7月24日の誕生花「ユリ」

「ユリ」

ElsemargrietによるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名Lilium
  • 科名:ユリ科(Liliaceae)
  • 原産地:北半球の温帯地域(日本、中国、ヨーロッパ、北米など)
  • 開花時期:5月下旬~6月上旬(スカシユリ系)、6月中・下旬(テッポウユリ)、7月中・下旬(オリエンタル系)
  • 花の色:白、ピンク、オレンジ、黄色、赤、複色など多彩
  • 草丈:50cm~2m程度(品種による)
  • 香り:強い芳香を放つ品種が多く、切り花や香料としても重宝される

ユリについて

RalphによるPixabayからの画像

特徴

  1. 凛とした立ち姿
    まっすぐに伸びた茎の先に大輪の花を咲かせる姿は、気品と高貴さを象徴します。
  2. 球根植物
    鱗片状の球根から生長し、植え替えや増殖が比較的容易です。
  3. 種類の豊富さ
    テッポウユリ、カサブランカ、スカシユリ、オニユリなど多様な品種が存在し、花色や形もバリエーションが豊かです。
  4. 強い香り
    特にオリエンタル系のユリ(例:カサブランカ)は濃厚で華やかな香りを持ち、花束やフラワーアレンジメントで人気があります。

花言葉:「純粋」

RalphによるPixabayからの画像

ユリの花言葉の代表的なひとつが 「純粋」 です。
この由来には以下のような要素が関係しています。

  • 白いユリのイメージ
    特に白ユリは、汚れのない真っ白な花弁を持ち、その清らかさから純潔・純真を象徴すると考えられてきました。
    西洋では「聖母マリアの象徴」とされ、神聖で無垢な心を表現する花とされます。
  • 古代からの宗教的象徴
    ギリシャ神話やキリスト教美術に登場するユリは、神聖さ・清らかさの象徴として描かれ、「純粋な愛」「高潔な心」といった意味を持つようになりました。
  • 気品ある立ち姿
    雨や風に負けず、凛として咲くユリの姿は、人の心の中にある“純粋な強さ”を思わせます。

「白きユリの約束」

AlicjaによるPixabayからの画像

六月の終わり、梅雨の合間にのぞく陽射しが、庭の一角をやわらかく照らしていた。
その場所には、祖母が丹精込めて育てた白いユリが、今年もまっすぐ天を向いて咲いていた。

「純粋、って言葉はね、ユリにぴったりなのよ」

小学生の頃、祖母はそう言いながら私の髪を撫でた。
その時の祖母の声は、今でも耳の奥に残っている。

大学進学を機に都会へ出てから、私はほとんど実家に帰らなくなった。
仕事、恋愛、日々の雑務に追われるうち、何か大切なものを少しずつ手放しているような気がしていた。
そんな時に届いた祖母の訃報は、胸の奥にぽっかりと穴を開けた。

葬儀の日、庭に咲くユリが風に揺れていた。
真っ白な花弁は雨粒をはじき、どこか凛とした表情を見せていた。
その姿を見た瞬間、祖母がよく話していたユリの花言葉――「純粋」という言葉が胸に蘇った。

「汚れのない心を忘れないで生きなさい」

祖母はそう言いたかったのかもしれない。
私は手を伸ばし、そっと花びらに触れた。
冷たく、しかし優しく包み込むような感触があった。

Matthias BöckelによるPixabayからの画像

葬儀を終えて都会へ戻ると、日々はまた容赦なく過ぎていった。
上司に叱られ、同僚と競い、気がつけば自分が誰かの心を踏みにじるような言葉を吐いている。
夜遅く、部屋の片隅で一人きりになった時、ふと祖母の庭のユリを思い出す。
あの花は、どんな雨にも風にも負けず、真っ直ぐに咲いていた。
それは、私が忘れてしまった「純粋な心」の象徴だった。

翌年の春、私は祖母の家に戻った。
まだ残っていた球根を庭の土に植え、水を与え、季節の移り変わりを見守った。
そして夏が来ると、真っ白なユリがまた咲いた。
花弁に陽光が透け、まるで内側から輝いているように見えた。

「おばあちゃん、私ね、少しだけ変われた気がする」

そう呟いたとき、そよ風が花を揺らした。
まるで祖母が微笑んでいるように思えた。
その瞬間、胸の奥にあった重たいものが少しずつ溶けていくのを感じた。

ユリの花言葉は「純粋」。
それは、決して完璧な人間になるという意味ではない。
どれだけ傷つき、汚れても、もう一度真っ直ぐ立ち上がる強さを持つこと。
白いユリの凛とした姿は、それを私に教えてくれていた。

私は今、祖母の庭で新しいユリを育てている。
都会での生活に戻る日が来ても、きっとこの花の記憶が私を支えてくれるだろう。
純粋であり続けることは難しい。
でも、たとえ泥にまみれても、また光を求めて咲くユリのように、
私はもう一度、自分を信じて生きていきたいと思う。

かき氷の日

7月25日は、かき氷の日です

7月25日は、かき氷の日

7月25日は、日本かき氷協会によって「かき氷の日」と制定されています。1933年の7月25日、日本最高気温を記録しています。そしてこの日が、かき氷に一番ふさわしい日というのが理由なのだとか。また、「7(な)2(つ)5(ごおり)」という語呂が合うのも理由となっているそうです。

日本初のかき氷屋さん

縁日のかき氷屋さん

1862年の夏、箱館諏訪湖から氷を運び、横浜の馬車道通りに日本初のかき氷屋「氷水屋」をオープンさせています。当初は、腹に良くない噂でなかなか売れず、氷水(こおりすい)でした。

かき氷の歴史

15分でざっくり解説!〜かき氷の歴史〜かき氷って漢字で書けますか?【歴史こばなし】

しかしその後、安全だと分かると、夏の暑さもあり、売上げが好調だったそうです。当時の販売価格が、1杯2文で2時間待ちの行列ができるほどの人気だったとのこと。

全国で人気のかき氷屋さん

レインボーガキ氷

全国には、この時期にふさわしい美味しく個性のあるかき氷がいくつもあります。これから、その中の一部を紹介します。

カスタマイズできるかき氷!「いちょうの木」

まず、東京都品川区にある「いちょうの木」です。北品川駅から徒歩5分、商店街から1本横道に入った住宅街の中に、老舗の甘味処「いちょうの木」があります。レトロカラーのストライプのひさしが目印。

「いちょうの木」の1番の特徴は、個性的なトッピングによる味の組み合わせです。メニューを見ると、トッピングの種類や合わせ方が丁寧に紹介され、シロップ、クリーム、パイなどさまざまな味や食感にカスタムが可能です。フルーツ、お酒や梅干し、ポテトチップスまでと意外な素材が揃っています。

創業100 年の老舗かき氷店「吾妻茶寮」

名古屋の観光名所の大須にあり、連日行列ができるほどの人気店「吾妻茶寮(あづまさりょう)」です。新感覚のかき氷が注目を集めていて、中でもエスプーマとフルーツが合わさった「極みるく」が人気です。

ビジュアルだけじゃない、奈良「ほうせき箱」

次は、夏も冬も大行列になる奈良の人気かき氷店「ほうせき箱」です。ふわふわの氷に、シロップなどを泡状の「エスプーマ」をトッピングした、「エスプーマかき氷」を関西でいち早く紹介しています。

広島レモンが爽やか宮島の「玉氷」

次は、広島県宮島の旅館「みやじまの宿 岩惣」が、夏限定でオープンするかき氷専門店「玉氷」。一気に食べてもキーンとならない上質な氷を使ったかき氷は、口の中でふわっと溶ける優しい味わいです。かき氷にかける蜜はすべて手作りで、広島の瀬戸内レモンが人気です。

近場のかき氷屋さんを食べ歩き

この時期は、皆さんの近場でもかき氷をやっているお店がたくさんあるはずです。ちなみに、かき氷のカロリーは容器1杯あたり39kcalです。そして、細かく削った氷にフルーツ果汁やシロップなど、甘味をプラスして食べるカキ氷はカロリーが低いようです。だからと言って、食べ過ぎるのはよくないですが、これを機に街を散策しながら、かき氷を食べ歩いてみては如何でしょうか!


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7月23日の誕生花「アリウム」

「アリウム」

Hans BijstraによるPixabayからの画像

基本情報

  • 学名Allium
  • 分類:科名 / 属名:ネギ科 / ネギ属(アリウム属)
  • 原産地:ユーラシア、アフリカ北部、北アメリカ
  • 開花時期:4月中旬~6月
  • 花色:紫、白、ピンク、黄色など
  • 形態:多年草
  • 主な品種:アリウム・ギガンチウム、アリウム・シューベルティ、アリウム・クリストフィーなど

アリウムについて

特徴

  • 球状に広がる花房
     小さな花が多数集まって、まるで球のように咲く姿が特徴的です。特に背が高い品種は、1m以上にまで成長し、庭にインパクトを与えます。
  • 独特な香り
     ネギ属のため、茎や球根を傷つけるとネギやニンニクのような匂いがします。
  • 強健な性質
     寒さや乾燥にも比較的強く、育てやすい植物とされています。また、球根植物のため毎年花を咲かせる力強さも持っています。
  • 虫よけ効果
     その匂いから、他の植物を害虫から守るコンパニオンプランツとしても利用されることがあります。

花言葉:「不屈の心」

Sonja KaleeによるPixabayからの画像

アリウムに与えられている花言葉のひとつが「不屈の心(Indomitable spirit)」です。

この言葉の背景には、以下のような植物の性質や姿が関係していると考えられます。

◎ 厳しい環境でも育つたくましさ

アリウムは、乾燥地帯や寒冷地など、やや厳しい気候条件でもたくましく育つ種類が多く、自生地では岩場や砂地にも根を張って咲いています。その強靭な生命力は、まさに「屈しない心」の象徴です。

◎ 毎年咲く球根の力強さ

一度植えた球根から、季節が来るたびにしっかりと芽を出し、花を咲かせ続ける様子は、困難に直面しても何度でも立ち上がる「不屈の精神」を思わせます。

◎ 天に向かってまっすぐ伸びる花茎

長くまっすぐに伸びる茎の先に、大きく咲く球状の花は、逆境にもひるまず堂々と立ち続ける意志の強さを感じさせます。


「アリウムの丘で」

風が吹いていた。初夏の陽光に照らされた丘の上で、無数の紫の花球が、まっすぐに空を仰いで揺れていた。アリウム――ネギ属の植物だなんて信じられないほど、気高く、美しい花だ。
 
 遥はその花を、母の面影と重ねていた。

 病院の窓辺に並んだ鉢植えのアリウム。母が亡くなる数週間前、無理を言って持ち込んだ球根だった。


「これね、何度でも咲くのよ。たとえどんなに寒くても、忘れたころにまた、にょきって顔を出すの」
 笑いながらそう話していた母は、その年の冬を越せなかった。
 けれど、鉢の中の球根は、確かに春を感じて芽を出した。そして、母が言っていた通り、凛とした姿で咲き誇った。

 遥はその姿に、立ち止まっていた自分の時間を動かされた気がした。

 大学卒業と同時に母の看病が始まり、社会に出るタイミングを逃した。親戚は言った。「あんたの人生、もったいなかったね」

Charlotte PostによるPixabayからの画像


 けれど、遥は違った。あの数年がなければ、こんなに花の命のリズムを感じることも、土に触れる喜びも知らないままだった。

 母が亡くなった年の秋、彼女は一人でアリウムの球根を買い込んだ。そして、家の裏にある空き地に、夢中で植えた。

 草むしりも土づくりも、水やりも、知らないことだらけ。でも、黙々と手を動かすうちに、気づけば気持ちが整っていくのを感じていた。
 冬の間、何の変化も見えない地面に、少し不安も覚えた。けれど、母の言葉を思い出すたび、心のどこかで確信があった。
「きっとまた、咲く」

 そして春。
 冷たい風がやんだ頃、土のあちこちから小さな芽が顔を出した。

 あれからもう三年。今では丘の一面にアリウムが広がっている。誰が名付けたわけでもないが、人はここを「アリウムの丘」と呼ぶようになった。

 「この花、なんていうんですか?」
 そう尋ねてきた小さな女の子に、遥はしゃがみ込んでやさしく答える。
 「アリウムっていうの。強くてね、毎年必ず咲くんだよ。まっすぐ、空に向かって」
 少女は頷き、小さな手を伸ばしてそっと一輪を見つめた。

 遥は立ち上がり、ゆっくりと風を受ける花たちに目をやる。

 たとえ誰かに「遠回りだ」と言われてもいい。立ち止まりながらも、彼女は前を向いてきた。

 アリウムのように、何度でも芽を出し、何度でも花を咲かせながら。
 それが、自分にとっての「不屈の心」なのだ。

テレワーク・デイ

7月24日はテレワーク・デイです

7月24日はテレワーク・デイ

2017年から、政府は働き方改革の一環で2020年東京オリンピックの開会式の開催される予定だった7月24日を、「テレワーク・デイ」としました。この日は、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた活動を改革すべく職場は時間や場所に縛られず、どこでも仕事ができる働き方を推進するための国民運動です。ちなみに東京オリンピックの開会式は、新型コロナ感染拡大を防止するために2021年7月23日に変更されました。

テレワーク

テレワーク

テレワークとは、簡単に言うと情報通信技術(ICT)を活用して場所や時間に縛られない働き方のことを指します。またテレワークは、働く場所「在宅勤務」や「モバイルワーク、サテライトオフィス(企業の本拠地などから離れた場所に設置する小規模なオフィス)」や「コワーキングスペース」(場所の縛りがない環境で働いている人たちが使用する共有スペース)などの施設利用型テレワーク、リゾート地で行うワーケーションも含めた総称をテレワークといいます。

「テレワーク・デイ」実施の効果

「テレワーク・デイ」実施の効果

2017年に「テレワーク・デイ」を実施した7月24日は、約950団体(6万3000人)、2018年は7月23日~27日の5日間実施で1682団体(30万人以上)が参加しています。そして、2019年は7月22日~9月6日までの約1か月を「テレワーク・デイズ2019」としたテレワークを行う事を一斉に呼びかけ、それに2887団体(約68万人)が参加したそうです。

テレワークの有効性

「テレワークの方がはかどる」

今回、この「テレワーク・デイ」の実施によるテレワークの有効活用で「介護が必要な家族がいる社員」や「育児を抱える社員」、さらには通勤時間帯の移動が困難な高齢者や身体障がい者などの活躍も可能になります。働く時間や場所については、個人の判断を尊重し決定権を与えると、より多様な労働者を有効に活用できる効果があるでしょう。

テレワークのデメリット

テレワークのデメリット

これまでテレワークのメリットを紹介しましたが、事実上テレワークが不可能な業種は、たくさん存在します。例えば、工場などで特殊な機械操作が必要な職種、介護職や看護職などは、実際に利用者や患者と接する重要な任務となる現場での作業が、それにあたります。

メンテナンス業務

ビルメンテナンス業紹介

他にも、清掃業や修理業など、お客様と実際に会って現場で行わなければならないメンテナンスを主とするサービス業が多数存在しています。そしてもう1つ、テレワークをする際の、会社の重要な秘密書類を自宅に持ち帰る場合のセキュリティ上の危険性です。また、自宅で仕事をしている時間の残業代や労働時間の管理が非常に困難でしょう。

テレワークのデメリット

テレワークのデメリット

昨年2020年から今年2021年にかけて、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、政府は人流を抑制するために様々な対策を行ってきたようです。その中の1つがこの「テレワーク」の徹底。「テレワーク・デイ」が制定された当初、まだこの施策に踏み出す企業はまだ少数でした。

そこで、政府が今回「出勤者数の削減(テレワーク等の徹底)について」などを呼びかけ、「テレワーク」を行う企業は急激に増えたものと思われます。こうして、きっかけはどうであれ、今後はさらに世界規模で広がるネット社会に後れを取らないような、いや、これまで以上の体制を作られていくことを期待しています。


「テレワーク・デイ」に関するツイート集

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7月22日、9月25日、10月30日の誕生花「ペチュニア」

「ペチュニア」

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基本情報

  • 学名Petunia
  • 科名 / 属名:ナス科 / ペチュニア属
  • 原産地:南アメリカ中東部亜熱帯~温帯
  • 開花時期:春〜秋(3月〜11月頃)
  • 草丈:約20〜50cm(品種により異なる)
  • 花色:赤、ピンク、紫、白、黄色、青、複色など非常に豊富
  • 分類:一年草(日本では)、多年草(原産地では)

ペチュニアについて

_ ArtoxanaによるPixabayからの画像

特徴

  • 花の形:ラッパ型で丸く開いた花弁。柔らかな印象。
  • 開花期間が長い:春から秋まで咲き続けるため、ガーデニングや鉢植えに人気。
  • 多彩な品種:八重咲き、フリンジ咲き、ミニタイプなど園芸品種が非常に多く、色や形にバリエーションが豊か。
  • 生育が旺盛:日当たりと風通しのよい場所でよく育ち、比較的育てやすい。
  • 香り:一部の品種は甘くやさしい香りをもつ。

花言葉:「心の安らぎ」

hartono subagioによるPixabayからの画像

ペチュニアの花言葉にはいくつかありますが、なかでも**「心の安らぎ」**は特に穏やかな印象を与える花姿から生まれたと考えられます。

由来のポイント:

  • 優しい花色と形
     ペチュニアはラッパ状の丸みを帯びた花で、どこか包み込むような柔らかさを感じさせます。そのため、見る人の気持ちをほっと和らげる効果があります。
  • 長く咲き続ける安心感
     春から秋まで咲き続けるその姿は、「いつもそばにいてくれる存在」のよう。変わらぬ花姿が「安定」や「心の癒やし」といった感情を連想させるのです。
  • 家庭的で親しみやすい雰囲気
     庭先やベランダ、街角の花壇など身近な場所でよく見かけることから、日常に寄り添うような花=心の安らぎを象徴する花とも言えます。

「ペチュニアの咲くベランダで」

Matthias BöckelによるPixabayからの画像

四階建ての古びたアパート、その二階の角部屋に、白いレースのカーテンが揺れている窓がある。窓の外には小さなベランダがあり、そこにひっそりと並ぶ鉢植え――紫や淡いピンク、クリーム色のペチュニアが風に揺れていた。

 その部屋に住むのは、七十を過ぎた一人暮らしの女性、佐伯澄子。夫を亡くしてから十年以上が経ち、子どもたちはみな遠方に住んでいる。声のない日々が続いていたが、それを寂しいと嘆くでもなく、彼女は静かに、ゆっくりと毎日を過ごしていた。

 ペチュニアの花を育て始めたのは、二年前の春。偶然通りかかった園芸店で、「初心者にも育てやすいですよ」とすすめられ、何気なく手に取ったのが始まりだった。最初は淡いピンクの一株だけだったが、季節が巡るたびに少しずつ鉢は増え、気づけばベランダの半分以上がペチュニアで埋め尽くされていた。

 ある日、隣室に若い女性が越してきた。名前は美咲。澄子より五十歳も若く、無口で、どこか傷を抱えたような雰囲気の子だった。

 「こんにちは」

 ある朝、澄子が水やりをしていると、隣の窓から不意に声がした。驚いて顔を上げると、美咲がベランダ越しに頭を下げていた。

mschiffmによるPixabayからの画像

 「いつも、きれいだなと思って見てました。……この花、なんて名前ですか?」

 「ペチュニアよ」

 「……優しい色ですね」

 それが、ふたりの最初の会話だった。

 それから少しずつ、美咲はベランダ越しに顔を出すようになった。会話は短く、気まぐれだったが、やがて彼女の手元にも小さな鉢植えが並ぶようになった。澄子は土のこと、水の量、陽当たりについて、少しずつ伝えていった。

 「この花ね、『心の安らぎ』っていう花言葉があるのよ」

 ある夕方、日が傾くベランダで、澄子がそう話しかけると、美咲はふと目を見開いた。

 「……安らぎ、ですか」

 「そう。丸くてやわらかい形でしょう。咲き方も素直で、香りは控えめだけど、そこがまたいいの。ずっと咲いていてくれるから、ね。誰かがそばにいてくれるみたいで、落ち着くのよ」

 その言葉に、美咲はしばらく黙っていた。

 「私……、夜になると、眠れなくて。何をしてても、胸がざわざわして。だけど、ここに来てから、ベランダを覗くのが、ちょっと楽しみになってて……」

 そう呟いて、彼女は小さく笑った。澄子はそれを、風に揺れる花のように見つめていた。

 季節は夏を越え、秋風がベランダを通り抜けるようになった。ペチュニアたちはゆるやかにその数を減らしながらも、最後までけなげに花を咲かせていた。

 「来年も、咲かせましょうね」

 澄子がそう言うと、美咲はうなずいた。

 「今度は、もっとたくさん育ててみたいです」

 ふたりの間に流れる空気は、静かで温かかった。言葉は多くなくても、そこに確かに「安らぎ」があった。

 ベランダのペチュニアは、今年も変わらず咲き続けていた。

天ぷらの日

7月23日は天ぷら日です!

7月23日は天ぷら日

毎月23日は天ぷらの日ですが、7月23日頃の「大暑」に夏バテを防ぐ目的で、「疲労回復効果のある天ぷらを食べよう」ということで制定されました。そして、その後から毎月23日を天ぷらの日になったとのことです。

天ぷらは夏バテ予防に良い!?

天ぷらは夏バテ予防に良い!?

毎年、大暑の頃は食欲が落ち、体力が落ちてしまうため、夏でも山菜やキノコ類、肉や魚など栄養価のあるものを、しっかり食べることが重要です。そういったこともあり、「大暑は天ぷらを食べる」という風習が生まれたといわれています。

疲労回復や栄養補給が期待

夏野菜や肉を使った天ぷらは、疲労回復や栄養補給が期待

猛暑が続いて、冷たいものを食べたり飲んだりしていると体が冷えて、胃腸にも良くありません。そこで、疲労回復や栄養補給が期待できる食べ物ということで天ぷらが注目されたようです。

夏野菜や肉を使った天ぷらで夏バテ対策

夏野菜や肉を使った天ぷらで夏バテ対策

天ぷらは、夏バテ対策に効果的な料理の一つです。特に夏野菜を使った天ぷらは、栄養価が高く食欲がない時でもさっぱりと食べられます。以下のレシピを試してみてはいかがでしょうか?

ナスの肉巻き天ぷら

材料(2~3人分)

  • 天ぷら粉:50~80g
  • 水:75~120ml
  • オレインリッチ:400~600ml
  • ナス:2~3本
  • 豚薄切り肉:150~200g
  • オクラ:3~6本
  • 塩:少々
  • 打ち粉(天ぷら粉):大さじ3~4
  • しょうが醤油または田楽みそ:お好み

作り方

  1. ナスはへたを取り、縦に2~3か所皮をむき、4~6等分に切ります。水にさらしてアクを抜きます。
  2. オクラはへたを取り、塩を振って板ずりし、爪楊枝で数か所穴をあけます。
  3. ナスに豚薄切り肉を巻きます。
  4. ボウルに水と天ぷら粉を加え、混ぜて衣を作ります。
  5. フライパンに油を入れ、180℃に熱します。ナスとオクラに打ち粉をまぶし、衣を付けて揚げます(ナス:約3分、オクラ:約1~2分)。
  6. 揚がったら油を切り、しょうが醤油や田楽みそを添えて完成です。

夏でも、熱々で美味しいうなぎを食べるように、栄養価の高い夏野菜や肉を揚げた天ぷらをたくさん食べてこの夏を乗りきりましょう!


「天ぷらの日」に関するツイート集

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7月21日の誕生花「ミント」

「ミント」

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基本情報

  • 学名Mentha
  • 科名:シソ科
  • 原産地:寒帯と中・南米、インド、中部・西アフリカを除く、ほぼ地球全域
  • 開花時期:7月~9月(種類により異なる)
  • 草丈:30~80cm程度
  • 多年草/宿根草(寒さに強く、毎年芽を出します)

ミントについて

特徴

  • 爽やかな香り
     ミントといえば、スッとした清涼感のある香りが特徴です。この香りは、主成分である「メントール」に由来しています。種類によって香りの質が異なり、スペアミントやペパーミントなどがあります。
  • 生命力が非常に強い
     地下茎でどんどん増えるため、放っておくと庭一面を覆ってしまうほど。鉢植えでの管理が推奨されるほどです。
  • 薬用・食用・香料としても優秀
     古代ギリシャ・ローマ時代から、消化促進や気分をリフレッシュさせる薬草として使用されてきました。現代でもハーブティーやアロマ、料理のアクセントなど幅広く活躍しています。
  • 小さく可憐な花を咲かせる
     紫や白、ピンクなどの小さな花が、茎の先や葉の間に集まって咲きます。葉に注目されがちですが、花もとても可愛らしいです。

花言葉:「美徳」

Zuzanna ZembrzuskaによるPixabayからの画像

ミントにはいくつかの花言葉がありますが、特に「美徳(Virtue)」という言葉は、以下のような理由に由来すると考えられています。

● 清潔感と誠実さを感じさせる香り

 ミントの香りは、どこか清らかで潔癖な印象を与えます。古くから清掃や空気清浄にも使われてきたことから、「清潔=善き徳」と結びついたとされます。

● 人の心を癒すやさしさ

 ミントは鎮静作用やリフレッシュ効果があり、人の心と体にやさしく働きかけます。そのような内面的な優しさや誠実さ=美徳とみなされたのでしょう。

● 古代神話との関係

 ギリシャ神話では、ミントは冥界の神ハーデスに愛されたニンフ「ミンテ(Minthe)」が変身させられた植物とされています。彼女の純粋な心が、変わらぬ香りと姿で残されたという説話が、花言葉「美徳」に通じるとも考えられます。


「ミントの香りが届くころ」

街の片隅、小さなハーブ専門店「アテナの庭」は、いつも静かに時間が流れている。通り過ぎる人は多いが、その扉を開ける者はごくわずか。けれど、その数少ない誰かの心には、確かな何かを残していく――そんな不思議な場所だった。

 店主の名は、ミナ。年齢不詳で、笑うとどこか懐かしい香りがした。彼女が好んで使うのは、いつもミントのエッセンシャルオイル。店内にはドライミントの束があちこちに飾られ、訪れた者の鼻先を、そっと撫でてゆく。

 ある日、ひとりの少女が扉をくぐった。白い制服に身を包み、うつむいたままの表情。高校帰りらしく、肩には重そうな鞄。ミナは笑顔で「いらっしゃい」と声をかけた。

 「ここ……ハーブ屋さん、なんですよね」

 少女は棚を見つめながら言った。「母が好きだったって聞いたんです。ミントの香りが落ち着くって」

 話を聞けば、少女の母親は半年前に病で亡くなったという。母娘の思い出は少ないが、最期に病室で言った一言が忘れられなかった。

 ――あの香りがあると、心が静かになるのよ。

 少女は、ミントの束を一つ選び、店の奥で丁寧にラッピングしてもらった。

 「ミントにはね、花言葉があるのよ。『美徳』っていうの」

 ミナが包みながら、静かに話し始めた。

 「清らかで誠実な心。人を思いやる優しさ。見返りを求めない、凛とした愛情……そんな徳が、香りの中にあるって、昔から言われてきたの。ギリシャ神話では、冥界の神に愛されたニンフが、姿を変えてミントになったのよ」

 少女は目を丸くして、「ニンフ?」とつぶやいた。

 「そう。『ミンテ』という名の美しい精霊。彼女は、ハーデスという神に愛されたけど、その愛は叶わなかった。けれどね、ミンテの心は、変わらぬ香りとして、ずっと人々に届き続けている。たとえ姿が見えなくなっても、そのやさしさは、誰かのそばにあるの」

 しばらく沈黙が流れた。

 「……母も、そうだったのかな」

 少女が、ぽつりと言った。

 「きっと、そうだと思うよ」

 ミナはそっと包みを手渡した。「あなたが思い出すたびに、その香りは強くなる。美徳って、そういうものだから」

 帰り際、少女は一度だけ振り返った。ミントの香りが、風に乗ってゆっくりと広がっていった。

 その夜、少女は部屋でミントの束を花瓶に差した。母の写真のそばに置いて、深く深く、息を吸い込んだ。

 胸の奥が、少しだけ、あたたかくなった気がした。

 それは、言葉ではなく、香りで伝わる想い。

 姿を変えても、失われないやさしさ。

 ――ミントの香りが届くころ、誰かの心には、確かな「美徳」が宿るのかもしれない。

ナッツの日

7月22日はナッツの日です

7月22日はナッツの日

ナッツの記念は、「7 なな、2 ツー、2ツー」の語呂合わせで、日本ナッツ協会が1996年に制定されています。

ナッツは種実類

落花生、くるみとフルーツ

ナッツは種実類のことをいい、かたい皮や殻に包まれた食用の果実や種子の総称です。一般的に木の実をナッツと呼ばれています。

ナッツは栄誉が豊富!

栄養が豊富なナッツ

ナッツといえば、お酒のつまみというイメージです。しかし、実際おつまみだけではもったいないほど、栄養価が高いそうです。ナッツのひとつアーモンドのビタミンEは、かぼちゃの約5倍含まれていて、食物繊維はキャベツの約5倍。他にも血液をサラサラにするオレイン酸も豊富です。

ナッツを普段の食事に

ピスタチオ

ナッツは、他にもダイエット、メタボや高血圧を予防にも良いとされています。おつまみやおやつだけでなく、普段の食事に上手に加えて、美容と健康のために適度に摂取しましょう!


「ナッツの日」に関するツイート集

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日本三景の日

7月21日は「日本三景の日」とその起源

7月21日は日本三景の日

2006年に日本三景観光連絡協議会が制定しています。江戸時代前期の1643年、儒学者であった林鵞峰(林春斎)が著書『日本国事跡考』において、松島・天橋立・宮島を卓越した三つの景観としています。そしてこれが「日本三景」となります。1618年のこの日は鵞峰の誕生日です。

林 鵞峰ってどんな人?

林 鵞峰

林 鵞峰は、1618年7月21日生まれ、林羅山の三男です。江戸時代前期の儒者で、名は「又三郎」「春勝」、「恕」。字は「子和」「之道」。号は「斎」「鵞峰」「向陽軒」などです。

日本三景とは

日本三景とは

日本三景は、広島「宮島」、京都「天橋立」、宮城「松島」の風光明媚な3つのスポット。この三景を回れば、3つの海を巡る旅とされ、長年人々を魅了し続けています。

広島の厳島(宮島)

広島の厳島(宮島)

厳島(宮島)は、広島湾に浮かぶ小さな島です。森林や古い神社仏閣で有名です。沖合に立つ壮大な朱色の大鳥居へ干潮時に歩いて渡ることが可能です。

広島の厳島(宮島)、鳥居。

この大鳥居は厳島神社の玄関口で、12 世期頃に最初に建立されています。近くにある宮島歴史民俗資料館は、19 世期の商家の母屋、土蔵を改修したもので、中に入ると、文化遺産を展示しています。

京都の天橋立

京都の天橋立

京都北部、日本海の宮津湾にある天橋立は、幅約20~170m、全長約3.6km嘴状の砂浜です。そこには、松が約5000本も茂っている珍しい地形で、その形が天に架かる橋のように見えることから「天橋立」の名が付けられました。

宮城の松島

宮城の松島

松島は、宮城県の松島湾内外にある諸島のことあり、また、それら諸島と湾周囲を囲む松島丘陵も含めた修景地区のことです。

コロナ終息後は、日本の素晴らしい景色を楽しみましょう!

コロナ終息後は、日本の素晴らしい景色を楽しみましょう!

未だコロナの感染拡大が収まらない状況です。自粛地域や感染リスクのある地域あることを考えて、今はできるだけリスクが少ない行動が必要です。が、逆にこれから全面開放に備えてお金を貯めて、終息後に一気に発散する手もあります。


「日本三景の日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年以前の投稿

7月19日、8月23日、10月29日の誕生花「ゲッカビジン」

「ゲッカビジン」

基本情報

  • 学名Epiphyllum oxypetalum (クジャクサボテン属)
  • 和名/別名:月下美人/月来香(ゲツライコウ)
  • 原産地:中南米(メキシコ〜中米)の森林に自生する着生サボテン
  • 植物タイプ:常緑多肉の多年生、草丈は1〜2 mほどに成長

ゲッカビジンについて

特徴

  • 開花時期:主に日本では7月から11月にかけて夜に開花。高温期の真夏は避け、適期は夏の夜
  • 一夜花:夕方に蕾が開き始め、夜~深夜に満開となり、翌朝にはしぼむ儚い性質
  • 香り:ジャスミンに似た甘く濃厚な芳香があり、夜空に漂う強い香りは「月来香」の名の通り
  • 受粉の仕組み:夜咲きしコウモリによって受粉される進化を遂げている

花言葉:「はかない恋」

ゲッカビジンには多くの花言葉がありますが、代表的なものとして「儚い恋(はかない恋)」「はかない美」「艶やかな美人」「ただ一度会いたくて」などがあります 。

「はかない恋」「はかない美」

花が一晩でしぼんでしまう短命さに由来し、その儚さが“恋”や“美”に重ねられたからです 。

「艶やかな美人」

大輪の白い花と強い香りが、夜の女王のような艶やかさを感じさせることからです 。

「ただ一度会いたくて」

一夜花の切ない一瞬の出会いを切望するような、ロマンティックな思いが込められています。


🏷️ 名前の由来

  • 月明かりの下で咲くこと:その神秘的な花姿から名付けられたという説があり。
  • 昭和天皇の台湾訪問時のエピソード:皇太子時代の昭和天皇がこの花に心奪われ、「月下の美人」と称されたという逸話も

「ただ一度、会いたくて」

夏の終わり、都会の喧騒を離れた古い山荘に、私は一人で滞在していた。
 かつて祖母が暮らしていたその家には、手入れの行き届かない小さな温室があり、蔦に覆われたガラス越しに、夏の名残の陽が差し込んでいた。

 祖母が大切にしていた花がある。
 それは――月下美人。

 「夜にしか咲かないのよ。そして、一晩だけ。まるで夢みたいな花なの」

 子どもの頃、祖母がそう語っていたのをよく覚えている。私にはその儚さがよくわからなかった。ただ、白く大きな花が夜の暗がりの中にぽっと浮かぶように咲く、その光景だけが妙に心に残っている。

 大学時代のある夜、彼に出会ったのも、そんな夏の終わりだった。

 「咲いたよ」と、彼は一本の枝を見せてくれた。私が通っていた植物学ゼミの先輩で、研究熱心な人だったけれど、不器用で、少し照れ屋だった。

 「月下美人。君に見せたかったんだ」

 満開の白い花は、まるで夜の静寂を引き裂くように、強く甘い香りを放っていた。その一瞬だけ、私の世界が変わった気がした。

 けれど――それきりだった。
 彼は卒業後、地方の研究所に移り、連絡は自然と途絶えた。私も就職して、忙しさにかまけて、あの夜のことは胸の奥にそっとしまっていた。

 そして今年、祖母の十三回忌を機に、この山荘に戻ってきた。
 あの温室に、まだ月下美人は残っているだろうか。そんな思いに駆られ、夕方、庭に足を運んだ。

 温室の中はすっかり荒れていたが、一角にしっかりと根を張った葉が伸びていた。茎の先に、ひとつだけ、つぼみが揺れている。

 ――咲くかもしれない。

 夜が更け、月が昇るころ、私はひとり椅子を出して、温室の前で待っていた。

 そして――
 静かな時のなか、つぼみはゆっくりと開き始めた。

 白く大きな花が、まるで星が地上に降りてきたかのように、音もなく輝きを放つ。ジャスミンに似た濃厚な香りが空気を満たしていく。

 そのときだった。

 「やっぱり、咲いたんだな」

 その声に、私は振り向いた。

 ――そこに、彼がいた。

 白髪が混じりはじめた髪。少し痩せた輪郭。けれど、その瞳は昔と変わらない優しさを湛えていた。

 「……どうして、ここに?」

 「祖母様が生前、君の話をよくしてくれてたんだ。十三回忌だって聞いて、もしやと思って。……それに、この花も」

 彼はそっと、月下美人に目を向けた。

 「たった一晩だけ、咲いて、散る。それがわかっていても、見たくなる。……まるで、君とのことみたいだと思ってた」

 私は何も言えなかった。けれど、彼の隣に腰を下ろし、二人で黙って花を見つめた。

 夜空の下、真白な花が静かに揺れている。

 「はかない恋」
 「はかない美」
 「艶やかな美人」
 「ただ一度会いたくて」

 すべてが、この一瞬に詰まっていた。
 そして私は知った。――それでも、この花は美しいと。
 だからこそ、人はまた、出会いたくなるのだと。

 もう一度。
 ただ一度、会いたくて。