3月20日は電卓の日です
1974年、日本の電卓(電子式卓上計算機)が生産量世界一となりました。それを記念して、日本事務機械工業会が記念日として制定しました。そして、この3月20日という日付は、1964年3月18日にシャープが日本初の電卓を発売したことがきっかけではありますが、キリが良く覚えやすいように3月20日としています。
電卓の歴史
電卓というのは、基本的に「電子的に動作する卓上型計算器」のことであり、1962~1965年頃にいくつかのメーカーから出されたそうです。その後、商業的に成功したものでは、おそらく1964年にシャープから発売されたものが世界初ではないかといわれています。
タイガー、カシオからシャープ電卓へ
電子式の計算器の前に、電気式の計算器が存在していてます。シャープと並ぶ電卓メーカーのカシオは、この電気式卓上計算器を作るためのメーカー として設立されました。さらに、この電気式の前には電動式卓上計算器があり、もっと辿るとタイガー計算式のような手回し計算器があります。
電卓生産量世界一
1974年、日本の電卓生産台数が年間1000万台に達し、世界一になりました。その国産電卓の発売が10年目になったことを記念に日本事務機械工業会(現在のビジネス機械・情報システム産業協会)に制定されています。
電卓を発明した樫尾俊雄氏
樫尾俊雄発明記念館は、元カシオ計算機会長樫尾俊雄の自宅を改装したもで、閑静な住宅街の中にあります。その記念館には、カシオ計算機初の製品である、1957年に開発した世界初、小型純電気式計算機「14-A」、電卓、時計、電子楽器などの代表的な発明品が展示されているそうです。
電卓からPCそして、AIへ
電卓と言えば、今やPCやスマホにソフトやアプリとして、使われていますが私が生まれた頃は、現在の子供が見たら「これっ、最新のコンパクトなレジスター!」といわれるほど大きいものもありました。それが小さくなって、薄くなり、今やスマホで会話をしながら計算するといったこともできるようになっています。挙げ句の果てには、AIのように人がして欲しいことを導きだし、それを電化製品等に伝達して行動をしてしまう世の中になるとか…、驚きです。