メートル法公布記念日

4月11日はメートル法公布記念日です

4月11日はメートル法公布記念日

1921年4月11日は、「メートル法」採用を法制定した改正後の「度量衡法」が公布された日です。それまで使用されていた「尺貫法」で、長さの単位→「尺」、質量の単位→「貫」を基準とする単位などから、長さの単位を「メートル」、質量の単位を「キログラム」を基準とした「メートル法」に一本化することになりました。

度量衡法(どりょうこうほう)

度量衡法

日本では、1875年の度量衡取締条例によって、近代国家としての度量衡統一後に91年、度量衡法が制定されました。まだその当時は,メートル法を基礎にした尺貫法が定められていたそうです。その後は、施行を1893年、そして度量衡法を1909年および1921年に改正。1921年の法改正は、メートル法への統一が目的としています。その公布の日の「4月11日」が後の度量衡記念日またはメートル記念日になったといわれています。

尺貫法

尺貫法

尺貫法は、長さや面積などに使用される単位です。 長さの単位を「尺」とし、質量の単位を「貫」とします。そして、体積の単位を「升」といわれる日本が昔から使われていた度量衡法です。 その後メートル条約(度量衡の国際的な統一を目的に、1875年5月20日成立のメートル法に関する条約)加入して1891年には、メートル法を基準とした「尺・坪(面積)・升・貫」を定義しています。以来1958年までメートル法と併用されていました。

未だに尺貫法の名残が

現在も残る尺貫法

現在では、学校など正式な単位としてメートル法が使用されていますが、日本古来の伝統技術では未だに尺貫法が使われています。さらには、不動産屋で土地を買う際にも坪が、昔ながらの洋服屋やさんでも寸法を測る時に使われています。しかし、今まで私はこの事に疑問を感じなかったのも逆に不思議です。やはり、日本の伝統を守りたいという日本人としての意識が心の中に潜んでいるというとこですかね。


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4月9日の誕生花「オキナグサ」

「オキナグサ」

Dyzio88によるPixabayからの画像

オキナグサ(翁草)は、日本を含む東アジアやヨーロッパに分布する多年草の植物で、美しい花と独特の綿毛状の果実が特徴です。以下にオキナグサの基本情報と特徴をまとめます。

🌿 基本情報

  • 和名:オキナグサ(翁草)
  • 学名Pulsatilla cernua
  • 科名:キンポウゲ科(Ranunculaceae)
  • 属名:オキナグサ属(Pulsatilla
  • 分類:多年草
  • 分布:日本(本州・四国・九州)、朝鮮半島、中国、ロシアの一部など
  • 自生地:日当たりのよい草原、丘陵地、山地

オキナグサについて

Manfred RichterによるPixabayからの画像

🌸 特徴

1. 花の特徴

  • 花期は4月中旬~5月下旬。
  • 深い赤紫色~ワインレッドのうつむき加減の花を咲かせる。
  • 花の内側には細かい毛が生えていて、ベルベットのような質感。
  • 花弁のように見えるのは実は萼片(がくへん)で、本物の花弁はない。

2. 葉の特徴

  • 羽状に裂けた細かい葉を地際から出す。
  • 葉にも白い毛が密生しており、ややシルバーがかった印象。

3. 果実の特徴(名前の由来)

  • 花が終わると、長い白い毛を持つ果実(種子)を多数つける。
  • この姿が老人の白髪のように見えることから「翁(おきな)草」と呼ばれる。
  • 綿毛状の種子は風に乗って飛ぶ仕組み。

4. 生育環境

  • 乾燥気味の草地を好む。
  • 日当たりの良い場所を好むが、直射日光が強すぎると傷みやすい。
  • 痩せた土地でもよく育つが、水はけがよいことが重要。

🛡️ 保護状況

  • 日本では自生地の減少や乱獲により、**絶滅危惧種(絶滅危惧II類など)**に指定されている地域も多いです。
  • 観賞用として栽培もされるが、野生種の保護が重要。

🧙‍♂️ その他の豆知識

  • 古くから日本では「春の山野草」として親しまれ、俳句や和歌にも登場。
  • 英名では “Pasque Flower”(復活祭の花)と呼ばれ、ヨーロッパではイースターの頃に咲く植物として知られている。

花言葉:「裏切りの恋」

Annette MeyerによるPixabayからの画像

1. うつむくように咲く姿から

オキナグサの花は、花期には下向き(うつむきがち)に咲きます。
その姿が「恥じているよう」「何か後ろめたいことがあるよう」に見えることから、「罪悪感」や「裏切り」といった感情が重ねられたと言われています。

特に「裏切りの恋」という表現には、
👉 誰かを傷つけてしまった恋、
👉 叶わなかった関係、
👉 密やかな恋の罪悪感
といった意味合いが込められていることがあります。


2. 果実の姿と「翁(おきな)」のイメージ

花が終わったあとにできる、白髪のようなふわふわの果実。これが「翁(おきな)」=老人の髪にたとえられることが名前の由来ですが、
その「老い」「過ぎ去った時」をイメージさせることから、
過去の恋終わった関係を象徴する花として捉えられることもあります。

「老いても忘れられない恋」や「若き日の誤ち」=「裏切りの恋」と結びついたとする説です。


3. 西洋でのイメージとの混合

英語名「Pasque Flower(パスクフラワー)」=復活祭(イースター)の頃に咲く花ですが、ヨーロッパの一部では「悲恋」や「別れ」の象徴として描かれることもあり、
西洋の花言葉に影響されて「裏切りの恋」という意味が日本でも広まったという説もあります。


🌼 その他の花言葉

ちなみにオキナグサには、以下のような他の花言葉もあります:

  • 「清純な心」
  • 「告げられぬ恋」
  • 「あきらめ」


「うつむく春に、きみを想う」

Annette MeyerによるPixabayからの画像

 春風が吹き抜ける野原に、ひとりの青年が立っていた。
 彼の足元には、紫がかった深い赤の花が静かに揺れている。
 その花は、まるで顔を隠すようにうつむいて咲いていた。
 オキナグサ──彼女が好きだった花だ。

 「きみはどうして、あんなにも静かに笑っていたんだろうな……」

 青年はつぶやき、手のひらでそっとその花に触れた。細かい毛が光を受けて柔らかくきらめく。
 オキナグサの花は決して空を仰がない。ただ黙って、地面を見つめている。

Gabriela FinkによるPixabayからの画像

 彼女と出会ったのは、三年前の春だった。
 大学の植物観察会。彼女は、目立たないオキナグサを見つけて嬉しそうに笑った。

 「ねえ、この花知ってる?『裏切りの恋』って花言葉があるの」

 「それ、なんで?」

 「うつむいて咲くからだって。まるで誰かに顔向けできないみたいにね」

 そう言って彼女はくすりと笑った。あの笑顔が、今でも忘れられない。

 その年の春、彼は別の女性と付き合い始めた。
 惹かれたのは、彼女のまっすぐな明るさだった。比べてはいけないと思いながら、いつも心のどこかにいたのは──うつむいた彼女だった。

Walter BichlerによるPixabayからの画像

恋人がいながら、彼女の笑顔を探してしまう自分に気づいたときには、もう遅かった。

 ある日、彼女は突然大学を辞めて姿を消した。理由を誰も知らない。
 彼はひとことの謝罪も告げられないまま、彼女の残した影に立ち尽くした。
 そして今日、噂をたどって、彼女がよく通っていたこの野原にたどり着いた。

 「……君は、僕のことをどう思ってたんだろうな」

 風が吹く。オキナグサの群れが揺れる。
 どの花も誰の目も見ようとしない。ただ、静かに、春を受けとめている。
 罪のような恋。名も告げられない想い。
 彼女がこの花を好きだった理由が、今になって少しだけ分かった気がした。

Manfred RichterによるPixabayからの画像

 彼は腰を下ろし、野原に座った。
 ポケットから、小さなスケッチブックを取り出す。
 そこには、オキナグサの鉛筆画と、彼女の手書きの文字が残っていた。

 《この花、どこか私みたいでしょ? いつか君に言いたかったこと、ちゃんと話せる日が来ると思ってた》

 ページの端には、にじんだ涙の跡のような染みがあった。

 彼はそのページをそっと閉じ、目をつぶった。
 風に乗って、花の香りがふわりと舞う。

 「ごめん。……ありがとう」

 彼は、そう言っただけで、もう何も言えなかった。

 春の野原に、うつむいたまま咲くオキナグサたちが、どこまでも優しく、彼の沈黙を包み込んでいた。

よいトマトの日

4月10日はよいトマトの日です

4月10日はよいトマトの日

「よいトマトの日」は、トマトケチャップなどトマト調味料や飲料とその他、食品などの製造販売を行うカゴメ株式会社が制定しました。この日付は、「よい→4 トマト→10」という語呂合わせから決まりました。

トマトの旬は!?

トマトの旬は?

トマトは、日本での旬の時期は夏であり、6月~8月です。しかし、トマトというものはは高温多湿に向いていないこともあり、真夏のトマトは味はあまり美味しいとはいえません。最も旬で美味しいといえるの時期は、春から初夏掛けての時期と秋だそうです。この時期は、日光をたくさん浴びて、比較的乾燥した気候であるためにトマトは糖度が増し、栄養価も最も高くなるといわれています。

トマトは健康的な野菜の代表格

トマトは健康的な食べ物

ヨーロッパで「トマトが赤くなると医者が青くなる」という諺があります。そのトマトには、「カロテン」や「リコピン」などの抗酸化作用がある栄養素が豊富に含まれていて、一般的に健康的な野菜として知られています。あるアンケートによれば、医師が健康のため積極的に摂取している食品の1位はトマトだったそうです。ちなみに2位は、ヨーグルトで3位は納豆だったそうです。

世界ではトマトをソースとしても使用

サラダ、出汁としてのトマト

日本では、主に生でサラダとして食べる人が多いですが、ヨーロッパなどではうま味成分「グルタミン酸」を含むトマトをダシとしても使用されることも多いようです。またイタリアやギリシャでは、ソースに加工してから使用する場合が多いのも事実です。

トマトソースは万能ソース

トマトソース

トマトソースは、野菜や魚、パスタや肉に相性が良く、料理の幅が広がる便利なソースです。イタリアのシチリア地方では、家庭料理の前菜である野菜を炒め、トマトでじっくり煮込んだ「カポナータ」が定番です。温かいうちはもちろん美味しいですが、冷めても野菜に味がしっかり染み込んでいて、それもまた美味しいそうです。栄養が豊富で美味しい、最高ですよね!


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4月8日の誕生花「シバザクラ」

「シバザクラ」

「芝桜」という名前は、芝生のように地面を覆いながら咲く花であり、花の形が「桜」に似ていることから名付けられました。実際の桜とは別の植物ですが、春の風景を華やかに彩る点では共通しています。

シバザクラについて

🌸 シバザクラの特徴

  • 学名Phlox subulata
  • 英名:Moss phlox、Creeping phlox
  • 科名:ハナシノブ科(Polemoniaceae)
  • 原産地:北アメリカ
  • 開花時期:4月~5月(春)

主な特徴:

  • 地面を覆うように咲く:匍匐(ほふく)性で、地面を這うように広がり、まるで芝のように地面を覆います。
  • 色とりどりの花:ピンク、白、紫、青などカラフルな花が咲き、見ごたえがあります。
  • 丈夫で育てやすい:乾燥にも比較的強く、日当たりの良い場所を好みます。
  • 花壇や斜面に最適:広がる性質を活かして、庭のグラウンドカバーや斜面の土留めにもよく使われます。

花言葉:「耐える力」

「どんなに風が冷たくても、どんなに地を這っても、美しく咲き続ける」
そんな健気で力強い姿から、「耐える力」という花言葉がつけられました。

この花言葉は、困難を乗り越える強さや、あきらめずに頑張る人への応援メッセージにもぴったりです。


「シバザクラの咲く丘で」

 春の風はまだ少し冷たいけれど、空はどこまでも青く澄んでいた。山あいの小さな村にある丘の斜面では、今年もシバザクラが一面に咲き誇っている。ピンク、白、紫……まるで空から舞い降りた花びらが地面を彩っているようだった。

高校を卒業したばかりの彩花は、その丘のベンチに静かに腰を下ろしていた。隣には小さな布袋。中には、亡くなった祖母の遺影と手紙が入っている。

「おばあちゃん、やっと来れたよ。」

祖母の百合子は、村に住む人々から“シバザクラばあちゃん”と呼ばれていた。十数年前、荒れ果てたこの丘に一人でスコップを持って通い、コツコツとシバザクラを植え続けたのだ。誰もが「無理だ」と言った。風も強く、土も硬く、草もほとんど育たなかった場所。それでも百合子はあきらめなかった。

「ここに花が咲けば、村の子どもたちが笑ってくれる。誰かが疲れたとき、ちょっとだけ元気をもらえる場所になる。」

その言葉を、彩花は小さいころ何度も聞いた。でも当時の彼女には、正直よくわからなかった。

高校ではいじめに遭い、友達もできず、何もかも投げ出したくなった時期もあった。逃げるように祖母の家に戻ったとき、ちょうど祖母は亡くなったばかりだった。遺影の横に、小さな手紙が置かれていた。

「彩花へ
どんなに冷たい風が吹いても、どんなに地を這っても、花は咲くよ。
あなたもきっと、大丈夫。
この丘で咲いてる花たちが、それを教えてくれるから。」

彩花は涙をこらえながら、シバザクラの丘を見渡した。確かに、祖母の言葉どおりだった。この場所には、ただの草花ではない「想い」が根づいている。

丘のふもとでは、小さな男の子が母親の手を引いて駆け上がってくる。

「ママ、見て!ピンクのお花がいっぱい!おばあちゃんが言ってたお花かな?」

彩花は思わず微笑んだ。そうだ、ここはただの丘じゃない。苦しみや悲しみを乗り越えた花が、人の心にそっと寄り添う場所。

彼女は立ち上がり、遺影を胸に抱いた。

「私も、ここで何かを始めたい。」

祖母がそうしたように、自分も誰かの力になりたい。彩花は来年、園芸療法を学ぶための専門学校に進むことを決めていた。植物の力で、人の心を癒す仕事。苦しみを知ったからこそ、できることがあると信じて。

風がふわりと吹いた。シバザクラの花びらがひとひら、空へ舞い上がっていく。

それはまるで、百合子の魂が笑顔で見守ってくれているかのようだった。

フォークソングの日

4月9日はフォークソングの日です

4月9日はフォークソングの日

日本が誇るフォークソングなど、ニューミュージック界を代表する名曲を世に出してきた日本クラウン株式会社、ポップス系の「レコードレーベル」が制定しました。この日付は「フォー→(four)4 ク→9」という語呂合わせから決定しました。

フォークソング

フォークソングとは

フォークソングというものは、時代の流行を先取りした音楽と言っても間違いはないでしょう。しかし、大スターのようにいきなり華やかなステージで歌ったり、演奏する人達とは正反対で路上で歌を披露し、そして全て手作りの音楽。自身で歌を作り、手渡しの音楽だから、現在のネットやテレビ配信とは対極にある音楽だったのです。テレビから流れてくるCMソング、一発屋のごとく使い捨てにされる音楽しか知らない今の若者に知って欲しいジャンルでもあります。 

真のフォークソング

弾き語り

フォークソングは、「人びとにした親しまれる音楽」と呼ぶべきもので、「民謡」に近いものといわれています。無名の民衆から歌が生まれ、歌い上げてそれを歌い継がれていく「人々の心の声」は、商業主義とも無縁であり、真のフォークソングというのがこれです。

レーベルとは何?

レーベルとは

レーベルとは、アーティストを所属させ、レコードやCDを作る組織です。しかし、事務所とレーベルは違います。事務所とどこが違うのかというと、主な仕事がアーティストのマネージメントです。例えば、SMAPや嵐は「ジャニーズ事務所」で、レーベルは「ビクターエンタテインメント」という感じです。事務所がアーティストの仕事を探し、レーベルがCDやレコードを作るということになります。

「ひねり」がないのもフォークソング

フォークギター

昔の歌は、分かりやすく口ずさみやすいというものです。それに対し、現在の流行り歌はメロディーこそノリの良いものが多いですが、歌詞は、ターゲットがピンポイントであり、全ての人は共感できないことがあります。フォークソングはどうかというと、心の叫びを歌にしたものが多いですが、心の叫びだからこそ心に響き、またそれを長い人生で一度は実際にそれを経験し、大人になり、そして後輩や子供へ伝えられている。これは、まさしく永遠に残る音楽ジャンルであることは間違いないでしょう。


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4月7日の誕生花「ネモフィラ」

「ネモフィラ」

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ネモフィラ(Nemophila)は、春に咲く可憐な花として人気がある植物です。以下にネモフィラの特徴や基本情報、花言葉についてまとめました。

ネモフィラについて

あいむ 望月によるPixabayからの画像

🌸 ネモフィラの基本情報

  • 学名Nemophila menziesii
  • 和名:ルリカラクサ(瑠璃唐草)
  • 科名:ムラサキ科(旧ハゼリソウ科)
  • 属名:ネモフィラ属
  • 原産地:北アメリカ(特にカリフォルニア州)
  • 開花時期:3月〜5月(春)
  • 花色:青、水色、白 など
  • 草丈:10〜20cm前後(這うように広がる)

🌼 ネモフィラの特徴

匍匐(ほふく)性がある:地面を這うように成長するため、グランドカバーとしても使われる。

鮮やかな青色の花:「空色」や「ベビーブルー」とも称される優しい青色が特徴的で、春の風景によく映える。

群生が美しい:一面に広がるネモフィラ畑は、空との一体感があり「青の絶景」として人気スポットに。

丈夫で育てやすい:寒さに強く、初心者でも育てやすい一年草。日当たりと水はけの良い場所が好ましい。


花言葉:「成功」

あいむ 望月によるPixabayからの画像

🌱 花言葉「成功」の由来

1. たくましく広がる性質

ネモフィラは、地面を這うようにして広がる匍匐(ほふく)性の植物です。見た目はとても可憐ですが、その育ち方は力強く、地面に根を張ってしっかりと広がっていきます。この**「見た目に反して、強く成長する」姿が、努力の末の成功を連想させる**とされています。


2. 春の代表的な開花と風景

ネモフィラは春に満開を迎え、広大な花畑を一面の青で覆う姿が有名です。たとえば茨城県の「国営ひたち海浜公園」では、450万本以上のネモフィラが咲き誇り、まるで青い空と地面が一体となったような絶景が生まれます。

このように、「小さな一つひとつの花が集まって壮大な景色を作る」ことから、

どんなに小さな努力でも積み重ねれば、大きな成功に繋がる
という意味が込められているとも解釈されています。


3. 英語の名前の由来も一因?

ネモフィラの属名 Nemophila は、ギリシャ語で「nemos(森)+philos(愛する)」が語源とされ、「森を愛する者」という意味です。これは自然との調和を大切にすることを示唆しており、自然に寄り添いながらも力強く咲くネモフィラに「成功」という前向きな意味を重ねたとも言われています。


「青い約束」

hydroxyquinolによるPixabayからの画像

 春の風が、丘の上をやさしく吹き抜ける。空と地面の境目がわからないほどの青一色。そこは、ネモフィラが咲き誇る秘密の丘だった。

「ここ、誰にも見せたくないくらい綺麗だね」

幼い頃、結衣は祖母に手を引かれて、毎年この丘に来ていた。小さな花が地面を這うように咲き、一面の青に染まる風景に、心を奪われた。

「この花ね、“ネモフィラ”っていうの。花言葉は“成功”なんだよ」

「せいこう…?」

「うん。どんなに小さくても、コツコツ努力して咲くから、そんな言葉がついたのかもね」

nyan8によるPixabayからの画像

祖母の言葉が、結衣の心に深く刻まれた。

それから十数年が過ぎ、結衣は一人、丘を訪れていた。祖母が他界してから、その場所はまるで閉じたアルバムの一ページのように遠ざかっていたが、ある日ふと、思い出したかのように足を運んだ。

だが、丘は荒れていた。草が伸び放題で、あの青い絨毯はどこにもなかった。

「どうして…?」

あの頃の輝きが消えてしまったことに、胸が痛んだ。けれど、結衣の胸には、祖母の言葉が今も響いていた。

「どんなに小さくても、努力をすれば咲ける」

そうだ、この丘をもう一度、ネモフィラでいっぱいにしよう。結衣はそう決意し、小さな種を買い、毎週末に通い、雑草を抜き、土を耕し、少しずつネモフィラの種を蒔いた。

hydroxyquinolによるPixabayからの画像

近所の人々は最初こそ不思議そうに見ていたが、やがて興味を持ち、一人、また一人と手伝いに来てくれるようになった。子どもたちは種を蒔き、大人たちは草を抜き、水をやった。

努力はすぐには報われない。何度も風にやられ、芽が出ても消えた夜もあった。でも結衣はあきらめなかった。

やがて、春が来た。

再び訪れた丘の上には、一面のネモフィラが広がっていた。風に揺れる青い波。空と地面が溶け合うような風景が、そこにあった。

あいむ 望月によるPixabayからの画像

結衣は、目を細めて空を見上げた。あの時と同じ風が吹く。祖母と見た景色が、今、自分の手で蘇った。

小さくて、可憐な花。でも、その花が一面に咲いたとき、どんなに大きな感動を生むかを、結衣は知っていた。

ポケットから一枚の古びた写真を取り出した。祖母と手をつないでネモフィラの前に立つ自分。あの日の笑顔。

「おばあちゃん、やっと咲いたよ」

空を見上げて、そっとつぶやく。風が一層強く吹き、花が揺れる。まるで、応えてくれるかのように。

それは、花が教えてくれた「成功」の形だった。

忠犬ハチ公の日

4月8日は忠犬ハチ公の日です

4月8日は忠犬ハチ公の日

ハチ公の命日は3月8日ですが、その1ヵ月後の4月8日をハチ公の日としました。ハチ公が生まれたのは、1923年であり、犬種は秋田犬。その翌の1924年に東大農学部「上野英三郎博士」に飼われはじめました。博士の生前は、渋谷駅まで博士の送り迎えをしており、1925年に博士が急死した後も引き続き、毎日駅前で「博士」の帰りを待ち続けたといいます。ちなみにこの日は、秋田犬群像維持会が制定しています。

忠犬ハチ公

ハチ公と上野英三郎さん

ハチ公が上野家にやってくると、上野博士が東大へ出勤するのをお供をして渋谷駅まで送り迎えするのが日課だったといいます。しかし、上野博士が脳溢血で急死すると、ハチ公と博士との生活はわずか1年ほどで終わりました。

亡くなっても、ずっと待ち続けました

秋田犬

博士の亡くなった後も、夜になると8キロ離れた渋谷方面に走って行くハチの姿が見られたそうです。そんな状況が1年も続いてハチの心情を想い、顔なじみの代々木の植木職人の小林菊三郎宅に預けられることになっています。それでも、夕食を終えて小林宅から700m~800mの上野邸あたりをうろついて、その後渋谷駅の改札口の前でじっと座っていたそうです。それから暑い日、雨の日、そして雪の日もハチ公は改札口前に座り続けたといわれています。

上野英三郎博士

忠犬ハチ公と上野博士

ハチ公の飼い主である「上野英三郎博士」は、駒場にある帝国大学(現在の東京大学)の農学部の先生だったそうです。ハチ公が博士の元に来たのは、53歳の時であり八重夫人は39歳でした。上野宅には他にも養女の「つる子さん夫妻」と書生の「尾関才助さん」、女中の「おとよさん」、さらには「おせいさん」、「おとしさん」という構成で同居していたそう。その翌月には、「つる子さん夫妻」の長女久子さんが誕生しています。

上野博士は5匹の犬を飼っていた!?

秋田犬の子供

上野博士はハチ公を含め5匹の秋田犬を飼っていたそうです。しかし、4匹はみんな1~2歳で死んでしまい、博士を悲しませていました。それらの犬達は、寝ずに吸入をかけたり、氷枕や氷嚢をかえたりしての看病だっそうです。そして、秋田犬に恵まれなかった博士がハチ公を得て、可愛がっていて間もなく次は本人が1年半で亡くなったそうです。現在では、ハチ公と共に青山墓地で、いつまでも一緒に眠っているとのことです。

人も犬も真の愛情で接すれば

忠犬ハチ公の話

この忠犬ハチ公の話を聞いて感じます。たとえ相手が人であっても、犬であっても、あくまでも利益を求めず、また見せかけではなく、心から愛情をもって接していれば何があっても通じ合う気持ちは永遠に終わることないと感じました。


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4月6日の誕生花「シナワスレナグサ」

「シナワスレナグサ」

シナワスレナグサ(支那勿忘草)は、ワスレナグサの一種で、中国原産の品種を指します。名前に「シナ(支那)」がついているのは、「中国(支那)原産のワスレナグサ」という意味です。以下に、シナワスレナグサの基本情報と特徴をまとめます。

シナワスレナグサについて

🌸 シナワスレナグサ(支那勿忘草) 基本情報

  • 学名Myosotis sylvatica(ワスレナグサ属)
  • 別名:チャイナワスレナグサ
  • 分類:ムラサキ科・ワスレナグサ属
  • 原産地:中国(シナ)
  • 開花時期:春(4月〜6月頃)
  • 花の色:青、紫、ピンク、白など
  • 草丈:15〜30cm程度
  • 花言葉「真の愛情」, 「私を忘れないで」, 「誠の愛」


🌿 特徴

  • 小さな花が密集して咲くことで、可憐な印象を与えます。
  • 一年草として扱われることが多いですが、環境によっては宿根草のように育つ場合もあります。
  • 日当たりと水はけのよい場所を好みます。
  • ガーデニングでは、他の春の花との寄せ植えにも人気です。

✨ 豆知識

  • ワスレナグサはヨーロッパにも広く分布しており、「忘れな草」として詩や物語にもよく登場します。
  • 英語では「Forget-me-not(私を忘れないで)」と呼ばれ、ロマンティックな象徴とされています。

気になる点や、育て方・寄せ植えなどについても知りたければ、気軽に聞いてくださいね!🌼


花言葉:「真の愛情」

「真の愛情」という花言葉は、小さくて控えめながらも可憐に咲くシナワスレナグサの姿から由来しています。
忘れられたくない、という切ない思いや、変わらない愛を象徴しており、恋人や大切な人への贈り物にもぴったりです。


「忘れな草の約束」

 春の風が吹き抜ける丘の上に、小さな青い花が静かに揺れていた。
その花の名は――シナワスレナグサ。

高校卒業の直前、陽向(ひなた)は静かにその丘を訪れていた。青く小さな花々が咲き誇るその場所は、彼と彼女の「秘密の庭」だった。

「……今年も咲いたね」

小さくつぶやいた声は、風にまぎれて消えた。だが、その場にいる誰かがちゃんと聞いてくれたような気がした。

彼女――沙希(さき)は、三年前の春、突然転校してきた。どこか寂しげで、でも笑顔だけは太陽みたいにまぶしかった。
クラスに馴染めずにいた彼女を、陽向はなぜか放っておけなかった。気づけば二人はよく一緒に過ごすようになり、毎日が少しずつ、温かくなっていった。

ある日、沙希は言った。
「この花、知ってる? シナワスレナグサっていうの。花言葉は『真の愛情』。……なんか、いいよね」

その日から二人はこの花が咲く丘を「私たちの場所」と呼んだ。

けれど、季節はめぐり、時は残酷だった。沙希は重い病を抱えていた。
「もう転校しなくちゃいけないの。ちょっと遠い病院なんだ」
そう言った彼女の目は、まっすぐに陽向を見ていた。

「ねえ、来年も、この花が咲くころ、ここで会えるかな?」
「当たり前だよ。俺、毎年咲くたびに、ここに来るって決めたから」
「……約束だよ」

それが、最後の会話だった。
沙希は、その年の冬、静かに息を引き取った。誰にも知らせず、誰にも看取られず、ただ、花のように儚く。

陽向はそれを後から知り、何もできなかった自分を責め続けた。
だが、丘の上のワスレナグサだけは、何も言わず、ただそこに咲いてくれていた。まるで、沙希の気持ちをそのまま咲かせているように。

そして今年もまた、花が咲いた。
陽向はポケットから、小さな便箋を取り出した。それは沙希が残していた最後の手紙。

陽向へ

私、ちゃんと約束を覚えてるよ。だからね、来年も、再来年も、ずっとこの花が咲いてくれるなら、それが私の“真の愛情”ってことでいいでしょ?

笑って、あなたらしく生きていてくれたら、私は幸せ。

忘れないでね――ワスレナグサの丘で。

沙希より

陽向は、少しだけ笑った。
「……忘れるわけないだろ、ばか」

空は青く澄んでいた。
シナワスレナグサが風に揺れ、まるで彼女の笑顔が、そこにいるように感じられた。

プリン体と戦う記念日

4月7日はプリン体と戦う記念日です

4月7日はプリン体と戦う記念日

この記念日は、牛乳や乳製品、菓子や加工食品などを製造と販売をしている株式会社明治が制しました。この日の目的は、「プリン体と戦う乳酸菌」がキャッチコピーの「PA-3乳酸菌」使用による独自のヨーグルト「明治プロビオヨーグルトPA-3」の発売を記念したものです。

プリン体

プリン体と尿酸値

プリン体は、ビールのテレビCMなどの影響で、悪いものと思われがちですが、実際は生物の細胞に含まれる遺伝子の成分であり、生命を維持するために重要なものです。私たち人間は日頃の食事からプリン体を摂取していますが、プリン体の8割は、体内で生成されているそうです。

過剰摂取で尿酸値が上がり痛風の恐れも

プリン体の過剰摂取

体内にあるプリン体は、細胞の代謝や増殖などに利用されます。そして、利用されずに残った一部のプリン体は、尿酸として体外へ排出されるそうです。したがって、生命活動に必要なプリン体は過剰摂取してしまい、排出しきれずに蓄積された場合に血清尿酸値が上昇し、「高尿酸血症」や「痛風発症」のリスクが高くなります。

プリン体量が少なくても毎日はNG!

晩酌

テレビ番組やコマーシャルなどで話題になっていますが、ビールや発泡酒のプリン体の量は、100mlあたりではそれほど多くなく、それを毎日飲む人が、痛風の危険度が高いといわれています。またお酒は、蒸溜酒よりも醸造酒の方が多く含まれるそうです。

乳酸菌PA-3株

乳酸菌PA-3株は、「ヌクレオシド」(塩基と糖が結合した化合物の一種)に作用し、体内に吸収されにくいプリン塩基へと分解します。この分解反応は時間に比例することが確認され、さらに取り込んだプリン体を増殖等に利用し、プリン体を添加すると、そのプリン体がない時と比べて増殖を促進します。プリン体にこれらの構造の全てが確認されたとのことです。

40歳以上が気にするガンマGDPと尿酸値

プリン体とビール

私達は、40歳過ぎると健康診断を意識し始めましたが、20代や30代まではほとんど異変はなく、むしろ面倒なイベントでした。しかし、それが40代半ばになると、診断結果に再検査や治療が必要などが度々書き込まれ始めました。その中で私は、特に気になり始めた結果が、同年代で一般的に気にされることが多い中性脂肪よりも、むしろガンマGDP値と尿酸値です。

ガンマGDP値と尿酸値

健康診断結果

「ガンマGDP値と尿酸値」、お酒飲みがよく指摘される数値ですよね。先ほどのヨーグルトで改善されれば問題はないですが、やはり年齢を重ねると共に身体も老化していきます。そのためにも、悲しいことではありますが、お酒も徐々に減らしていくのも、長生きするためには大切だと思います。


「プリン体と戦う記念日」に関するツイート集

2025年の投稿

2024年の投稿

2023年以前の投稿

4月5日の誕生花「藤(フジ)」

「藤(フジ)」

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藤(フジ)は、日本を代表する美しいつる性の植物で、春になると垂れ下がるように咲く花がとても優雅です。その姿から、多くの人々に愛されてきました。

藤(フジ)について

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🌸 フジ(藤)の基本情報

  • 学名Wisteria floribunda(主に日本のフジ)
  • 分類:マメ科フジ属
  • 開花時期:4月下旬〜5月上旬
  • 特徴:長く垂れ下がる紫や白の花房が特徴で、甘い香りを放ちます。棚に這わせて咲かせる藤棚が特に有名です。


🏯 藤と日本文化

  • 藤は万葉集などの古典にも登場し、古くから日本人の心に根付いた花です。
  • 貴族文化や武士の家紋(藤原氏など)にも使われており、気品や高貴さの象徴とされてきました。
  • 有名な観光地には栃木の「あしかがフラワーパーク」や、福岡の「河内藤園」などがあります。

藤の「やさしさ」という花言葉は、贈り物や手紙に添える言葉としてもとても素敵ですよね。何か藤についてもっと知りたいことはありますか?例えば、育て方や名所、他の花言葉との違いなどもお話しできますよ。


花言葉:「やさしさ」

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藤の花言葉「やさしさ」は、その柔らかく優雅な花の姿に由来すると言われています。風に揺れる藤の花は、誰かを思いやる気持ちや穏やかな心を象徴しているようにも感じられます。

その他の花言葉には:

  • 歓迎
  • 恋に酔う
  • 決して離れない

などもあり、恋愛や人間関係の深いつながりを表現することが多いです。


「藤の咲くころ、君を想う」

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 春の風が、やわらかく頬を撫でる。
 駅前から続く坂道を上りきったところに、古い藤棚のある小さな公園がある。ちょうど今、紫色の房が長く垂れ下がり、風に揺れていた。

 そこには毎年、春が来るたびに訪れるひとりの青年がいた。名を直樹という。彼は藤の花を見上げながら、いつも決まったベンチに腰をおろし、静かに目を閉じる。まるで、そこにいる誰かの声に耳を澄ませているように。

 藤の咲くころになると思い出す人がいる。高校時代、同じ美術部だった沙耶だ。
 彼女は華やかさとは少し違う、けれどどこか目を引く、不思議な空気をまとった少女だった。人混みを避けるようにして、いつも校舎の裏でスケッチブックを広げていた。

 ある日、ふとしたきっかけで二人は言葉を交わした。沙耶は風景を描くのが好きだった。特に好きだと言っていたのが、実家近くにある藤棚の絵だった。
「風に揺れる花が好きなの。何か…話しかけてくるみたいで」
 彼女はそう言って笑った。その微笑みが、どこまでもやさしくて、直樹はただ、うなずくことしかできなかった。

 卒業が近づくにつれ、彼女の姿は学校から徐々に消えていった。誰にも何も告げずに。心配して探した直樹に、担任が教えてくれた。
「沙耶さん、入退院を繰り返していてね。ずっと、病気と闘ってたんだよ」

 直樹はそれまで、彼女がそんな事情を抱えていたなんて知らなかった。ただただ、自分の無力さに胸を痛めた。

 春になり、彼女から一通の手紙が届いた。そこには、こう綴られていた。

「ありがとう。私、あなたと話す時間が好きだった。
藤の花が咲いたら、見に行って。風に揺れるあの花を見てると、少しだけ強くなれる気がするの。
…私は、きっとそこにいるから。」

 それが、彼女からの最後の言葉だった。

 以来、直樹は毎年、藤の花が咲くころになるとこの公園を訪れる。ベンチに座り、目を閉じる。そして風に揺れる藤の花が、あの日の彼女の声を運んでくれる気がして、静かに耳を澄ますのだった。

 「——沙耶」

 彼は小さくつぶやき、花の香りを深く吸い込んだ。

 それは、ただの思い出ではない。
 風に揺れる花の中に、確かに生きているやさしさだった。