6月5日、7月18日、9月2日、11月29日の誕生花「マリーゴールド」

「マリーゴールド」

ThomasによるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名Tagetes
  • 科名:キク科
  • 属名:マンジュギク属(タゲテス属)
  • 原産地:メキシコ・中央アメリカ
  • 開花時期:4月〜12月(長期間咲く)
  • 花色:黄色、橙色、赤褐色、混色など
  • 草丈:20〜100cm(種類による)

マリーゴールドについて

Dieter StaabによるPixabayからの画像

特徴

  • 一年草で育てやすく、園芸初心者にも人気。
  • 鮮やかな色彩と、丸くふっくらとした花形が印象的。
  • 花壇やプランター、寄せ植えなどで広く利用される。
  • 独特の香りを持つ(特にフレンチ・マリーゴールド)。
  • 虫除け効果があることから「コンパニオンプランツ」としても知られる。
    • 根から分泌される物質が、害虫やセンチュウ(寄生性線虫)を抑制する。

花言葉:「変わらぬ愛」

Wolke8によるPixabayからの画像

マリーゴールドには複数の花言葉がありますが、**「変わらぬ愛」**はその中でも特に心に残るもののひとつです。

この言葉の由来には、以下のような理由が考えられます:

1. 長く咲き続ける性質

  • マリーゴールドは春から秋まで非常に長い期間、絶えず花を咲かせる植物です。
  • その「咲き続ける姿」が、変わらぬ気持ち・愛情を象徴するとされます。

2. 鮮やかな花色が色あせにくい

  • 太陽のように明るい橙色や黄色の花は、時間が経っても色褪せない印象を与えます。
  • これが「色褪せぬ愛」「いつまでも変わらない思い」を象徴するものとされました。

3. 守り続ける強さと愛情

  • 害虫を遠ざける働きを持つことから、「大切な人を守る」というイメージとも結びつきます。
  • こうした守護的な性質が「深く、変わらぬ愛情」と解釈されることもあります。

「マリーゴールドの手紙」

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山のふもとの町で暮らす祖母の庭には、毎年春になるとマリーゴールドが咲く。橙色の光を宿したその花は、夏の暑さにも負けず、秋の風にも揺れながら、いつまでもそこに咲き続けていた。

 その花が好きだったのは、祖父だった。

 私が小学三年の夏、祖父は病で床に伏せていた。もう長くはないと、医師に告げられた日、祖母は何も言わずに庭のマリーゴールドを一輪摘んで、枕元のコップにそっと挿した。

 「変わらないのよ、この子。どんなに暑くても、どんなに風に吹かれても、ちゃんと咲くの」

 祖母はそう言って微笑んだ。祖父は目を閉じたまま、うっすらと頷いた気がした。

 祖父が亡くなった翌日、祖母は私にマリーゴールドの種をくれた。

 「この花にはね、『変わらぬ愛』って花言葉があるのよ。咲き続けること、守り続けること――それが、愛なの」

 その時はよく分からなかった。ただ、祖母の手からこぼれ落ちそうなほど小さな種を、大切にポケットへしまった。

 それから十年以上の月日が経ち、私は都会で一人暮らしを始めた。仕事に追われ、恋人とのすれ違いに疲れ、気づけば笑うことさえ減っていた。そんなある日、祖母が倒れたと連絡が入った。

 急いで駆けつけた病室。祖母は目を閉じて眠っていた。痩せたその顔には、あの日と同じ優しさが残っていて、私は胸の奥がじんと熱くなるのを感じた。

Christina ZetterbergによるPixabayからの画像

 ベッドの傍らに、古びた封筒が置かれていた。私の名前が、祖母の筆跡で書かれている。

 「もし私が目を覚まさなかったら、この手紙を読んでください」

 そう書かれていた。手紙の中には、淡い色の便箋と、乾いたマリーゴールドの押し花が挟まれていた。

 あの年、あなたがポケットにしまった種、今でも覚えていますか?
 あれは、私とおじいちゃんからの贈り物です。
 変わらぬ愛とは、派手な言葉じゃなく、ただそこに咲き続けること。
 風に吹かれても、季節が変わっても、誰かのために静かに咲く――それが愛なのです。
 いつかあなたが、迷って、立ち止まりそうになったら、この花を思い出してください。

 私は、涙をこぼしながら微笑んだ。

 祖母は目を覚まさなかった。でも、その言葉と花は、確かに私の中で生きている。

 数ヶ月後、私は都会を離れて、祖母の家に戻った。あの庭に、もう一度マリーゴールドを咲かせたかった。

 種をまき、水をやり、季節が巡る。

 そして今日、庭の真ん中に、橙色の光がふわりと咲いた。

 風に揺れるその姿は、まるで誰かが笑っているようだった。

 私はその花に、そっと語りかける。

 「ただ、ここに咲き続けてくれて、ありがとう」

マンデラ国際デー

7月18日はネルソン・マンデラ国際デー

ネルソン・マンデラ氏と国際連合

7月18日は、2009年に国際連合が創設したマンデラデーです。アパルトヘイト撤廃に尽力した南アフリカ共和国の政治家、弁護士のネルソン・マンデラの誕生日が7月18日。彼の67年間の政治生活にちなみ、67分間以上の社会奉仕活動をするように、世界中の人々に呼びかけられています。

マンデラ氏の主な活動

マンデラ氏の主な活動

ネルソン・マンデラは、反アパルトヘイト運動により反逆罪で逮捕。27年間、刑務所に収容されています。釈放後は、アフリカ民族会議の副議長に就任し、その後は議長になっています。

南アフリカ共和国の政治家フレデリック・デクラークと共にアパルトヘイト撤廃へと南アフリカを導き、1994年に大統領に就任しました。就任後は、民族和解・協調政策を進め、経済政策として復興開発計画を実施しています。

アパルトヘイトとは?

アパルトヘイト

アパルトヘイトとは、南アフリカで進められた人種隔離政策。白人と有色人種を分割して統治すること。

世界中で広がる人種差別抗議デモ

世界中で広がる人種差別抗議デモ

5月25日、黒人男性のジョージ・フロイドさんが警察官に首を押さえつけられ亡くなった事件がありましたね。この事を発端に、アメリカ、世界中で抗議活動が広がってます。

日本も同和問題(部落差別)がある

日本も同和問題(部落差別)がある

この差別の問題は、日本も部落差別「同和問題」がありました。歴史的発展の過程でつくられた身分階層構造により、差別で国民の一部の人々が長い間、低位の状態を強いられていました。日常生活で様々な差別を受けるなど、日本特有の人権問題です。

人種や育ちは違っても、同じ人間

人種や育ちは違っても、同じ人間


 現在でも、差別発言や差別待遇等、ネット上で差別を助長した内容の書込みをされる事案が発生しています。たとえ、人種や育ちが違っても、同じ人間である以上は、お互いの辛さを理解しあえばきっと良き友人になれます。

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光化学スモッグの日

7月18日は光化学スモッグの日です

7月18日は光化学スモッグの日
光化学スモッグの日

1970年の7月18日、東京都杉並区で日本で初めて「光化学スモッグ」が発生しました。当時の東京立正中学校と高等学校では、体育授業中にグランドで生徒が突然、目の痛みや頭痛などを訴えて倒れて、計43人の生徒が病院へ運ばれています。また、東京全体的にたくさん人が目やのどの痛みを訴えたといわれています。

光化学スモッグ

工場の排ガスで大気が汚染される

「光化学スモッグ」とは、「光化学オキシダント」の濃度上昇により、大気が全体的にかすんでいる現象のことです。自動車のマフラーや工場の煙突から排出される排気ガスなどに含まれる「窒素酸化物」、塗料や接着剤などに含まれる「揮発性有機化合物」が、太陽から受ける紫外線の影響で化学反応を起こすと「光化学オキシダント」という物質になります。

周りが霞んで見える現象

光化学スモッグによって、街が霞む

そして、この物質の濃度が高くなれば、遠くの山やビルがかすんで見えるようになります。この現象が光化学スモッグといわれるものです。ちなみに、このスモッグという言葉は、イギリスで作られた、煙(smoke)と霧(fog)合わせた言葉だそうです。

人体の影響は?

排気ガスによる大気汚染

この光化学オキシダントは、外気に直接触れるために目や呼吸器の影響を受けやすいそうです。その影響受けたときの主な症状は、目の痛みや咳、気分の悪さなどがあるようです。また、まれに重症化した時は「呼吸困難や手足のしびれ」「めまいや頭痛」「発熱や嘔吐」「意識障害」などの症状を起こすことがあるそうです。

光化学オキシダントで受ける症状

大気汚染を警告する画像

影響を受ける症状は個人差があるそうで、他の人は無症状でも一部の人に症状がみられることもあるようです。幼児など小さい子供、持病などがある人、そしてアレルギー性の結膜炎や喘息などの方は、特に注意が必要だそうです。

症状が現れたときの対処法

光化学オキシダントによる被害

この「光化学スモッグ」によって症状が出た場合は、外での激しい運動は直ちに止めて、目を洗ったり十分にうがいなどをしっかりとし、屋内では窓やカーテンを閉めてゆっくりと休むことを勧められています。しかし、それでも症状が回復しなければ、できるだけ早めに病院に行き、医師の診察を受けてください。この光化学オキシダント、マスクなどでは予防できないそうで、TVやネットなどで光化学スモッグ注意報が発令されたら、外気に触れないよう屋内で過ごすことがベストです。

PM2.5「微小粒子状物質」

PM2.5「微小粒子状物質」

PM2.5「微小粒子状物質」とは、大気中に浮遊する粒子状物質の中で、粒径2.5 マイクロメートル、1マイクロメートルは1ミリメートルの千分の1)以下の粒子のことです。したがって、PM2.5はそれだけ小さな粒子なので、そこで呼吸をすると肺の奥深くまで入っていき、人の健康に悪影響を及ぼすことして注意喚起されています。

九州北部に襲い掛かる有害な黄砂

黄砂は、中国大陸西部から飛来する砂

現在では、この「PM2.5」は時期によっては、九州北部を中心とされる地域で黄砂(毎年3月から5月にかけ、中国大陸西部から飛来する砂のこと)に交じって浮遊して来て、大気が黄色っぽく霞むことがあります。当然、黄砂と共に中国の光化学スモッグを運んでくるために健康への悪影響があるそうです。これは、緊急を要する世界規模の環境汚染対策が望まれます。


「光化学スモッグの日」に関するツイート集

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7月17日、12月11日の誕生花「白いバラ」

「白いバラ」

基本情報

  • バラ科バラ属の多年生植物
  • 開花期:春〜秋(品種により四季咲きも多い)
  • 色は純白からアイボリーホワイト、わずかに緑がかった白など多様
  • 香りは強香から微香まで品種差が大きい
  • 切り花としてウェディング・贈り物で最も人気のある色のひとつ

白いバラについて

特徴

  • 清楚で透明感のある花色が特徴
  • 花びらの重なりが美しく、上品でクラシックな印象を与える
  • 花持ちのよい品種が多く、ブーケやアレンジに使われやすい
  • 純白であるため、他の色と組み合わせても調和しやすい
  • 初心者でも育てやすい強健種から、手入れが必要な高級品種まで幅広い

花言葉:「無邪気」

由来

  • **白という色が象徴する“純潔”“清らかさ”**から、汚れのない心をイメージしたとされる。
  • 白いバラは、赤いバラのような情熱や黄色のバラのような陽気さよりも、
    飾らない気持ち・ささやかな喜び・子どものような真っ直ぐさを連想させた。
  • また、古くは白いバラが「純粋な愛」「真心」の象徴として扱われ、
    そのイメージが派生して、
    “無邪気な想い” “裏表のない気持ち” といった意味に結びついた。
  • 結婚式や誕生祝いで白いバラがよく使われる文化的背景も、
    新しい始まりを前にした“まっさらな心” を表す象徴として花言葉に影響を与えている。

「白いバラのはじまり」

春の光が、薄いレースのカーテンをやわらかく透かしていた。
 葵はその光の中、テーブルの上に置かれた一輪の白いバラを見つめていた。

 花びらは雪のように透き通っていて、指先を近づけるとひんやりとした気配が伝わる。
 まるで何かを語りかけるように、静かに、凛として咲いていた。

 ――「純粋なものは、強いのよ」

 ふいに、母の声を思い出す。
 小さい頃、誕生日のたびに白いバラを飾ってくれた母。
 「無邪気でいてくれるだけでうれしい」と笑っていた、その笑顔。

 そんな母が亡くなって一年が経つ。
 葵は今年も誕生日を迎えたけれど、この花を買うまで、白いバラを見ることができなかった。

 母の記憶があまりに鮮やかで、触れれば壊れてしまいそうで――。
 けれど今日は、どうしてもこの花に会いたかった。

 窓を開けると、春の風がそっと部屋に流れ込んだ。
 白い花びらがゆらぎ、光を受けてやわらかく輝く。

 「ねえ、お母さん」

 葵は小さな声でつぶやいた。
 「私、あの日みたいに素直になれるかな。無邪気で……なんて、もう難しい気がする」

 仕事に追われ、気づけば眉間にしわを寄せる癖までついた。
 誰かに甘えることも、弱音を吐くことも、いつの間にか苦手になっていた。

 ――だけど。

 白いバラは、何も責めるような光を持っていなかった。
 ただそこに、美しく、まっさらな姿で咲いている。

 “無邪気な想い”
 “裏表のない気持ち”

 花言葉の由来を思う。
 赤いバラの情熱も、黄色いバラの陽気さも持たず、ただ真っ直ぐで清らかであること。
 飾らない気持ちそのものを象徴する白。

 「……始めてもいい、ってこと?」

 心のどこかで、そんな声が生まれた。
 新しい自分。
 誰かに向ける素直な想い。
 あるいは、誰かをもう一度信じる勇気。

 白いバラは、まるで「うん」と頷くように静かに揺れた。

 そのとき、玄関のチャイムが鳴る。
 驚いてドアを開けると、友人の亮が立っていた。
 手には、小さな紙袋。

 「誕生日でしょ。これ、渡しそびれるとこだった」

 袋の中には、白いバラの花束。
 葵は息を呑んだ。

 「え……なんで、白いバラを?」
 「なんとなく。葵には、この色が合う気がして」

 胸の奥がじん、と熱を帯びる。
 母以外の誰かから白いバラをもらったのは、初めてだった。

 亮は少し照れたように笑った。
 「最近、頑張りすぎだろ? だから……真っさらな気持ちで、また笑えるといいなって」

 その言葉に、瞳の奥がふっと熱くなる。
 白いバラの花言葉が、そっと心に降りてきた。

 ――無邪気。

 それは、子どものように戻ることではなく、
 ただ、自分の気持ちに正直でいることなのかもしれない。

 「ありがとう、亮」
 声が震えた。
 けれど、今の自分を飾る必要はなかった。

 白いバラは、静かに光を映しながら咲いている。
 まっさらな始まりを、やさしく告げるように。

7月6日、17日の誕生花「ハマユウ」

「ハマユウ」

基本情報

  • 学名:Crinum asiaticum var. japonicum
  • 分類:ヒガンバナ科・ハマオモト属の常緑多年草
  • 原産地:インドネシアとスマトラ
  • 開花期:6~9月、主に夕方から夜間に開花し、芳香を放つ
  • 外観:幅広く厚い葉が放射状に広がり、花茎に白い小花が10個ほど咲きます。花びらは細長く、中心部に赤い雄しべがアクセントに
  • 生育環境:日当たり・水はけの良い砂地(海岸沿い)を好み、暖地向き。地植え・鉢植えどちらも可能で、寒冷地では冬越しに注意が必要

ハマユウについて

特徴

  • 自生地:海岸線に群生し、葉が「オモト」(万年青)に似ているため別名「ハマオモト」とも
  • 香りと開花:夜に開花して強い芳香を放ち、主に蛾などを誘引する虫媒花
  • 種子の特性:種子はコルク質の厚皮で覆われ、水に浮く性質があり、海流に乗って遠くへ拡散・発芽する能力あり
  • 有毒性:全草有毒で、特に球茎は強い毒性を持つが、薬用としての利用もある

花言葉:「どこか遠くへ」

  • 主な花言葉
    • 「どこか遠くへ」
    • 「汚れがない」
    • 「あなたを信じます」

💡由来のひもとき

  1. 「汚れがない」
     神事で使われる白い布・“木綿(ゆう)” に似た清らかな白い花色から
  2. 「どこか遠くへ」
     種子が浮力を持って海流に流され、新たな土地で発芽する姿にちなむ
  3. 「あなたを信じます」
     「遠くへ流れても、必ず根を下ろし花を咲かせる」というたくましさと期待を込めた想いから

「どこか遠くへ、きっと届く」

あの夏の日、彼女は港に立っていた。
 セーラー服の襟が風に揺れ、白いハマユウの花が足元でそっと揺れていた。

「ここ、まだ覚えてる?」
 穂乃香がそう言って微笑んだ。

 海辺のこの小さな町で、僕らは育った。中学三年の夏。図書室で偶然隣の席に座ってから、毎週末、海沿いの堤防で話すようになった。彼女は東京からの転校生で、最初はよそよそしかった。でも、少しずつ距離が縮まり、名前を呼び合えるようになったのは、ちょうどハマユウが咲き始めた頃だった。

「この花、知ってる? ハマユウっていうんだって」
 彼女はそう言って、白く細長い花びらを指差した。

「花言葉はね、“どこか遠くへ” だって」

「なんか、君みたいだな」
 そう言ったら、彼女は少し驚いた顔をしてから、笑った。

 東京に戻ることが決まったのは、その翌週のことだった。

「私、ここが好きだったよ。思ったよりも、ずっと」

 最後に会った日、彼女はひとつだけお願いをしてきた。
 「この花、来年もちゃんと見ておいて。毎年ここで咲いてるか、教えて」って。

 あれから十年。
 連絡先も、手紙のやりとりも、いつの間にか途絶えていた。東京の高校に進学した彼女のその後は知らない。けれど僕は毎年、ハマユウが咲くこの場所に来ていた。

 白い花は、変わらずそこにいた。潮風に揺れながら、まるで何かを待っているかのように。

 ハマユウの種子は海に浮かび、遠くの浜辺まで運ばれていく。その途中で沈んでしまうこともあれば、知らない土地で芽を出し、やがて花を咲かせることもあるという。

 ――どこか遠くへ。それでも、きっと届く。

 ふと、誰かが近づいてくる気配がした。振り返ると、白いワンピースの女性が立っていた。風に揺れる髪の奥に、懐かしい面影があった。

「やっぱり……まだ咲いてたんだ」
 穂乃香だった。

 時が過ぎても、変わらない花の香りと、あの夏の記憶が、確かに僕らをつないでいた。

「ねえ、覚えてる? “どこか遠くへ”って」

 彼女の声に、僕はうなずいた。

 「そして、“あなたを信じます”――だったよな」

 笑いながら見つめ合ったその瞬間、海から吹いた風が、ふたりの間にハマユウの香りを運んだ。

7月9日、17日の誕生花「ギボウシ」

「ギボウシ」

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基本情報

  • 和名:ギボウシ(擬宝珠)
  • 学名Hosta spp.
  • 英名:Hosta / Plantain lily
  • 科名/属名:キジカクシ科(旧分類ではユリ科)/ギボウシ属
  • 原産地:日本、中国、朝鮮半島など東アジア
  • 花期:7月~8月ごろ
  • 多年草/宿根草:多年草

ギボウシについて

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特徴

  1. 葉が主役の植物
     ギボウシは、花よりも美しい葉を楽しむ観葉植物として人気です。丸みのある楕円形の葉には、緑・白・黄色などのバリエーションがあり、模様や葉色のコントラストが非常に美しいです。
  2. 半日陰でも育つ丈夫さ
     日陰や湿気に強く、日本の気候にとても合っています。和風の庭や山野草の植栽によく使われる理由のひとつです。
  3. 花も楚々と美しい
     ラッパ状の淡紫色~白色の花を、初夏から夏にかけてすっと立ち上がる花茎に咲かせます。その姿は控えめながら、涼しげな風情を漂わせます。
  4. 名前の由来
     若いつぼみの形が、橋の欄干などに使われる「擬宝珠(ぎぼし)」に似ていることから名付けられました。

花言葉:「鎮静」

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ギボウシの花言葉のひとつに「鎮静(Calm / Serenity)」があります。この言葉の背景には、植物の持つ静かな美しさと癒しの雰囲気が深く関係しています。

静かな葉姿
 風に揺れる大きな葉が、まるで心をなだめるような穏やかな動きを見せます。派手さのない、落ち着いた佇まいは、見る人の心を自然と落ち着けてくれます。

涼感を与える存在感
 夏の暑い季節に、しっとりとした緑陰と薄紫の花が涼しげな印象を与え、「見るだけで心が安らぐ」ような感覚をもたらします。

茶庭や禅の庭に使われる植物
 静寂を重んじる日本庭園や茶の湯の世界でも重宝されており、その用途が「鎮静」という花言葉に結びついたと考えられます。


「静けさの庭で」

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彼女の庭は、いつも静かだった。

 朝露に濡れた石畳。鳥のさえずりさえ遠慮がちに響く中、柔らかな風が、葉をそっと揺らす。とりわけ目を引くのは、濃淡のある緑の葉をゆったりと広げたギボウシたちだった。
 春の終わりから夏にかけて、細長い花茎をすっと伸ばし、薄紫の花をぽつり、ぽつりと咲かせる。それはどこか遠慮がちな佇まいで、けれど確かにそこに在る――まるで彼女自身のようだった。

 「どうぞ、座って」

 そう言って、彼女――咲枝(さきえ)は縁側に腰を下ろす。私が訪ねると、必ず冷たい麦茶を出してくれた。

 咲枝は、祖母の友人だった。
 祖母が亡くなってからというもの、私が時々この家を訪れるようになったのは、きっと何かを探していたからだと思う。
 喪失の重さに、まだ慣れないままの心の居場所を。

 「ギボウシって、派手じゃないけれど……静かで、いいわよね」
 そう言って咲枝は、ゆっくりとした手つきでうちわを仰いだ。

 「暑い夏でも、葉が生き生きしてるでしょう? 朝に見ると、なんだか心がすっとするの」

 確かに。
 濃い緑の葉は、まるで日差しを吸ってやわらげるように庭に広がり、風に揺れる姿は波のように穏やかだった。
 見ていると、胸の奥のざわつきが、すうっと消えていく気がする。

Angela CによるPixabayからの画像

 「この花の花言葉、知ってる?」と咲枝が尋ねた。
 私は首を横に振る。

 「“鎮静”よ。Calm。Serenity。」

 彼女はゆっくりと微笑んだ。

 「騒がしいものは、人の目を引くけど……心を癒すのは、静かなものなのね」

 その言葉が、不思議と胸に残った。
 大学も仕事も、効率とスピードがすべての世界で私は生きていた。
 目立つこと、成果を出すこと、それが評価される道だと思っていた。

 けれど祖母が亡くなり、少しずつ「何かが違う」と思い始めた。
 そしてこの庭で出会ったギボウシたちは、何も語らず、ただそこにあるだけで、私の気持ちを少しずつ整えてくれた。

 「もう少しゆっくり、息をしてもいいのかもしれない」
 私はぽつりとつぶやいた。

 咲枝は頷いた。
 「そう思えるようになったなら、もう大丈夫。ちゃんと、戻るところがあるから」

 日が傾き、庭の影が長くなる。
 ギボウシの葉の上に、やわらかな光がこぼれていた。

 帰り際、咲枝が小さな鉢を差し出してきた。
 「これ、株分けした子。あなたの部屋にも、静けさを一つ」

 私は両手でそれを受け取った。
 その葉は、小さくても堂々としていて、まるで「あなたはそのままで大丈夫」と言ってくれているようだった。

理学療法の日

7月17日は理学療法の日です

7月17日は理学療法の日

1965年、理学療法士について定めた法律の「理学療法士及び作業療法士法」が公布されています。そして翌年、第1回理学療法士国家試験が実施。この試験に合格した理学療法士、7月17日に結成されたのが、「日本理学療法士協会」です。ということで今回は、理学療法士とは何する人かを調べてみました。

理学療法とは何?

理学療法とは

脳出血や脳梗塞等の後遺症、交通事故等の怪我、高齢による体力の衰えなどによって運動機能が低下した状態の人に対し、運動機能の維持や改善を目的に運動、温熱、光線などの物理的な方法で行われる治療法です。

理学療法士はどんな仕事をするの?

理学療法士はどんな仕事

理学療法士は、理学療法士・作業療法士法に基づく国家資格であり、リハビリテーションチームを構成する医療従事者の一員です。

身体動作のエキスパート

身体動作のエキスパート

理学療法士は人の身体の動作についてのエキスパートであり、理学療法を用いて再び社会復帰出来るように、サポートするのが仕事です。他にも自立支援、生活支援、健康増進、介護予防など様々な場面でも活躍しています。

私自身もお世話になりました!

装具

自分は、数年前に脳出血の後遺症によって、左半身麻痺の障害者になりました。その時にお世話になったのが、この理学療法士さんです。元もとに戻らないと宣告されながらも、「動ける部分をうまく使ってトレーニングすれば、また地に足を付けて歩くことができますよ。」と励まされ、時には危険な動作をすると叱られたりしながら無事に社会復帰。大変お世話になりました。


「理学療法の日」に関するツイート集

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虹の日

7月16日は虹の日です

7月16日は虹の日
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7「なな」と1「いち」と6「ろく」、七色として虹の日。梅雨明け間近で、特にこの時期の空に虹が出ることが多いことから「人、自然、世代が七色の虹のように結びつく日」として、デザイナーの山内康弘が制定。

「先輩が後輩をサポートする日」

「先輩が後輩をサポートする日」

「先輩が後輩をサポートする日」との意味合いで、音楽を中心としたイベントなども展開しています。という事で、虹について調べてみました。

虹が出る時

虹が出る時

 虹は、空気中の雨粒が太陽光を反射して見える現象です。光が空気中に漂う水滴に屈折して入り、水滴の中で反射、さらに屈折をした時、再び水滴から出て光ります。

虹のメカニズム

虹のメカニズム

この時、光は波長により、屈折率が違うため、外側から「赤→橙→黄→緑→青→藍→紫」の7色に分かれるそうです。よく晴れた日に、ホースで花に水をやる時、霧吹き状にの中で虹のようなものが出ますよね。きっとその原理でしょうね。

半円ではなく真んまるの虹も見れる

半円ではなく真んまるの虹も見れる

NASAは、「地上からだと、虹の上半分しか見えませんが、上空からは360度丸い虹を見ることが可能です」これは、通常の虹とは原理が異なる、「ブロッケン現象」によるものだそう。

虹が見れる方角

虹が見れる方角

虹は太陽を背にして見えるため、朝は西、夕方は東の空に出ます。ですが、ある日突然出現して直ぐに消えます。嫌な雨の後、カラット晴れた際に心も晴々となり、その貴重な虹が見れた時は、自然の贈り物だと思って美しさを堪能しましょう。

「虹の日」に関するツイート集

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7月16日の誕生花「ジンジャー」

「ジンジャー」

基本情報

  • 和名:ハナシュクシャ(花縮砂)
  • 英名:Ginger lily(ジンジャー・リリー)
  • 学名:Hedychium coronarium
  • 分類:ショウガ科ハナシュクシャ属
  • 原産地:インドやヒマラヤ地域、東南アジア
  • 開花時期:9月~10月(初夏~秋)
  • 花色:白、黄、オレンジ、ピンクなど
  • 香り:強い甘い香り(芳香性)

ジンジャーについて

特徴

  • 熱帯・亜熱帯性の多年草で、温暖な地域では地植えでも育つ
  • 背が高く(1〜2m)、直立した茎に大きな葉をつける
  • 花は穂状に咲き、ランのような華やかさと甘い香りをもつ
  • 観賞用として人気が高く、切り花やフラワーアレンジメントにも利用される
  • 観賞用のジンジャーはショウガ(食用)の近縁だが、食用部分はあまり使われない
  • 湿気と日当たりを好み、半日陰でも育つ
  • 英名の「ジンジャー・リリー」は、香りと外見がショウガとユリを連想させることに由来する

花言葉:「慕われる愛」

ジンジャーの花言葉の一つに「慕われる愛(Adored love / Admired love)」があります。
この言葉の由来には以下のような点が関係しています。

● 優雅な佇まいと強い香り
ジンジャーの花は大きくて華やか、そして濃厚で甘い香りを放つことから、見る者やそばにいる人の心を引きつける存在。

その優美さと芳香が「人々に慕われる存在」や「思慕の念を集める愛」と重なり、愛される・慕われるイメージが結びついたと考えられます。

● 咲く時期と持続性
夏から秋にかけて長く咲き続け、香りも持続することから、深く続く愛情の象徴とされたとも言われています。


「ジンジャーの香りが残る午後」

古い写真立ての中で、母は微笑んでいる。
白いシャツに、風に揺れるような長いスカート。そして手には、一本のジンジャーの花。

「ねえ、これって、いい香りがするの?」
高校生の私は、その写真を見ながら何気なく祖母に尋ねた。

「ああ、それはね。甘くて、どこか懐かしい香りがするんだよ。あの子のようにね」
祖母は、写真に写る母を「この子」と呼ぶ。まるでまだ隣にいるかのように。

母は、私が五歳のときに病気で亡くなった。
だから私には、母の記憶がほとんどない。けれど、家のあちこちには母の痕跡が残っていて、とくにこの庭に咲く白いジンジャーの花が、何よりの手がかりだった。

ジンジャーの咲く季節になると、祖母はいつもその手入れを欠かさなかった。
「慕われる愛っていうんだよ、この花の花言葉。あなたのお母さんにぴったりだった」

——慕われる愛。

その意味が、当時の私にはよくわからなかった。
けれど、大学生になって久しぶりにこの家へ帰省したある日、ジンジャーの香りに包まれながら祖母が語ってくれた話で、少しだけ理解できた気がする。

母は、誰にでも分けへだてなく接する人だったという。
明るくて、真っ直ぐで、でもどこか儚げなところもあったらしい。

「花みたいな子だったよ。目立とうとしないのに、つい目がいっちゃう。そんな子」

母は庭で植物を育てるのが好きで、ジンジャーを植えたのも彼女だった。
「この花、すごくいい香りがするの。私、この香り、誰かに届いてほしいなって思うの」

その「誰か」が誰だったのか、祖母は何も言わなかった。
けれど、香りが風にのって届いていくように、母の存在もきっと誰かの中に残っていたのだろう。
実際、母の葬儀のときには、たくさんの人が泣いていたらしい。
会社の同僚、学生時代の友人、ご近所の人……。それだけ愛されていたということだ。

その夜、私はひとりで庭に出て、ジンジャーの花の前にしゃがみこんだ。

ふと、風が吹いた。
甘くて、すこし熱を帯びたような、でもどこか懐かしい匂いが鼻をかすめた。

私は、そっと目を閉じた。
——きっと、誰かを心から想う気持ちは、こうして香りのように残っていくのだ。
それがすぐそばにいても、遠く離れていても、時間がたっても。
だから「慕われる愛」というのは、ただ与えられるものじゃなくて、生き方の中ににじみ出るものなのかもしれない。

次の日、私は庭に新しいジンジャーを一株植えた。
隣には、古い木の名札を添えて。

 「For Mom ——慕われる愛の記憶」

香りは、記憶を運ぶ。
風に揺れるたび、誰かの心をそっと撫でるように。
ジンジャーの香りが残る午後、その意味を私は少しだけ理解した気がした。

1月10日、2月9日、3月2日、5日、7月16日、12月3日の誕生花「ストック」

「ストック」

ストック(学名:Matthiola incana)は、アブラナ科の植物で、甘い香りと美しい花を持つことで知られています。冬から春にかけて咲くため、寒さにも強い花です。

ストックについて

科名:アブラナ科 / アラセイトウ属
原産地:南ヨーロッパ
開花時期:11月~4月
花の色:白、ピンク、紫、黄、赤など多彩
香り:甘く優しい香りが特徴
花の形:一重咲きと八重咲きがあり、八重咲きは特に華やか
草丈:20cm~80cm程度(品種による)

ストックの特徴

  • 一重咲きと八重咲きがあり、八重咲きのものは特に華やか。
  • 白、ピンク、紫、黄色など、豊富なカラーバリエーション。
  • 切り花としても人気で、長持ちしやすい。

ストックの育て方

1. 栽培環境

  • 日当たり:日当たりの良い場所を好みます。特に冬はしっかり日光を当てると丈夫に育ちます。
  • 土壌:水はけの良い土を用意し、弱アルカリ性の土壌が理想的です。市販の花用培養土でもOK。
  • 温度:寒さには強いですが、霜が降りる地域では防寒対策をするとより安心。

2. 水やり

  • 土の表面が乾いたらたっぷり水を与える。
  • 過湿を嫌うため、水のやりすぎに注意し、特に冬は控えめに。

3. 肥料

  • 元肥:植え付け時に緩効性肥料を混ぜる。
  • 追肥:開花期には2週間に1回、液体肥料を与えると花がよく咲く。

4. 植え付け

  • 種まき:9月~10月(発芽温度は15~20℃)
  • 苗の植え付け:10月~12月(霜の心配がある地域では11月までがベスト)
  • 株間:20~30cmあけると風通しが良くなり病害虫を防げる

5. 手入れ

  • 花がら摘み:枯れた花をこまめに摘むと、長く花を楽しめる。
  • 支柱:草丈が高い品種は倒れやすいため、支柱で支えると安心。

6. 病害虫対策

  • アブラムシがつくことがあるので、見つけ次第駆除。
  • 風通しをよくし、過湿を避けることで病気を防ぐ。

まとめ

ストックは寒さに強く、冬から春にかけて長く楽しめる花です。日当たりの良い場所で適度な水やりを行い、花がらをこまめに摘めば、元気に咲き続けてくれます。甘い香りと豊富な色のバリエーションで、庭や鉢植えを華やかに彩ってくれる素敵な花ですね!


花言葉:「逆境を克服する力」

寒さの中でも力強く咲くストックの姿が、困難に立ち向かい乗り越える強さを象徴していることから、この花言葉がつけられました。冬の寒さにも負けずに美しく咲くストックは、まさに忍耐や努力の象徴といえます。

ストックの花言葉

  • 「逆境を克服する力」
    → 寒さの中でも力強く咲く姿からつけられた花言葉です。困難を乗り越えて成長する人の姿とも重なります。
  • 「永遠の美」
    → 長く咲き続けることから、変わらない美しさを象徴しています。
  • 「思いやり」
    → 優しい香りと可憐な姿から、温かさや愛情を連想させます。

ストックの特徴

応援したい人へのプレゼントや、自分自身を励ます花としてもぴったりですね。


「冬のストック」

冬の寒さが厳しい小さな町。その町の外れにある古びた家に、ゆうきという少年が住んでいた。ゆうきは幼い頃に両親を亡くし、祖母と二人で暮らしていた。家計は苦しく、冬になると暖房も十分に使えないほどだったが、ゆうきはいつも前向きに生きていた。

ある日、ゆうきは学校の帰り道で、道端に咲いているストックの花を見つけた。その花は、寒さの中でも力強く咲き、美しい香りを放っていた。ゆうきはその花に心を打たれ、毎日通るたびに花を見つめるようになった。

「この花みたいに、僕も強くなりたいな」

ゆうきはストックの花に励まされ、勉強や家の手伝いに精を出した。彼は将来、祖母を楽にさせてあげたいと夢を抱き、そのために努力を重ねていた。しかし、冬の寒さはますます厳しくなり、ゆうきの体調も悪化し始めた。

ある朝、ゆうきは熱を出してしまい、学校を休むことになった。祖母は心配そうに彼の額に手を当てた。

「ゆうき、無理をしないで。体が一番大事だよ」

ゆうきはうなずいたが、心の中では焦りを感じていた。彼は勉強が遅れることを心配し、早く元気になりたいと願っていた。

その夜、ゆうきは窓の外を見ると、ストックの花が風に揺れているのが見えた。彼はその花を見つめながら、心の中で誓った。

「僕もこの花みたいに、逆境に負けずに頑張る。絶対に夢を諦めない」

次の日、ゆうきは熱が下がり、学校に行くことができた。彼は授業に集中し、休み時間も勉強を続けた。先生や友達はゆうきの努力を認め、彼を応援してくれた。

しかし、冬の寒さはまだ続いていた。ある日、ゆうきは家に帰ると、祖母が倒れているのを見つけた。彼は慌てて祖母を助け起こし、医者を呼んだ。医者は祖母が風邪をこじらせたと言い、安静にするようにと告げた。

ゆうきは祖母の看病をしながら、家の仕事もこなさなければならなかった。彼は疲れを感じながらも、ストックの花を見て自分を奮い立たせた。

「僕は強い。絶対に諦めない」

ゆうきは毎日、祖母のために食事を作り、家の掃除をし、勉強も続けた。彼の努力は実を結び、祖母の体調も少しずつ回復していった。

春が近づく頃、ゆうきは学校の成績が上がり、先生から表彰された。彼はその喜びを祖母に伝え、二人で笑い合った。

「ゆうき、あなたは本当に強い子だね。おばあちゃんは誇りだよ」

ゆうきは祖母の言葉に涙を浮かべ、ストックの花を見つめた。

「おばあちゃん、僕はこれからも頑張るよ。この花みたいに、逆境に負けずに夢を叶えるから」

ストックの花は、ゆうきの努力と忍耐を祝福するように、風に揺れていた。彼はその花を見ながら、これからも強く生きていくと心に誓った。