8月8日の誕生花「クレオメ」

「クレオメ」

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基本情報

  • 和名:セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)
  • 学名Cleome hassleriana
  • 科名/属名:フウチョウソウ科/クレオメ属
  • 原産地:熱帯アメリカ
  • 開花時期:6月~10月(初夏~秋)
  • 草丈:60〜150cmほどになる高性草花
  • 一年草(※寒冷地では扱いは一年草)

クレオメについて

特徴

◎ 風に舞う蝶のような花姿

クレオメは、長い雄しべと雌しべが外へと飛び出したようなユニークな形状の花を咲かせます。その姿は、まるで蝶が舞っているかのように見えることから、和名では「風蝶草」と呼ばれています。

◎ 個性的で幻想的な咲き方

花は茎の上部に穂状に咲き進み、下から上へと開花していくため、常に咲きかけとつぼみが混在したような不思議な印象を与えます。その独特の構造が、ミステリアスな雰囲気を醸し出します。

◎ 夜にも咲く神秘性

クレオメの花は昼夜問わず咲いていることが多く、夕暮れや夜にも花を開いている姿が見られます。夕闇の中、ほのかに浮かぶその姿にはどこか秘密めいた美しさがあります。


花言葉:「秘密のひととき」

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クレオメに与えられた花言葉「秘密のひととき(A Secret Moment)」は、次のような要素に由来していると考えられます。

● 幻想的な花姿と静寂の時間

クレオメの花は、日没後や夜間にも開花を続け、周囲が静まり返った時間帯でも、まるで誰にも気づかれずに咲いているかのようです。この“誰にも知られずに美しく咲く”様子が、まさに「秘密のひととき」を象徴しているといえるでしょう。

● 長い雄しべが作る繊細なシルエット

その繊細で複雑な花の構造は、近くでじっくり見ないとわからないほど繊細であり、それが「誰かとだけ分かち合う秘密」のような雰囲気を漂わせています。

● 見過ごされやすい美しさ

派手すぎず、どこか儚さを含んだ美しさは、短くても記憶に残る静かな時間――たとえば、夕暮れ時に誰かと過ごした特別な瞬間――を連想させます。


✧ おわりに

クレオメは、その独特な美しさと、静けさの中にひそむ魅力によって、「秘密のひととき」という詩的な花言葉を与えられた花です。風にそよぎ、誰にも見られずとも美しく咲くその姿は、まるで誰かとの心の中だけにある、大切な思い出のようです。


「秘密のひととき」

あの夏の終わり、私は祖母の古い家で、一輪の花に出会った。

 都会の喧騒に疲れ、何も告げずに帰省したのは、八月の終わりだった。山に囲まれたその町は蝉の声も薄らぎ、空気にわずかな秋の気配が混じっていた。

 「庭に咲いてるクレオメ、見たかい?」

 ふと立ち寄った近所の商店で、懐かしい声がした。祖母の友人であるその女性は、私が小さな頃に庭で遊んでいたのを覚えていて、「おばあちゃんが毎年植えていたんだよ」と笑った。

 その足で、祖母の庭に戻った。長く手入れをしていない庭は少し荒れていたが、裏手の塀の近くに、それは確かに咲いていた。

 すらりと背を伸ばした花茎の先に、羽のように広がる薄紫の花。その中心から長く伸びる雄しべが、まるで蝶の触角のように風に揺れている。どこか異国めいた佇まいで、周囲の雑草とは明らかに違う気配を放っていた。

 近づいてみると、花のつくりはとても繊細だった。線の細い花弁と、そこから飛び出すような雄しべ。輪郭が曖昧になるほどに、夜の空気の中でふわりと浮かんでいる。

 その夜、縁側で風鈴の音を聞きながら、祖母のノートをめくった。そこには、育てた草花の記録や、短い日記のような文章が残されていた。

「夕暮れのクレオメは誰にも見られず咲いてる。
静かな時間に、そっと目を向けてくれる人がいたら、それでいい」

 その一文を読んだ瞬間、胸の奥で何かがゆっくりほどけるのを感じた。

 社会の中で役割を演じ、人の目を気にしながら生きる日々。あの花のように、誰にも知られず、自分のリズムで咲くことは、わがままなのだろうか――。

 翌朝、まだ薄明るい時間にもう一度庭を見た。クレオメは、夜の静けさをまだその花びらに宿していた。朝の光に少し照らされながらも、まるで夢の中に咲いているようだった。

 その姿は、まさに「秘密のひととき」だった。

 派手ではない。けれど、だからこそ、見つけた者の心に深く残る。

 私はそっとスマホの電源を切った。連絡を絶っていた数日間の後ろめたさも、不思議と消えていた。

 その日から、私は毎朝、庭に立ってクレオメを眺めた。何かを考えるでもなく、ただ花と同じ時間を過ごした。

 誰かと分かち合うでもない、私だけの静かな時間。

 まるで祖母が、今の私に「ここにいていいよ」と言ってくれているような、そんな気がした。

✧ おわりに

 クレオメは、誰にも見られなくても、夜の静けさの中で凛として咲く花です。その姿は、ひとりの心の中にそっと咲く記憶や、他人には伝えられない思いに似ています。

 たとえ一瞬でも、自分だけのために過ごす時間。その中でふと見つけた小さな美しさは、人生の中で何よりも大切な「秘密のひととき」なのかもしれません。

長崎平和の日

8月9日は長崎の平和の日です

8月9日は長崎の平和の日
ながさき平和の日

1945年8月9日午前11時02分、米軍のB29爆撃機が原子原爆を投下し、長崎市松山町500m上空で爆発しました。

核兵器の廃絶と世界平和

核兵器の廃絶と世界平和
平和公園

広島に続き2度目の原子爆弾で、当時の長崎市の人口24万人のうち推定、約7万4千人の市民が死亡しました。長崎市は、この日を「ながさき平和の日」として原爆犠牲者慰霊平和祈念式を行い、核兵器の廃絶と世界平和の実現を訴え続けています。

平和祈念像

平和祈願像


長崎市には、平和への願いを象徴する高さ9.7メートル、重さ30トン、青銅製の平和祈念像があります。制作者の西望氏は、この像を神の愛と仏の慈悲を象徴として、天を指した右手は「原爆の脅威」を、水平に伸ばした左手は「平和」を、軽く閉じた瞼は「原爆犠牲者の冥福を祈る」という想いを込めているそうです。

平和の泉

平和の泉

1945年8月9日、長崎は原爆のため体内まで焼けただれた被爆者が「水を…」「水を…」とうめき叫びながら亡くなっていきました。その痛ましい霊に水を捧げ、めい福を祈り、世界平和を願うため、核兵器禁止世界平和建設国民会議と長崎市は、全国からの浄財を基として「平和の泉」を建設しています。

核兵器の廃絶を願って

平和を願う

広島と長崎に原子爆弾が投下されて、75年が経ちます。戦後直ぐに生まれても既に70歳を越えています。当時のことを知るものは、今ではほとんどいません。平和であることの有り難みを忘れ、また同じ過ちを繰り返さないよう、戦争を知らない我々が、後を継ぐ人達に正しい道を伝えていきたいと思います。

「日本の侵略行為の報い」「独善的でうんざりだ」

2024年の8月9日「長崎平和の日」、イスラエル政府の元高官のように「日本の侵略行為の報い」、犠牲者らを悼む両市の平和式典は「独善的でうんざりだ」という考えを持った人がいるようですが、もともとそういう意味でこの式典が開催されるのではなく、もう二度と罪のない民間人の犠牲が無いようにという意味だと思っています。

原爆式典は「うんざり」/イスラエル元高官 

イスラエル政府の元高官が広島と長崎に投下された原爆について「日本による侵略行為の報い」とした上で、犠牲者らを悼む両市の平和式典は「独善的でうんざりだ」などとインターネット上に書き込んでいたことが16日までに分かった。日本の外務省などが明らかにした。
四国新聞社より


「長崎平和の日」に関するツイート集

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8月7日の誕生花「ザクロ」

「ザクロ」

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基本情報

  • 学名Punica granatum
  • 分類:ミソハギ科ザクロ属(※旧分類ではザクロ科)
  • 原産地:イラン〜ヒマラヤ西部、地中海沿岸など
  • 開花時期:10月上旬~11月中旬
  • 結実時期:9月~10月
  • 花の色:赤・オレンジ・まれに白
  • 果実の特徴:丸い果実の中に赤く透き通った小さな粒(種衣)が詰まっており、甘酸っぱい味わいが特徴

ザクロについて

特徴

◎ 鮮やかな花と独特の果実

ザクロは、初夏になると真紅やオレンジの花を咲かせます。花はベルのような形で、光沢のある萼(がく)が残るのが特徴です。
秋には果実が熟し、裂けるようにして中のルビーのような果肉(種衣)が現れます。

◎ 観賞用と食用の両方で楽しまれる

果実はジュースやジャム、料理にも使われる一方、花の美しさから庭木や盆栽としても人気があります。

◎ 生命力が強く、乾燥にも比較的強い

中東などの乾燥地帯でも育ち、やせた土地でも実をつけることから、古来より「豊穣」や「繁栄」の象徴とされてきました。


花言葉:「優美」

Dx21によるPixabayからの画像

ザクロの花は、他の果樹の花に比べて色鮮やかで厚みがあり、ふっくらとした花弁が美しく広がります。
その凛とした佇まいが、「上品さ」や「気高さ」を感じさせるため、「優美」という言葉が与えられました。


● 果実の中に秘められた美しさ

実が裂けて現れる鮮紅の種衣は、まるで宝石のよう。
外からは想像できないような鮮やかな内面の美しさが、「内に秘めた優美さ」という印象を与えます。


● 古代からの象徴性(神話や宗教との関わり)

ギリシャ神話やペルシア神話など、多くの文化圏でザクロは「美」や「神聖」の象徴とされてきました。
特に愛と美の女神アフロディーテと結び付けられることもあり、そこから「優美」のイメージが強調されました。


「優美の庭で」

Deborah JacksonによるPixabayからの画像

古びた洋館の庭に、それはひっそりと咲いていた。
 ザクロの木。春を越え、夏の入り口に差しかかる頃、その木は濃い緑の葉の間から、ふっくらとした真紅の花を咲かせる。

 「おばあさま、この花、なんていうの?」
 七歳のレイナが指をさすと、祖母は目を細めた。
 「ザクロ。――優美、という言葉がぴったりでしょう?」

 それから、毎年この季節になると、レイナは祖母と並んでザクロの木の下に立ち、同じ会話を交わした。花は艶やかで、厚みのある花弁が開くさまはまるで着物の襟のようだった。

 レイナが十七になった年、祖母は静かに息を引き取った。
 遺品整理のためにひとりで館を訪れたレイナは、あの木の前で立ち止まった。もう花は落ち、枝には小さな果実がいくつも実っている。

 「ザクロ……優美……」
 つぶやいたその言葉が、祖母の声と重なって耳に響いた。

 秋になると、果実は熟し、自然と口を開く。
 その裂け目から覗くのは、まるでルビーを詰め込んだかのような赤い粒。
 外からは想像もつかない、秘められた美しさがそこにあった。

 祖母がこの木を愛していた理由が、少しわかった気がした。

JamesDeMersによるPixabayからの画像

 気品ある花の姿。
 そして、外見では測れない内面の輝き。

 レイナは果実をひとつ手に取った。
 かすかに甘酸っぱい香りが鼻をくすぐる。
 「なんだか、おばあさまみたい……」と笑った。

 その夜、祖母の遺した日記を読みながら、レイナはさらに深くザクロの意味を知る。
 ギリシャ神話の中で、ザクロは愛と美の女神・アフロディーテと結びつけられていた。
 ペルセポネの神話では、ザクロを食べたことで冥界に縛られたとも書かれていた。
 そこには「美」だけではなく、「運命」や「結びつき」、そして「再生」の象徴としての側面もあるという。

Bishnu SarangiによるPixabayからの画像

 翌朝、レイナは庭に出て、ザクロの木を見上げた。
 この木は、祖母の「内に秘めた美しさ」を表していたのかもしれない。
 普段は静かで控えめだった祖母が、心の奥に持っていた強さや優しさ。
 それはまさに、実が割れて初めて現れる宝石のような果肉のように、目に見えないところに宿っていた。

 「来年も、きっと咲くよね」

 レイナはそっと、実から種を取り出して小さな鉢に埋めた。
 またひとつ、新しい命の循環が始まろうとしていた。
 優美な記憶とともに。

たこ焼きの日

8月8日は、たこ焼きの日です

8月8日は、たこ焼きの日

8月8日の今日は、たこの足が8本に「焼き→8」と読む語呂合わせから、全国の量販店やコンビニ、外食産業などに流通させている株式会社「味のちぬや」が制定しました。ちなみに今日は、「タコの日」でもあります。

「たこ焼きの日」への思い

「たこ焼きの日」への思い
露店のたこ焼き

花火大会や屋外のイベントが多いこの時期に、気軽にたこ焼きを食べてもらおうという思いが込められているそうです。「味のちぬや」は他に、コロッケ・メンチカツ・串カツ・かきフライなどの冷凍食品も製造販売しています。

大阪発祥の郷土料理

大阪発祥の郷土料理
たこ焼きできたて

たこ焼きは1935年、大阪「会津屋」創業者の遠藤留吉が考案し、生まれた郷土料理です。当時の「たこ焼き」は生地が醤油味で、現在のようにソースをかけて食べるものではなかったとか。ソースをかけるきっかけになったのは戦後、とんかつソース等が登場してからだといわれています。現在でも「会津屋」は当時の味を守り、軽くつまめるサイズで生地に味付けした、ソースをかけないたこ焼きを販売しています。

熱々のたこ焼きは来年までお預け!?

熱々のたこ焼き

2021年も夏祭りや花火大会は、新型コロナ感染防止対策で「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」が発令されたということもあり、露店で熱々のたこ焼きを食べる機会がほぼ皆無の状態になりました。さらにお盆も田舎に帰ることができず、昨年に続き試練の年になりそうです。

デルタ株から新たな脅威へ

祭りの露店

2020年から2022年にかけて、新型コロナウイルス感染拡大とデルタ株、新たなオミクロン株の脅威で苦しい状況が続きますが、2021年後半はワクチンの接種、国内産の治療薬(新型コロナウイルス感染症治療薬「Sー217622」)の治験が進み少し希望が見えてきました。しかし2022年初旬は、そのオミクロン株がブースター接種者も感染させてしまうほどの変異を遂げています。

2022年夏にはオミクロン株が大流行

2022年の夏には、致死率が若干下がりつつ、感染力が何倍も上昇しているオミクロン株が、猛威を振るっています。その中で、どの地域も警戒しつつ、祭りや花火大会などが行われているようです。コロナが終息して、また神輿や花火などを見物しながら、熱々の「たこ焼き」「イカ焼き」「焼き鳥」を食べたりして「ソーシャルディスタンス」を意識せずに楽しみたいです!


「たこ焼きの日」に関するツイート集

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8月6日の誕生花「ジニア」

「ジニア」

💚🌺💚Nowaja💚🌺💚によるPixabayからの画像

基本情報

  • 和名:百日草(ヒャクニチソウ)
  • 学名Zinnia
  • 科名/属名:キク科/ジニア属(ヒャクニチソウ属)
  • 原産地:メキシコを中心に南北アメリカ
  • 開花時期:5月~11月上旬
  • 草丈:20cm〜1m(品種による)
  • 花色:赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫、複色など
  • 形状:一年草(日本では)
  • 別名:百日草(ヒャクニチソウ)、ジーニア、花のダリア(見た目の類似から)
  • 利用:花壇・切り花・鉢植え向き

ジニアについて

Lena SvenssonによるPixabayからの画像

特徴

  • 長期間咲き続ける花
     名前のとおり、「百日」=「長い期間」咲くのが最大の魅力。夏の間ずっと花壇を彩ってくれる。
  • 暑さに強く丈夫
     乾燥や日差しにも強く、夏の炎天下でも元気に咲く。初心者にも育てやすい。
  • 花色・花形のバリエーションが豊富
     一重咲き・八重咲き・ポンポン咲きなど、品種によってさまざまな姿を楽しめる。
  • 花もちがよく切り花にも最適
     茎がしっかりしており、切っても比較的長く花を楽しめるため、フラワーアレンジメントにも使われる。

花言葉:「不在の友を思う」

Goran HorvatによるPixabayからの画像

由来の背景:ジニアの「長く咲き続ける性質」
 ジニアは、暑い夏から秋まで、非常に長く咲き続ける花です。この「途切れず咲く姿」は、離れていても変わらぬ友情や、会えなくても忘れない気持ちを象徴しています。

色褪せず咲き続ける姿=「想いを絶やさない心」
 会えない時間が長くても、花はずっとそこにある――まるで、「今はいないけれど、大切な友を忘れずに思い続ける心」を重ねることができます。

夏から秋へ、季節をまたいで咲く=「時を越えてつながる思い」
 季節の移ろいの中でも変わらず咲き続ける姿が、「時間や距離を超えて、変わらぬ友情」を象徴すると考えられています。


「百日の手紙」

駅前のフラワーショップで、小さな鉢植えを買った。
 「ジニアです。夏から秋まで、ずっと咲きますよ」
 店員の女性が微笑みながら言った。

 その名前を聞いた瞬間、胸の奥に何かが触れた気がした。
 ——そうだ、あの子が最後にくれた花も、ジニアだった。

     * * *

 高校の卒業式の日、沙織は一鉢の花を私に手渡してきた。
 「これ、ジニアっていうの。百日草って呼ばれるんだよ」
 ピンクとオレンジが混ざった、賑やかな色合いの花だった。

 「夏の間ずっと咲くんだって。だから……元気でいてね」
 それが彼女の最後の言葉だった。

 進学先が別々になった私たちは、そのまま会うことなく、月日だけが過ぎた。
 最初は手紙のやり取りをしていたけれど、彼女が突然、引っ越すことになって、それきり音信不通になった。新しい住所も知らされないまま。

     * * *

 帰宅して、買ったばかりのジニアをベランダに置いた。
 窓を開けると、まだ夏の名残が漂っていて、空気が少しだけ熱を含んでいた。

 花は、まっすぐに空を向いていた。
 たった一輪なのに、強く咲いている。それはまるで、何年も会えない友をずっと思い続ける心のように——

 「不在の友を思う」
 ふと、花言葉が頭をよぎった。

 そういえば、あの鉢植えも、引っ越しの前の日までベランダにあった。
 水をやるたび、私は彼女のことを思い出していた。
 会えない日が続いても、ジニアは枯れなかった。

 ——あの頃も、今も、私の中ではずっと一緒に咲いていたのかもしれない。

     * * *

 その夜、私は机の引き出しを開けた。
 一番奥に、彼女からの最後の手紙がしまってある。

 「咲き続ける花のように、変わらずに思っています」
 震える文字で、そう書いてあった。

 私たちは、きっと互いに忘れたわけじゃなかった。
 ただ、会えなかっただけ。

 窓の外に目をやると、ジニアが月明かりの中に浮かんで見えた。
 あの時よりも少し背が高くなったように感じた。

     * * *

 翌日、私は便箋を取り出し、新しい手紙を書いた。

 宛名はまだ書けないけれど、いつかまた会えるその日まで、書き続けよう。
 会えなくても、言葉だけでも届くように。
 咲き続けるこの花のように、心だけは色褪せないように——

 私は、百日の花に見守られながら、静かにペンを走らせた。

バナナの日

8月7日はバナナの日です

8月7日はバナナの日

2001年、日本バナナ輸入組合は「バ→8 ナナ→7」と読む語呂合わせから8月7日を「バナナの日」に制定しています。バナナは、熱中症予防や夏バテに最適である上に、免疫力を高めるそうです。今回は、バナナの栄養と効果について、調べてみましょう。

バナナに含まれる栄養と効果

バナナに含まれる栄養と効果は?

バナナは、ビタミン、ミネラル、食物繊維がバランスよく含まれています。期待できる効果として、「美肌効果」「貧血予防」「熱中症予防」「便秘予防」など様々です。バナナは色々な種類の糖が含まれて、吸収する速度が各々違うために血糖値の上昇が緩やかになります。さらには脂肪の蓄積を防ぐので、ダイエット効果も期待できるそうです。

知っておきたい! おいしく元気をつくるバナナの栄養素

手軽で食べやすく、子どもから大人にまで愛されるバナナ。低カロリーでありながら、人の体に欠かせない栄養素をバランスよく含んでおり、アスリートやダイエット中の人にも人気の果物です。

株式会社ドール ウェブサイト(http://www.dole.co.jp/ )から引用

国産バナナを食べてみよう!

国産バナナを食べてみよう!

日本でバナナといえばフィリピン産ですが、国産の無農薬バナナが今美味しいと話題ですね。やや高めの価格ですが、一度新鮮な地元のバナナを味わってみては如何ですか!

皮ごと食べられるバナナ!?

国産バナナといっても、現在では全国各地で作られています。その中でも、まずは人気の2種を紹介しましょう。

「NEXT716」

「NEXT716」は、特殊な農法「凍結解凍覚醒法」により、宮崎県川南町で特別に育成されたバナナです。特徴は、一般的なバナナ約15度をはるかに超える糖度であり、香りが良くて口当たりも芳醇な甘さに満ちた贅沢な代物です。
しかも、農薬を使わず大切に育てているから、「皮ごと」食べることができます。

「ひかりバナナ」

ひかりバナナは、「凍結解凍覚醒法」の開発者、義父「田中節三」さんから提供を受け、その苗を光市の岩田地区の特設ハウス12棟で栽培しているそうです。そこは元々、休耕田で荒れ地となっていた場所を一から開拓して、一株一株大切に育てているとのことです。

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「瀬戸内バナナ」


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「バナナの日」に関するツイート集

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広島平和記念日:平和祈念式典と原爆忌の意義

8月6日は広島平和記念日です

8月6日は広島平和記念日
広島平和記念式典

広島の原爆投下による犠牲でなった多くの人々の霊を慰め、世界平和を願う日です。広島市ではこの8月6日を「平和記念日」として毎年、原爆慰霊碑の前で「平和祈念式典」が行われています。

広島原爆忌

広島原爆忌江東区原爆被害者の会松本軍二さん

1945年8月6日に広島市、9日には長崎市に原子爆弾が投下されました。広島では10万人、長崎では7万人を超す死者が出ており、今もなお残された被爆者たちは後遺症で苦しんでいます。またそれ以降、このことを後世に強く印象付けるために広島と長崎のそれぞれに原爆の日、または原爆忌を設けました。これを歳時記など取りあげ、この日が立秋の前後に当たることから、俳句では夏または秋の季語にもなっているようです。

あってはならない世界初の惨劇

廃墟の広島で撮影された少年 「あれは77年前のわたし」

1945年8月6日午前8時15分、米軍のB29爆撃機エノラ・ゲイが、広島市上空で世界初の原子爆弾を投下しました。そして街は壊滅され、約14万人の死者を出しています。放射能汚染で亡くなった方も含めると、犠牲者は25万人以上だといわれています。

平和式典

2021年の平和式典

今回の平和記念式典は、新型コロナウイルス感染症拡大防止により、規模を縮小しての開催です。当日は、ソーシャルディスタンスを確保するため、2mの十分な間隔をとって椅子を配置、一般席等は設けず、招待された方以外の方は参列できないとのこと。

たとえ参列できなくても

原爆ドーム

新型コロナ感染防止によって、2020年と2021年は一般の参列者は参加できない状態のようですが、国民の願いは皆同じです。今後も過去の過ちを二度と繰り返さないために、我々が政府の動きを常に監視し、さらに若い世代に戦争の悲惨さを伝えていくことが大切になってくるのではないでしょうか!


「広島平和記念日」に関するツイート集

きっと地球上の誰もが、核のない世界を希望しています。いろいろな人が意見をツイートという行動を起こしています。8月6日原爆投下時刻の8時15分、黙とう・・・・。

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8月4日の誕生花「フロックス」

「フロックス」

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基本情報

  • 学名Phlox
  • 科名:ハナシノブ科(Polemoniaceae)
  • 属名:フロックス属
  • 原産地:北アメリカ、シベリア
  • 開花時期:3月から11月(種によって異なる)
  • 主な種類:多年草の「オイランソウ(宿根フロックス)」、一年草の「ドラムモンドフロックス」など
  • 花色:赤、ピンク、白、紫、青、混色など多彩

フロックスについて

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特徴

  • 花が密集して咲く
    フロックスは、星型の小花がまとまって球状に咲く姿が特徴的です。群れて咲くことで、花壇や庭を一気に華やかにします。
  • 丈夫で育てやすい
    病害虫に強く、初心者でも育てやすい植物。乾燥や高温にも比較的耐性があり、ガーデニング向きです。
  • 芳香がある品種も
    特に多年草タイプ(宿根フロックス)は、ほんのり甘い香りを放つものもあり、夏の庭に涼やかさを添えます。
  • 種類と花期の幅広さ
    春に咲く品種から、真夏、晩秋まで楽しめるものまであり、長い期間ガーデンを彩ってくれます。

花言葉:「協調」

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フロックスの花言葉「**協調(Harmony / Agreement)」」は、主に以下のような花の性質や姿に由来すると考えられます:

● 小花が集まり、調和して咲く姿

フロックスは、一輪一輪は小さな花ですが、それが密集して球状や房状になって咲くため、まるで「調和のとれた集団」のように見えます。その姿が、人と人とが互いに譲り合い、うまく関係を築く「協調性」のイメージと重なります。

● 多色でありながら調和を乱さない

フロックスにはさまざまな花色がありますが、同じ株に複数の色が混ざって咲いても、どこか全体が調和して見える点も、「異なるものが共に美を作る=協調」の象徴となっています。

● 風に揺れながら咲く柔らかさ

強く主張しすぎることなく、風に揺れながら群れ咲く姿は、まるで周囲と呼吸を合わせるよう。目立たずとも調和を重んじる植物のように感じられます。


「フロックス通りの約束」

AlexeiによるPixabayからの画像

 小さな坂道の途中に、ひっそりと咲く花壇がある。誰が世話をしているのかはわからないけれど、季節ごとに違う花が咲いて、通る人の足をふと止める場所だ。

 六月のある日、その花壇は淡いピンクや白、紫の星のような花でいっぱいだった。風が吹くたび、花はさわさわと揺れ、まるで内緒話でもしているように見える。

 その花が「フロックス」だと教えてくれたのは、毎朝そこに水をやっている老婦人だった。

 「これは“協調”の花言葉を持つのよ」

 彼女はにこやかに言った。

 「ほら、一輪一輪は小さいのに、こうしてまとまって咲くでしょう? まるで性格も年齢も違う人たちが、穏やかに並んで笑ってるみたいで、好きなの」

 その頃、私は新しい職場での人間関係に悩んでいた。立場も経験も違う同僚たちとうまくやれず、自分ばかりが浮いている気がしていた。

 「協調かあ……苦手です」

 私がそう漏らすと、老婦人はふと空を見上げて言った。

 「それは、“誰かに合わせる”って思ってるからかもしれないわね」

 「え?」

-Rita-👩‍🍳 und 📷 mit ❤によるPixabayからの画像

 「“一緒に咲く”って、必ずしも自分を曲げることじゃないのよ。フロックスみたいに、それぞれの色や形のままで、そばにいる。それだけでいいの」

 私はその言葉を、何度も心の中で反芻した。

 翌日から、私は職場で少しだけ、相手の話をよく聞くようにした。無理に意見を合わせようとはせず、「そういう考え方もあるんだな」と思うようにした。

 すると不思議なことに、少しずつ空気が和らいでいった。

 会議のあと、先輩がコーヒーを差し出してくれた。後輩が「この資料、すごく分かりやすかったです」と言ってくれた。私は、いつの間にか“浮いている”感覚を忘れていた。

 数週間後、また花壇の前を通った。フロックスはそろそろ見頃を過ぎ、色あせ始めていた。

 「今日で最後かな」

 老婦人が言った。

 「でもまた来年、同じ場所で、同じように咲くわよ。まるで“また一緒にいようね”って約束するみたいに」

 私はその言葉に、小さくうなずいた。

 別々の色をまといながら、寄り添うように咲くフロックス。

 きっと私たち人間も、そうやって“協調”していけるのかもしれない。

奴の日

8月5日は奴の日です

8月5日は奴の日

「や→8っこ→5」(奴)と読む語呂合わせから、株式会社カンショクがこの日を「奴の日」として制定しています。本社は香川県観音寺市にあり、半世紀にわたり豆腐の製造・卸・販売を行っています。目的は、全国の食卓で健康食品としての豆腐を、夏に冷えておいしい奴豆腐をたくさん食べてもらうことです。ちなみに記念日が認定された年は、2017年です。

美味しい冷奴の食べ方

美味しい冷奴の食べ方

この時期になると、暑くて冷たくあっさりしたものでないと食べれない状況の中、素麺や冷やし中華は定番ですが、栄養価の高い豆腐も冷奴として良く食べられます。薬味に醤油を掛ける食べ方は当然美味しいですが、色々なアレンジだれを作って食べる方法もたくさんあります。その中のいくつかを紹介します。

キムチとごま油

キムチ奴

作り方は、器に入れた豆腐にお好みのキムチを乗せて、ごま油を回し掛け、最後に刻み海苔を乗っけて出来上がりです。

塩昆布ごま油

奴レシピ

こちらの作り方は、さらに簡単です!豆腐の上に市販の塩昆布を乗せ、ごま油を掛けるだけです。あっさりしているので、やみつきになるかもしれません。

豆腐トマトサラダ

豆腐トマトサラダ

豆腐とトマト、胡瓜を切って混ぜるだけの簡単サラダで、短時間で簡単にできる豆腐レシピですので、試してみてください。

他にも色々と乗っけて食べてみよう!

ちょい足し冷奴

他にも余っていた冷やし担々麺の素を隠し味として掛けたり、サバ缶などをほぐして掛けるなどして自分自身も工夫して食べています。冷奴は、栄養が豊富である上に酒のおつまみとしても最高です。そんなに値段な高い食材でもないので、味を変えていけば毎日食べても飽きないのではないでしょうか!


「奴の日」に関するツイート集

他の方も、豆腐そうめんやアレンジ冷奴を食べて、夏を楽しんでいるようです。たくさんのアレンジレシピをいろんな方がツイートされているので、ぜひ参考にされてはいかがですか!

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8月3日の誕生花「マツバボタン」

「マツバボタン」

基本情報

  • 学名Portulaca grandiflora
  • 科名:スベリヒユ科(Portulacaceae)
  • 原産地:南アメリカ(ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチンなど)
  • 分類:一年草
  • 開花期:6月~9月(夏の間ずっと咲き続ける)
  • 花色:赤、ピンク、オレンジ、黄色、白、複色など
  • 草丈:10〜20cmほどの小型
  • 別名:ヒデリソウ(日照り草)

マツバボタンについて

特徴

◎ 松葉のような細長い葉

マツバボタンの名前の由来は、松の葉のように細くて多肉質な葉の形状によるものです。乾燥に強く、水やりが少なくてもよく育つ点も魅力です。

◎ 日光が大好きな「ヒデリソウ」

別名の「ヒデリソウ」は、太陽の光を受けて初めて花を開く性質に由来します。曇りや雨の日には花が閉じてしまうほど、日差しが大切な植物です。

◎ カラフルで豊富な花色

花は直径3〜5cmほどで、重なり合う花びらが美しく、ビビッドで豊富な色彩が特徴です。八重咲きや一重咲きなど、園芸品種も多くあります。


花言葉:「可憐」

◎ 小さく控えめな美しさ

マツバボタンは、背丈も低く、花も小ぶりでありながらも、その色彩や形は非常に美しく、儚げで魅力的です。この「小さな体に宿る美しさ」が、「可憐」という花言葉につながっています。

◎ 強さと繊細さの共存

炎天下でも咲き続けるたくましさを持ちながら、花の姿はどこか繊細で愛らしい――そのアンバランスな魅力が、「可憐」という言葉にぴったりなのです。


「陽だまりのマツバボタン」

その夏、祖母の家の庭は、色とりどりのマツバボタンで埋め尽くされていた。
 背丈の低いその花たちは、地面を這うように広がり、まるで小さな陽だまりが無数に散らばっているようだった。

 「この花はね、朝の光がないと咲かないんだよ」

 小学生の頃、祖母がそう教えてくれたのを思い出す。朝、カーテンを開けると、昨日まで緑だけだった土の上に、いきなり鮮やかな赤やピンクが顔を出していて、不思議でしょうがなかった。どうして昨日は咲いてなかったのに、今日はこんなにきれいなんだろう、と。

 それから十数年の月日が流れた。祖母が亡くなってから、家は長く無人になっていたけれど、この春、私は思い切って都会の仕事を辞めて、戻ってきた。理由はうまく言葉にできない。ただ、あの庭をもう一度見たかった――それだけだった気がする。

 六月の終わり。雑草を抜き、石をどけ、柔らかくなった土にマツバボタンの種を蒔いた。
 朝早く水をやり、昼間は少しずつ部屋の片づけをした。誰にも急かされず、誰にも認められず、ただ植物と向き合う毎日。けれど、不思議と心は静かだった。

 そして七月の半ば、最初の花が咲いた。
 目をこらさなければ見落としてしまうほど小さな花。けれど、朝日に透けるように咲くその姿は、あまりにも美しかった。花びらの縁がほんの少し波打ち、中心へ向かって柔らかく色がにじむ――まるで何かをそっと語りかけるような、静かな輝きだった。

 ふと、祖母の言葉が蘇る。

 「小さくても、ちゃんと咲いてる。それだけで、えらいよね」

 子どもの頃にはわからなかったその言葉が、今はまっすぐ胸に届く。
 マツバボタンは可憐だった。ひたむきで、健気で、そして強い。雨の翌日は咲かず、曇りの日も静かに閉じている。けれど、晴れた朝には決して遅れず、変わらぬ美しさを見せてくれる。

 そんな花を、私は今まで気づかないうちに見過ごしてきたのかもしれない。
 誰かに評価されることばかり気にして、大きく咲くことばかりを目指していた。でも、見下ろせば足元にも、こんなに健気な命があったのだ。ちゃんと咲いている花が、こんなにもそばに。

 夕方、花はそっとしぼみ始める。まるで「今日はこれでおしまい」とつぶやくように、静かに。

 私はしゃがみこみ、咲き終わった花に向かって小さく声をかけた。

 「今日も、きれいだったよ」

 日が傾いてゆく。
 明日もまた、あの小さな花たちは、変わらずに咲いてくれるだろう。

 そのことが、今はただ、嬉しい。