「ロッキー」の日

11月21日は「ロッキー」の日です

ロッキーの日

映画製作・配給や映画ビデオ・DVDの企画制作・販売などを行うワーナーブラザースジャパン合同会社が制定しています。この日付は『ロッキー』(Rocky)が全米公開されたのが1976年11月21日ということからです。

ロッキー

ロッキー

1976年発表した、シルベスター・スタローンの出世作は『ロッキー』です。この作品は、その後第6作まで続く歴史的大人気シリーズに。発表と同時に大人気となったこの作品は、第49回アカデミー賞作品賞を受賞し、さらに第34回ゴールデングローブ賞ドラマ作品賞を受賞しています。 その後は、2作から6作(2006年の『ロッキー・ザ・ファイナル』 )と引き続き大ヒットしました。

ロッキーの魅力

ロッキーのテーマ

「ロッキー」は、フィラデルフィアに住むイタリア系アメリカ人ボクサー「ロッキー・バルボア」が主人公のドラマです。

ストーリー

中々試合に勝てず、ファイトマネーだけでは生活することができない日々が続き、ヤクザの子分として借金取りをし、近所の子どもたちから「クズ野郎!」と呼ばれるどうしよもない人生が続いていました。

数々の名場面、メインだけで6作

ロッキーのテーマ

しかし、そんな底辺の生活にチャンスが訪れ、世界ヘビー級のチャンピオンのアポロ・クリードから挑戦相手として使命を受けます。勝ち目がないと分かっていても、ロッキーはチャンスとしてこの使命を受け入れ、それから猛特訓の日々が始まりました。

「ロッキー」が大ヒットした理由

そこから、この「ロッキー」が大ヒットした理由でもある人間模様のドラマが始まります。2作目にて「ロッキー」は2度目の試合で「アポロ」に勝ち、世界チャンピオンになるわけですが、ここからも色々なドラマがあります。その後、6作まで期待どおりの「挫折や復活」を繰り返しで観る人々に、勇気を与えてくれました。

何度観ても勇気と元気をくれる「ロッキー」

ロッキー・ザ・ファイナル

最初、この映画を観たときは、ロッキーのイメージが悪くて当時は子供だったので仕方なく観ていました。ところが、変わってゆくロッキーとストーリー後半であるような、ロッキーのテーマが流れて子供達が一緒に走っていくシーンは、特に感動していました。それ以来、何度観ても当時の事を思い出すと共にに未だに感動します。


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11月20日の誕生花「ツワブキ」

「ツワブキ」

基本情報

  • 科・属:キク科・ツワブキ属
  • 学名Farfugium japonicum
  • 原産地:日本列島(東北地方南部以南の本州、四国、九州)、朝鮮半島南部、中国東部~南部、台湾
  • 開花時期:10〜12月(晩秋〜初冬)
  • 分類:多年草
  • 生育環境:半日陰〜日陰、湿り気のある場所を好む
  • 特徴的な葉:大きく丸い艶のある濃緑色の葉が一年中残る常緑性

ツワブキについて

特徴

  • 晩秋に咲く明るい黄色の花が特徴で、寒い季節に彩りを与える。
  • 強い耐陰性・耐寒性があり、庭の北側や日陰でもよく育つ。
  • 葉に光沢があるため観葉植物的な役割も果たす。
  • 海沿いの崖や岩場にもよく自生し、潮風にも耐える丈夫さを持つ。
  • 茎や葉は山菜として食用になる地域もある(葉柄を煮物などに利用)。
  • 園芸では、斑入り(白・黄・銀)品種も人気。

花言葉:「愛よよみがえれ」

由来

  • ツワブキは 寒さが深まり、他の花が少なくなる季節に明るい黄色の花を咲かせる
    → 「失われたものが再び息づく」「枯れた時期に温かな光が戻る」という象徴性につながる。
  • 常緑で一年中艶やかな葉を保つことから、
    → 「長く続く愛」「途切れない想い」が再び輝きを取り戻すイメージと重なる。
  • 古くから日本の庭で親しまれ、厳しい環境でも力強く復活する性質が、
    → 「愛がよみがえる」「再生する愛情」という花言葉を生んだとされる。

「冬の庭に、光が戻る」

冬の風が、古い家の庭をそっと揺らしていた。枝だけになった木々の間で、ただ一ヶ所だけ、黄金色の灯が灯るように見える場所があった。
 ツワブキ――この家の庭がまだ賑やかだった頃から、ずっと変わらずそこにいる花。

 由衣は庭に出て、その黄色い花を見つめた。冷えた空気の中で咲くその姿は、どこか懐かしい記憶を呼び覚ます。小学生のころ、冬になると祖母が言っていた言葉を思い出す。

 「ほら、寒くなったら咲くんだよ。この子はね、みんなが元気をなくす頃に光をくれるんだよ」

 祖母は笑い、ツワブキを指先でそっと撫でていた。その手はもう、この世界にはない。

 家を出て、都会での生活に疲れていた由衣は、祖母の遺した家をしばらく片づけるために戻ってきていた。懐かしい匂いと静けさのなかで過ごしていると、忘れてしまっていた色々な感情が胸の奥からゆっくりと戻ってくるようだった。

 玄関の戸を開けると、ふいに足音が聞こえた。
 「……やっぱり、戻ってたんだ」
 振り返ると、幼なじみの悠斗が立っていた。十年ぶりの再会。お互い気まずそうに笑う。

 「家、片づけに来たって聞いてさ。手伝おうかと思って」
 「……うん、ありがとう」

 二人で黙々と古い家具や箱を運び出す。
 埃が舞い、懐かしい写真の束が見つかるたび、少しだけ時間が巻き戻るようだった。

 夕方、作業を終えたあと、庭に出た悠斗がふと足を止めた。
 「これ……まだ咲くんだな」
 ツワブキの黄色い花を見つめながら言う。

 「うん。毎年、必ず咲く。寒くなるほど、強く」

 「昔さ、覚えてる? 俺、由衣にひどいこと言っただろ。『都会に出たいなら勝手にしろよ』って」
 「覚えてるよ。あの時は、傷ついたなぁ」
 由衣が苦笑すると、悠斗は少し俯いた。

 「ごめんな。止めたかっただけなんだよ。言えなかったけど……好きだったから」

 風が一度、庭を横切り、ツワブキの花を揺らした。
 由衣は驚き、そして静かに息を吸った。

 「……私も。あの時は言えなかったけど」

 十年のあいだに途切れたと思っていた気持ちが、冬の花の前でそっと形を取り戻していくのを感じた。

 「ツワブキの花言葉、知ってる?」
 由衣が問いかけると、悠斗は首を横に振る。

 「『愛よよみがえれ』っていうんだって。寒くなって、他の花がいなくなっても、これだけは光みたいに咲くから。
  葉っぱも一年中つやつやしててさ……だから、昔の人は “途切れたものが戻る” って感じたんだと思う」

 悠斗は目を細め、花を見つめた。
 「……なるほどな。確かに、そんなふうに見える」

 二人のあいだを、夜に変わりかけた空の下で、少し温かい沈黙が流れた。

 「ねぇ、悠斗。明日も片づけ手伝ってくれる?」
 「もちろん。……由衣がよければ、これからもしばらく」

 ツワブキの黄色い光が、夕暮れにゆっくりと溶けていく。
 その輝きは、遠ざかっていた心をそっと灯し直すように柔らかく揺れていた。

 冬の庭の片隅で――静かに、確かによみがえっていくものがあった。

ピザの日

11月20日はピザの日です

11月20日はピザの日

1995年、凸版印刷が「ピザの日」を制定しました。この日は、ピザをイタリア文化のシンボルとしてPRするために選ばれ、ピザ業界の発展を目指して設立された「ピザ協議会」も同じ日を記念日にしました。日付の由来は、ピザ・マルゲリータの名前の元になったナポリ国王ウンベルト1世の妻、マルゲリータの誕生日です。

ピザ協議会とは?

ピザ

ピザ協議会は、ピザの「品質の改善と向上」、「流通の円滑化」「消費の拡大を図る」ために会員相互に情報や意見の交換、調査と研究事業を行います。そして、ピザ業界の発展に寄与することを目的としている議会です。

マルゲリータ、名前の由来

ピザの名前の由来

ピザ・マルゲリータは、イタリア料理の中で定番中の定番です。この名前の由来は、マルゲリータ王妃からだといわれています。一説によると、ナポリのピッツァ職人が国王ウンベルト1世とマルゲリータ王妃の夫妻をもてなすために、イタリアの国旗の「赤・白・緑」を模して作ったピッツァを王妃が気に入ったという事だとか。

ピザの歴史

ピザの名前の歴史

ピザのルーツは、古代エジプトにまでさかのぼります。小麦を挽いて粉にし、水で溶いたものを焼くという食文化は、メソポタミア文明から古代エジプトへと伝わりました。その後、小麦粉を水で溶いたものを発酵させて焼くというパンに進化したそうです。

ピザが現在の形になったのは16世紀

ピザの起源

現在のピザに近いものが作られたのは、16世紀のイタリアです。小麦粉ベースの生地に「ニンニク」「ラード」「塩」などを加えて焼いたものからだといわれています。現在のピサでいえば、きっと「フォカッチャ」に近いものでしょう。その後、今のピザに変わってきたのだといいます。

現在ピザはパスタより豊富なトッピング

ピザの豊富なトッピング

ピザの定番といえばマルゲリータですが、現在のピザ屋さんの種類の多さは、ざっと考えただけでも、パスタより多いと思われます。大きく分けてもカプリチョーザやペスカトーレなど他にもたくさん種類があり、そこからトッピングによって味や風味も大きく変わります。毎日食べても絶対飽きないし、食材によって栄養の調整もできるため素晴らしいファーストフードです。

ピザといえばデリバリー!

色々なピザ

今や日本では、ピザは食べに行かなくても家に届けてくれるのが当たり前の時代。今でこそ、コロナの影響で「UberEats」や「出前館」などが増えていますが、ほんの数年前まではピザ屋「PIZZA-LA」や「ピザクック」などだけが30分以内に家に届けて来てくれると当時から重宝されていました。


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11月19日の誕生花「オトギリソウ」

「オトギリソウ」

基本情報

  • 科属:オトギリソウ科オトギリソウ属
  • 学名Hypericum erectum
  • 英名:St. John’s wort(広義)
  • 分布:在来種 日本全土、朝鮮、中国、台湾、ロシア
  • 生育環境:草地、林縁、山道、日当たりのよい斜面など
  • 開花時期7~9月
  • 花色:鮮やかな黄色
  • 草丈:30〜60cmほど

オトギリソウについて

特徴

  • 鮮やかな黄色の5弁花を咲かせ、中央から多数の雄しべが放射状に広がる特徴的な姿。
  • 葉をこすると黒い点や赤い汁がにじむ(成分:ヒペリンなど)。
  • 草全体に**黒点(油点)**があることが多く、これが見分けポイントになる。
  • 昔から薬草として利用され、止血や消炎の用途で民間療法に使われてきた。
  • 見た目は可憐だが、名前や伝承はやや物騒で、強い印象を持つ植物として知られる。

花言葉:「秘密」

由来

  • 薬効の秘伝が外に漏れたことにまつわる伝承から生まれた。
  • ある鷹匠(たかじょう)が、傷ついた鷹を治すために使っていた薬草のレシピを「秘伝」として隠していたという話がある。
  • しかしある日、鷹匠の弟がその秘密を外に漏らしたと言われ、鷹匠は激怒して弟を切り捨てた――という伝説が伝わる。
  • その薬草がこの植物だと信じられ、
    「弟を切る草」=弟切草(オトギリソウ)
    という名前に。
  • この“秘められた薬草”という背景から、
    花言葉は「秘密」
    となった。

「ひかりを隠した草」

山の空気は、夏の朝でもひんやりとしていた。
 涼馬は父の後ろを歩きながら、まだ眠たげに瞬きをした。父は鷹匠として名を知られた男で、今日も山に入り、薬草を採るのだと言う。
 「涼馬、ついてこい。細い道だ、気をつけろ」
 父の背中は大きく、険しい山道でも一度も揺れずに進んでいく。それは涼馬にとって、まだ追いつけない“強さ”の象徴だった。
 やがて父が立ち止まり、指先でそっと草を示した。
 細く鋭い葉、そして葉脈の端に散らばる黒い点。朝露が光り、草は金色に揺れている。
 「これが……オトギリソウ?」

 涼馬がささやくように尋ねると、父は無言のまま頷き、黄色い花に手を伸ばした。
 「鷹が傷を負ったとき、この草の汁が血を止める。だが——」
 父は花びらの裏に指を当て、黒い点を軽くこすった。
 じわりと赤い汁が滲み、朝の光に透けた。
 「この草の効能は、家に代々伝わる秘伝だ。外に漏らしてはならない」
 その言葉には、いつもどこか影があった。涼馬は幼いながら、それを感じていた。
 「どうして秘密なの? こんなに役に立つなら、みんなに教えればいいのに」
 涼馬がそう言うと、父はしばらく黙り込み、やがて小さく笑った。
 「——昔、それを外に漏らして命を落とした男がいた」
 その声は、山風よりも冷ややかに響いた。
 「鷹匠の弟だ。勝手に秘伝を話し、兄に切られたという。愚か者の末路だ」
 涼馬は息を呑んだ。
 そんな残酷なことが本当にあったのかと、胸がざわつく。しかし父はそれ以上語らず、再び採取を続けた。
 ***

 家に戻ると、鷹が一羽、籠の中で苦しげに身じろぎをしていた。
 翼に深い傷を負い、血が乾ききらないままだ。
 「涼馬、水を持ってこい」
 父の声に背中を震わせながら、涼馬は急いで水を汲みに走った。
 戻ったとき、父はオトギリソウの汁を布に染み込ませ、鷹の翼にそっと押し当てていた。
 その指先には迷いも揺らぎもない。ただ静かな技が宿っている。
 涼馬は思わず見ほれた。
 命を救うための手。それは厳しさの影に、確かに慈しみを秘めていた。
 だが、同時に胸の奥でひっかかった疑問があった。
 ——どうしてこの草は「弟を切る草」と呼ばれるようになったんだろう。
 父は秘伝を守るためなら、どんな選択でも迷わないのだろうか。
 もし、自分が間違って誰かに漏らしてしまったら……。

 その考えが胸をしめつけ、涼馬は唇を噛んだ。
 父は鷹の手当てを終え、ふうと息をついた。
 「涼馬、覚えておけ」
 父はゆっくりと顔を上げた。
 「秘伝とは、守るためのものだ。草の力を、鷹の命を、そして……自分の大切なものを」
 涼馬は目を丸くした。
 それは、兄が弟を切り捨てたという伝説の裏に、別の意味があるようにも思えた。
 真実は、山深くに沈められた“秘密”のように語られないままなのかもしれない。
 だが一つだけ確かなことがあった。
 オトギリソウは、黄色い花をそっと揺らしながら、人の心の奥に潜む影も光も、静かに映し出していた。
 その花言葉が「秘密」である理由が、涼馬にも少しわかった気がした。
 彼はそっとつぶやいた。
 「ぼくも……守れる人になりたいな」
 窓辺で風に揺れる花びらが、まるでその言葉に応えるようにきらめいた。

11月18日の誕生花「ヒメジョオン」

「ヒメジョオン」

基本情報

  • 科属:キク科エリゲロン属
  • 学名Erigeron annuus
  • 英名:Annual fleabane
  • 原産地:北アメリカ
  • 日本への到来:明治時代に帰化植物として定着
  • 開花時期:5〜10月
  • 花色:白(時に淡い紫)
  • 草丈:40〜150cmほど
  • 生育環境:道端、空き地、畑の縁など、日当たりのよい場所でよく見られる野草

ヒメジョオンについて

特徴

  • 細い白い花びら(舌状花)が多数並ぶ、繊細な見た目の花。
  • 咲き進むと花びらが反り返り、開花の様子が段階的に変化して見える。
  • とても繁殖力が強く、種子を大量に飛ばして広がる。
  • ハルジオン(春紫菀)によく似ているが、茎が中空でなく、葉が基部で茎を抱かない点で区別される。
  • やや雑草扱いされることもあるが、近くで見ると可憐な野の花らしい美しさがある。

花言葉:「素朴で清楚」

由来

  • **道端や空き地といった身近な場所に静かに咲く「控えめな存在感」**が、「素朴さ」を感じさせるため。
  • 細く繊細な白い花びらが、派手さのない清らかで可憐な印象を与えることから「清楚」が連想される。
  • 園芸種のような派手さはないけれど、よく見れば可憐で、清潔感のある花姿が評価され、この花言葉がついた。

「白い息の向こうに咲くもの」

夏のはじめ、古い商店街の裏手にある細い路地を、詩織は毎日のように通っていた。家から駅へ向かう近道というだけの道だが、いつの頃からか、この場所には特別な意味が宿っていた。
 アスファルトの割れ目から、白く細かな花びらを揺らす花がひとつ。ヒメジョオン。誰にも気づかれないような場所で、まるで呼吸をするように静かに咲いている。
 その花に気づいたのは、春の終わり、大学の試験がうまくいかず、気持ちが沈んでいた日のことだった。歩道に落ちた影が揺れて、ふと視線を下げたとき、そこに小さな白があった。
 ――あ、咲いてる。

 誰にも踏まれず、折れもせず、ただまっすぐに伸びて、白い花を空へ向けていた。
 その清らかさが胸の奥にすっと染み込んで、詩織は足を止めた。
 以来、花は毎朝のよりどころになった。
 派手でもないし、特別な香りがするわけでもない。でも、そのささやかな存在が、詩織の心を少しずつ軽くしていった。
 ある午後、大学の帰り道。
 夕焼けが路地を朱色に染めるなか、花のそばでしゃがみ込んでいる少年の姿が目に入った。小学生くらいの、丸い背中の少年だった。
 「……お花、好きなの?」

 思わず声をかけると、少年はびくりと肩を揺らし、振り返った。
 大きな瞳で花を見つめている。
 「これ、誰も気づかないのに、ずっと咲いてるんだよ」
 「うん。強いよね、ヒメジョオン」
 少年は小さく首を振った。
 「なんか、強いっていうより……がんばってるだけって感じ。静かで、きれいで、でもがんばってるのがわかる」
 詩織は息を飲んだ。
 ──がんばってるだけ。
 それは、まるで自分に向けられた言葉のようだった。
 「僕ね、学校行くのがちょっと苦手で……でも、この花見ると、あしたも来ようって思えるんだ」
 「……そっか」
 ヒメジョオンの花びらが、夕風にふるえていた。
 白くて細くて、折れやすいように見えるのに、どこか清らかに光っている。
 その姿に「素朴で清楚」という花言葉があると知ったのは、つい最近だった。
 素朴さは、飾らない強さ。
 清楚さは、静かに咲く美しさ。
 誰にも気づかれない場所でも、ただまっすぐに咲こうとする花の姿が、この花言葉の理由になったのだと、ようやく理解できた。
 しばらく二人で黙って花を眺めた。

 やがて少年が立ち上がり、鞄を背負いなおす。
 「じゃあ、またあした見るね」
 その言葉に、詩織も思わず笑った。
 「うん。またあした」
 少年が去ったあと、路地はふたたび静寂に戻った。
 けれど、詩織の胸の奥には小さな灯りがともっていた。
 ヒメジョオンは今日も、控えめに、でも確かに咲いている。
 その姿は、誰かの小さな勇気になっている。
 そしてきっと、自分の明日にもそっと寄り添ってくれる。
 詩織は花に向かって小さくつぶやいた。
 「……ありがとう。あなたのおかげで、わたしも、少しだけ咲けそう」
 白い花びらがふるえ、まるで返事をするように光を受けて揺れた。
 路地の奥に伸びる影は、明日への道と同じくらい細くて頼りない。
 でも、たったひとつの小さな花があれば、きっと歩いていける。
 詩織は深く息を吸い、空を見上げた。
 にじむ夕日の向こうで、風がやさしく頬を撫でた。

いい育児の日

11月19日はいい育児の日です

11月19日はいい育児の日

全国13県の知事により、「日本創生のための将来世代応援知事同盟」が制定しています。この日付は「いい→11 育→19 児」という語呂合わせからです。

日本創生のための将来世代応援知事同盟

同盟サミット

同盟に参加している県は、岩手県・宮城県・福島県・長野県・三重県・滋賀県・鳥取県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・高知県・宮崎県の13県です。

同盟の趣旨は?

地方創生の活動

この同盟の趣旨ですが、将来世代を支える社会実現のために行動することです。またコンセプトは、人口減少を阻止し、地方の交流を図り、東京一極集中型の時代を変え、地方創生を目標に活動しています。

今後広がるいい育児の日

今後広がる「いい育児の日」

「いい育児の日」は、11月19日前後の各1週間、この趣旨に賛同する行政や企業、NPO法人が色々と志向を凝らして親子向けイベントを実施していくそうです。子供が「もう東京なんて行かなくても地元で十分暮らせる」時代が来るかもしれません。今後のいい育児の日は、地方も助け合い、協力しあいながら更なる広がりが期待されます。


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11月17日、19日の誕生花「スターチス」

「スターチス」

基本情報

  • 科名:イソマツ科(Plumbaginaceae)
  • 属名:スターチス属(別名:リモニウム属)
  • 原産地:世界中の海岸、砂漠、荒れ地
  • 学名:Limonium
  • 開花時期:5〜7月頃(品種により差あり)
  • 色:紫・ピンク・黄色・白・青など
  • 別名:リモニウム、シーラベンダー

スターチスについて

特徴

  • **花びらのように見える部分は「乾燥しても色褪せない萼(がく)」**で、実際の花は中央の小さな白い部分。
  • ドライフラワーにしても鮮やかな色が長期間残る。
  • 湿気に強く、日持ちがよいので切り花として人気。
  • 砂地や海に近い場所など、比較的乾燥した土地でも育つ強さを持つ。
  • 花姿がカサカサとした紙質で、軽く、扱いやすい。

花言葉:「永遠に変わらない」

由来

  • スターチスは 乾燥しても萼の色がほとんど褪せず、形も長く保たれるため。
  • 生花もドライフラワーもほとんど見た目が変わらない性質から、
    →「変わらぬ思い」
    →「永遠に変わらない」
    という花言葉が生まれた。
  • 長期間飾れることから、永続する愛や記憶を象徴する花として扱われるようになった。

「色の消えない花」

海沿いの町に、小さな花屋があった。店主の美咲は、毎朝かならずスターチスの束を手に取り、窓辺に飾る。紫や青、レモン色の小さな萼が集まったその花は、ほかの花のように瑞々しさこそないが、どれだけ時が経っても色を失わなかった。

 「どうして毎日、これを飾るの?」
 常連の青年・悠斗がたずねたのは、夏の終わりだった。

 美咲は少しだけ笑い、束をそっと指で撫でた。
 「この花ね、生花でもドライフラワーでも、ほとんど姿が変わらないの。色も形も、ずっとそのまま。だから、花言葉は“永遠に変わらない”。」

 悠斗は「へぇ」と短く返したが、その瞳はどこか遠くを見ていた。

 店の奥の壁には、古い写真が飾られている。そこには、微笑む夫婦と、まだ幼い少女──美咲自身が写っていた。写真の隣には、色褪せていないスターチスのドライフラワー。少女の頃、母が初めて店を任された日に束ねた花だ。

 「変わらないって、ほんとにそんなことあるの?」
 悠斗の問いは、どこかすがるようでもあった。

 「あるよ」
 美咲は答えた。
 「人は変わっていくけどさ──それでも変わらないでいてくれる“何か”ってある。思い出とか、言葉とか、誰かの気持ちとかね。」

 悠斗はしばらく黙っていたが、やがて静かに話し始めた。
 「実はさ……離れて暮らしてた祖母が、昨日亡くなったんだ。急だった。最後に何か言えてたらよかったなって思って。」

 美咲は「そっか……」と小さくつぶやき、スターチスの束を一つ取り出した。

 「この花、持っていく?」
 「え?」
 「色が消えないからね。時間が経っても、想いが薄れたりしない。大事な人との記憶を、そっと支えてくれると思う。」

 悠斗は驚いたように目を瞬いた。
 けれど次の瞬間、深く息を吐き、静かにうなずいた。
 「……ありがとう。きっと、ばあちゃんも喜ぶ。」

 帰っていく背中を見送りながら、美咲はふと天井を見上げた。店のどこかにまだ母の笑い声が残っている気がする。スターチスの束が、今日も窓辺で揺れていた。まるで、変わらぬ想いをそっと守るように。

 それはきっと、色の消えない花だけが知っている秘密だった。

カスピ海ヨーグルトの日

11月18日はカスピ海ヨーグルトの日です

11月18日はカスピ海ヨーグルトの日

2006年のこの日、カスピ海ヨーグルトの純正種菌の頒布活動が100万人に達しました。それを記念し、京都大学名誉教授の「家森幸男」と、カスピ海ヨーグルトを製品化したフジッコ株式会社によって制定されています。そしてこの活動は、2002年から実施されていました。

カスピ海ヨーグルト

カスピ海ヨーグルト

カスピ海ヨーグルトは、ヨーロッパの東部の黒海とカスピ海に囲まれた、コーカサス地方で食べられるヨーグルトです。そしてそれは、家庭でも作りやすく改良したヨーグルトで知られ、 空気を必要とせず、「クレモリス菌」のみを使用して作られます。また密封容器さえあれば、発酵から保存まで可能です。そして作り方はというと、他の種類のヨーグルトメーカーの種菌と同様に種菌1本と牛乳を混ぜて、24時間置いておくだけです。簡単な上に増やすことも容易にできるというのが最大の特徴といえます。

「クレモリス菌FC」株

「クレモリス菌FC」株

クレモリス菌FC」株は、乳酸菌の一種で生きて腸まで届くことが明らかなプロバイオティクス乳酸菌の1つです。それによって、大きな健康効果が期待されています。 本来「クレモリス菌FC」株は、日本には存在しない乳酸菌で、 これを日本に持ち込むきっかけを作ったのが、長寿研究で有名な京都大学名誉教授の「家森幸男」博士というわけです。

カスピ海ヨーグルトの効果

カスピ海ヨーグルトの作り方

カスピ海ヨーグルトの健康効果は、整腸効果の他に「美肌」「生活習慣病」「免疫調整」などの効果があるとされています。

美肌効果

カスピ海ヨーグルトの効果

ストレスは、肌機能に影響を与えることは知られています。そこで、カスピ海ヨーグルトを摂取させ、ストレスによる肌機能低下を抑えることがマウスの実験で効果があったそうです。

生活習慣病の効果

ヨーグルトの効果効能

人は、糖質を摂取すると体に吸収されて血糖値が上昇します。そこで、一匹のマウスにブドウ糖だけを投与したのに対し、もう一匹は牛乳と一緒に投与した場合に限り、血糖値の上昇が少し抑えられていたそうです。

免疫調整効果

カスピ海ヨーグルトの免疫調整効果

疫学調査では、カスピ海ヨーグルトを食べていた人は、発熱や喉の痛みなど風邪の症状が軽いことがわかったそうです。

継承されていくコーカサスの神秘

「カスピ海ヨーグルト」

URL: http://www.caspikai.net/caspikai/index.html

「カスピ海ヨーグルト」の研究会より引用

発酵食品を継続的に食べましょう!

ヨーグルトを継続的に食べる

ヨーグルトはもちろん、納豆、味噌、チーズなど、発酵食材によって作り上げる酵母パンやぬか漬けなど様々な発酵食品があります。いずれも毎朝食べられる食材ばかりです。結局、世界各国で昔から朝の定番で、発酵食品を毎日食べていた食事は、大切な健康食品だったんです。


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11月16日の誕生花「クリスマスローズ」

「クリスマスローズ」

基本情報

  • 学名:Helleborus × hybridus
  • 科名 / 属名:キンポウゲ科 ヘレボルス属 の多年草。
  • 原産地:ヨーロッパ南部~西アジア。
  • 主な開花期:12月~3月(冬~早春)。
  • 「クリスマスローズ」という名は、12月頃に咲く品種(ヘレボルス・ニゲル)がクリスマスの時期に開花することから。
  • 花のように見える部分は「萼(がく)」で、長期間色褪せず残るのが特徴。
  • 色のバリエーション:白、ピンク、紫、グリーン、黒など豊富。
  • 耐寒性が非常に強く、冬の庭を彩る貴重な花として人気。

クリスマスローズについて

特徴

  • 真冬でも雪の中で凛として咲く強さを持つ。
  • うつむくように咲く可憐な姿が「慎ましさ」「奥ゆかしさ」を感じさせる。
  • 長い鑑賞期間(1~2ヶ月以上)を持ち、ガーデニングで扱いやすい。
  • クリスマスローズの花(萼)は徐々に緑色に変化するものが多く、アンティークな風合いが出る。
  • 毒性(特に根に強い毒)があり、古来は薬草として扱われた歴史もある。

花言葉:「私の不安をやわらげて」

由来

  • 冬の冷たい空気の中で静かに咲く姿が、「そっと寄り添って気持ちを落ち着けてくれる存在」を連想させた。
  • うつむいて咲く控えめな花姿が、優しく語りかけてくれるように見え、心の不安を和らげてくれるというイメージにつながった。
  • 古来、クリスマスローズは薬草として使われ、精神の不調を落ち着かせる目的で用いられたという伝承があるため、そこから「心を癒す花」という意味が派生した。
  • 雪に覆われても春を告げるように咲く生命力が、「大丈夫、また必ず光が来る」という象徴となり、不安をそっと解いてくれる花として語られた。

「雪明かりの下で」

その冬、里奈は毎日のように学校帰りに遠回りをした。理由はひとつ。町外れの古い洋館の庭に咲く、クリスマスローズを見るためだった。

 雪に覆われた庭の中で、その花だけが白く、静かに、凛とした姿で咲いていた。まるで寒さをものともせず、誰かをそっと励ますように。
 里奈はその姿に、どうしようもなく惹かれていた。

 ある日の夕方、洋館の門の前に立つと、背後から声がした。

 「また来たのね」

 驚いて振り向くと、厚手のコートに身を包んだ年配の女性が立っていた。白髪まじりの髪を後ろで束ねた、上品な雰囲気の人だった。

 「ごめんなさい……勝手に庭を見てて」

 里奈が慌てて頭を下げると、女性はやわらかく微笑んだ。

 「いいのよ。クリスマスローズ、好きなの?」

 「はい……。なんだか、見ていると落ち着くんです」

 女性は短く息をつき、「わかるわ」とつぶやいた。

 「その花はね、昔から“人の心を癒す花”って言われてきたの。薬草として使われていた時代もあったのよ」

 里奈は目を見開いた。女性は雪の積もる庭へ視線を向けながら、ゆっくりと続けた。

 「冬の冷たい空気の中でも、そっと咲くでしょう? うつむくように咲く姿は、まるで『大丈夫よ』って寄り添ってくれるみたいで……」

 その言葉を聞いた瞬間、里奈の胸に何かがふっと溶けるような感覚が広がった。

 実は、最近うまくいかないことばかりだった。友達とのすれ違い、進路の不安、家族の心配――胸の奥に小さな石が積もるように、息苦しさが消えない毎日。

 「……私、ずっと不安で。どうしても前を向けなくて」

 里奈がぽつりとこぼすと、女性は優しい目でこちらを見た。

 「誰だって、雪に埋もれそうになる時があるわ。けれどね、クリスマスローズは雪の下でも春を待って咲くの。
 “必ず光が来る”って信じているからよ」

 風が吹き、粉雪が舞いあがった。クリスマスローズの白い萼がその中で揺れ、ほんのりと光って見えた。

 「だから、この花の花言葉は『私の不安をやわらげて』なの。」

 里奈は花の前にしゃがみ込んだ。冷たい風が頬を刺しているのに、不思議と心だけは温かかった。

 「……私、もう少し頑張ってみます」

 小さくつぶやくと、女性はうなずき、里奈の肩に軽く手を置いた。

 「ええ。あなたならきっと大丈夫」

 その声は、雪の中で聞く焚き火の音のように、静かであたたかかった。

 帰り道、里奈は振り返った。洋館の庭に、クリスマスローズが白く咲いている。
 まるで冬の闇を照らす小さな灯りのように。

 ――また必ず光が来る。

 その言葉を胸に、里奈はゆっくりと歩き出した。
 雪明かりの道は、不思議なほど明るく見えた。

レンコンの日

11月17日はレンコンの日です

11月17日はレンコンの日

1994年のこの日、全国のレンコン産地が集まって茨城県 土浦市で「蓮根サミット」が開かれました。その「蓮根サミット」をきっかけに、この記念日が制定されたとの情報があるそうです。

蓮根サミット

蓮根サミット

このサミットは、全国のレンコン生産者とレンコンに関連する自治体や農協職員などが集まって、最新の研究や栽培に関する問題点についてお互いに発表する意見交換会及び、現地視察が行なわれたそうです。

レンコンの栄養は?

蓮根の栄養

レンコンは、「ビタミンC」「ミネラル」「食物繊維」が豊富に含まれています。そして、ポリフェノールの一種のタンニンも含まれています。 タンニンは、消炎や止血作用があり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍に効果があると期待されています。更には、おろし汁で鼻血、咳やぜんそくの発作を止めるなど民間療法に使用されます。

レンコンは免疫力アップの効果

蓮根のレシピ

レンコンに含まれるタンパク質の一種であるレクチンは、マクロファージという免疫細胞が細菌を見つけやすくなるように働きかけます。いわば、レクチンは、免疫力アップのアシスト役をしてくれるということになります。

レンコンを食べると良いことばかり

蓮根は栄養満点

レンコンを食べると、身体にい良いことばかりです。「便秘予防」「抗酸化作用」「美肌効果」といった特に女性の方に喜ばれる効果があります。それだけでなく「高血圧予防」や「免疫を高める」効果も期待されます。特にこういった寒くなる時期、風邪や運動不足になりがちに必要な食べ物であるので、是非、たくさん食べることはお勧めです。


「レンコンの日」に関するツイート集

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