端午の節句

5月5日は端午の節句です

5月5日は端午の節句

5月5日、「端午の節句」は「菖蒲の節句」とも呼ばれています。日本では男の子が健やかな成長を願う行事として古くから行われてきました。

端午の節句

鯉のぼり

日本の端午の節句は、奈良時代から続く古い行事です。元々は月の端(はじめ)の午(うま)の日という意味で、5月だけのものではありませんでした。しかしその後、午(ご)と五(ご)の音が同じということもあって毎月5日になり、最終的には5月5日のことになったという説があります。

端午の節句の行事

薬草摘みや蘭を入れた湯

大昔の日本は、季節の変わり目の端午の日に、病気や災厄を防止するための行事が行われていたそうです。この日に薬草摘みや蘭を入れた湯を浴びたり、菖蒲を浸した酒を飲んだりという風習があったそうです。他にも、厄よけの菖蒲をかざり、皇族や臣下の人たちには「よもぎ」などの薬草を配り、病気や災いをもたらすという悪鬼を退治するという事で、馬から弓を射る儀式も行われたそうです。

菖蒲湯

菖蒲
菖蒲

「こどもの日」の「端午の節供」は、昔から菖蒲湯に入るという習慣があります。また「端午の節供」は「菖蒲の節供」とも呼ばれるように、元々は菖蒲が主役の厄祓い行事だったそうです。菖蒲は香り豊かで風情がある以外にも、厄除け効果も高いとされています。

菖蒲湯の効能

菖蒲湯の効能

菖蒲湯に使用される菖蒲には、「アサロン」や「オイゲノール」という精油成分が多く含まれています。それらの成分は、血行促進や保湿効果などにより腰痛や神経痛の緩和が期待できるといわれます。そして、これらの精油成分は葉よりも根の部分に多く含まれているため、菖蒲湯に入る時は根の部分を入手する必要があります。

今日は菖蒲湯で健康と厄除け

菖蒲湯

5月5日は、時期的にも気温の変化激しく、体調を崩しやすい時です。だからこそ、菖蒲湯に入り、香りを楽しみつつ健康や美容に役立てたいです。5月5日のこどもの日には、菖蒲湯に浸かって、2021年の現在では新型コロナの終息などの厄もサッパリと洗い落としましょう。


「端午の節句」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年以前の投稿

5月3日の誕生花「クレマチス」

「クレマチス」

Kerstin RiemerによるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名:Clematis spp.
  • 科名 / 属名:キンポウゲ科 / センニンソウ属
  • 原産地:北半球の温帯地域(中国、日本、ヨーロッパ、北アメリカなど)
  • 開花時期:4月中旬~10月、または秋(品種による)
  • 花の色:紫、青、白、ピンク、赤など多彩
  • 生育環境:日当たりと風通しの良い場所。つるは日光を好み、根元は涼しく保つのが理想。
  • 栽培のポイント
    • 支柱やフェンスに絡ませて育てる。
    • 剪定のタイミングと方法が品種によって異なる(旧枝咲き、新枝咲き、四季咲きなど)。

クレマチスについて

RolamanによるPixabayからの画像

特徴

  • つる性植物:フェンスやアーチに絡んで咲く姿が美しい。
  • 花形の多様性:一重咲き、八重咲き、ベル型など品種によって様々な形がある。
  • 成長が早い:適した環境では短期間で大きく育つ。
  • 丈夫で長寿:うまく育てれば10年以上楽しめる品種もある。

花言葉:「精神の美」

RalphによるPixabayからの画像

クレマチスの花言葉のひとつ「精神の美」は、その気高く優雅な花姿繊細で上品な印象に由来しています。

  • クレマチスは、つるを伸ばしてしなやかに成長しながらも、しっかりと支柱に絡みついて自立していく姿が、「内面の強さ」や「美しい精神性」を象徴すると考えられています。
  • また、華やかでありながらもどこか控えめな咲き方は、外見よりも内面の美しさが輝く人間性を表しているとも解釈されます。
  • ヨーロッパでは「蔓で空に向かって伸びていく姿」が、魂の向上や理想を追求する精神を連想させるとされ、このような花言葉が生まれた背景にあります。

「蔓のゆくえ」

Kerstin RiemerによるPixabayからの画像

夕暮れの庭に、小さなアーチが立っている。

そのアーチをくぐるとき、人は皆、自然と足をとめ、見上げてしまう。そこにはクレマチスの花が静かに咲いている。濃い紫に、うっすらと白い縁を持つ花びらが風に揺れていた。

アーチを作ったのは、亡き祖母だった。私はまだ子どもで、その背中を「頑固なおばあちゃん」と呼びながら、いつも少し遠巻きに見ていた。

「この花はね、精神の美をあらわすのよ」

Etienne GONTIERによるPixabayからの画像

そう言いながら、祖母はよくこの花を剪定していた。精神の美なんて、小学生の私にはピンと来なかった。むしろ、クレマチスの花は地味で、他の色とりどりの花たちに比べて面白みに欠けるようにさえ思えた。

だけど今、祖母の庭を引き継いで手入れをするようになって、ようやく分かってきた気がする。

クレマチスは派手に自己主張することはない。でも、確かな意思をもって、蔓を伸ばす。風に逆らわず、しかし流されもせず、時間をかけて少しずつ空を目指していく。

ある日、庭仕事をしていると、近所の子どもが塀越しに話しかけてきた。

「ねえ、この花、なんで上に伸びてるの?」

Etienne GONTIERによるPixabayからの画像

私は少し考えてから、祖母の口調を思い出すようにして答えた。

「それはね、空の方に行きたいからだよ。もっと高く、もっと光がある方に」

子どもは「ふうん」と言って、しばらく花を見上げていた。

クレマチスの蔓が支柱に巻きつくのを見ていると、不思議と心が静かになる。ただ伸びていくだけじゃない。何かに頼りながら、けれど、自分で進む道を決めている。ああ、祖母はこれを「美しい」と言っていたんだなと、しみじみと思う。

庭の隅に、祖母の使っていた古い剪定ばさみがある。錆びついてはいるが、まだ重みを感じる。あの日、何度もこのばさみで、祖母はクレマチスの蔓を整えたのだ。

Etienne GONTIERによるPixabayからの画像

「美しい精神ってなんだろうね?」

ぽつりと独り言をこぼした私の足元に、小さな新芽が顔を出していた。それは去年、花が終わったあと地中に埋めておいたクレマチスの種だ。

根元に手を添えて、私は静かに笑った。

目立たなくても、誰にも気づかれなくても、それでも空を目指して伸びるその姿。それは、祖母の人生そのものだったのかもしれない。

祖母が植えたクレマチスは、今もこの庭で、変わらず蔓をのばしている。

そして今日もまた、夕暮れのアーチをくぐる人の足を止めるのだ。

エメラルドの日

5月4日はエメラルドの日です

5月4日はエメラルドの日

2000年、コロンビアエメラルド輸入協会がこの記念日として制定しました。また、国民の祝日「みどりの日」にちなんで、緑色の宝石エメラルドをPRする日でした。当初は4月29日でした。しかしその後、2007年に「みどりの日」が5月4日へと変更と同時に「エメラルドの日」も5月4日に変更されました。

エメラルド

エメラルド

緑の輝きが美しいエメラルドは、「幸福を招く石」として古くから伝えられています。そしてこの「エメラルド」は、多くの人々から愛され続けていて、時の権力者に好まれ、あのクレオパトラも魅了したとされる宝石なのだそうです。

原産地

エメラルドの原産地

エメラルドの原産地は、「コロンビア」や「ブラジル」「パキスタン」「ザンビア」「ジンバブエ」「マダガスカル」などです。その中でもコロンビアは、最大の産出国であり、質の高いものが採れるということで有名です。そしてエメラルドは、採掘された地域によって、色合いが異なる場合があります。例を挙げると、コロンビア産の場合、深みのある純粋な緑色で、ザンビア産は、同じ緑でも青が混ざった色をしています。

エメラルドの歴史

エメラルドの歴史

エメラルド鉱山として有名な最も古いエジプトは、紀元前330年から、さらに古くは紀元前1700年代にも採鉱されていたと考えられます。このように歴史の深いエメラルドは、人々の心を虜にさせた宝石とし、世界各地で様々な伝説が存在します。実は、あのクレオパトラもエメラルドを愛用していた1人なのだそうです。

インカ帝国で飾り物として注目

インカ帝国とエメラルド

インカ帝国では、質の良いエメラルドが産出されということで、ペンダントや首飾り、神殿の装飾などに多く使用されていました。しかし、その後スペイン人が、エメラルドを貴金属と交換したことをきっかけに、欧州やアジアの王族達が美しいエメラルドの宝石に注目され始めたようです。

エメラルドの宝石言葉

エメラルドの宝石言葉

エメラルドの宝石言葉は、「幸福」「幸運」「愛」「希望」。古い昔から、透明感溢れる緑色の光は、人を健康に導く力があると信じられています。そして、エメラルドを眺めていると視力が回復するなど、目に関する事や身に着けると森の中にいるようなやすらぎが得られ、思考力が高まり行動力が漲ってくるという言い伝えがあります。

恋愛成就の宝石

宝石言葉

宝石には、ダイアモンドなどのように宝石言葉や誕生石など各々意味を持っています。エメラルドもまた、宝石言葉があるし、恋愛に関する願いを叶えてくれる「愛の石」とも呼ばれています。宝石は、花と同じような感覚で思われがちですが、宝石は大切に保管をすれば永遠に輝き続けます。きっと、この永遠の輝きが人々を引き付ける何かを持っているのでしょう。


「エメラルドの日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年以前の投稿

5月2日の誕生花「シャクヤク」

「シャクヤク」

Ionel StanciuによるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名Paeonia lactiflora
  • 科名:ボタン科 / ボタン属
  • 原産地:中国東北部~シベリア(ユーラシア大陸の東北部)
  • 開花時期:5月~6月頃(春~初夏)
  • 草丈:60~100cm程度(多年草)
  • 栽培場所:日当たりと水はけの良い場所が適する

シャクヤクについて

Jaesung AnによるPixabayからの画像

特徴

  • 花の美しさ:大輪の華やかな花が特徴で、色はピンク、白、赤など多彩です。
  • 香り:上品な香りを持つ品種も多く、切り花としても人気。
  • 生育サイクル:冬は地上部が枯れ、春になると新芽が出て再び花を咲かせます。
  • 薬用植物:根は漢方薬「芍薬(しゃくやく)」として利用され、鎮痛・鎮静作用があるとされています。

花言葉:「はにかみ」

피어나네によるPixabayからの画像

シャクヤクの花言葉の一つである「はにかみ(恥じらい)」には以下のような由来があります。

  • 開花の様子:シャクヤクは、つぼみの状態ではしっかりと閉じていて、時間をかけてゆっくりと花開きます。その慎ましやかに花を咲かせる様子が、「恥じらいながら顔を見せる」ように見えることから、「はにかみ」という花言葉が生まれたといわれます。
  • 見た目の印象:華やかながらも上品で控えめな雰囲気を持つ花姿が、日本的な奥ゆかしさや恥じらいを連想させるとも考えられています。
  • 文化的背景:日本や中国の詩や文学の中で、シャクヤクはしばしば美女に例えられてきました。恥じらいを見せる女性の姿と重ねられることが、花言葉に影響を与えたとも考えられています。

「芍薬のころ、君を待つ」

mikujuno_shobudによるPixabayからの画像

六月の風は、どこか湿り気を含んでいて、土の匂いと若葉の青さが入り混じった香りを運んでくる。
駅からほど近い旧家の庭には、芍薬の花がちょうど咲き始めていた。

「今年も咲いたのね」

凛は庭の縁側に腰をおろし、ゆっくりと咲きかけた芍薬に目を細めた。
蕾はまだ固く、けれど先端の花びらがわずかに色づいて、今にもほころびそうだった。

この家には、祖母が生前大切にしていた芍薬の株が五株ほどある。
祖母が他界した春から三年。凛は都会の大学生活を終え、ふと思い立ってこの家に戻ってきた。誰かに呼ばれた気がした。芍薬の香りに導かれたのかもしれない。

その頃、庭先の門がかすかに開く音がした。

「凛……?」

聞き慣れた声だった。懐かしさとわずかな緊張が混ざった響き。

振り返ると、そこには和馬が立っていた。

「久しぶり……高校卒業ぶりかな?」

「……うん、八年ぶりくらいかも」

二人の間に流れる沈黙は、決して重くなかった。むしろ、あの頃と同じような、春の陽だまりのような時間だった。

和馬は祖母の知り合いの孫で、幼い頃からこの家によく出入りしていた。
高校時代、ふたりは毎年この季節になると、芍薬の蕾のふくらみを見ては、どちらが早く咲くかを競った。けれど、それ以上の言葉は交わさなかった。
凛はずっと、和馬のまっすぐな瞳に見つめられると、何も言えなくなるのだった。

「今年も咲いたね。芍薬。あの頃と変わらない」

和馬が花に視線を落とす。その横顔はすこし大人びていて、けれど変わらぬ優しさを湛えていた。

「……恥ずかしいな。いまさらだけど、私、あの時——」

凛は途中まで言いかけて、言葉を飲み込んだ。胸の奥にしまっていた気持ちは、まるで芍薬のつぼみのように、まだ固く、でも確かに咲こうとしていた。

和馬はそれを察したのか、にこりと笑った。

「知ってたよ。なんとなく。でも、待ってた。ゆっくりでいいって思ってたから」

その言葉に、凛の胸の奥にあった何かがほどけた。
ゆっくりと、けれど確かに花開くように。

二人は芍薬の前に並んで立ち、その香りを胸いっぱいに吸い込んだ。
まだ咲きかけの花々が、まるで二人の再会を祝うように、やさしく風に揺れていた。


花は語らず、ただ咲く。
けれど、その姿は何よりも雄弁だ。
恥じらいながらも、静かに、真っ直ぐに。

それはまるで、あの日からずっと心にしまっていた気持ちと同じだった。

そうじの日、ごみの日

5月3日はそうじの日、ごみの日です

5月3日はそうじの日、ごみの日

掃除技術の研究、普及活動などを行う日本そうじ協会(一般財団法人)がこの日を記念日として制定しています。そして、この日付は語呂合わせで「ゴミ」=「護美」から、「ゴミを減らすこと」「環境の美しさを護ること」が目的としています。

ごみの日

ごみの日

この「ごみの日」も「ご→5 み→3」と読む語呂合わせから決定されました。そもそもごみとは、使えなくなった紙くずや残飯、その他の廃棄物のことをいいます。そのものが使用できず、あれば邪魔になるようなものという意味を持っています。

ごみの種類

ごみの種類

ごみの種類は、簡単に分類すると、「燃えるごみ」「燃えないごみ」「粗大ごみ」「資源ごみ(プラスチック、アルミ缶・スチール缶・びん、ペットボトル、古紙)」などがあります。そして、家庭から出るごみを分別する方法は各自治体によって分けられます。この法律は、1970年に制定された「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」によるものであり、各々市町村の地域に対応した実情から適切な一般廃棄物の処理計画を行うことが定められています。

ごみ片付けの日

ごみ片付けの日

5月3日は、「ごみの片付けの日」でもあり、一般廃棄物、産業廃棄物の回収、さらには食品リサイクル等の事業を展開する株式会社MCSが制定しています。

年末の大そうじから半年後の節目

大掃除のごみ捨て

年末の大そうじから半年近く、一年の折り返しということから、もう一度身の回りを片付けてきれいにしてもらうことがこの日の目的です。日付は「ごみ」の語呂合わせと、年末にゴミをまとめて大量に出すよりも、2回に分けて出す方が、リサイクルの観点から分別がスムーズになることから決められたものです。恥ずかしながら、今までこの事を考えたことはなかっですが、たしかに納得ですね。


「そうじの日」「ごみの日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年以前の投稿

世界まぐろデー

5月2日は世界まぐろデーです

5月2日は世界まぐろデー

現在、世界で80ヵ国以上がまぐろ漁を行っていて、多くのまぐろ漁船が世界中のあちらこちらの海洋で活動しています。そしてまぐろ漁は、今後もインド洋と太平洋で引き続き拡大すると考えられています。この中で多くの国々が、食の安全保障と栄養、経済開発と雇用、政府の歳入、暮らし、文化や余暇について、まぐろを資源とし、依存しています。ちなみに5月2日の今日は、世界まぐろデーであり、2016年12月に制定されています。

まぐろの乱獲を防ぐための日

乱獲を防ぐ活動

まぐろは個体数が少なく、その上需要が高いということもあり、世界中で乱獲されています。このことから、現在では国際的な資源保護が叫ばれています。したがってこの国際デーの目的は、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を達成するため、持続可能に管理された資源の重要性を認識するための日とされています。

まぐろ

まぐろ

まぐろは、サバ科マグロ属に分類され、「硬骨魚類」の総称です。そして、暖海性外洋性回遊性の大型肉食魚になります。日本を始めとする現在では世界各地で、重要な食用魚として漁獲されています。このまぐろが広く分布している地域は、熱帯・温帯海域ですが、種類によっては、分布域や生息水深が異なります。泳ぐ時は、口と鰓蓋を開けて遊泳して、ここを通り抜ける海水で呼吸しています。したかって、泳ぎを止めると窒息するので、睡眠時も泳ぎを止めません。

まぐろの種類

まぐろの種類

まぐろは、「クロマグロ」、「タイセイヨウクロマグロ」、「ミナミマグロ」、「メバチ」、「ビンナガ」、「キハダ」、「コシナガ」、「タイセイヨウマグロ」と8種類が存在しています。英語では「ツナ」と呼ばれている「まぐろ」は、実際には上位分類群のマグロ族全般を指します。まぐろ以外に「カツオ」「マルソウダ、ヒラソウダ」「スマ」なども含まれるそうです。

まぐろという呼び名は?

まぐろの名前の由来

「まぐろ」と呼ばれるのは、一説によると、目が大きく黒い魚という特徴から、「目が黒い」→「目黒」→「まぐろ」となったといいます。また、もう一説では、保存することが困難なまぐろは、常温で時間が経つと直ぐに真っ黒になることから「まっくろ」→「まくろ」→「まぐろ」といった説も。

まぐろが食べられなくなる日が来るかも!?

マグロのトロ

それにしても、現在はまぐろだけでなく、他の魚も乱獲に悩まされています。そのお陰で、日本は愚か世界中の漁業関係者たちは漁獲量の制限をされ、頭を悩ませています。その内に漁獲量の制限がドンドン酷くなり、すし屋さんでまぐろが食べれなくなる日が来るかもです。それにともない、日本ではまぐろの養殖がすでに始まっています。日本のまぐろ養殖技術で新しい時代を築いてほしいものです。


「世界まぐろデー」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年以前の投稿

5月1日の誕生花「スズラン」

「スズラン」

Alexander Fox | PlaNet FoxによるPixabayからの画像

基本情報

  • 和名:スズラン(鈴蘭)
  • 学名Convallaria
  • 英名:Lily of the Valley(谷間のユリ)
  • 分類:キジカクシ科スズラン属(旧分類ではユリ科)
  • 原産地:ヨーロッパ、東アジア、北アジア
  • 開花時期:4月~5月(地域によって異なる)
  • 草丈:15~20cm程度

スズランについて

Andrew GoncharenkoによるPixabayからの画像

特徴

  1. 見た目の愛らしさ
    白く小さな花が鈴のように連なり、まるで音が鳴るかのような姿から「鈴蘭」と名付けられました。
  2. 香り
    優しく甘い香りが特徴で、香水やアロマの原料としても使用されます。
  3. 毒性
    見た目に反して全草(特に根や葉、実)に毒があります。誤食に注意が必要。
  4. 日陰に強い
    木陰や半日陰でもよく育ち、庭植えに適している。

花言葉:「純潔」

minka2507によるPixabayからの画像

スズランの代表的な花言葉は「純潔」「謙虚」「再び幸せが訪れる」などです。
その中でも「純潔」の花言葉の由来には以下のような理由があります:

  1. 花の姿
    真っ白で清楚な花の姿が、けがれのない「純粋さ」や「無垢さ」を象徴しているため。
  2. 神聖なイメージ
    ヨーロッパでは聖母マリアの涙から咲いたとする伝説もあり、宗教的な「清らかさ」や「無垢さ」と結びつけられました。
  3. 香りの清らかさ
    甘く優しい香りも、穏やかで澄んだ「心の美しさ」を連想させます。

「鈴の音は、まだそこに」

dae jeung kimによるPixabayからの画像

森の奥、ひっそりと佇む古い教会の裏手に、小さなスズランの群生地があった。白く可憐な花々は、春の風にそよぎながら、まるで見えない音を奏でているかのようだった。

その教会で育った少女、リナは毎朝そこに通うのが日課だった。亡き母が、まだ生きていた頃、「スズランの花は天使の鈴。純粋な心を持つ人にだけ音が聞こえるのよ」と教えてくれたからだ。

リナの母は優しく、誰よりも他人を思いやる人だった。村の誰もが彼女を慕い、その笑顔を見ると心が温かくなった。だがある年の冬、母は病に倒れ、静かに息を引き取った。

母の死後、リナはふさぎ込んでしまった。教会の鐘の音も、村人の笑い声も、心に届かない。だが唯一、スズランだけは彼女の胸に静かに寄り添ってくれた。白く清らかなその姿は、まるで母の心が形を変えてそこにあるようだった。

ある日、リナは夢を見た。夢の中で彼女は教会の裏に立ち、スズランの花々に囲まれていた。するとどこからか、小さな鈴の音が聞こえてくる。

――チリ…チリ…

風が吹いてもいないのに、スズランの花が微かに揺れていた。その音はまるで、「大丈夫よ」と誰かが囁いているようだった。目を覚ましたリナは、頬にひとすじの涙を感じた。

翌朝、彼女はスズランの群生地に向かった。手には、母が生前使っていた聖書を持って。ページの間に、乾いたスズランの花が一輪、そっと挟まれていた。母が最後に押し花にしたものだった。

その時、不思議なことが起こった。静かな森の中、確かに「チリ…」という小さな鈴の音が、風に乗って聞こえた。

リナは目を閉じた。

――純潔。それは、けがれのない心だけが感じられるもの。

母の言葉が、今になって意味を持った気がした。リナはスズランの花にそっと触れ、微笑んだ。涙は流れなかった。ただ温かさが胸に満ちていく。

それからというもの、リナは少しずつ村の人々と笑顔を交わせるようになった。教会の掃除をし、子どもたちにスズランの話を語って聞かせた。

「スズランの鈴の音、聞いたことある?」

「ううん、ないよ!」

「それはね、優しい気持ちになったときだけ、聞こえるんだよ」

少女は微笑む。母がかつてそうしてくれたように。

スズランの群生地は、今も静かに森の奥で咲き続けている。春風に揺れるその姿は、まるで誰かの祈りのように、静かで、純粋で、美しい。

そしてリナは知っている。あの鈴の音は、決して夢じゃなかったことを。

なぜなら、あの日からずっと、心の奥で――
チリ…チリ…と、やさしく鳴り続けているのだから。

4月30日の誕生花「キングサリ」

「キングサリ」

基本情報

  • 和名:キングサリ(金鎖)
  • 別名:ゴールデンチェーン(英名:Golden Chain Tree)
  • 学名Laburnum anagyroides
  • 科名/属名:マメ科/キングサリ属(Laburnum)
  • 原産地:ヨーロッパ中部および南部
  • 樹高:3〜7メートル程度
  • 開花時期:5月〜6月(初夏)
  • 花の色:鮮やかな黄色
  • 毒性:全体に有毒(特に種子と若葉に注意)

キングサリについて

特徴

  • 花の特徴:藤のように垂れ下がる長い房状の花を多数つけ、黄色の花が咲き誇る姿は非常に華やか。風に揺れる姿が美しいため、庭園や公園などで観賞用に植えられる。
  • 葉の形状:三枚一組の複葉で、マメ科らしい特徴を持つ。
  • 成長環境:日当たりと排水のよい土壌を好む。寒さにも比較的強い。
  • 注意点:全草にアルカロイド系の毒(シチシンなど)を含み、特に種子は摂取すると嘔吐・けいれんなどを引き起こすことがあるため、小児やペットには注意が必要。

花言葉:「淋しい美しさ」

花言葉「淋しい美しさ」は、キングサリの華やかでありながらどこか孤高な美しさを象徴しています。由来には以下のような背景があります:

  • 一斉に咲いて一斉に散る:キングサリの花は非常に美しく、一斉に咲き誇りますが、花期は短く、儚さを感じさせます。
  • 垂れ下がる花房の姿:まるで涙のように下に垂れ下がった姿から、どこか物悲しさを漂わせる印象を持たれることがあります。
  • 孤独に咲く印象:庭園に一本だけ植えられていると、その存在感の強さと同時に、孤高のような雰囲気を持ち、「美しいけれど、どこか淋しげ」というイメージを連想させます。

「金鎖の庭で」

古びた洋館の裏手に、ひっそりと佇む庭があった。
季節によっては風に舞う花びらで小道が彩られたり、木々が陽を遮って静かな影を落としたりする場所だった。
だが、初夏のある短い期間だけ、その庭はまるで異世界のような輝きを放った。

そこには一本のキングサリの木が植えられていた。
他には何もない。バラも、チューリップも、ユリもない。ただ、ひとつだけ。
それはまるで、そこだけ時が止まったような静寂に包まれていた。

祖母の屋敷だった。
私が子どものころ、両親の都合でしばらく預けられていた場所。
人付き合いの少ない祖母は、世間から距離を置くようにして暮らしていたが、不思議と私には優しかった。

「この花はね、”淋しい美しさ”を持っているのよ」と、祖母はキングサリを見上げながら言った。

「どうして淋しいの?」

「咲くときはね、一斉に咲いて、でもすぐに散ってしまうの。一人で、短い間だけ輝いて……誰にも気づかれないこともあるのよ。」

子ども心にその話は少し怖かった。でも、どこか綺麗だとも思った。

年月が流れ、私は祖母の屋敷を相続することになった。
父も母も既に亡くなり、私にはこの古びた家と、あの庭がすべてだった。
久しぶりに訪れたその庭で、私はあの木を見つけた。
以前よりも幹は太くなり、葉は生い茂っていたが、間違いなくあのキングサリだった。

そして、ちょうどその時期だった。
風に揺れて、無数の黄色い花房が静かに垂れ下がっていた。
その光景は、まるで涙のカーテンのように、誰にも知られずひっそりと咲いていた。

私はベンチに座って、その花を眺めた。
祖母が亡くなってから、もう十年。
祖母の口癖だった「人は皆、誰かに見つけられるのを待っているのよ」という言葉が、ふと心に蘇った。

思えば、祖母もそうだったのかもしれない。
世間から距離を置きながらも、誰かに気づかれ、誰かに愛されるのを待っていたのかもしれない。
その証拠に、彼女は私にだけは優しかった。

「ねえ、おばあちゃん。私、今ならちょっとだけわかる気がするよ。」

そう呟くと、風が吹いた。
キングサリの花が、さらさらと音を立てて散っていく。
まるで答えるように、その涙のような花弁が私の足元に降り積もった。

それは静かで、誰にも知られないような美しさだった。
でも、その美しさを今、私は確かに見ている。
そして、覚えている。

金鎖の庭は、誰にも知られないままではない。
そこには確かに、誰かの記憶と、想いと、美しさが、今も咲いている。

日本赤十字社創立記念日

5月1日は日本赤十字社創立記念日です

5月1日は日本赤十字社創立記念日

1877年(明治10年)のこの日、佐野常民さの つねたみ(1822~1902年)、大給恒おぎゅう ゆずる(1839~1910年)らが赤十字社の前身となる「博愛社」を設立し、西南戦争の負傷者を政府軍・西郷軍の区別なく救護した。

日本赤十字社

日本赤十字社のテント

日本赤十字社の元々前身は、1877年に創設された博愛社ですが、その後1887年に日本赤十字社に改称して、1952年に日本赤十字社法が制定され認可法人となっています。また日本赤十字社は、会員や協力会員で構成され、その赤十字の理念に賛同される人は、何方でも会員や協力会員になれます2000円以上の「会費」を納め、会員になれば、日本赤十字社の運営に関われるそうです。

赤十字社の活動

世界各国の「赤十字社」

世界各国の「赤十字社」と「赤新月社」のネットワークを活用した日本赤十字社の国際活動は、世界で起こっている紛争や自然災害で被害を受けた人達の救援活動、保健衛生の環境が整っていない地域に対して中長期的に、「伝染病予防教育」「医療機器の整備」「飲料水供給や衛生環境改善事業」などを多岐にわたって行います。

日本国内での活動は?

赤十字社の活動

国内で発生する災害に対し、救護員を速やかに被災地に派遣して医療救護を行い、日本赤十字社として備蓄している救援物資を提供していて、義援金の受付も行っています。

活動にはいつも万全の準備

公的医療機関

国内外で、いつでも活動が行えるように日本赤十字社は、常に万全の準備を整えているようです。また、公的医療機関として「赤十字病院の運営」「看護師養成事業」「社会福祉施設の運営」「救急法等の講習」献血で知られている血液事業などの活動を行っているそうです。こうしている間も、世界各国で行っている国境無き医療の団体が、特に新型コロナ感染などの治療で、一人でも多くの命を救っているのだと思うと、我々は遥かに恵まれていると実感します。


「日本赤十字社創立記念日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年以前の投稿

4月29日の誕生花「クチナシ」

「クチナシ」

Mary BrothertonによるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名Gardenia jasminoides
  • 分類:アカネ科クチナシ属
  • 原産地:本州(東海地方以西)、四国、九州、沖縄
  • 開花時期:初夏(6~7月頃)
  • 花の色:白(咲き始めは純白で、やがてクリーム色に変化)
  • 香り:甘く強い芳香が特徴的

クチナシについて

Ben SoedjonoによるPixabayからの画像

花の特徴

  • :純白(咲き始めは白く、徐々にクリーム色へ変化)
  • :バラのような重なりのある花びら(八重咲きもある)
  • 香り:甘く濃厚で、ジャスミンに似た芳香がある
  • 咲き方:静かに咲き、花は長く保たないが香りは強く印象的

花言葉:「幸せでとてもうれしい」

Jenny jennysphotos7によるPixabayからの画像

クチナシの花は、甘く優雅な香りと純白の美しい姿で、見る人や香る人に幸福感を与えることから、「幸せでとてもうれしい」という花言葉がつけられました。また、初夏に咲き、静かに咲き誇る様子が、控えめながらも心を満たす喜びを象徴しているとも言われます。


「クチナシの庭で」

Duy Le DucによるPixabayからの画像

六月の午後、陽射しはやわらかく、風はどこか甘い匂いを運んできた。祖母の家の庭に咲くクチナシの花が、今年も静かに咲き始めたことに、私はようやく気づいた。

「今年も咲いたのね」と祖母は言った。細くなった指先で、そっと一輪に触れる。その指先には、長年土を触れてきた人だけが持つやさしさが宿っている。

hartono subagioによるPixabayからの画像

私は、大学に入学してからというもの、しばらく祖母の家に顔を出していなかった。ふとした休日に思い立ち、久しぶりに訪れたこの家は、あの頃とほとんど変わらない。それでも、私の目に映るものすべてが、少しずつ色褪せて見えるのはなぜだろう。時が過ぎて、私だけが変わってしまったような気がした。

クチナシの花は、いつもこの季節に咲いた。白く、凛として、どこか寂しげで、それでいて香りはとても甘く、記憶の奥深くにまで沁みこむような匂いだった。

「クチナシにはね、言葉があるのよ」と、かつて祖母は教えてくれた。「“幸せでとてもうれしい”。静かに咲くけれど、その存在だけで人を幸せにするのよ」

あの頃は、花に言葉があるなんて信じていなかった。ただの作り話か、きれいごとのように思えていた。でも、今は違う。クチナシの香りを胸いっぱいに吸い込みながら、私は少し目を細めた。

「どうしたの?」と祖母が訊いた。

「ううん、ただ懐かしくて。小さいころ、ここで寝転んでクチナシの匂いを嗅いでたの、覚えてる」

祖母は微笑んで、縁側に腰を下ろした。「あの頃、あなたはよく言ってたわ。“このにおい、幸せのにおいがする”って」

私は思わず笑った。「そんなこと言ってたんだ?」

「言ってたのよ。だから、この庭はずっとあなたの“幸せの庭”だと思ってる」

クチナシの香りが、まるで返事のように風にのってふわりと漂ってきた。目の前の白い花が、何かを語りかけているように見えた。祖母が静かに手を添えたその花は、声を持たずとも、確かにそこにいて、私の心を満たしてくれた。

日が傾き始め、庭に長い影が落ちた。私はゆっくりと立ち上がり、祖母の隣に座った。手を伸ばし、ひとつのクチナシにそっと触れた。

「ねえ、おばあちゃん」

「なあに?」

「私、この庭を守っていこうかな。これからも、この香りに会えるように」

祖母は少し驚いた顔をして、それからゆっくりとうなずいた。「それは、とてもうれしいわ」

まるでその言葉が、花言葉そのもののように、私の胸に深く染みこんだ。

「幸せで、とてもうれしい」

クチナシの庭には、言葉では言い表せないほどの温もりがあった。それは誰かの愛や記憶に静かに寄り添いながら、まっすぐに咲いていた。