野菜の日

8月31日は野菜の日です

8月31日は野菜の日

1983年、全国青果物商業協同組合連合会など9の関係組合が制定しました。この日に決まったのは、「や→8 さ→3 い→1」を野菜と読む語呂合わせからです。

野菜の名前の由来

野菜の名前

野菜の名前にも各々つけられた由来があります。そのいくつかの種類と栄養素をみていきましょう。

じゃがいも「馬鈴薯」

じゃがいも

じゃがいも(馬鈴薯)は、16世紀末にオランダ人から日本に持ち込まれた際の呼び名で、じゃがいものじゃがは、ジャカルタから伝わり、それが変化し、じゃがいもになったとのことです。じゃがいもの栄養素の中で、鉄分が多く含まれていて、その鉄分は「貧血の予防」や「肌の健康維持」、「精神安定」などの効果があります。また、じゃがいもにはポリフェノールの一種、クロロゲン酸という成分が含まれます。クロロゲン酸は、強い抗酸化作用を持つ成分で、「老化や癌の予防」や「糖尿病の予防」効果が期待されています。この成分は、皮に多く含まれているため、皮ごと調理をして一緒に摂ることをお勧めします。

アスパラガス

アスパラガスの料理

アスパラガスは、英語のasuparagusからだとされています。アスパラガスは緑黄色野菜の仲間で、βカロテンを豊富に含んでいます。そのβカロテンは、免疫力の強化や皮膚や粘膜を丈夫にするなど、アンチエイジング効果がある成分だといわれています。そして「ビタミンC・E・B1・B2」、「カリウム」などのミネラルも多く含まれます。また、アスパラの栄養成分というと「アスパラギン酸」が有名ですが、サプリや栄養ドリンクにも使われているアミノ酸の一種です。その効果は、疲労回復・肝機能促進・スタミナ増強などが期待されています。ちなみに「アスパラギン酸」という呼び名は、アスパラガスから発見された成分であることが由来になっているそうです。

インゲン豆

いんげん豆の写真

インゲン豆は、ヨーロッパを経由して中国から隠元禅師が1654年の来日した時に日本国内に持ち込み、それにちなみインゲンマメは隠元豆と呼ばれています。インゲン豆の主な栄養は、「タンパク質」「脂質」「炭水化物」「食物繊維」「ビタミンA」「カロテン」「ビタミンB1・B2・B3・C・E」「カルシウム」「リン」「ナトリウム」「カリウム」「マグネシウム」などが含まれています。その中でもカルシウムが高く、100gあたり349mgの含有量は、大豆の2倍に匹敵します。また鶏肉と比較してカルシウムは7倍、鉄分は4倍、ビタミンB群も数倍高くなるそうです。

カブ「蕪」

カブ

カブ(蕪)は、英語で「猛獣の子供」という意味です。「小さいエンジンでもパワーがある」という事をアピールするために命名されています。カブは、根と茎葉で栄養成分が違う野菜で、根の部分は「ビタミンC」や「分解酵素アミラーゼ」が含まれています。また、消化による胸焼けや食べ過ぎによる胃もたれの不快感を解消するなど整腸作用に効果があるそうです。茎葉は緑黄色野菜に分類され、「β-カロテン」「ビタミンC」「鉄」「カルシウム」「カリウム」「食物繊維」が豊富に含まれています。中でも、「β-カロテン」や「ビタミンC」は強い抗酸化作用があり、抗がん作用生活習慣病予防に効果的です。

かぼちゃ「南瓜」

かぼちゃ

かぼちゃは、国の名前「カンボジア」からきています。漢字の南瓜は南蛮からきた瓜を意味します。かぼちゃの栄養成分は、「ビタミン・B1・B2・C」「β‐カロテン」「カルシウム」「鉄分」「カリウム」などビタミンやミネラル類が豊富に含まれています。これらの成分の相乗効果により、「疲労回復効果」や「虚弱体質の改善」に役立つ食材として世界中でたくさんの人たちに食されています。

野菜をたくさん食べよう

野菜のスムージー

野菜と言っても、色々あります。そして、その野菜一つ一つは各々栄養価が違い、それらを組み合わせて食べることで栄養が偏らず、バランスの良い摂取が可能となるわけです。最近は、長雨などの気象変動の影響で野菜の価格が高騰することがありますが、安い野菜を組み合わせるなどしてできるだけたくさん食べ、免疫力アップや健康的な身体を作りましょう。


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8月29日の誕生花「サルスベリ」

「サルスベリ」

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基本情報

  • 分類:ミソハギ科 サルスベリ属(Lagerstroemia)
  • 学名Lagerstroemia indica
  • 原産地:中国南部
  • 和名の由来:幹の表皮がつるつるしており、サルも滑って登れないほどであることから「サルスベリ」と呼ばれる。
  • 開花期:7月~9月(地域によっては10月頃まで)
  • 花色:ピンク、紅、白、紫など
  • 別名:「百日紅(ヒャクジツコウ)」
    → 花期が非常に長く、約100日間咲き続けることから。

サルスベリについて

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特徴

  1. 幹肌がつるつる
    • 古い樹皮がはがれ落ち、新しい樹皮が現れるため、独特の滑らかな質感になる。
    • この特徴は庭木としても珍重される。
  2. 花が長期間楽しめる
    • 夏から秋まで次々と花を咲かせ、暑さにも強い。
    • 小さな花が房状にまとまって咲き、ふわふわした花弁が特徴的。
  3. 成長と姿
    • 樹高は3~10m程度。庭木、公園樹、街路樹としてよく見られる。
    • 剪定に強く、好みに応じて樹形を楽しめる。

花言葉:「愛嬌」

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由来

サルスベリの代表的な花言葉のひとつが「愛嬌」です。
この花言葉が生まれた背景には次のような理由があります。

  1. ふわふわとした可憐な花姿
    • 花びらが縮れたようにひらひらと広がり、明るくにぎやかな印象を与える。
    • その愛らしい姿が「愛嬌のある人」にたとえられた。
  2. 次々と咲き続ける元気さ
    • 長い夏の間、絶えず花を咲かせる生命力。
    • まるでいつも笑顔を絶やさず、周囲を明るくする人のように感じられた。
  3. 身近な親しみやすさ
    • 公園や庭先でよく見かけ、生活に彩りを添える存在。
    • その親しみやすさが「愛嬌」という言葉につながった。

「サルスベリの下で」

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小学校の通学路の途中に、一本のサルスベリが立っていた。夏の盛りになると、ふわふわと縮れた花びらを揺らしながら、まるで子どもたちを見守るように咲き誇る。
 明るいピンクの花は、汗だくの帰り道にも不思議と涼しさを運んできてくれる。

 ――あの木の下に立つと、自然と笑顔になれるんだよな。

 小学五年の直哉は、心の中でそうつぶやいた。

 彼には最近、気になるクラスメイトがいた。いつも元気に笑っている陽菜だ。テストで失敗しても、ドッジボールで負けても、彼女は「ま、いっか!」と笑い飛ばす。その笑顔に、どれだけ救われてきただろう。


 けれど、ある日。学校で陽菜が泣いているのを直哉は見てしまった。放課後の教室で、一人、机に突っ伏していたのだ。

「どうしたの?」
 思わず声をかけると、陽菜は慌てて涙を拭い、ぎこちなく笑った。
「……なんでもないよ」
 そう言った笑顔は、いつもの快活さとは違い、どこか無理をしているように見えた。

 直哉はそれ以上何も言えなかった。

***

 数日後、夏休みが始まった。
 直哉は例年通り、祖母の家へ泊まりに行った。庭先には大きなサルスベリの木があり、百日紅の名のとおり、長い間咲き続けている。
 祖母は縁側に腰かけ、咲き乱れる花を見上げながら言った。
「この花はね、昔から“愛嬌”って花言葉があるんだよ」

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「愛嬌?」と直哉が首をかしげると、祖母は笑って続ける。
「ふわふわして、明るくて、見る人を和ませる。ずっと咲き続けて元気をくれる。だから人々は、サルスベリを“愛嬌の花”だと思ったんだろうね」

 その言葉を聞いた瞬間、直哉の脳裏に陽菜の笑顔が浮かんだ。
 いつも周りを明るくしてくれる彼女は、まさにサルスベリのような存在だった。けれど、無理をして笑っていたあの日の姿も思い出される。

 ――本当は、元気じゃないときだってあるんだ。

 直哉は気づいた。花がずっと咲き続けているように見えても、枝の奥では力をため、時に休むこともある。人間だって同じだ。

***

 夏休み明け、再び学校が始まった。
 直哉は、例の通学路のサルスベリの下で立ち止まった。まだ暑い九月、木は相変わらず花を咲かせていた。
 教室に入ると、陽菜が元気に笑っていた。でも、直哉はもう、その笑顔の奥に隠された気持ちを見逃さない。

「陽菜、もしつらいことあったら、オレに言えよ」
 そう口にすると、彼女は一瞬目を丸くした後、ふっと柔らかく笑った。
「……うん。ありがと」

 その笑顔は、無理をしたものではなく、どこか安心したように見えた。

 窓の外では、サルスベリの花びらがひらひらと舞っていた。まるで二人を祝福するかのように。

 直哉は思った。
 ――“愛嬌”って、ただ明るく振る舞うことじゃない。人の心を軽くする力のことなんだ。

 サルスベリの花言葉の意味が、少しだけ胸に刻まれた気がした。

ヤミ金ゼロの日

8月30日はヤミ金ゼロの日

8月30日はヤミ金ゼロの日
ヤミ金ゼロへ

ヤミ金融とは、闇金融のことを指して財務局等に貸金業の登録をしていない金融業者やその業務のことです。ちなみに、この日に決定した由来は語呂合わせで「や→8 み→3 きんぜろ→0」からです。

ヤミ金融の主な手口

ヤミ金融業者が、2万円を貸して10日ごとに1万2000円の利息を支払わせる手口が知られています。これって、年利に直せば2,190%ということですから、現在の一般的な利息率に比べるとかなり悪質になります。さらに無登録者のダイレクトメールや携帯電話などによる迷惑な勧誘、電柱や公衆電話などに広告を貼り付ける違法な広告も存在します。その他、官報などを調査し、自己破産者などを対象に勧誘をする場合があります。

ヤミ金融対策法の成立

闇金からの嫌がらせを止める方法

現在、深刻な社会問題であるヤミ金融問題に対応するために、第156回国会にヤミ金融対策法(貸金業規制法及び出資法の一部改正法)が成立しています。金融庁は、貸金業登録制度の強化することで、悪質な業者が貸金業登録をして暴力団等から資金を得て組織的に貸付けを行う事などを排除に努めています。そして、「相談体制の強化」や「捜査当局等関係機関との更なる連携強化」も合わせて行っているようです。

コロナ不況を利用したヤミ金融の手口

コロナを利用した金融詐欺

経済後退していくコロナ禍中で、生活が困窮して闇金に手を出してしまうケースが出てきています。この状況はまさに、闇金業者にしてみれば稼ぎ時。その手口とは、今や誰でも気軽に使われているSNS上に「お金貸します」「即日融資可」「ひととき融資」といった言葉が拡散しています。そんな中で、「給与ファクタリング」の被害に遭わないために金融庁が警鐘を鳴らしています。

給与ファクタリングに注意‼️

給与ファクタリング

給与ファクタリングを行う業者は、「債権の買い取りのため、金銭の貸し付けではない」などと記載していながら、実際は借金と変わりないのです。そもそも、貸金業の登録無しです。したがって、「給与ファクタリング」を行う業者はヤミ金ですので、くれぐれも引っ掛からないように注意してください。そもそも、普通の人は見ず知らずの人にお金を貸すなど、リスクのあることはしません。闇金のような業者は、必ずどこかに落とし穴を作っているあるはずです。取り締まる法律ができたとしても、巧みな方法ですり抜けてくるので、基本的には関わらないことをお勧めします。


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8月28日の誕生花「エリンジウム」

「エリンジウム」

基本情報

  • 分類:セリ科エリンジウム属(多年草)
  • 原産地:ヨーロッパ、南北アメリカ
  • 学名:Eryngium
  • 和名:マツカサアザミ(松毬薊)
  • 開花期:6月~8月
  • 草丈:30~100cm程度
  • 花色:青紫、銀青色など(金属的な輝きを帯びるのが特徴)
  • 利用:切り花、ドライフラワー、ブーケ、アレンジメントに人気

エリンジウムについて

特徴

  • 独特な花姿
    花のように見える部分は総苞片で、鋭いトゲを思わせる形。中心には小さな花が多数集まり、まるで「青い宝石」や「氷の結晶」のように輝く。
  • 金属光沢のある色合い
    青紫から銀青色に輝き、まるで金属細工のような質感を持つ。ドライにしても色が残りやすく、アレンジメントに重宝される。
  • アザミに似た印象
    和名の「マツカサアザミ」は、松ぼっくりのような花姿とアザミに似た葉を併せ持つことに由来する。

花言葉:「秘めた思い」

由来

エリンジウムに「秘めた思い」という花言葉が与えられた背景には、次のような理由があるとされています。

  1. トゲに守られた花
    花の周囲を硬い総苞片が取り囲み、容易に近づけない姿は、まるで「心の奥に隠された感情」を守っているかのよう。
  2. 冷たい輝きの奥にある美しさ
    金属的でクールな印象を与える外見とは裏腹に、中心には小さく繊細な花が集まっている。そのギャップが「表に出さないが内に秘めている思い」を連想させる。
  3. ヨーロッパでの伝承
    中世ヨーロッパでは、エリンジウムが「愛の媚薬」として扱われた記録もあり、隠された恋心や秘めた愛情を象徴する花として語られてきた。

秘めた思いー「エリンジウムの花の下で」

真夜中の温室は、月明かりとランプの淡い灯りに照らされていた。
 透きとおるような銀青の花弁が、氷の結晶のように冷たく光を返す。
 彼女――エマは、エリンジウムの鉢を両手でそっと抱きしめるようにして見つめていた。

 その花は、不思議な力を持つと信じられてきた。中世の書物には「恋の媚薬」と記され、誰かの心を惹き寄せる秘術に用いられたと伝えられている。けれどエマにとって、この花が意味するのはもっと静かで、もっと切実なものだった。

 ――秘めた思い。

 硬い苞片に守られて咲く小さな花。その姿は、彼女が胸の奥深くに押し隠してきた感情と重なっていた。

 エマは村の学者ルイスに想いを寄せていた。彼の手はいつもインクで染まり、研究に没頭する横顔は陽だまりのように温かい。それなのに、彼女は決してその気持ちを口にできなかった。立場の違い、そして彼の未来を縛ってしまうかもしれない恐れが、言葉を喉元で凍らせた。

 ある日、ルイスが温室を訪れた。
 「またその花を見ているんだね」
 彼は柔らかく微笑んだ。
 「どうしてそんなに惹かれるんだい?」

 エマは答えに迷った。心の奥底では「あなたに似ているから」と叫んでいたが、唇から出たのは別の言葉だった。
 「……この花は、秘密を抱えたままでも美しく咲けるから」

 ルイスは不思議そうに首をかしげたが、それ以上は追及しなかった。彼は彼女の横に立ち、しばし花を眺めていた。二人の影がランプの光で重なり合う。その一瞬の近さに、エマの胸は痛いほど高鳴った。

 けれど、彼女はその思いを外に出さなかった。まるで花が棘で自らを守るように。

 夜が更け、ルイスは温室を去った。扉が閉じる音が響くと同時に、エマはエリンジウムを見下ろした。青く光る花々が、彼女の秘めた心を映し出すかのように静かに揺れていた。

 「もしこの花に力があるのなら――」
 彼女は小さくつぶやいた。
 「私の思いを、どうかこのまま守っていて」

 その祈りは誰にも届かない。けれど花は答えるように、冷たく美しい光を放ち続けた。
 言葉にならない想いを、棘の奥で大切に抱えながら。

 やがてエマは知ることになる。秘めた思いは、声に出さずとも確かに存在し、時に人の心を静かに動かすのだということを――。

焼きふぐの日

8月29日は焼きふぐの日です

8月29日は焼きふぐの日

ふぐは、高タンパクで低カロリーの高級食材です。ふぐの身を炙った「焼きふぐ」を提供している東京都にある料理店「心・技・体 うるふ」が、8月29日を記念日として制定しています。この日に決まったのは、「や→8 きふ→2 ぐ→9」で「焼きふぐ」の語呂合わせからです。

心・技・体 うるふ

心・技・体うるふ

「心・技・体 うるふ」というお店は、第58代横綱千代の富士、九重親方がメニューを監修しています。店名は、「千代の富士」こと九重親方の現役時代の愛称「ウルフ」からつけられたものです。

「千代の富士」、九重親方が監修

神谷町の心・技・体 うるふ

九重親方が、体づくりのために徹底した食事管理を行っていた監修のもと作られたメニューです。高タンパク低カロリーの「焼きふぐ」やコラーゲン豊富な「すっぽん鍋」を中心に、食にこだわったものばかり。

九重部屋秘伝のちゃんこ鍋

親方が全国を巡業して出会った旨いものや、九重部屋秘伝のちゃんこ鍋を提供。店のデザインは、京風テイストのパリ・サンジェルマンデザインで知られる辻村氏が担当しているそうです。

昭和最後の大横綱!!

千代の富士引退相撲

昭和最後の大横綱と言えば、「千代の富士」ですよね。少なくとも、自分の中ではそう信じています。同時、相撲取りとしては小柄になる体型で「小錦」「大乃国」「双羽黒」を豪快に投げる光景は圧巻!小柄ゆえに、怪我や故障も多くそれでも幾度も復活を重ねる姿は、憧れでした。しかし、千代の富士が引退してからは大相撲を観なくなりました。また、ウルフのような力士が現れることを祈ります。


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8月27日、9月18日の誕生花「ホウセンカ」

「ホウセンカ」

基本情報

  • 学名Impatiens balsamina
  • 科名:ツリフネソウ科
  • 原産地:インドや東南アジア
  • 一年草
  • 花期:夏(7月〜9月頃)
  • 花色:赤、桃、白、紫、絞り模様など
  • 別名:爪紅草(つまくれないぐさ)、爪紅(つまべに)
    • 花びらを揉んで汁を取り、女の子たちが爪を染めて遊んだことから。

ホウセンカについて

特徴

  • 草丈は30〜60cmほど。
  • 花は葉の付け根に一つずつ咲き、八重咲き・一重咲きの品種がある。
  • 果実(さや)は熟すと少しの刺激で弾け、中の種を勢いよく飛ばす性質を持つ。
    • 学名の Impatiens は「我慢できない」の意味で、この性質を表している。
  • 水やりを好み、日当たりの良い場所でよく育つ。

花言葉:「私に触れないで」

由来

  • ホウセンカは、熟した果実に軽く触れるだけで弾けて種を飛ばす
    まるで「触らないで!」と拒むような反応をすることから、この花言葉が生まれた。
  • 英語圏でも同様に Touch-me-not(私に触れないで)という呼び名がある。
  • 花姿の可憐さとは裏腹に、近づくとパッと弾ける繊細な性質が、控えめな人の心情や触れられたくない気持ちを象徴する。

「私に触れないで」

―ホウセンカの花言葉の由来―

ホウセンカは、熟した果実に軽く触れるだけで弾けて種を飛ばす。
まるで「触らないで!」と拒むような反応をすることから、この花言葉が生まれた。

英語圏でも同様に Touch-me-not(私に触れないで) という呼び名がある。

花姿の可憐さとは裏腹に、近づくとパッと弾ける繊細な性質が、控えめな人の心情や触れられたくない気持ちを象徴する。

短編小説

 夏の午後、校舎の裏庭に咲くホウセンカの列を、真奈はそっと見つめていた。
 鮮やかな赤や桃色の花は、どこか懐かしい。子どものころ、祖母が「爪紅にしてあげる」と言って、花びらをすりつぶし、真奈の小さな爪を染めてくれた。指先が赤く染まると、まるで特別な飾りをつけてもらったように嬉しかった。

 だが、いま目にしているホウセンカは、当時の記憶よりもずっと切ない輝きを放っていた。
 彼女は胸の奥に、どうしても触れられたくない秘密を抱えていたからだ。

 「真奈」
 背後から呼ぶ声に振り向くと、同級生の悠斗が立っていた。彼はいつも真っ直ぐで、誰にでも優しい。そんな彼に、真奈は心を許したいと思いながらも、なぜか一歩を踏み出せずにいた。

 「こんなところにいたんだ」
 悠斗が微笑んで近づいてくる。だが真奈は無意識に半歩後ずさる。その仕草を見て、悠斗の笑顔が一瞬だけ揺れた。

 「ごめん……」
 声がかすれる。理由もなく謝ってしまうのは、触れられることへの怖さが、自分でもうまく説明できないからだった。

 風が吹き、ホウセンカの実がひとつ、はじけ飛んだ。軽い音とともに小さな種が四方に散らばる。その様子に悠斗は目を丸くした。
 「すごい……触ったら弾けるんだな」
 「そう。だから、ホウセンカの花言葉は『私に触れないで』なんだって」
 真奈は小さくつぶやいた。

 悠斗はその言葉を聞くと、真剣な表情で彼女を見つめた。
 「……じゃあ、無理に触れない。真奈が、自分から手を伸ばしてくれるまで待つよ」

 その一言に、胸の奥がじんわりと熱くなる。拒まれることを恐れていたのは、相手にではなく、自分自身の心だった。誰かに触れられるのではなく、自分から触れてしまうことが怖かったのだ。

 ホウセンカの赤い花が、夕陽を受けて揺れている。触れられれば弾けてしまう実のように脆い心でも、誰かが待っていてくれるなら、いつかはその殻を破ってもいいのかもしれない。

 真奈は小さく息を吸い込み、そっと一歩、悠斗のほうへ近づいた。

民放テレビスタートの日

8月28日は民放テレビがスタートした日です

民放テレビスタートの日

1953年8月28日の午前11時20分に、日本テレビが初めて民間のテレビ放送を正式に開始しました。その年の2月1日にNHKが放送を開始し、続いて民放から放送したのがこの日となっています。

民放初のバラエティー番組は?

「ほろにがショー 何でもやりまショー」

日本テレビで民放初のバラエティ番組は、「ほろにがショー 何でもやりまショー」。スポンサーは、朝日麦酒(現在のアサヒビール)によって、放送開始されました。

民放はスポンサーCMが命

ブラウン管テレビ

テレビCMには、大きく分けて「タイムCM」「スポットCM」の二つの種類があります。まず一つ目は、タイムCM枠で局特定の番組のスポンサーになってCMを行う場合です。そしてもう一つは、スポットCMと呼ばれるもので、特定の番組ではなく曜日や時間帯を指定し、その時間の中のどこかの枠でCMが流されるという形です。

ネット動画時代にシフト!?

テレビは古い!?

一昔前までは、テレビばっかり観て育った子供をテレビっ子と言われていましたが、今や時代が変わりつつあります。現在、世界中の若者は、教養や娯楽情報をネットのWebサイト、YouTubeなどから得ています。そして、情報がどこよりも早く流れるネットから得ることが大半を占めていいるため、テレビの視聴が徐々に減っていき、スポンサーもネットに流れていくしまつです。しかしながら、ネット上の広告から「ウソ・大げさ・まぎらわしい」審査を「JARO」(公益社団法人 日本広告審査機構)のように取り締まるのは不可能に近いと言えます。このような信頼感もあり、現在のテレビやラジオの視聴者数も安心安全という前提で未だにトップの位置にいるのも確かです。


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8月26日の誕生花「スイセンノウ」

「スイセンノウ」

基本情報

  • 和名:スイセンノウ(酔仙翁)、フランネルソウ
  • 学名Lychnis coronaria
  • 英名:Rose campion, Dusty miller(※別種と混同される場合あり)
  • 科属:ナデシコ科 / センノウ属
  • 原産地:南ヨーロッパ
  • 草丈:50~80cmほど
  • 花期:初夏~夏(6月~8月頃)
  • 花色:鮮やかな紅紫、白、ピンクなど

スイセンノウについて

特徴

  1. 鮮烈な花色
    ビロードのような質感をもつ濃い紅紫色の花が代表的で、緑灰色の葉とのコントラストが美しい。
    遠目からでもよく目立ち、庭を彩る存在感がある。
  2. 葉の特徴
    全体に白い毛が密生し、葉は灰緑色でフランネル(起毛布地)のような手触り。そこから「フランネルソウ」と呼ばれる。
  3. 生命力の強さ
    やせ地でも育ち、こぼれ種でもよく増える丈夫な植物。初夏から真夏にかけて長期間花を咲かせる。

花言葉:「私の愛は不変」

スイセンノウに与えられた代表的な花言葉のひとつが 「私の愛は不変」 です。
この背景には以下のような理由があります。

  1. 灰緑色の葉と鮮やかな花の対比
    灰色の葉は落ち着いた印象を与え、そこに咲く紅い花は長く強い輝きを放ちます。
    このコントラストが「永続する愛の情熱」を象徴した。
  2. 強健で長く咲く性質
    過酷な環境でもよく育ち、夏の暑さの中でも長い期間にわたり咲き続ける姿が「変わらない愛」を思わせる。
  3. 古来からの象徴性
    ヨーロッパでは赤い花は「燃える愛」「情熱」の象徴。
    さらにスイセンノウは生命力が強いため、枯れにくい花として「永遠の愛」「変わらぬ想い」と結びつけられた。

「私の愛は不変」

庭の隅にひっそりと咲くスイセンノウを、綾子はじっと見つめていた。
 灰緑色の葉の上に、燃えるような紅い花が一輪。真夏の陽射しを受けても色褪せず、むしろいっそう鮮烈な輝きを放っている。

 ――不思議な花だ、といつも思う。

 夫の真一が植えたのは、もう十年以上も前のことだ。庭いじりが趣味の彼は、種を土に落としながら「これは強い花だよ。きっと長く咲いて、俺たちを見守ってくれる」と言って笑った。
 その言葉のとおり、スイセンノウは毎年欠かさず芽を出し、夏になると紅い花を咲かせた。ほとんど手をかけなくても枯れずに育ち、こぼれ種から次の世代を残していく。

 だが、その夫はもういない。
 二年前、病に倒れ、あまりにも早く旅立ってしまった。

 綾子はしばらく花を見ることができなかった。庭に出れば、鮮やかな紅色が胸を刺す。まるで「愛はまだここにある」と告げられているようで、耐えられなかったのだ。

 けれども今年、ふと窓辺から庭を眺めたとき、あの花が風に揺れているのを見て足が止まった。灰緑色の葉は落ち着き払って静かにそこにあり、その上で紅い花が揺るぎなく咲き誇っている。
 その対比は、まるで真一と自分の姿のように思えた。口数は少なく穏やかで、いつも影から支えてくれた夫。その傍らで、不器用ながらも感情を隠せずに生きてきた自分。

 「私の愛は不変」――スイセンノウの花言葉を思い出したとき、綾子の頬を涙が伝った。

 愛する人はもういない。触れることも、声を聞くこともできない。それでも、消えることのない想いが確かにここに残っている。時間が経つほどに薄れていくはずの痛みも、花の色のように強く鮮烈であり続ける。

 綾子はしゃがみ込み、そっと花に手を伸ばした。柔らかな毛に包まれた葉は温もりを帯びているかのようだった。
 「ねえ、あなた。今年も咲いてくれたわ」
 思わず声に出すと、不思議な安らぎが胸に広がった。

 季節は巡り、花はまた種を落とす。来年も、再来年も、この庭にスイセンノウは咲き続けるだろう。
 そのたびに、夫の笑顔を思い出すだろう。

 愛する人のいない寂しさは消えない。けれど、愛そのものは決して枯れない。
 灰緑の葉に守られながら燃えるように咲く紅い花のように――。

 綾子は涙を拭い、まっすぐ花を見つめた。
 「私も同じよ。あなたへの愛は、ずっと変わらない」

 夏の空の下、スイセンノウが静かに揺れていた。
 その姿はまるで、「わかっているよ」と答えるように見えた。

「男はつらいよ」の日

8月27日は「男はつらいよ」の日です

男はつらいよ主題歌

1969年の8月27日は、渥美清が主演の映画「男はつらいよ」シリーズの第1作が公開され日です。昭和のお茶の間を一瞬で笑いの空気に変える面白さがあり、当時は大人気の喜劇映画でした。

映画、「男はつらいよ」

男はつらいよ第22作目

映画のシリーズは、テキ屋稼業をする車寅次郎が、何らかの理由で葛飾柴又に帰って来します。そして、色々と大騒動を起こしてしまう、人情を主体とした喜劇です。毎回、旅先で出会った女性に惚れてしまいますが、成就しない寅次郎の恋愛物語を日本の観光地をバックに描いています。

「男はつらいよ」は、テレビドラマから!?

男はつらいよテレビドラマ

「フーテンの寅」は、テレビドラマに最初の登場したのですが、これは最終回で寅さんは死亡しています。ところが、あまりの反響で映画によって復活し、それ以来26年間48作も続く世界最長のシリーズ作品となっています。

世界最長、ギネスに載った全48作品

男はつらいよ第1作目

「男はつらいよ」は、世界で最も長いシリーズ作品としてギネスブックにも載っています。また、シリーズ全48作の配給収入は、464億3,000万円で観客動員数は7,957万3,000人を記録しています。

今でも大爆笑してしまうほど、面白い

寅さん爆笑シーン

私は、2019年の年末にBSで2、3作観たのですが、お腹がよじれるほど爆笑してしまいました。お人好しで、美人にめっぽう弱く、どこの家族にもいそうな気分屋のお兄さんだけど憎めない。あらゆる問題を解決するのではなく、こじらせていく面白さは必見です。2020年から今年2021年にわたり新型コロナ感染症で外出自粛生活が続く中、イライラして気分がすぐれないときは、この「男はつらいよ」を観てスッキリしましょう!


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8月25日の誕生花「アンスリウム」

「アンスリウム」

基本情報

  • 学名Anthurium など
  • 科属:サトイモ科・アンスリウム属
  • 原産地:熱帯アメリカ~西インド諸島
  • 別名:オオベニウチワ、フラミンゴフラワー、テイルフラワー
  • 開花期 :5月~10月
  • 開花期:周年(観葉植物として温室や室内で管理されれば一年中花を楽しめる)

アンスリウムと呼ばれている部分の「花」に見える赤やピンク、白の部分は、実際には「苞(ほう)」と呼ばれる葉が変化したものです。中央に突き出た黄色い棒状の部分が「肉穂花序(にくすいかじょ)」で、そこに小さな花が密集して咲いています。

アンスリウムについて

特徴

  1. 情熱的な色合い
    真紅や濃いピンク、純白など、鮮烈で光沢感のある花苞が特徴。南国らしい強い存在感を放ちます。
  2. ハート形の花苞
    つややかなハート型をした花苞は、愛や情熱の象徴として親しまれています。
  3. 長持ちする花
    切り花にしても非常に日持ちが良く、フラワーアレンジメントやブーケでも人気。
  4. 観葉植物としても楽しめる
    光沢のある濃緑色の葉も美しく、室内のインテリアグリーンとして栽培されることも多い。

花言葉:「恋にもだえる心」

アンスリウムの代表的な花言葉のひとつが「恋にもだえる心」です。これは次のような理由に由来します。

  1. 燃えるような赤色
    炎を思わせる赤い苞は、激しい情熱や燃え上がる恋心を象徴しています。
  2. ハート形の苞
    恋や愛のシンボルであるハート形が、苦しくも切ない「恋心」を連想させます。
  3. 熱帯性の花の雰囲気
    南国の強い日差しに映える艶やかな姿が、「抑えきれない情熱」や「熱い思い」をイメージさせる。

こうした特徴から、「恋に焦がれて胸を痛める心情」を花姿に重ね、「恋にもだえる心」という花言葉がつけられました。


「恋にもだえる心」 ―アンスリウムの赤に寄せて―

真紅のアンスリウムが、窓辺の花瓶に差してあった。
 艶やかなハート形の花苞は、まるで誰かの胸の鼓動を映しとったように光を宿し、中心から突き出た肉穂花序は、抑えきれない衝動を象徴するかのように力強く伸びている。

 ――恋にもだえる心。

 花言葉を知ったのは、彼女と初めて美術館へ行った日のことだった。展示室の隅に、現代アートのように活けられたアンスリウムを見つけて、彼女は笑みを浮かべた。
 「ねえ、この花、知ってる? “恋にもだえる心”っていう花言葉があるんだよ」
 彼女の声は、ひどく柔らかく、それでいてどこか熱を帯びていた。
 あの瞬間、花よりも彼女の横顔の方が鮮烈に目に焼きついた。

 それから数か月。
 彼女と過ごす時間は、私にとって炎のようだった。いつか消えるとわかっていながら、どうしてもその熱を手放せない。
 けれど、現実の世界は恋の情熱だけで回るものではない。彼女には遠く離れた街で待つ婚約者がいて、私には手放せない仕事があった。互いに一歩を踏み出すこともできず、ただもがき続けるしかなかった。

 夜、電話越しに彼女がため息まじりに言った。
 「もし生まれ変われるなら、何になりたい?」
 私が答えに迷っていると、彼女は小さく笑って言った。
 「私はね、アンスリウムになりたいの。燃えるように真っ赤で、見た人の心を苦しくさせるような花に」

 その言葉が胸を刺した。
 花は何も選べない。ただ咲き、ただ散る。だからこそ、純粋で、残酷だ。
 私たちの恋もまた、選べない運命の中で揺らめき、燃え尽きていくしかなかった。

 最後に会った日、彼女は赤いワンピースを着ていた。
 夏の陽射しを浴びて輝くその姿は、まるでアンスリウムそのものだった。
 「ねえ」彼女が言った。「この恋は報われないかもしれない。でも……もがいた証はきっと残るよ」
 彼女の言葉に、私は何も返せなかった。ただ抱きしめる腕の中で、彼女の鼓動だけを確かめていた。

 ――あれから数年。
 窓辺のアンスリウムは、私にあの夏を思い出させる。燃えるように赤く、抑えきれない情熱を宿した姿は、今も胸を締めつける。
 恋は終わっても、心にもだえる記憶は消えない。

 炎は消えても、熱は残る。
 その熱を胸に、私は今日も生きている。