-eyed Susan(ブラック・アイド・スーザン)
  • 科名/属名:キク科/ルドベキア属
  • 原産地:北アメリカ
  • 開花時期:7月〜10月(初夏〜秋)
  • 草丈:30cm〜150cmほど(品種によって異なる)
  • 花色:黄色、オレンジ、赤褐色など(中心が黒や茶で、コントラストが特徴的)

ルドベキアについて

ZenAgaによるPixabayからの画像

特徴

  • 明るく鮮やかな黄色系の花びらと、黒または茶色の丸い中心部(頭状花序)が特徴。
  • 耐暑性・耐寒性ともに強く、初心者でも育てやすい丈夫な植物です。
  • 一年草タイプと多年草タイプの両方があります。
  • 花壇や切り花、ナチュラルガーデンによく使われます。
  • ミツバチや蝶を引き寄せる花としても人気があります。

花言葉:「正しい選択」

MariaによるPixabayからの画像

ルドベキアの花言葉「正しい選択」は、その花姿と性質、そして歴史的背景に由来すると考えられます。

◎ 花姿に込められた「確信と揺るぎなさ」

  • 花びらは太陽のように放射状に広がり、中央の黒い芯がどっしりと構えています。
  • まるで「自分の軸をしっかり持っている」かのような芯のある美しさが、「迷いのない決断」や「正しい選択」を象徴しているとされます。

◎ 環境を選ばないタフな性質

  • ルドベキアは痩せた土や暑さにも負けずに花を咲かせることから、厳しい状況でも自分の選んだ道を進む「強い意志」や「確かな判断力」の象徴とされます。

◎ 名の由来も「正しさ」と関係?

  • 学名 Rudbeckia は、スウェーデンの博物学者**オロフ・ルドベック(Olaus Rudbeck)**に由来し、植物学に大きな貢献をした「正しい学問的選択・姿勢」を称えて命名されたとも言われています。
  • つまり、**知性や見識に裏打ちされた“正しさ”**の象徴とも読み取れます。

🌻補足:他の花言葉もあります

  • あなたを見つめる(中心部が黒く目のように見えることから)
  • 立派な人
  • 正義

「ひまわりじゃなく、ルドベキアを」

AlicjaによるPixabayからの画像

駅前の花屋で、ひとりの女性が足を止めた。

 棚の片隅に、小さな鉢に植えられたルドベキアが並んでいる。黄色い花びらが太陽のように広がり、中心には焦げ茶の芯がしっかりと構えていた。

 「……これ、ひまわりじゃないんだ」

 そうつぶやいた彼女の声は、どこか迷いを断ち切るような響きを含んでいた。

 その名前を口にするのは久しぶりだった。大学時代、あの人がいつも言っていた。

 「俺、花の中で一番好きなのはルドベキア。ひまわりみたいだけど、もっと控えめで芯が強い。なんか、迷わないって感じがするんだ」

 彼は将来、教師になると言っていた。

 子どもたちに勉強を教えるよりも、「選び方」を伝えたいんだと語っていた。

 何かを選ぶって、時に怖い。でも、選ばないままで立ち止まっている方が、もっと怖い――そんな言葉を、彼女は何度も聞いてきた。

 けれど卒業間際、彼は夢を捨てた。家業を継ぐために地元に戻り、教師の道はあきらめると静かに言った。

 「それが俺の“正しい選択”なんだと思う」

 そう言いながら笑った彼の横顔が、忘れられないままだった。

 あれから7年。

Teodor BuhlによるPixabayからの画像

 彼女は今、外資系の広告会社で働いている。数字とスピードの渦に巻かれながら、「いつか辞めよう」と思い続けて、でもそれでもがきながら日々を重ねていた。

 ──ルドベキアの花言葉、知ってる?

 ふと、昔の彼の声がよみがえる。

 「“正しい選択”って言うんだ。派手じゃないけど、どこかに一本、軸があるって感じ。だから好きなんだよ」

 彼女はそっとルドベキアの鉢を手に取った。

 目を凝らすと、ただの可憐な花ではなかった。土に深く根を張り、太陽の方を静かに向いている。芯がぶれず、どんな風にも倒れそうにないその姿。

Zhu BingによるPixabayからの画像

 ──あのとき、私は何を選んでいただろう?

 彼と離れることを「しかたない」と言い聞かせ、会社に残ることを「正解」と信じた。でも今なら思う。「正しい選択」とは、状況に流されて決めることじゃない。自分の意志で、ちゃんと選ぶことなんだ。

 帰り道、電車の窓に映る自分が、ほんの少しだけまっすぐに見えた。

 部屋に帰ったら、あの鉢を窓辺に置こう。名前のわからなかったあの花を、ちゃんとルドベキアと呼ぼう。

 そしていつか、彼に伝えよう。

 「私も、選んだよ」と。

 迷いのない、揺るがない、ただひとつの“正しい選択”を。

花火の日

8月1日は花火の日です

8月1日は花火の日

1948年のこの日は、戦中に禁止されていた花火が解禁されたこと、また1955年のこの日、東京墨田区の花火問屋の大規模な爆発事故があった日でもあります。そしてもう一つの理由が、世界最大の花火大会ともいわれる「教祖祭PL花火芸術」の行われる日ということもあり、1967年に記念日として制定されています。

花火はどんな時代でも魅力的

花火はどんな時代でも魅力的

花火は何百いや、何千年も前から夏の夜になると人々を魅了してきました。特に打ち上げ花火は、イルミネーションや光のイリュージョンなんて比較にならないほど、人の心を感動させてくれます。そもそも、夜空に開花する幻想的な光の大輪は、日本人の感性を秘めた美しさでもあります。

伝統技術を駆使した職人の花火

花火大会の舞台裏

また見る人によっては、心を和ませてくれるなど、光の芸術としてみても素晴らしいものがあります。伝統技術を駆使して花火職人が造り出した花火の玉は、夜空で光の花を咲かせると、その時初めて「花火」となり、その一瞬の映像の中で色や形、心に響く爆音など、その全ての要素が観客を魅了します。

新型コロナの収束に向け、一斉に打ち上げる

コロナに負けないように全国一斉、花火の打ち上げ!

2020年6月1日新型コロナウイルス感染症の収束を願い、全国の花火業者が各地で一斉に花火を打ち上げるプロジェクトである全国一斉悪疫退散祈願(CHEER UP!)花火プロジェクトを開催しています。

東京五輪延期で、打倒コロナの合図!

また、東京五輪の開会式が予定だった7月24日にも、全国一斉に花火が打ち上がりました。日本青年会議所が「新しい日本をはじめる合図」として企画。新型コロナの影響で全国の花火大会中止が相次ぎ、苦境にあえぐ業者は「打倒コロナ!」と意気込んでいたそうです。

来年こそは、コロナを忘れて

今年は花火大会は、新型コロナ収束への見込みがなく自粛ムードのまま年を終えそうです。来年の夏こそは、ワクチンの完成による完全終息を目指し、今までに無い新たな花火の感動を期待したいと思いました。しかし、2021年は去年に続き新型コロナの収束どころか、変異株が現れ、「英国」「南アフリカ」「ブラジル」、そして2021年の7月になると「インド」のデルタ株が出てくるなど、東京五輪どころではない始末です。


「花火の日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年以前の投稿

7月30日の誕生花「ニチニチソウ」

「ニチニチソウ」

hartono subagioによるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名Catharanthus roseus
  • 英名:Madagascar periwinkle(マダガスカル・ペリウィンクル)
  • 和名:ニチニチソウ(日々草)
  • 科名:キョウチクトウ科
  • 原産地:マダガスカルを中心とする熱帯~亜熱帯
  • 開花時期:初夏(5月)〜秋(10月頃)
  • 草丈:20~50cm程度
  • 花色:ピンク、白、赤、紫など

ニチニチソウについて

hartono subagioによるPixabayからの画像

特徴

  • 日々新しい花が咲く
     名前の由来でもある「日々草(ニチニチソウ)」は、次々に新しい花を咲かせることから。ひとつの花は1日でしぼみますが、代わる代わる咲き続け、花が絶えません。
  • 暑さと乾燥に強い
     夏の暑さや乾燥に強く、丈夫で育てやすい植物。日なたを好み、ガーデニング初心者にも人気です。
  • 光沢ある葉と整った樹形
     光沢のある濃い緑の葉と、整った丸みのある草姿が特徴で、花壇や鉢植えにも映えます。
  • 園芸品種が豊富
     改良が進んでおり、八重咲きや濃色、淡色などバリエーション豊富。

花言葉:「生涯の友情」

ニチニチソウの花言葉にはいくつかありますが、特に「**生涯の友情(Lifelong Friendship)」」という花言葉は、以下のような植物の性質に由来すると考えられます。

◎ 毎日咲き続ける「変わらぬ存在」

 1日でしぼむ小さな花を咲かせ続けるニチニチソウの姿は、まるでどんな日にも寄り添ってくれる友人のようです。そのひたむきさが、「永遠の、絶えない友情」を象徴します。

◎ 暑さにも負けず咲き続ける強さ

 過酷な暑さの中でも元気に咲くそのたくましさは、困難の中でも支え合える友情を思わせます。変わらずそばにいてくれる友の存在への感謝が、この言葉に込められているのです。

◎ 四季の中でも長く咲き続ける

 春から秋まで、長期間にわたって花を咲かせる姿もまた、「長く続く関係性=生涯の友情」を連想させる理由となっています。


「変わらぬ花のとなりで」

Warida NilthirachによるPixabayからの画像

高三の夏、私はニチニチソウを育てはじめた。
 発端は、ただの偶然だった。学校の園芸部が余った苗を配っていて、たまたまそれを受け取ったのが私だ。手のひらサイズのポットに、小さなつぼみがついていた。

「それ、日々草っていうんだよ。毎日、新しい花を咲かせるの」
 声をかけてきたのは、幼なじみの美咲だった。

 美咲とは小学校の頃からの付き合いで、家も近所。中学まではよく一緒に登下校していたけれど、高校に入ってからはクラスも部活も違い、話す機会は少なくなっていた。

 でもその日、彼女は笑って言った。

「水を切らさなければ、暑さにも強いんだよ。すごく、がんばり屋さんなの」

 その言葉がなぜか胸に残って、私は持ち帰った苗をベランダに置き、毎朝水をやるようになった。
 ひとつの花は一日でしぼんでしまうけれど、翌朝にはまた新しい花が開いていた。真夏の陽射しの中でも、毎日、欠かさず。

 それはまるで、どんな日にも隣にいてくれた美咲のようだった。

 八月の終わり、美咲が転校することになった。
 お父さんの転勤で、急に決まったという。私は何か言いたかったのに、言葉が見つからず、ただ「そっか」とだけ返した。

「ねえ、ニチニチソウ、咲いてる?」
 駅までの見送りの途中、美咲が言った。
「咲いてるよ。毎日、ちゃんと」
「よかった。なんだか、あれって友情みたいだよね。昨日と今日がちょっとずつ違っても、変わらず咲いてる」

 私はうなずいた。あの花は、少しずつ、でも確かに咲き続けている。昨日の花と今日の花は違うけれど、その姿はいつも隣にあった。

「ありがとう、ずっと一緒にいてくれて」
 美咲が言った。
 私はたまらなくなって、彼女の手を握った。
 泣きそうだったけれど、笑った。たぶんそれは、美咲も同じだった。

 それから数年。
 大学に進み、一人暮らしを始めた部屋のベランダでも、私はニチニチソウを育てている。季節がめぐるたびに新しい苗を買い、毎朝水をやる。

 ふと、あの夏を思い出す。
 真っ直ぐな陽射しの中で、何も変えられなかったこと。でも、確かにあったもの。変わらず咲く花。変わらず隣にいてくれた、美咲という存在。

 今でも手紙をやりとりしている。
 遠く離れても、気持ちは変わらない。
 まるでニチニチソウのように、静かに、でも確かに続いている。

 友達って、こういうものかもしれない。
 声をかけなくても、毎日会えなくても、ちゃんとそこにいる。
 一日一日を咲かせながら、いつかまた会う日まで。

 今年もまた、ベランダで小さな花が咲いた。
 私はそれに「おはよう」と声をかける。

 ――変わらぬ友情のように、今日もまた、一輪。